2026年4月13日月曜日

油比川弱(ゆびかわよわし)

冬の間に折角育ててきた指の皮も、一気に暖かくなったせいでどこかへ行ってしまった。
これからまた、ボルダーをするたびにボコボコにされる日々が始まる。

3月28日 早川
週の半ばに見た予報は、金曜夜が雨。
そんなわけで乾きが良さそうな場所を探し、ノミーを誘って早川に行ってみることにした。
昔から名前だけは知っていたけれど行ったことのなかったエリア。
トポやら何やらもないので、なんとなく有名そうな課題の場所だけ人づてに聞いて行ってみた。

11時に現地集合してみると、すでに日向はかなり暖かい。というか暑い気すらする。
とはいえ、川沿いを走って行くと四国を思い出すような岩の量とサイズで気分が高まる。
いや、四国に少し劣るくらいか。まあいいか。とにかく、見るからに面白そう。
全容は当然分からない。ひとまずの印象は、どことなく遠山川のような、南アルプスの川原の岩という感じだった。

まず鋏(二段)の周辺へ。
アップで適当に1級くらいまでのラインを見つけて登り、鋏は下地が恐ろしいことになっているので諦め、理(三/四段)をやる。
室井さんが「早川ベスト3の一本」と推す課題らしい。
見た目よりも邪魔なバルジを、微妙な保持感のホールドでどうかわしていくかが悩ましい。
ムーヴが分かるまではなかなか手こずったものの、最後は保持とロックで押し切って登れた。
体感は三段のノーマルくらいか。

ノミーがやっていた左回りのムーヴも見ていたらやりたくなったので、一応こちらでもバラしてみた。
こちらの方が、保持とロックで押し切るより面白かった。多分、これでベスト3なんだろうな。
絶妙なポジショニングがハマると気持ちよい。



車でちょっと移動して、縁(初段)の周辺へ。
縁はいかにも看板らしい課題で、ホールドの配置や保持感、スケールのちょうど良さまでいろいろ整っていた。気持ちよくフラッシュ。
ジムのルート並みのクライミングタイムで探るノミー

隣の定(四段)もやってみたら、こちらはそこそこハマった。
1手目のカチのガチャガチャ感が結構くせもので、そこからポジションを整えて取る2手目までがほぼすべて。
1手目の保持は「多分、これ以上コネても良くはならないな」とそこそこで見切って、2手目のポジションに集中。
やっているうちに壁への入り方が分かってきて、2手目が止まったトライでそのまま強引にねじ伏せて登った。
壁の形状のおかげで成立している類の課題で、体感としては二~三段というところ。
それでも、登れた時はとても爽快だった。

噂どおり、御岳の蛙っぽい

己の定に向き合っているノミーを応援しつつ、隣の蹄(三段)をやってみたものの、バラせず。
どうもホールドが欠けて難しくなっているらしい。
そうしているうちに雨が降ってきて終了。それでも薄暗くなるまで楽しめた。
シーズンが終わってしまった感じがするが、また登りに来たい。


3月29日 瑞牆 ハットエリア
ゆっくり起きて、午前中はちょっと仕事をして、昼前から一人でハットエリアへ。
前夜の雨で落ち葉がかなり濡れているが、岩は結構乾いていた。

エリアの上部まで行って、孫悟空(3級)などでアップ。
やっこダコ(2級)がSDから繋げられそうなのでやってみたが、ホールドが砕けて軽く猫パンチ。
指がやられる前にやめ、本題のゴーストフィールド(三段)。
見るからに可能性を感じるというか、このタイプこの傾斜の三段にしてはホールドが明瞭。
岩のサイズ等々もなかなか惹かれるものがある。
で、いざやってみると、明瞭なホールドたちがなかなか悪く、足との組み合わせなのか動けなくなる。
高すぎる気温も相まって、持てそうで持てないし、立てそうで立てない。
もじもじやっているうちに、1手目の薄いカチで指を裂かれ、あえなく撤退となった。
ゴーストフィールド

