先週末、野猿谷でトライしていたプロジェクトを登ることができた。
3月7日 野猿谷
前夜が結構な雨で、雷まで鳴っていた(気がする)ので、ゆっくり出発。
昼前くらいに着くと、名簿には1組だけ名前があったものの、エリアは完全に貸し切り。
平日ならいざ知らず、週末なんだけどな。なんだか、これはこれで贅沢だ。
地面が湿っているので湿気が上ってこないか気になったけれど、岩は完全に乾いていた。
02エリアに着いて、とりあえずアップ。
パブロ(3級)を登り、パブロSD(2級)をやったらハマりかけた。
すぐ近くのコバ(初段)より難しくないか。ちょっとムキになって登った。
指皮がやられる前にと、さっさとPにトライ開始。
1トライ目から、「これが取れたら終わり」のガバにタッチして落ちる。
十分に手が伸ばせていなかったものの、足は左の岩に当たらず、この1回で「今日登れる」と確信した。
2回目は伸びきる前に足が抜けて落ちた。
フットホールドを磨いて踏むポイントを見直し、3回目。
最近の関節炎の原因はこいつなんじゃないか、というカチを本気で握り込んで手を出す。
最後のガバに届きかけたときに一瞬早く足が抜け、2本指でギリギリ耐えた。かなり吠えた。
周りに誰もいなかったので、岩の上で小躍りして喜んだ。
先週の、足が左の岩に擦ったトライで納得しなくて本当によかった。
直感的に「今のは、何かちがう」となったことを強引に吞み下してしまったら、この小躍りはできなかった。
リーチというか身長に相当依存する課題で、良いフットホールドから手が届く巨人には楽に感じることだろう。
そう考えるとグレーディングが難しいが、思えば緩傾斜のクライミングはその宿命にあるのかもしれない。
野猿谷で登った同系統の三段(こけ猿の壺、猿の手、百日紅など)よりも難しく感じたのは確かだ。
しかし体格で相当に感じ方が変わることを考慮しつつ、暫定的に三段としておこうかな。
課題名はThe Elephant in the Room。留学中に教わって印象に残っていた慣用句から採った。
一先ず、これにて満足。気持ち晴ればれだ。
昼を挟んで、前に掃除しておいたモンキージャック(初段)とモンキーフリップ(初段)も回収。
が、隣にある初音の鼓(初段)は浮いただけで敗退。こういう初段も、やっぱりある。
02エリアがひと段落着いたので一度駐車場に戻り、何をやるか考えて、宿題になっているハヌマーン(四段)をやりに行った。
先シーズン気合を入れて掃除したおかげで、まだあまり汚れていなかった。
ムーヴは今回も解決できず。相変わらずつるつるのスローパーが持てない。
一度だけ次の手が出たけれど、あえなく右足がすっぽ抜けた。
これも結局、しつこくやってみるしかないですね。
少し早かったけれど、17時には撤収。
3月8日 野猿谷
指皮が結構減っていたので、ハサマリングDayにした。
が、前日よりも寒かったので、この冷え込みを惜しんで半日は普通の課題をやった。
09エリアまで上がり、これも宿題になっている包囲された城(二段)へ。
先シーズンムーヴはできたものの繋げられなかった。
ここのムーヴは一応できたのに、繋げると核心で腰が上がらない。
右手の指皮は痛いので、ほどほどでやめ。これはまた次回。
そこから近くにある室井さんの新課題をあれこれ回ってみて、トフィー(初段)だけできた。
クラックの右のスラブに上がるのがトフィー
07エリアに下り、今週もいざハサマリング修行。
最初に行った八つ墓(二段)は、しばらく登られていないようで自然に還りかけていた。
そもそも07エリア自体が全体的に不人気な様子。
「南無南無」と思いながら苔を落とし、いざトライ。
出口のハンドジャムに入るまでの手順を組むのに結構手こずった。
それが出来て、核心になる出口~マントルは案外すぐにバラせた。
ただ、腕を狭い隙間に押し入れすぎて肘が痛い。
これは長期戦は苦しいぞと、集中して繋げて、3回くらいで登れた。
八つ墓
続いて、少し下流の犬神(二段)。公開時には「八つ墓と並んで野猿谷最難のハサマリング」とされていた課題。
こちらも丸いリップが苔むしてきていたので、掃除してからトライ。
八つ墓と違い、犬神は途中からバラせる類のものではなく、毎回スタートから。
あれこれ試したけれど、結局反転するしかないなとなって、逆立ち状態で四苦八苦。
出口が開きすぎていてヒールトウがすぐ効かなくなるので、ポジションを上げていくのが難しい。
どうにも掴みどころがない、というかそもそもフットホールドすらないので、あまり光明も見えない。
が、一人でゴソゴソやっているうちに反転に持ち込む良いムーヴが見つかり、
体を上げていくときの手の効きをかなり意識したら、突然ポジションがぐんぐん上がってそのまま登れた。
いきなり登れてびっくりした。
犬神
最後に、05エリアの端にあるエウロパ(1級)とガニメデ(初段)へ。
以前覗いてみた時には下が川になっていたけれど、今年は水が無かった。
流心に近いのでどこもかしこもツルツル。
エウロパのマントルを返しかけたところで足が抜け、右のまぶたを岩に擦って流血というハプニングも起きた。
数センチずれたら右目から岩に突っ込んでいたかも、と思うとひやひやする。
怖さが増してくる前にエウロパを登り、途中から分岐してもう1セクション頑張るガニメデも数トライで回収。
磨かれすぎた岩肌が手にはフレンドリーだが、足には非常に悪かった。
左抜けがエウロパ、右の岩に移って奥の穴から出るのがガニメデ
主に八つ墓と犬神で頑張りすぎたのか、太ももがヨレヨレで攣りそうだった。
ヨタヨタ歩いて車まで戻り、帰った。
プロジェクトはめでたく終わったけれど、もう少し寒さは残るらしい。
ハサマリングもまだまだ残っているので、あと数週間は野猿谷のシーズンを満喫できそうだ。





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