2026年6月4日木曜日

新生活

ちょっと間が空いてしまいました。
実は4月いっぱいで5年間勤めた会社を退職し、山梨に拠点を移しました。
引っ越しの荷物が片付ききらないうちに、東京へ出張したり関西へ出張したり、
主に仕事兼クライミングのためにあちこち出掛けています。
が、これはあくまでも僕の、極めて個人的なブログなので、
基本的には「仕事兼」ではないプライベートのクライミングについて書いていきます。
新生活が始まって1ヶ月あまり、これまでとまるで違う生活リズムを刻みながら、
どうクライミングをやって強くなっていくかを模索中です。

5月5日 大ザルの庭
大ザルから声がかかり、あさこさんも一緒に庭へ。愛犬もやってきた。
犬の耳が機嫌やテンションによって向きを変えるのはよく知られているけれど、
この日はずっと頭の中心により気味だった。どういう意味なのだろう。

大ザル、あさこさんがそれぞれぶら下がって作業なりリハーサルなりをしている傍ら、
こちらも新しいラインを見つけて掃除、可能性を探ってみた。
既成のコーナークラックから派生して左の丸いカンテを抱えて登るラインで、プロテクションも結構取れる。
掃除した感じで「これはリハーサルなしでよさそう」と思えたので、
プロテクションの確認までしたところでトライすることにした。

コーナーをちょっと登ったところから水平クラックをトラバースして、ポケットやフレークのあるカンテをフェースムーヴで登る。
雑に持ったら粒子が欠けて落ちそうなのでガバポケットでも丁寧に持った。
掃除した印象よりも、独特の怖さで何割増しか難しく感じたけれど、特に問題なく核心らしきところも越えた。
最上部は掃除が足りず苔の生えたスローパーを押さえたりしながら、ちょっと埃に塗れてトップアウト。
大ザルがフォローしてきて、今日も無事に初登攀。
愛犬がずっと取り付きあたりにいて、時折上を見上げていた。


写真は全てあさこさんが撮ってくれた

そんな感じでまったりとした1日を過ごして終了。
新しいルートは、はみ出し者(5.10c)とした。


5月7日 瑞牆 末端壁
あさこさんと、とにかくクラックを登らなあかん!ということで末端壁へ。
これまで何かと理由をつけて(というか混んでいる岩場が嫌なだけ)素通りしてきた末端壁も、
カレンダーどおりの生活ではなくなった今なら心置きなく登れるというわけ。

平日とはいえ、僕らの他に1組だけいた。さすがは末端壁。
ひとまずペガサスのP1(5.10d)でアップして、T&T(5.11a)も10年ぶりくらいにリピート。
続いてアストロドーム(5.11a)をやったら、危うく落ちるところだった。
ダブルクラックを危なっかしいボルダームーヴで抜けて、上部もなんだか怪しかった。
ともかく落ちなくてよかったけれど、あさこさんにかなりイジられた。無念。
その後にやった春うららのP1(5.11b)の方がよっぽど安定していた。
日差しでどんどん暑くなってくる中、以前滝のような状態で登った鷲(5.11c)もやる。
「今回は春シーズンだし、乾いているだろう」という期待はすぐに裏切られて、
クラックの中は苔だらけ、そして全て雑巾のように湿っていた。
どうにか落ちずに登ったけれど、シューズもテープも緑色になってしまった。
ビショビショのデロデロ

最後に、実はまだやったことがなかったトワイライト(5.11c)。
ペガサスと出だしが共通だし、通りすがりに人が登るのを見ているので、オンサイトとは言えないけれど、真剣に一撃を狙う。
問題のワイドに入り込むところで、やはり体がつかえて苦しかったけれど、どうにか誤魔化した。
結構パンプしてしまい、その後はハンドジャムがくるたびに長々とレストして、息を切らして登りきった。
もっとカジュアルな感じで、鼻歌混じりに登れるようになりたい。
それに、結局この日は5.12を超えるようなクラックには手をつけず。
このグレードにかかるクラックを気負わずにトライできるようになることが、
今の自分が向き合わなければいけない一番の課題なのかもしれない。

あさこさんもおおよそ同じラインナップ(デロデロの鷲は除く)を登って終了。
クラックの調子を戻していくのに、通い慣れたこの岩場はとても良いらしい。


5月30日 瑞牆 不動沢
関西出張等々を終えて、久しぶりに時間ができたので、ノミーを誘う。
「ちょうどやってるものもないんで、行き先はお任せします」と言うので、問答無用で不動沢に連れ込む。
おかげで、気になっていたドッグヘッド左のラインをトライするチャンスを得た。

当然、ドッグヘッド(5.12a)には誰もいないし、トライした形跡もなかった。
「空いてるところっていいよねー」とか言いながらロープを張り、左のラインを再度掃除。
(肝心のワイヤーブラシを忘れたので、ノミーがどこぞで拾ってきたブラシを拝借)
前回掃除した時に軽く磨いた程度だったので、ちょっと苔や埃がうるさかったけれど、最低限トライできるだろうと判断。
ノミーはドッグヘッドのOSトライで漢気をチラ見せしてくれたものの、無念のテンションと相なった。

ノミーのトライが終わったところで、軽くTRソロでムーヴをやってみる。
ホールドは結構かかるけれどフットホールドが細かく、日差しの熱さも手伝って気持ち悪い。
が、ちょっとやったら拍子抜けするくらい早くムーヴを解決。
核心以外のセクションはあまり難しくなさそうだし、プロテクションも取れそうなので、リハーサルはせずに降りた。
プロテクションの効きは全体的に良い(出だしは除く)ので、ノミーが2トライ目でドッグヘッドをRPしたのに続いて、リードでトライすることに。

