ちょっと間が空いてしまいました。
実は4月いっぱいで5年間勤めた会社を退職し、山梨に拠点を移しました。
引っ越しの荷物が片付ききらないうちに、東京へ出張したり関西へ出張したり、
主に仕事兼クライミングのためにあちこち出掛けています。
が、これはあくまでも僕の、極めて個人的なブログなので、
基本的には「仕事兼」ではないプライベートのクライミングについて書いていきます。
新生活が始まって1ヶ月あまり、これまでとまるで違う生活リズムを刻みながら、
どうクライミングをやって強くなっていくかを模索中です。
5月5日 大ザルの庭
大ザルから声がかかり、あさこさんも一緒に庭へ。愛犬もやってきた。
犬の耳が機嫌やテンションによって向きを変えるのはよく知られているけれど、
この日はずっと頭の中心により気味だった。どういう意味なのだろう。
大ザル、あさこさんがそれぞれぶら下がって作業なりリハーサルなりをしている傍ら、
こちらも新しいラインを見つけて掃除、可能性を探ってみた。
既成のコーナークラックから派生して左の丸いカンテを抱えて登るラインで、プロテクションも結構取れる。
掃除した感じで「これはリハーサルなしでよさそう」と思えたので、
プロテクションの確認までしたところでトライすることにした。
コーナーをちょっと登ったところから水平クラックをトラバースして、ポケットやフレークのあるカンテをフェースムーヴで登る。
雑に持ったら粒子が欠けて落ちそうなのでガバポケットでも丁寧に持った。
掃除した印象よりも、独特の怖さで何割増しか難しく感じたけれど、特に問題なく核心らしきところも越えた。
最上部は掃除が足りず苔の生えたスローパーを押さえたりしながら、ちょっと埃に塗れてトップアウト。
大ザルがフォローしてきて、今日も無事に初登攀。
愛犬がずっと取り付きあたりにいて、時折上を見上げていた。
写真は全てあさこさんが撮ってくれた
そんな感じでまったりとした1日を過ごして終了。
新しいルートは、はみ出し者(5.10c)とした。
5月7日 瑞牆 末端壁
あさこさんと、とにかくクラックを登らなあかん!ということで末端壁へ。
これまで何かと理由をつけて(というか混んでいる岩場が嫌なだけ)素通りしてきた末端壁も、
カレンダーどおりの生活ではなくなった今なら心置きなく登れるというわけ。
平日とはいえ、僕らの他に1組だけいた。さすがは末端壁。
ひとまずペガサスのP1(5.10d)でアップして、T&T(5.11a)も10年ぶりくらいにリピート。
続いてアストロドーム(5.11a)をやったら、危うく落ちるところだった。
ダブルクラックを危なっかしいボルダームーヴで抜けて、上部もなんだか怪しかった。
ともかく落ちなくてよかったけれど、あさこさんにかなりイジられた。無念。
その後にやった春うららのP1(5.11b)の方がよっぽど安定していた。
日差しでどんどん暑くなってくる中、以前滝のような状態で登った鷲(5.11c)もやる。
「今回は春シーズンだし、乾いているだろう」という期待はすぐに裏切られて、
クラックの中は苔だらけ、そして全て雑巾のように湿っていた。
どうにか落ちずに登ったけれど、シューズもテープも緑色になってしまった。
ビショビショのデロデロ
最後に、実はまだやったことがなかったトワイライト(5.11c)。
ペガサスと出だしが共通だし、通りすがりに人が登るのを見ているので、オンサイトとは言えないけれど、真剣に一撃を狙う。
問題のワイドに入り込むところで、やはり体がつかえて苦しかったけれど、どうにか誤魔化した。
結構パンプしてしまい、その後はハンドジャムがくるたびに長々とレストして、息を切らして登りきった。
もっとカジュアルな感じで、鼻歌混じりに登れるようになりたい。
それに、結局この日は5.12を超えるようなクラックには手をつけず。
このグレードにかかるクラックを気負わずにトライできるようになることが、
今の自分が向き合わなければいけない一番の課題なのかもしれない。
あさこさんもおおよそ同じラインナップ(デロデロの鷲は除く)を登って終了。
クラックの調子を戻していくのに、通い慣れたこの岩場はとても良いらしい。
5月30日 瑞牆 不動沢
関西出張等々を終えて、久しぶりに時間ができたので、ノミーを誘う。
「ちょうどやってるものもないんで、行き先はお任せします」と言うので、問答無用で不動沢に連れ込む。
おかげで、気になっていたドッグヘッド左のラインをトライするチャンスを得た。
当然、ドッグヘッド(5.12a)には誰もいないし、トライした形跡もなかった。
「空いてるところっていいよねー」とか言いながらロープを張り、左のラインを再度掃除。
(肝心のワイヤーブラシを忘れたので、ノミーがどこぞで拾ってきたブラシを拝借)
前回掃除した時に軽く磨いた程度だったので、ちょっと苔や埃がうるさかったけれど、最低限トライできるだろうと判断。
ノミーはドッグヘッドのOSトライで漢気をチラ見せしてくれたものの、無念のテンションと相なった。
ノミーのトライが終わったところで、軽くTRソロでムーヴをやってみる。
ホールドは結構かかるけれどフットホールドが細かく、日差しの熱さも手伝って気持ち悪い。
が、ちょっとやったら拍子抜けするくらい早くムーヴを解決。
核心以外のセクションはあまり難しくなさそうだし、プロテクションも取れそうなので、リハーサルはせずに降りた。
プロテクションの効きは全体的に良い(出だしは除く)ので、ノミーが2トライ目でドッグヘッドをRPしたのに続いて、リードでトライすることに。
ドッグヘッドの出だしをこなして犬の口元に入り込み、カムを固め取り。
ここから右に続くクラックへは進まず、RCCの手前で切り返して左上のポケットの列へ。
足元がシビアな数手をこなし、カンテ沿いのフレークを取りに行く。
プロテクションは足元を軽く過ぎるけれど、怖さはそれほどではなかった。
あとはカンテに沿うようにしてある右上クラックを登って、ドッグヘッドの上部に合流。
ここはリハーサルをしていなかった上に掃除も甘かったので、それなりに緊張した。
とはいえ、特に問題なく登って無事に初登できた。
ドッグヘッドの方が間違いなく面白いし、自然なラインだということに異論はない。
それでも、これはこれで結構面白い遊び方なのではないか、と自分としては納得している。
それにこういうルートであっても、ムーヴを初めから終わりまで全て作る必要はないし、
むしろそれくらいの余白を残すことで味わえるものもある、ということも分かってきた。
犬侍(5.12a)としておく。
犬侍
その後、ノミーとしばらく岩探しをして、帰り際に不動沢林道でちょっとボルダー。
以前気になったけれどスルーしてしまったStone Free(初段)を、今度はきっちり登った。
OSを狙ったトライは、ヌメりとちょっとの焦りで、リップのホールドに飛びついた。
と、これが意外に甘く、一番高いところから落ちてきた。
ノミーは離陸にハマりかけながら、離陸できたトライでそのまま登ってハートの強さをアピールしてきた。
「やられましたな」と一度冷静になって、こちらも2回目できちんと登り、気分よく終了した。







































