2026年2月24日火曜日

with 血豆

カチを握りすぎたりすると、指皮の一層下あたりに血豆ができることがよくある。
普通の血豆よりも小さい、一味を振りかけたくらいのサイズのマイクロ血豆がばらばらとできる。
最近(年末くらいから)、左右の中指には常にこのマイクロ血豆があり、いつも微妙に痛い。

2月15日 野猿谷
午前中は家でトポの校正作業をして、昼過ぎにあさこさんとゆっくり野猿谷へ。
前の週に降った雪が思ったよりも残っているので、01エリアに行って乾きのいいダイアナ(初段)でセッション。
つい2週間前は2トライで登れてホクホクしたのに、今回は30分くらいかかって登った。
つまりは、まだこういう登りが体得できていないということ...なんだろうか。
それと当然だが、アッパーのラバーが剥がれているとヒールトウは効かない。
ダイアナ

少しセッションしてあさこさんが見切りをつけた後、02エリアに移動。
前回来た時に、モンキーマジック(二段)を掃除するついでにもう1本磨いてみたラインがあった。
猿でも出るさ(1級)のすぐ右側にある壁で、見逃しそうなくらい浅いコーナーと縦シワがある。
掃除後に軽くトライしてできなかったものの、室井さんに確認したところ未登だとのことで、俄然(?)やる気になった。
前回指にテープを巻いていたせいでまるで持てなかった縦シワも、今回はいくらか持てる気がする。
足の位置や手順との兼ね合いをいろいろ試していくと、良さそうなムーヴを発見。
感触が分かると一気に進み、ここではほぼ落ちなくなった。
が、問題はむしろこの後。身長いっぱいで伸びたところからができない。
ここを散々試行錯誤したものの結局解決できず、両中指に血豆をこしらえて終了した。
P


2月21日 野猿谷
この日は単身で野猿谷。
02エリアに行き、とりあえず「1日1掃除」ということで、周辺の不人気そうな初段を磨いておいた。
これも苔むし気味なピッチドロップ(2級)と猿でも出るさ(1級)を登ってアップし、プロジェクト。
夕方までは日向だけれど、案外暑くないので気にせず、せっせとカチを握る。
前回と同じところまでは何度も行けるものの、またそこで行き詰る。
全力のつま先立ちで届いたカチを必死で握って、どうにか足が上げても、フットホールドが悪すぎて立てない。
届きそうで届かない位置に、取れば終わりのガバがある。これが果てしなく遠い。
フットホールドの形状から考えてシューズをキメラに変えてみると、どうやら相性がいいらしい。
最後には少しだけ立ち上がって次の手を出せそうな雰囲気にはなった。
が、一度捨て身で手を出してみたら、落ちる瞬間に左足が猿でも出るさのリップに乗った。
危うく側転しながら吹っ飛ぶかと思った。とっさに左足を引いて助かった。
これで一気に怖さが増し、突っ込めないトライが続いたので今回も敗退。
三段は超えていそうな気がする。

その後は、03エリアと04エリアでハサマリング。
最初に04エリアの高い城の男(1級)の岩に見つけた割れ目を掃除。
室井さんが既に登っているとのことだけれど、トポには載っていない。
とりあえずトップアウトできそうな程度に掃除して、1回で呆気なく登れた。
いかにも悪そうな見た目をしているけれど、登ってみると3級か2級くらいだった。
とはいえ、結構長さのあるルーフで面白い。
高い城の男(1級)右下のルーフ

青いマットの奥の岩に両手両足でスタートすると充実する

次にやった末祈る猿のイエス(1級)は、小さい岩が複雑に重なった洞穴で、どれを使ってよくてどれがNGなのかがよく分からず。
とりあえず計4個くらいで登ってみたけれど、1級に感じないので使いすぎなのかもしれない。
続いて、以前やって敗退したShout(初段)。これは今回もしっかりハマった。
僕の体格には隙間が狭すぎる。下開きのチムニーなのに、下がると足元が無くなる意地悪仕様。
あまりにもできなくて諦めかけていたところ、やっとこさムーヴが見つかってなんとか登れた。
そう簡単に諦めてはいけない。が、これで体が相当やられた。
以前なぜかOSできたTwist(初段)は、今回は全くできなくなっていた。
履いているTCプロのラバーがいい加減剥がれすぎている、ということにしよう。
それから03エリアに行って猿伝説SD(二段→1級くらい?)、ドラゴンの楯(3級)、リトルフット(5級)を回収。
ヨレヨレ、且つシャリばて気味だったので、早めに撤収した。