ドッグヘッドの出だしをこなして犬の口元に入り込み、カムを固め取り。
ここから右に続くクラックへは進まず、RCCの手前で切り返して左上のポケットの列へ。
足元がシビアな数手をこなし、カンテ沿いのフレークを取りに行く。
プロテクションは足元を軽く過ぎるけれど、怖さはそれほどではなかった。
あとはカンテに沿うようにしてある右上クラックを登って、ドッグヘッドの上部に合流。
ここはリハーサルをしていなかった上に掃除も甘かったので、それなりに緊張した。
とはいえ、特に問題なく登って無事に初登できた。
ドッグヘッドの方が間違いなく面白いし、自然なラインだということに異論はない。
それでも、これはこれで結構面白い遊び方なのではないか、と自分としては納得している。
それにこういうルートであっても、ムーヴを初めから終わりまで全て作る必要はないし、
むしろそれくらいの余白を残すことで味わえるものもある、ということも分かってきた。
犬侍(5.12a)としておく。
犬侍

その後、ノミーとしばらく岩探しをして、帰り際に不動沢林道でちょっとボルダー。
以前気になったけれどスルーしてしまったStone Free(初段)を、今度はきっちり登った。
OSを狙ったトライは、ヌメりとちょっとの焦りで、リップのホールドに飛びついた。
と、これが意外に甘く、一番高いところから落ちてきた。
ノミーは離陸にハマりかけながら、離陸できたトライでそのまま登ってハートの強さをアピールしてきた。
「やられましたな」と一度冷静になって、こちらも2回目できちんと登り、気分よく終了した。

2026年5月6日水曜日

陽気

ゴールデンウィークといえば、昔は瑞牆や小川山のベストシーズンだったし、
おそらく今も良いシーズンなことに変わりはないのだけれど、ちょっと日向は暑い。
以前はボルダーでも、日向にいてちょうどいいくらいの気候だった記憶がなんとなくある。
体感だと半月分くらいは季節がずれている。
気候は変動しているのですね。

4月19日 小川山
あさこさんがローリングストーンに行くので、周辺で登る。
日陰にいる分には少し肌寒い瞬間があるくらいで、岩も乾いていてちょうどいい。
日差しは強いので、トルネード(5.12a)とかをやっている人はヌメりそうだった。
あさこさんのローリングストーンの合間に、15年くらい前に敗退した睦月誕生(5.12b)を回収しておいた。
一応、レトロフラッシュというような感じだけれど、直前に人がトライしているのを見ていたしヌンチャクもかかっているし、
ホールドにもしっかりチョークがついていたので、なんだか一撃した感じは薄い。
でも、結構危なっかしい登りだった。花崗岩のリードの調子を戻さなくては。


4月25日 瑞牆
ひとりでボルダー。
岩はどこも乾いていそうだったので、金山沢の最上流に行ってみた。
予想どおり、今回はちゃんと乾いていた。
林道のゲートが開く週末だった割に人も少なくていい感じ。
ヘビイチゴ岩の裏面でアップして、蛇の道(初段)も登ったけれど、右の課題に近いところにあるポケットを使ったのでラインが違うかもしれない。
以前のみーが「すげー悪いです」と言っていた草イチゴ小さく(1級)もハマりかけながら登った。
で、本題のストロベリーフィールド(三段)。離陸して1手目から悪い。
1手目の持ちどころを変えると2手目も出せるけれど、これも止まらない。
あっという間にスタートホールドの結晶で指を抉られ、戦略的撤退。
隣の蛇苺の季節(三段)も浮くのが精一杯で、どちらもギンギンに寒くないと歯が立たない感じだった。
苦し紛れに、隣の岩のオキザリス(初段)もやったら、これもどえらい悪くて撃沈。
とにかく指が痛い。瑞牆にありがちなポケットカチを握れないとどうしようもない。
長いトラバースの花園への誘い(初段)だけヨレヨレになりながらどうにか登っておいた。

寝不足気味だからか、日差しが急に暑くなったからか、ぼーっとしてしまってイマイチ調子が上がらない。
車で移動して、不動沢林道近くのStone Free(初段)も見に行って「かっこいいな」と思ったけれど、トライする気になれず。
気持ちが作れない時に、ひとりでハイボルダーに挑むのは危ない、と思うようになった。
とはいえ、このまま帰るのもなんだかなとなったので、出合岩周辺へ。
白の女王(初段)と赤の女王(初段)を、どちらもリーチに物を言わせて強引に登って、とりあえずホッとする。
無限の鏡の間(二段)は1手目を取ったところからが解決できず。


最後に、一気に下流へ下って面壁へ。
ソードホルダー(2級)をゆっくり確かめながらOSして、少し気持ちが癒された。
癒されついでにウォールフェイサー(初段)もやってみたけれど、こちらはより高いので無理に突っ込まず飛び降りた。
川面のブラックドメイン(三段)もかっこいいので、そちらと合わせてまた今度。
とはいえ、今シーズン中にチャンスはあるのだろうか。