少し下って、穴課長とかの岩にあるファントムタイム(三段)もやってみる。
こちらは保持の強度がそれほどでもないので、テープを巻いていても支障はなさそう。
しかし上部の苔がずいぶん逞しく、ホールドが埋もれかけている。
ワイヤーブラシを忘れてきたので、普通のブラシで軽く磨いただけでとりあえずトライ。
見た目より浅い凹状に入り込むのが難しかったが、何とか解決。
が、リップ下のポケットを取って奥のスローパーを叩いたら、手に苔の感触がモサっときた。
そこそこ高さもあり突っ込めずに飛び降りた。
うーん、こういう状況がなかなかねじ伏せられない。とりあえず、次はワイヤーブラシを持ってこよう。

それからは下の方へ戻り、光と影(三段)をやったものの離陸で精いっぱい。
こういう強傾斜の両手アンダーは相変わらず苦手だ。
すぐ下のトレイルハングライト(二段)は、やっているうちにムーヴが見つかって登れた。
ぴょんぴょん跳んで初めは「こんなの止まるんか」と思ったけれど、ちゃんとムーヴがあるものだ。
あとは転過音(二段)とゲームチェンジャー(初段)もやってみたが、どちらもダメ。
指の皮が減って、自分から染み出る汁でヌメるようになるとどうしようもない。
瑞牆でもすでに暑いことに、さすがにちょっと悲しくなる。
唯一登れたトレイルハングライト



4月5日 小川山
前日遅くまで雨が降っていたので、乾きのいいところでも登れるかどうか...と思ったものの、あさこさんと小川山のボルダーに出かけた。
水晶スラブ下なら乾くかなと期待したけれど、どうも薄曇りでカラッとしない。
案の定、岩はしっとり。ところによってははっきり濡れている。
とりあえず簡単な課題でアップして、ヒッパルコス(2級)のSDのありがとう(初段)をやる。
昔にトライした気がするが、登れた記憶がない。
スタートの粗い結晶が水を含んでいるのか、離陸すると2秒でヌメヌメ。
ヒッパルコスに合流するまでの2手がバラしても出来ず、指がゴリゴリ削られて敗退。

苦し紛れに伴奏者と頭痛をやってみたものの、伴奏者が0.5歩くらい進んだ程度。
たまに来て思い出したようにトライして登れるほど、自分はスラブが上手くないと再認識。
襟元を正さなくてはいけない。というか、スラブが得意になった覚えがそもそもないのだけれど。
あさこさんがトライしていた虹の入り江だけはどうにかリピートして、「これでボウズじゃないぜ」みたいな顔をしておいた。

一瞬コンディションがマシになったような気がしたので、神無月(初段)もやってみた。
これも凄く昔にトライして以来、「できない初段」という扱いになってしまっている。
10年ぶりくらいに真面目にやってみると、ちょっとマシ程度のコンディションで苦しいけれど、なんとかムーヴがバラせた。
「これは宿題回収できるんじゃないか」とテンションが上がって繋げ。
が、やはりこのコンディションでいつもより速いペースで減った指皮では、繋げられず。
40点くらいのトライを繰り返して、今回も敗退。うん、ちょっと悔しい。
神無月

最後に石の魂に移動して、これまた登った記憶がないA.A.I.T(初段)をやってみたが、
すでに真っ赤を通り越してちょっと白くなっている(?)指では、鋭いカチが握れるはずがなかった。


ヌメる→強く握る→持てない→皮が減る→ヌメる→さらに持てない→皮が減る、の悪循環にハマるとどうも抜け出せない。
末端にばかり汗をかいてしまうこの体質をどうにかする薬とか、ないのかな。
カメラを向けられている気配に振り向く

2026年4月6日月曜日

辛い時期

3月の後半にかけて花粉症がピークを越え、やっと鼻の調子がマシになった。
それで安心したのも束の間、今度は花見の季節で気温が上がる。
鼻が辛い時期を過ぎると、今度は指に辛い時期が始まってしまう。

