2026年5月6日水曜日

陽気

ゴールデンウィークといえば、昔は瑞牆や小川山のベストシーズンだったし、
おそらく今も良いシーズンなことに変わりはないのだけれど、ちょっと日向は暑い。
以前はボルダーでも、日向にいてちょうどいいくらいの気候だった記憶がなんとなくある。
体感だと半月分くらいは季節がずれている。
気候は変動しているのですね。

4月19日 小川山
あさこさんがローリングストーンに行くので、周辺で登る。
日陰にいる分には少し肌寒い瞬間があるくらいで、岩も乾いていてちょうどいい。
日差しは強いので、トルネード(5.12a)とかをやっている人はヌメりそうだった。
あさこさんのローリングストーンの合間に、15年くらい前に敗退した睦月誕生(5.12b)を回収しておいた。
一応、レトロフラッシュというような感じだけれど、直前に人がトライしているのを見ていたしヌンチャクもかかっているし、
ホールドにもしっかりチョークがついていたので、なんだか一撃した感じは薄い。
でも、結構危なっかしい登りだった。花崗岩のリードの調子を戻さなくては。


4月25日 瑞牆
ひとりでボルダー。
岩はどこも乾いていそうだったので、金山沢の最上流に行ってみた。
予想どおり、今回はちゃんと乾いていた。
林道のゲートが開く週末だった割に人も少なくていい感じ。
ヘビイチゴ岩の裏面でアップして、蛇の道(初段)も登ったけれど、右の課題に近いところにあるポケットを使ったのでラインが違うかもしれない。
以前のみーが「すげー悪いです」と言っていた草イチゴ小さく(1級)もハマりかけながら登った。
で、本題のストロベリーフィールド(三段)。離陸して1手目から悪い。
1手目の持ちどころを変えると2手目も出せるけれど、これも止まらない。
あっという間にスタートホールドの結晶で指を抉られ、戦略的撤退。
隣の蛇苺の季節(三段)も浮くのが精一杯で、どちらもギンギンに寒くないと歯が立たない感じだった。
苦し紛れに、隣の岩のオキザリス(初段)もやったら、これもどえらい悪くて撃沈。
とにかく指が痛い。瑞牆にありがちなポケットカチを握れないとどうしようもない。
長いトラバースの花園への誘い(初段)だけヨレヨレになりながらどうにか登っておいた。

寝不足気味だからか、日差しが急に暑くなったからか、ぼーっとしてしまってイマイチ調子が上がらない。
車で移動して、不動沢林道近くのStone Free(初段)も見に行って「かっこいいな」と思ったけれど、トライする気になれず。
気持ちが作れない時に、ひとりでハイボルダーに挑むのは危ない、と思うようになった。
とはいえ、このまま帰るのもなんだかなとなったので、出合岩周辺へ。
白の女王(初段)と赤の女王(初段)を、どちらもリーチに物を言わせて強引に登って、とりあえずホッとする。
無限の鏡の間(二段)は1手目を取ったところからが解決できず。


最後に、一気に下流へ下って面壁へ。
ソードホルダー(2級)をゆっくり確かめながらOSして、少し気持ちが癒された。
癒されついでにウォールフェイサー(初段)もやってみたけれど、こちらはより高いので無理に突っ込まず飛び降りた。
川面のブラックドメイン(三段)もかっこいいので、そちらと合わせてまた今度。
とはいえ、今シーズン中にチャンスはあるのだろうか。



4月26日 不動沢
あさこさんと不動沢へ。昨年夏に偵察と掃除に行ったドッグヘッド(5.12a)をやりに行った。
不動沢の日陰に入ると、流石に空気が冷たかった。薄着できたことを後悔。
ドッグヘッドはあさこさんが以前掃除してトライしていて、僕も昨年見て面白そうだなと思っていた。
今回もまずロープを張って、軽く掃除するところから。冬を越しても、案外汚れていなかった。
核心手前のクラックから若干染み出しがあったけれど、折角なのでリードで一撃を狙う。
出だしのプアプロなフェースをこなして右上クラックに入り、急に細くなったところからが見た目どおりの核心。
岩と雪の写真の吉川さんと同じような動きになっていた。憧れと尊敬を混ぜたような感慨が一瞬脳裏をかすめた。
手元も微妙だが足元はもっと微妙で、結局核心の最後の1手で吐き出されて落ちた。
固めどりしていたカムが吹き飛んで、古いRCCで止まって一安心。
当時あったカムのサイズのことを思うと、やはりここには1本ボルトが必要だったんだな、と答え合わせのように考えた。
それからムーヴを解決して抜け、あさこさんと交代。

あさこさんがトップロープでトライし、それから弁当を食べたり辺りを散歩したりして過ごした。
ルンゼの奥の方で、ブラックジョーク(5.11d)と思しきルートも発見。
登るかどうかは別にして、こういうエリア探索は宝探しのようで結構楽しい。


下に戻って、ドッグヘッドの2トライ目。
核心のシークエンスに入る前に染み出しで手が濡れて気持ち悪い。シャツで何度も拭いて突入。
手数にすると短いけれど、1トライ目の反省からジャムを丁寧に収めて次の手を送る。
最後の1手も指の収まりが悪く、微妙なフットホールドでプルプルしながらギリギリ押し切った。
あとは緊張感の続くやさしめのフェースを登って、RP。
アプローチは多少分かりにくいし、短い中にムーヴの詰まったボルダー系なので、クラックとして人気が出るにはいろいろと要素が足りない気もする。
ただ、それは長く延びるクラックを良しとする価値観に則ればの話で、そういうものとは違う面白さがこのルートにはあった。
Old But Goldと言うと言い過ぎかもしれないが、Old But Goodなのは間違いない。


あさこさんもトップロープでもう1トライしてムーヴを解決。
単発のムーヴとしてはヴィーナスやローリングストーンよりも悪く感じるらしい。
僕も、概ね同意。


周辺にまだ可能性を感じるので、梅雨入りしてしまう前に行っておきたい。