4月26日 不動沢
あさこさんと不動沢へ。昨年夏に偵察と掃除に行ったドッグヘッド(5.12a)をやりに行った。
不動沢の日陰に入ると、流石に空気が冷たかった。薄着できたことを後悔。
ドッグヘッドはあさこさんが以前掃除してトライしていて、僕も昨年見て面白そうだなと思っていた。
今回もまずロープを張って、軽く掃除するところから。冬を越しても、案外汚れていなかった。
核心手前のクラックから若干染み出しがあったけれど、折角なのでリードで一撃を狙う。
出だしのプアプロなフェースをこなして右上クラックに入り、急に細くなったところからが見た目どおりの核心。
岩と雪の写真の吉川さんと同じような動きになっていた。憧れと尊敬を混ぜたような感慨が一瞬脳裏をかすめた。
手元も微妙だが足元はもっと微妙で、結局核心の最後の1手で吐き出されて落ちた。
固めどりしていたカムが吹き飛んで、古いRCCで止まって一安心。
当時あったカムのサイズのことを思うと、やはりここには1本ボルトが必要だったんだな、と答え合わせのように考えた。
それからムーヴを解決して抜け、あさこさんと交代。

あさこさんがトップロープでトライし、それから弁当を食べたり辺りを散歩したりして過ごした。
ルンゼの奥の方で、ブラックジョーク(5.11d)と思しきルートも発見。
登るかどうかは別にして、こういうエリア探索は宝探しのようで結構楽しい。


下に戻って、ドッグヘッドの2トライ目。
核心のシークエンスに入る前に染み出しで手が濡れて気持ち悪い。シャツで何度も拭いて突入。
手数にすると短いけれど、1トライ目の反省からジャムを丁寧に収めて次の手を送る。
最後の1手も指の収まりが悪く、微妙なフットホールドでプルプルしながらギリギリ押し切った。
あとは緊張感の続くやさしめのフェースを登って、RP。
アプローチは多少分かりにくいし、短い中にムーヴの詰まったボルダー系なので、クラックとして人気が出るにはいろいろと要素が足りない気もする。
ただ、それは長く延びるクラックを良しとする価値観に則ればの話で、そういうものとは違う面白さがこのルートにはあった。
Old But Goldと言うと言い過ぎかもしれないが、Old But Goodなのは間違いない。


あさこさんもトップロープでもう1トライしてムーヴを解決。
単発のムーヴとしてはヴィーナスやローリングストーンよりも悪く感じるらしい。
僕も、概ね同意。


周辺にまだ可能性を感じるので、梅雨入りしてしまう前に行っておきたい。

2026年4月13日月曜日

油比川弱(ゆびかわよわし)

冬の間に折角育ててきた指の皮も、一気に暖かくなったせいでどこかへ行ってしまった。
これからまた、ボルダーをするたびにボコボコにされる日々が始まる。

3月28日 早川
週の半ばに見た予報は、金曜夜が雨。
そんなわけで乾きが良さそうな場所を探し、ノミーを誘って早川に行ってみることにした。
昔から名前だけは知っていたけれど行ったことのなかったエリア。
トポやら何やらもないので、なんとなく有名そうな課題の場所だけ人づてに聞いて行ってみた。

11時に現地集合してみると、すでに日向はかなり暖かい。というか暑い気すらする。
とはいえ、川沿いを走って行くと四国を思い出すような岩の量とサイズで気分が高まる。
いや、四国に少し劣るくらいか。まあいいか。とにかく、見るからに面白そう。
全容は当然分からない。ひとまずの印象は、どことなく遠山川のような、南アルプスの川原の岩という感じだった。

まず鋏(二段)の周辺へ。
アップで適当に1級くらいまでのラインを見つけて登り、鋏は下地が恐ろしいことになっているので諦め、理(三/四段)をやる。
室井さんが「早川ベスト3の一本」と推す課題らしい。
見た目よりも邪魔なバルジを、微妙な保持感のホールドでどうかわしていくかが悩ましい。
ムーヴが分かるまではなかなか手こずったものの、最後は保持とロックで押し切って登れた。
体感は三段のノーマルくらいか。

ノミーがやっていた左回りのムーヴも見ていたらやりたくなったので、一応こちらでもバラしてみた。
こちらの方が、保持とロックで押し切るより面白かった。多分、これでベスト3なんだろうな。
絶妙なポジショニングがハマると気持ちよい。



車でちょっと移動して、縁(初段)の周辺へ。
縁はいかにも看板らしい課題で、ホールドの配置や保持感、スケールのちょうど良さまでいろいろ整っていた。気持ちよくフラッシュ。
ジムのルート並みのクライミングタイムで探るノミー

隣の定(四段)もやってみたら、こちらはそこそこハマった。
1手目のカチのガチャガチャ感が結構くせもので、そこからポジションを整えて取る2手目までがほぼすべて。
1手目の保持は「多分、これ以上コネても良くはならないな」とそこそこで見切って、2手目のポジションに集中。
やっているうちに壁への入り方が分かってきて、2手目が止まったトライでそのまま強引にねじ伏せて登った。
壁の形状のおかげで成立している類の課題で、体感としては二~三段というところ。
それでも、登れた時はとても爽快だった。

噂どおり、御岳の蛙っぽい

己の定に向き合っているノミーを応援しつつ、隣の蹄(三段)をやってみたものの、バラせず。
どうもホールドが欠けて難しくなっているらしい。
そうしているうちに雨が降ってきて終了。それでも薄暗くなるまで楽しめた。
シーズンが終わってしまった感じがするが、また登りに来たい。


