6月29日(水) 上川~名寄
前日の夜から警報が出るレベルの雨が降った。雨になっても止まず。
石狩川はまっ茶色だった。
この日はレスト日兼移動日。
上川から比布まで出て、和寒、剣淵、士別、名寄へと北上。
途中、いくつも道の駅に寄った。これも旅の楽しみのひとつ
「絵本の里・けんぶち」
「羊のまち 侍・士別」
「もち米の里☆なよろ」
どれも個性があっていい。
見たことないタイプの顔出しパネル
もち米の里で食べた生大福(しかもバイキング)と、おいなりさんが美味しかった。
洗濯等を済ませた後、温泉に入りに行ったらなんと休館中。
仕方がないのでさらに北の美深まで足を延ばした。
ここはチョウザメの養殖をしているらしく土産物にキャビアが売っていた。
当然、高くて買えず。
名寄に戻り、見晴岩のアプローチを確認しに行った。
と、林道のカーブを曲がったところに巨大な茶色い毛むくじゃらがいた。
道の真ん中に座って何かしていたらしい。
異様に大きなストライドで走って逃げていった。
「本当にいるんやな」と、森に入るのが一気に怖くなった。
6月30日(木) 見晴岩
見晴岩は、日本100岩場の記述によると日本最北端の岩場らしい。
層雲峡が今回の旅のメインだったわけだが、ここにも来てみたかった。
理由は単に、「景色が良さそうだから」。
前日ヒグマを目撃してしまったので、大声で話しながらアプローチ。
林道のゲートの手前から歩いたのでそこそこ距離があった。
アップで森のカバさん(5.10a)、私が好きだ(5.11a)、アンジェラ(5.11c)を登り、
長くて見栄えのするサンピラー(5.12b/c)もOSしていい気分。
前日までの雨の湿気が残り、ところによっては染み出しがあったものの、天気はよかった。
ルートの終了点からの眺めも素晴らしかった(写真は撮れず)。
アップが十分にできたので、本題の月の石(5.12d)。
クラックからの染み出しが少し気になったが、ホールドのかかりは良さそうなのでOSを狙ってみた。
岩場の看板ルートということでチョーク跡はべったり、ヌンチャクも残っていた。
中間までは問題なし、軽くレストしてからどんどん傾斜が増し、
登るにつれて悪くなるホールドとムーヴに追い込まれる典型的持久系ルート。
かなりパンプして核心の最後は危なかったけれど、美味しくOSできた。
あさこさんもオオカミの桃(5.11d/12a)を登って嬉しそうだった。
その後シェ・マリア(5.12b)、モグラの穴(5.11a)を登って、クマが怖いので早めに撤収。
夕飯、和寒の銭湯と寄り道しつつ、上川まで戻った。
7月1日(金) 層雲峡
この日もあさこさんのロングナイトに付き合った。
蝦夷生...をフォローして、あとはトップロープのビレイ。
パートナーが頑張っているとこちらもあれこれと口を出したくなってしまうが、
実際どれだけ口を出していいものか悩ましい。
夕方、早めの時間に撤収して別のエリアにあるベスピュラ(5.11)をやりに行った。
が、ローカルの方に聞いたアプローチの入り口が分からず、
迷って駐車場の周りの藪っぽいところをうろうろしていると、また出会ってしまった。
今度は、10メートルほど向こうの木の陰にいた。
前回よりも近い。そしてこちらは丸腰。
体の毛が逆立つ感じがした。咄嗟に、思っているよりも大きな声を出してしまった。
幸い向こうが先に気づいたようで、のっそりのっそり山の方へ消えていった。
無事なのはよかったが、いざというときに自分がこんなにも取り乱すのかと、かなり決まりが悪かった。
当然ベスピュラは諦めた。
後で調べたところ、出くわしてしまったときに大声を出すのは禁物とのこと。
手を大きく振りながら穏やかに話しかけ、こちらが人間であることをアピールするらしい。
7月2日(土) 層雲峡
クライミングは最終日。この日もあさこさんのロングナイトに付き合った。
トップロープで2トライして、最後は今回のツアーで一番スムーズに繋がっていたが、
ノーテンで抜けることはできず。
またいつぞやのように逆転満塁ホームランを打ってくれると期待していた自分がいた。
いずれまた来るときのために、できることをしようとも思った。
紅葉谷へ移動して龍樹(5.11d)などを登りたかったけれど、行ってみるとびしょ濡れ。
それなら仕方がないので、早めに下山して旭川まで戻った。
7月3日(日) 旭川→札幌→千歳→成田
帰る日。
飛行機は夕方の便なので、下道でゆっくり札幌方面へ。
旅の途中で買ったボンゴ豆なるおつまみがとにかくウマいので、
セイコーマートを見つけるたびに立ち寄って買い占めた。
札幌では秀岳荘に寄ったり海鮮丼を食べたりして、
道の駅にもあちこち寄って千歳を目指した。
これまた妙な顔出しパネル(なぜそこに顔を出すのか)
成田に着くと、空気が違った。こちらはやっぱり日本の夏だった。
眠気をこらえつつ、家まで帰り着いた。お疲れさまでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