3月14日 野猿谷
前の週にプロジェクトが終わったので、やっと他の課題に手を出せる。
この日は04エリアに行き、やりかけの四段に励む日にした。
見ざるとか言わざるのあたりで軽くアップして、まずCandy Crush。
リップの上がかなり苔むしているので、上から届く範囲で掃除もした。
暖かくなった割にコンディションは悪くなく、立ったところからムーヴをやって少し進展。
右手を送った後、左手のスローパーを寄せるのが悪い。
ヒールで腰を入れているのが、効くようで効いていない。
スローパーの感触が悪くなってきたので、ほどほどでやめ。

続いてハヌマーン。
前回どうにかハイステップに体重が乗ったことを思い出し、その感触を信じてトライすると、急に足が踏めるようになってきた。
これまで出せなかった手が出て、一段上のホールドまで届くようになってびっくり。
「お!これはあのくぼみが取れれば終わりじゃないか!?」と色めき立つ。
が、肝心のくぼみがまるで持てない。なんだか、初めて1手目のスローパーを叩いたときと同じだな。
くぼみに手を出すところまではコツがつかめると何度もできるが、そこから進展せず。
まあ、この程度で終わったらそもそも四段ではないか。
それから因縁の猿芝居に軽く手を出したものの、まるで成長を感じなかった。

この日やりたい課題が終わったので、以前アイスエイジ(初段)を登ったときに気になったリービングモンキー(二段)を掃除。
ひとしきり苔を落として、この日は終了。
リービングモンキー


3月15日 野猿谷
ハサマリングで09エリアを回るつもりだったが、その前にリービングモンキーに寄り道。
すぐ下にある軸運動(3級)をアップのつもりで触ったら、あまりに悪くて敗退しかけた。
なんだか、何回かに一度はアップで触った課題にやられている気がする。
で、リービングモンキーのホールドを軽く掃除してからトライしてみた。
下地の悪い方へ悪い方へとトラバースしていくところが気になっていたが、そもそもそこまで行けず。
ほぼ垂壁みたいなスラブに立ち上がるところからもう悪い。
結局ここが解決できず。やはり二段となると一日仕事、もしくはそれ以上が普通なようだ。

上の方に上がり、スウィートヴァージニア(1級)からハサマリングスタート。
長めのルーフの出口が苔むしているけれど、とりあえず掃除せずに登れそう。
暗い穴倉の奥のチョックストーンがスタートとなっているが、両手で引いたらゴソっと動いた。
引っこ抜けて落ちてきたらまずいサイズなので、チムニーに挟まってそっとマッチしてスタートした。
ルーフ部分は見た目よりも登りやすく、3トライくらいで登った。

その後急激に鼻の具合が悪くなり、くしゃみが出続けた。
あまりにくしゃみをしすぎて、なんだかフラフラする始末。
なんだか気分がすぐれず、下地が怪しいアカマタ(3級)はパス。
こういうタイプの課題をこなす、というより突っ込む根性が、最近弱くなってしまった気がする。
次に行った平日休み(2級)からはちゃんとやる。
平日休み

平日休みは逆にものすごく小さく、そしてとにかくスタートから悪くてハマった。
地面が近すぎるのも厄介。尻もちをついたら栗のイガが刺さってひーひー言わされた。
どうにか解明して、これは登れた。
それからすこし移動して粗忽長屋(4級)と頭山(1級)、すぐ上のピルグリム(1級)。
粗忽長屋と頭山

ピルグリム

頭山は相当な変わり種で、スタートから後ろ回し蹴りのような大開脚でギリギリチムニーに突っ張って登った。
ピルグリムは結構長さがあり、途中からジャムが効かなくなる。山のエリアなので岩もガビガビで、すり下ろされるショウガの気分だった。
さらにキャラメル(3級)とゲートウェイ(2級)を登り、あまりにも鼻が出て苦しいので早めに終了。
帰りに05エリアでも登ろうかと思っていたけれど、眺めただけで素通りした。
花粉症の今季最高潮の1日だったらしく、帰りの運転中も涸れ果てるほど鼻をかんだ。