3月29日 瑞牆 ハットエリア
ゆっくり起きて、午前中はちょっと仕事をして、昼前から一人でハットエリアへ。
前夜の雨で落ち葉がかなり濡れているが、岩は結構乾いていた。

エリアの上部まで行って、孫悟空(3級)などでアップ。
やっこダコ(2級)がSDから繋げられそうなのでやってみたが、ホールドが砕けて軽く猫パンチ。
指がやられる前にやめ、本題のゴーストフィールド(三段)。
見るからに可能性を感じるというか、このタイプこの傾斜の三段にしてはホールドが明瞭。
岩のサイズ等々もなかなか惹かれるものがある。
で、いざやってみると、明瞭なホールドたちがなかなか悪く、足との組み合わせなのか動けなくなる。
高すぎる気温も相まって、持てそうで持てないし、立てそうで立てない。
もじもじやっているうちに、1手目の薄いカチで指を裂かれ、あえなく撤退となった。
ゴーストフィールド

少し下って、穴課長とかの岩にあるファントムタイム(三段)もやってみる。
こちらは保持の強度がそれほどでもないので、テープを巻いていても支障はなさそう。
しかし上部の苔がずいぶん逞しく、ホールドが埋もれかけている。
ワイヤーブラシを忘れてきたので、普通のブラシで軽く磨いただけでとりあえずトライ。
見た目より浅い凹状に入り込むのが難しかったが、何とか解決。
が、リップ下のポケットを取って奥のスローパーを叩いたら、手に苔の感触がモサっときた。
そこそこ高さもあり突っ込めずに飛び降りた。
うーん、こういう状況がなかなかねじ伏せられない。とりあえず、次はワイヤーブラシを持ってこよう。

それからは下の方へ戻り、光と影(三段)をやったものの離陸で精いっぱい。
こういう強傾斜の両手アンダーは相変わらず苦手だ。
すぐ下のトレイルハングライト(二段)は、やっているうちにムーヴが見つかって登れた。
ぴょんぴょん跳んで初めは「こんなの止まるんか」と思ったけれど、ちゃんとムーヴがあるものだ。
あとは転過音(二段)とゲームチェンジャー(初段)もやってみたが、どちらもダメ。
指の皮が減って、自分から染み出る汁でヌメるようになるとどうしようもない。
瑞牆でもすでに暑いことに、さすがにちょっと悲しくなる。
唯一登れたトレイルハングライト



4月5日 小川山
前日遅くまで雨が降っていたので、乾きのいいところでも登れるかどうか...と思ったものの、あさこさんと小川山のボルダーに出かけた。
水晶スラブ下なら乾くかなと期待したけれど、どうも薄曇りでカラッとしない。
案の定、岩はしっとり。ところによってははっきり濡れている。
とりあえず簡単な課題でアップして、ヒッパルコス(2級)のSDのありがとう(初段)をやる。
昔にトライした気がするが、登れた記憶がない。
スタートの粗い結晶が水を含んでいるのか、離陸すると2秒でヌメヌメ。
ヒッパルコスに合流するまでの2手がバラしても出来ず、指がゴリゴリ削られて敗退。

苦し紛れに伴奏者と頭痛をやってみたものの、伴奏者が0.5歩くらい進んだ程度。
たまに来て思い出したようにトライして登れるほど、自分はスラブが上手くないと再認識。
襟元を正さなくてはいけない。というか、スラブが得意になった覚えがそもそもないのだけれど。
あさこさんがトライしていた虹の入り江だけはどうにかリピートして、「これでボウズじゃないぜ」みたいな顔をしておいた。

一瞬コンディションがマシになったような気がしたので、神無月(初段)もやってみた。
これも凄く昔にトライして以来、「できない初段」という扱いになってしまっている。
10年ぶりくらいに真面目にやってみると、ちょっとマシ程度のコンディションで苦しいけれど、なんとかムーヴがバラせた。
「これは宿題回収できるんじゃないか」とテンションが上がって繋げ。
が、やはりこのコンディションでいつもより速いペースで減った指皮では、繋げられず。
40点くらいのトライを繰り返して、今回も敗退。うん、ちょっと悔しい。
神無月

最後に石の魂に移動して、これまた登った記憶がないA.A.I.T(初段)をやってみたが、
すでに真っ赤を通り越してちょっと白くなっている(?)指では、鋭いカチが握れるはずがなかった。


ヌメる→強く握る→持てない→皮が減る→ヌメる→さらに持てない→皮が減る、の悪循環にハマるとどうも抜け出せない。
末端にばかり汗をかいてしまうこの体質をどうにかする薬とか、ないのかな。
カメラを向けられている気配に振り向く

2026年4月6日月曜日

辛い時期

3月の後半にかけて花粉症がピークを越え、やっと鼻の調子がマシになった。
それで安心したのも束の間、今度は花見の季節で気温が上がる。
鼻が辛い時期を過ぎると、今度は指に辛い時期が始まってしまう。

3月14日 野猿谷
前の週にプロジェクトが終わったので、やっと他の課題に手を出せる。
この日は04エリアに行き、やりかけの四段に励む日にした。
見ざるとか言わざるのあたりで軽くアップして、まずCandy Crush。
リップの上がかなり苔むしているので、上から届く範囲で掃除もした。
暖かくなった割にコンディションは悪くなく、立ったところからムーヴをやって少し進展。
右手を送った後、左手のスローパーを寄せるのが悪い。
ヒールで腰を入れているのが、効くようで効いていない。
スローパーの感触が悪くなってきたので、ほどほどでやめ。

