冬の間に折角育ててきた指の皮も、一気に暖かくなったせいでどこかへ行ってしまった。
これからまた、ボルダーをするたびにボコボコにされる日々が始まる。
3月28日 早川
週の半ばに見た予報は、金曜夜が雨。
そんなわけで乾きが良さそうな場所を探し、ノミーを誘って早川に行ってみることにした。
昔から名前だけは知っていたけれど行ったことのなかったエリア。
トポやら何やらもないので、なんとなく有名そうな課題の場所だけ人づてに聞いて行ってみた。
11時に現地集合してみると、すでに日向はかなり暖かい。というか暑い気すらする。
とはいえ、川沿いを走って行くと四国を思い出すような岩の量とサイズで気分が高まる。
いや、四国に少し劣るくらいか。まあいいか。とにかく、見るからに面白そう。
全容は当然分からない。ひとまずの印象は、どことなく遠山川のような、南アルプスの川原の岩という感じだった。
まず鋏(二段)の周辺へ。
アップで適当に1級くらいまでのラインを見つけて登り、鋏は下地が恐ろしいことになっているので諦め、理(三/四段)をやる。
室井さんが「早川ベスト3の一本」と推す課題らしい。
見た目よりも邪魔なバルジを、微妙な保持感のホールドでどうかわしていくかが悩ましい。
ムーヴが分かるまではなかなか手こずったものの、最後は保持とロックで押し切って登れた。
体感は三段のノーマルくらいか。
ノミーがやっていた左回りのムーヴも見ていたらやりたくなったので、一応こちらでもバラしてみた。
こちらの方が、保持とロックで押し切るより面白かった。多分、これでベスト3なんだろうな。
絶妙なポジショニングがハマると気持ちよい。
車でちょっと移動して、縁(初段)の周辺へ。
縁はいかにも看板らしい課題で、ホールドの配置や保持感、スケールのちょうど良さまでいろいろ整っていた。気持ちよくフラッシュ。
ジムのルート並みのクライミングタイムで探るノミー
隣の定(四段)もやってみたら、こちらはそこそこハマった。
1手目のカチのガチャガチャ感が結構くせもので、そこからポジションを整えて取る2手目までがほぼすべて。
1手目の保持は「多分、これ以上コネても良くはならないな」とそこそこで見切って、2手目のポジションに集中。
やっているうちに壁への入り方が分かってきて、2手目が止まったトライでそのまま強引にねじ伏せて登った。
壁の形状のおかげで成立している類の課題で、体感としては二~三段というところ。
それでも、登れた時はとても爽快だった。
噂どおり、御岳の蛙っぽい
己の定に向き合っているノミーを応援しつつ、隣の蹄(三段)をやってみたものの、バラせず。
どうもホールドが欠けて難しくなっているらしい。
そうしているうちに雨が降ってきて終了。それでも薄暗くなるまで楽しめた。
シーズンが終わってしまった感じがするが、また登りに来たい。
3月29日 瑞牆 ハットエリア
ゆっくり起きて、午前中はちょっと仕事をして、昼前から一人でハットエリアへ。
前夜の雨で落ち葉がかなり濡れているが、岩は結構乾いていた。
エリアの上部まで行って、孫悟空(3級)などでアップ。
やっこダコ(2級)がSDから繋げられそうなのでやってみたが、ホールドが砕けて軽く猫パンチ。
指がやられる前にやめ、本題のゴーストフィールド(三段)。
見るからに可能性を感じるというか、このタイプこの傾斜の三段にしてはホールドが明瞭。
岩のサイズ等々もなかなか惹かれるものがある。
で、いざやってみると、明瞭なホールドたちがなかなか悪く、足との組み合わせなのか動けなくなる。
高すぎる気温も相まって、持てそうで持てないし、立てそうで立てない。
もじもじやっているうちに、1手目の薄いカチで指を裂かれ、あえなく撤退となった。
ゴーストフィールド
少し下って、穴課長とかの岩にあるファントムタイム(三段)もやってみる。
こちらは保持の強度がそれほどでもないので、テープを巻いていても支障はなさそう。
しかし上部の苔がずいぶん逞しく、ホールドが埋もれかけている。
ワイヤーブラシを忘れてきたので、普通のブラシで軽く磨いただけでとりあえずトライ。
見た目より浅い凹状に入り込むのが難しかったが、何とか解決。
が、リップ下のポケットを取って奥のスローパーを叩いたら、手に苔の感触がモサっときた。
そこそこ高さもあり突っ込めずに飛び降りた。
うーん、こういう状況がなかなかねじ伏せられない。とりあえず、次はワイヤーブラシを持ってこよう。
それからは下の方へ戻り、光と影(三段)をやったものの離陸で精いっぱい。
こういう強傾斜の両手アンダーは相変わらず苦手だ。
すぐ下のトレイルハングライト(二段)は、やっているうちにムーヴが見つかって登れた。
ぴょんぴょん跳んで初めは「こんなの止まるんか」と思ったけれど、ちゃんとムーヴがあるものだ。
あとは転過音(二段)とゲームチェンジャー(初段)もやってみたが、どちらもダメ。
指の皮が減って、自分から染み出る汁でヌメるようになるとどうしようもない。
瑞牆でもすでに暑いことに、さすがにちょっと悲しくなる。
唯一登れたトレイルハングライト
4月5日 小川山
前日遅くまで雨が降っていたので、乾きのいいところでも登れるかどうか...と思ったものの、あさこさんと小川山のボルダーに出かけた。
水晶スラブ下なら乾くかなと期待したけれど、どうも薄曇りでカラッとしない。
案の定、岩はしっとり。ところによってははっきり濡れている。
とりあえず簡単な課題でアップして、ヒッパルコス(2級)のSDのありがとう(初段)をやる。
昔にトライした気がするが、登れた記憶がない。
スタートの粗い結晶が水を含んでいるのか、離陸すると2秒でヌメヌメ。
ヒッパルコスに合流するまでの2手がバラしても出来ず、指がゴリゴリ削られて敗退。
苦し紛れに伴奏者と頭痛をやってみたものの、伴奏者が0.5歩くらい進んだ程度。
たまに来て思い出したようにトライして登れるほど、自分はスラブが上手くないと再認識。
襟元を正さなくてはいけない。というか、スラブが得意になった覚えがそもそもないのだけれど。
あさこさんがトライしていた虹の入り江だけはどうにかリピートして、「これでボウズじゃないぜ」みたいな顔をしておいた。
一瞬コンディションがマシになったような気がしたので、神無月(初段)もやってみた。
これも凄く昔にトライして以来、「できない初段」という扱いになってしまっている。
10年ぶりくらいに真面目にやってみると、ちょっとマシ程度のコンディションで苦しいけれど、なんとかムーヴがバラせた。
「これは宿題回収できるんじゃないか」とテンションが上がって繋げ。
が、やはりこのコンディションでいつもより速いペースで減った指皮では、繋げられず。
40点くらいのトライを繰り返して、今回も敗退。うん、ちょっと悔しい。
神無月
最後に石の魂に移動して、これまた登った記憶がないA.A.I.T(初段)をやってみたが、
すでに真っ赤を通り越してちょっと白くなっている(?)指では、鋭いカチが握れるはずがなかった。
ヌメる→強く握る→持てない→皮が減る→ヌメる→さらに持てない→皮が減る、の悪循環にハマるとどうも抜け出せない。
末端にばかり汗をかいてしまうこの体質をどうにかする薬とか、ないのかな。
カメラを向けられている気配に振り向く









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