続いてハヌマーン。
前回どうにかハイステップに体重が乗ったことを思い出し、その感触を信じてトライすると、急に足が踏めるようになってきた。
これまで出せなかった手が出て、一段上のホールドまで届くようになってびっくり。
「お!これはあのくぼみが取れれば終わりじゃないか!?」と色めき立つ。
が、肝心のくぼみがまるで持てない。なんだか、初めて1手目のスローパーを叩いたときと同じだな。
くぼみに手を出すところまではコツがつかめると何度もできるが、そこから進展せず。
まあ、この程度で終わったらそもそも四段ではないか。
それから因縁の猿芝居に軽く手を出したものの、まるで成長を感じなかった。

この日やりたい課題が終わったので、以前アイスエイジ(初段)を登ったときに気になったリービングモンキー(二段)を掃除。
ひとしきり苔を落として、この日は終了。
リービングモンキー


3月15日 野猿谷
ハサマリングで09エリアを回るつもりだったが、その前にリービングモンキーに寄り道。
すぐ下にある軸運動(3級)をアップのつもりで触ったら、あまりに悪くて敗退しかけた。
なんだか、何回かに一度はアップで触った課題にやられている気がする。
で、リービングモンキーのホールドを軽く掃除してからトライしてみた。
下地の悪い方へ悪い方へとトラバースしていくところが気になっていたが、そもそもそこまで行けず。
ほぼ垂壁みたいなスラブに立ち上がるところからもう悪い。
結局ここが解決できず。やはり二段となると一日仕事、もしくはそれ以上が普通なようだ。

上の方に上がり、スウィートヴァージニア(1級)からハサマリングスタート。
長めのルーフの出口が苔むしているけれど、とりあえず掃除せずに登れそう。
暗い穴倉の奥のチョックストーンがスタートとなっているが、両手で引いたらゴソっと動いた。
引っこ抜けて落ちてきたらまずいサイズなので、チムニーに挟まってそっとマッチしてスタートした。
ルーフ部分は見た目よりも登りやすく、3トライくらいで登った。

その後急激に鼻の具合が悪くなり、くしゃみが出続けた。
あまりにくしゃみをしすぎて、なんだかフラフラする始末。
なんだか気分がすぐれず、下地が怪しいアカマタ(3級)はパス。
こういうタイプの課題をこなす、というより突っ込む根性が、最近弱くなってしまった気がする。
次に行った平日休み(2級)からはちゃんとやる。
平日休み

平日休みは逆にものすごく小さく、そしてとにかくスタートから悪くてハマった。
地面が近すぎるのも厄介。尻もちをついたら栗のイガが刺さってひーひー言わされた。
どうにか解明して、これは登れた。
それからすこし移動して粗忽長屋(4級)と頭山(1級)、すぐ上のピルグリム(1級)。
粗忽長屋と頭山

ピルグリム

頭山は相当な変わり種で、スタートから後ろ回し蹴りのような大開脚でギリギリチムニーに突っ張って登った。
ピルグリムは結構長さがあり、途中からジャムが効かなくなる。山のエリアなので岩もガビガビで、すり下ろされるショウガの気分だった。
さらにキャラメル(3級)とゲートウェイ(2級)を登り、あまりにも鼻が出て苦しいので早めに終了。
帰りに05エリアでも登ろうかと思っていたけれど、眺めただけで素通りした。
花粉症の今季最高潮の1日だったらしく、帰りの運転中も涸れ果てるほど鼻をかんだ。

2026年3月11日水曜日

「象」

先週末、野猿谷でトライしていたプロジェクトを登ることができた。


3月7日 野猿谷
前夜が結構な雨で、雷まで鳴っていた(気がする)ので、ゆっくり出発。
昼前くらいに着くと、名簿には1組だけ名前があったものの、エリアは完全に貸し切り。
平日ならいざ知らず、週末なんだけどな。なんだか、これはこれで贅沢だ。
地面が湿っているので湿気が上ってこないか気になったけれど、岩は完全に乾いていた。
02エリアに着いて、とりあえずアップ。
パブロ(3級)を登り、パブロSD(2級)をやったらハマりかけた。
すぐ近くのコバ(初段)より難しくないか。ちょっとムキになって登った。
指皮がやられる前にと、さっさとPにトライ開始。
1トライ目から、「これが取れたら終わり」のガバにタッチして落ちる。
十分に手が伸ばせていなかったものの、足は左の岩に当たらず、この1回で「今日登れる」と確信した。
2回目は伸びきる前に足が抜けて落ちた。
フットホールドを磨いて踏むポイントを見直し、3回目。
最近の関節炎の原因はこいつなんじゃないか、というカチを本気で握り込んで手を出す。
最後のガバに届きかけたときに一瞬早く足が抜け、2本指でギリギリ耐えた。かなり吠えた。
周りに誰もいなかったので、岩の上で小躍りして喜んだ。
先週の、足が左の岩に擦ったトライで納得しなくて本当によかった。
直感的に「今のは、何かちがう」となったことを強引に吞み下してしまったら、この小躍りはできなかった。
リーチというか身長に相当依存する課題で、良いフットホールドから手が届く巨人には楽に感じることだろう。
そう考えるとグレーディングが難しいが、思えば緩傾斜のクライミングはその宿命にあるのかもしれない。
野猿谷で登った同系統の三段(こけ猿の壺、猿の手、百日紅など)よりも難しく感じたのは確かだ。
しかし体格で相当に感じ方が変わることを考慮しつつ、暫定的に三段としておこうかな。
課題名はThe Elephant in the Room。留学中に教わって印象に残っていた慣用句から採った。
一先ず、これにて満足。気持ち晴ればれだ。


昼を挟んで、前に掃除しておいたモンキージャック(初段)とモンキーフリップ(初段)も回収。
が、隣にある初音の鼓(初段)は浮いただけで敗退。こういう初段も、やっぱりある。

02エリアがひと段落着いたので一度駐車場に戻り、何をやるか考えて、宿題になっているハヌマーン(四段)をやりに行った。
先シーズン気合を入れて掃除したおかげで、まだあまり汚れていなかった。
ムーヴは今回も解決できず。相変わらずつるつるのスローパーが持てない。
一度だけ次の手が出たけれど、あえなく右足がすっぽ抜けた。
これも結局、しつこくやってみるしかないですね。

少し早かったけれど、17時には撤収。


3月8日 野猿谷
指皮が結構減っていたので、ハサマリングDayにした。
が、前日よりも寒かったので、この冷え込みを惜しんで半日は普通の課題をやった。
09エリアまで上がり、これも宿題になっている包囲された城(二段)へ。
先シーズンムーヴはできたものの繋げられなかった。
ここのムーヴは一応できたのに、繋げると核心で腰が上がらない。
右手の指皮は痛いので、ほどほどでやめ。これはまた次回。
そこから近くにある室井さんの新課題をあれこれ回ってみて、トフィー(初段)だけできた。
クラックの右のスラブに上がるのがトフィー


07エリアに下り、今週もいざハサマリング修行。
最初に行った八つ墓(二段)は、しばらく登られていないようで自然に還りかけていた。
そもそも07エリア自体が全体的に不人気な様子。
「南無南無」と思いながら苔を落とし、いざトライ。
出口のハンドジャムに入るまでの手順を組むのに結構手こずった。
それが出来て、核心になる出口~マントルは案外すぐにバラせた。
ただ、腕を狭い隙間に押し入れすぎて肘が痛い。
これは長期戦は苦しいぞと、集中して繋げて、3回くらいで登れた。
八つ墓

続いて、少し下流の犬神(二段)。公開時には「八つ墓と並んで野猿谷最難のハサマリング」とされていた課題。
こちらも丸いリップが苔むしてきていたので、掃除してからトライ。
八つ墓と違い、犬神は途中からバラせる類のものではなく、毎回スタートから。
あれこれ試したけれど、結局反転するしかないなとなって、逆立ち状態で四苦八苦。
出口が開きすぎていてヒールトウがすぐ効かなくなるので、ポジションを上げていくのが難しい。
どうにも掴みどころがない、というかそもそもフットホールドすらないので、あまり光明も見えない。
が、一人でゴソゴソやっているうちに反転に持ち込む良いムーヴが見つかり、
体を上げていくときの手の効きをかなり意識したら、突然ポジションがぐんぐん上がってそのまま登れた。
いきなり登れてびっくりした。
犬神

最後に、05エリアの端にあるエウロパ(1級)とガニメデ(初段)へ。
以前覗いてみた時には下が川になっていたけれど、今年は水が無かった。
流心に近いのでどこもかしこもツルツル。
エウロパのマントルを返しかけたところで足が抜け、右のまぶたを岩に擦って流血というハプニングも起きた。
数センチずれたら右目から岩に突っ込んでいたかも、と思うとひやひやする。
怖さが増してくる前にエウロパを登り、途中から分岐してもう1セクション頑張るガニメデも数トライで回収。
磨かれすぎた岩肌が手にはフレンドリーだが、足には非常に悪かった。
左抜けがエウロパ、右の岩に移って奥の穴から出るのがガニメデ


主に八つ墓と犬神で頑張りすぎたのか、太ももがヨレヨレで攣りそうだった。
ヨタヨタ歩いて車まで戻り、帰った。


プロジェクトはめでたく終わったけれど、もう少し寒さは残るらしい。
ハサマリングもまだまだ残っているので、あと数週間は野猿谷のシーズンを満喫できそうだ。

2026年3月2日月曜日

微速前進

完全に花粉症の時期になってしまって、辛い。
ものぐさなので花粉症の薬は「1錠で24時間効く」というものにしてみたが、調子がいいかと言えばそうでもない。

2月28日 野猿谷
単身で野猿谷。02エリアのPをやりに行く。
近くの課題でアップしていると、すでに日向は春の陽気。平地は20度だし、当然。
Pの面が温まってしまう前にとさっさとトライ開始。
今回は、あまり使い込んでいないエッジの残ったキメラを投入。
こちらの方が、リソールしたキメラよりも明らかに踏めている。
前回できなかった最後の1手も徐々に手が伸びるようになったが、やはりそこが問題、
どうしても届かないか、届く前に左足が左の岩に当たる、もしくは乗ってしまう。
左の岩に足が乗った状態で少し伸びれば、もう届く。
左の岩に着地した瞬間

なかなか進展せず、日差しがいい加減強くなってきたので、一旦昼休みにした。
弁当を食べ、ぶらぶらと下流へ散歩に出かけたり、昼寝したり。
指への負荷も高いので、良いレストになった。
15時が近づき、段々日が陰ってきたので、前回掃除したモンキーフリップ(初段)をちょっと触って体を起こした。
(モンキーフリップは指皮がやられそうなので深追いせずやめた)
体と指が温まったのでPのトライ再開。結局、また伸びきれない。
極小ホールドで片手片足になっている時間が短すぎる(=耐えられていない)んだなと判断して、
これで最後のつもりでカチを本気で握り倒してみたら、また少し手が伸びた。
左足が左の岩にズリズリしていたが、そのまま続けて、マントルを返した。
これで登れたことにして...と0.2秒くらい考えたけれど、それよりも納得のいかない感じが遥かに強かった。
左の岩を踏んでいないにしても、足が当たっているのは、やっぱりなんだかなと思う。
既存の課題なら多少甘いことも考えるが、初登ならきちんと納得いくまでやることにしたい。
そう考えつつ、指皮が結構抉れたので今回はここまでにした。

それからCandy Crush(四段)を少し触って、0.5手くらい進展。
ただ、これこそ本当に寒い時にやらないと無理な気がする。
とりあえず前よりも可能性を感じた。
それから思い出したように、水際のハチソン効果(二段)を掃除して、少しトライ。
つるつるのスローパー2つで浮いてエイッ、という渋い課題。
最初はまるで離陸できる気がしなかったが、やっているうちに持ち方が分かってきた。
足も上がったが、これもつるつる過ぎて踏めず。
何度かリップを叩いたけれど止まらず、勝負用のキメラが擦り減らないうちに撤収した。


3月1日 野猿谷
単身で、この日はハサマリング祭にするつもりで出かけた。
...が、どうにも前日の終わりが心残りだったので、最初にハチソン効果をやっておくことに。
隣の岩のリップが苔むしていたので掃除して、タイムトンネル(4級)とスケールハイト(2級)を登ってアップ。
ハチソン効果は、左のカンテピンチが持てることが分かり、それが止まったら数回で登れた。
「こんなの持てるんか」という手と「こんなの踏めるんか」という足で浮いて、止まると気持ちがいい単発ムーヴ系。
流行らない課題なんだろうが、これはこれでなかなか面白かった。
ハチソン効果(調べてみたら、どうも疑似科学らしい)

さて、本題のハサマリング。
まず先週敗退したTwist(初段)から。
数年前に一撃できたというのは、多分夢か何かだったんだな。そう感じるくらいハマった。
しかしこれ用に持ってきたラバーコート済みのシューズのおかげでヒールトウがよく効いた。
最後は、絶対に前はやっていない真っ向インバージョンで登った。
続いてTwist and Shout(二段)。一応、野猿谷では最難ハサマリング課題の一角。
Shoutの逆走パートで案の定またハマる。
あまりにもできないので一度諦めかけたが、弁当を食べて気を取り直した。
手順と、体の逃がし方をもう一度よく探ってみると、ムーヴが見つかった。
ちゃんと集中してから繋げて、1トライで登れた。
終盤はかなり吠えた。
Twist and Shout

気を良くして、次は室井さんの新課題、スクッポルサ(3級)。
サルポックス(1級)の岩の下の隙間を這いずるように抜ける。詳しくは室井さんのInstagramを見てください。
恐らく、史上最も低くて狭い穴倉。
見た目には子供心をくすぐられなくもないが、やってみると想像以上に悪かった。
チキンウィングとプッシュで足ブラになってずり上がるという、なんとも頭の悪そうなムーヴで強引に登った。
マットすら敷けない(要らない)穴倉


次が、この日のもう一つの核心、ファンキーモンキー(初段)。
昨シーズンにちょっと手を出して宿題になってしまっている。
相変わらず難しく、背中がずりずり擦れて痛い。
何度も吐き出され、疲れも出てきて若干グロッキーだったが、核心で使えるフットホールドを発見。
抜けないように祈りながら、上半身を根気よく押し上げて行ったら、ハンドジャムに手が届いて登れた。
ワイドやチムニーは決して焦らないこと、と学んだ。
ファンキーモンキー

次に左奥にあるトリックケーヴ(2級)。
人気課題エリザベス(二段)の後ろにこんな課題があるなんて、知っている人の方が少なそう。
ルーフの出口は苔と砂で埋まっているし、下地には尖った岩が突き出ているしで、いかにも怖そう。
最低限の掃除だけしてやったら、めでたく出口でスローパーが持てずに落ちた。
それから数回怖い思いをしながら必死でトライして、どうにか泥仕合になる前に登った。
トリックケーヴ

最後にジャンキーモンキー(初段)を登り、キリが良くなったので、ちょっと早いけれど終了した。
ハサマリング祭は足腰にくる。


Pが登れずシーズンアウトしてしまわないかヒヤヒヤしているが、どうやらまた冷え込むらしい。
雪かが降りすぎないことだけを願う。

2026年2月24日火曜日

with 血豆

カチを握りすぎたりすると、指皮の一層下あたりに血豆ができることがよくある。
普通の血豆よりも小さい、一味を振りかけたくらいのサイズのマイクロ血豆がばらばらとできる。
最近(年末くらいから)、左右の中指には常にこのマイクロ血豆があり、いつも微妙に痛い。

2月15日 野猿谷
午前中は家でトポの校正作業をして、昼過ぎにあさこさんとゆっくり野猿谷へ。
前の週に降った雪が思ったよりも残っているので、01エリアに行って乾きのいいダイアナ(初段)でセッション。
つい2週間前は2トライで登れてホクホクしたのに、今回は30分くらいかかって登った。
つまりは、まだこういう登りが体得できていないということ...なんだろうか。
それと当然だが、アッパーのラバーが剥がれているとヒールトウは効かない。
ダイアナ

少しセッションしてあさこさんが見切りをつけた後、02エリアに移動。
前回来た時に、モンキーマジック(二段)を掃除するついでにもう1本磨いてみたラインがあった。
猿でも出るさ(1級)のすぐ右側にある壁で、見逃しそうなくらい浅いコーナーと縦シワがある。
掃除後に軽くトライしてできなかったものの、室井さんに確認したところ未登だとのことで、俄然(?)やる気になった。
前回指にテープを巻いていたせいでまるで持てなかった縦シワも、今回はいくらか持てる気がする。
足の位置や手順との兼ね合いをいろいろ試していくと、良さそうなムーヴを発見。
感触が分かると一気に進み、ここではほぼ落ちなくなった。
が、問題はむしろこの後。身長いっぱいで伸びたところからができない。
ここを散々試行錯誤したものの結局解決できず、両中指に血豆をこしらえて終了した。
P


2月21日 野猿谷
この日は単身で野猿谷。
02エリアに行き、とりあえず「1日1掃除」ということで、周辺の不人気そうな初段を磨いておいた。
これも苔むし気味なピッチドロップ(2級)と猿でも出るさ(1級)を登ってアップし、プロジェクト。
夕方までは日向だけれど、案外暑くないので気にせず、せっせとカチを握る。
前回と同じところまでは何度も行けるものの、またそこで行き詰る。
全力のつま先立ちで届いたカチを必死で握って、どうにか足が上げても、フットホールドが悪すぎて立てない。
届きそうで届かない位置に、取れば終わりのガバがある。これが果てしなく遠い。
フットホールドの形状から考えてシューズをキメラに変えてみると、どうやら相性がいいらしい。
最後には少しだけ立ち上がって次の手を出せそうな雰囲気にはなった。
が、一度捨て身で手を出してみたら、落ちる瞬間に左足が猿でも出るさのリップに乗った。
危うく側転しながら吹っ飛ぶかと思った。とっさに左足を引いて助かった。
これで一気に怖さが増し、突っ込めないトライが続いたので今回も敗退。
三段は超えていそうな気がする。

その後は、03エリアと04エリアでハサマリング。
最初に04エリアの高い城の男(1級)の岩に見つけた割れ目を掃除。
室井さんが既に登っているとのことだけれど、トポには載っていない。
とりあえずトップアウトできそうな程度に掃除して、1回で呆気なく登れた。
いかにも悪そうな見た目をしているけれど、登ってみると3級か2級くらいだった。
とはいえ、結構長さのあるルーフで面白い。
高い城の男(1級)右下のルーフ

青いマットの奥の岩に両手両足でスタートすると充実する

次にやった末祈る猿のイエス(1級)は、小さい岩が複雑に重なった洞穴で、どれを使ってよくてどれがNGなのかがよく分からず。
とりあえず計4個くらいで登ってみたけれど、1級に感じないので使いすぎなのかもしれない。
続いて、以前やって敗退したShout(初段)。これは今回もしっかりハマった。
僕の体格には隙間が狭すぎる。下開きのチムニーなのに、下がると足元が無くなる意地悪仕様。
あまりにもできなくて諦めかけていたところ、やっとこさムーヴが見つかってなんとか登れた。
そう簡単に諦めてはいけない。が、これで体が相当やられた。
以前なぜかOSできたTwist(初段)は、今回は全くできなくなっていた。
履いているTCプロのラバーがいい加減剥がれすぎている、ということにしよう。
それから03エリアに行って猿伝説SD(二段→1級くらい?)、ドラゴンの楯(3級)、リトルフット(5級)を回収。
ヨレヨレ、且つシャリばて気味だったので、早めに撤収した。


2月22日 瑞牆 金山沢
前日プロジェクトでばんばん落ちすぎたからか、腰がバキバキに張っていた。
あまりに腰が痛いので、半日家で養生。午後からふらふらと金山沢に出かけてみた。
最上流部のストロベリーフィールド(三段)をやってみたかったのだけれど、行ってみると雪の下。
諦めて下の方のエリアで登ることにした。
多少ほぐれたものの相変わらず痛い腰と、最近関節炎気味の人差し指をかばいつつアップして、鷲は舞い降りた(1級)にハマる。
1本指のカチがあまり強く握れないので、結構ギリギリ誤魔化して登った。
そのままSDの双生の荒鷲(初段)もやって、こちらもしっかりハマり、ムーヴを修正してどうにか登った。
ただ、これでやっとこさ体が動くようになった。
それからメタリックマウンテン(1級)を数回で登り、隣のゴールドマウンテン(三段)もやってみた。
もともと初段で発表されたものの、今のトポでは三段になっている。
どうもスタート位置が低い位置にはっきり定められて、その分難しくなったらしい。
実際にトライすると、離陸~1手目にほぼすべて詰まっている感じ。
最初は「こんなんで浮けるんか」と思ったものの、やっているうちに保持感が良くなり、
あとは足の踏み込みだとエッジングシューズに変えたら、1手目が止まって登れた。
三段はさすがにないような気もするけれど、ポジショニングでどうにか浮く感じが面白かった。
乾いている課題はほぼ登ったので、これで終了にした。
ゴールドマウンテン


一気に暖かくなって、早くも花粉が飛び始めたらしく、鼻の調子が悪い。
せめて3月末くらいまでは、花崗岩のボルダーで楽しんでおきたいのだけれど。