2月22日 瑞牆 金山沢
前日プロジェクトでばんばん落ちすぎたからか、腰がバキバキに張っていた。
あまりに腰が痛いので、半日家で養生。午後からふらふらと金山沢に出かけてみた。
最上流部のストロベリーフィールド(三段)をやってみたかったのだけれど、行ってみると雪の下。
諦めて下の方のエリアで登ることにした。
多少ほぐれたものの相変わらず痛い腰と、最近関節炎気味の人差し指をかばいつつアップして、鷲は舞い降りた(1級)にハマる。
1本指のカチがあまり強く握れないので、結構ギリギリ誤魔化して登った。
そのままSDの双生の荒鷲(初段)もやって、こちらもしっかりハマり、ムーヴを修正してどうにか登った。
ただ、これでやっとこさ体が動くようになった。
それからメタリックマウンテン(1級)を数回で登り、隣のゴールドマウンテン(三段)もやってみた。
もともと初段で発表されたものの、今のトポでは三段になっている。
どうもスタート位置が低い位置にはっきり定められて、その分難しくなったらしい。
実際にトライすると、離陸~1手目にほぼすべて詰まっている感じ。
最初は「こんなんで浮けるんか」と思ったものの、やっているうちに保持感が良くなり、
あとは足の踏み込みだとエッジングシューズに変えたら、1手目が止まって登れた。
三段はさすがにないような気もするけれど、ポジショニングでどうにか浮く感じが面白かった。
乾いている課題はほぼ登ったので、これで終了にした。
ゴールドマウンテン


一気に暖かくなって、早くも花粉が飛び始めたらしく、鼻の調子が悪い。
せめて3月末くらいまでは、花崗岩のボルダーで楽しんでおきたいのだけれど。

2026年2月3日火曜日

Old Man Winter

この冬一番の寒気が入って、しばらく居座っている。
ここ数日でやっと寒さが緩んだ気がするけれど、週末にはまた冷え込むらしい。

最近とあるところで、Old Man Winterという表現があることを知った。
冬の厳しい寒さを擬人化したものだそうで、日本で言う冬将軍のことらしい。
英語圏でも結局男性なんだなとか、いろいろと面白く感じたりする。


1月10日 白妙橋
成人の日の3連休初日、ノミーに誘われて白妙橋に行った。
なんだかんだで初めて来た岩場。奥多摩、奥秩父にはこういう岩場がまだたくさんあるな。
ただ、とにかく寒い。メインウォールにはまるで日が当たっていない。
橋を渡ったところのコンクリートが凍り付いているのに、これはなかなかキツイぞ。

とりあえず体操をして、アップで吉野街道(5.11b/c)をやったら、手が悴みすぎて落ちるかと思った。
ホールドが磨かれてつるつるなこと以上に、指の感覚がないせいで無駄に握って痛いくらいパンプした。
なんだか他のルートで茶を濁しても寒いだけな気がしたので、2本目でいきなり早速本題のジャングルジム(5.12d)をやる。
マスターで頑張ってオンサイトしていったものの、核心の入りで呆気なく落とされた。
ムーヴをしっかり作って、ノミーと、後からやってきたコミネムのトライを見守って、2トライ目。
さすがに昼を回って、少しは岩が温まったのか、悴みは1回目よりもマシだった。
局所的に冷えた指先を手のひらに当てて温めるという、やったことのない登り方をした。
核心の手前の微妙なレストポイントで呼吸を整えて、核心は一気に走り切った。
あとはちょっとイヤな上部をふーふー言いながらこなしてRP。
これはいいルートだったけれど、OSできたら気持ちよかっただろうな。

それから右の方のプリンスリーヘイリー(5.13c/d)をやってみたけれど、
まったくトライされていないのか、石灰岩特有の粉を吹きまくっていて、まるで出来ず。
コミネムは気合のTシャツでジャングルジムを登り切っていた。寒いのによく脱げるな。
最後に吉野街道のエクステンションであるナビ(5.12b)を危なっかしく登って終了した。



1月12日 野猿谷
今季最初の野猿谷。林道は相変わらず崩れたままで通行止めなので、また今年も回り道。
10エリアの駐車場からゆっくり歩いて、01エリアまで行った。

今シーズンは「1日1掃除1ハサマリング」を自分へのノルマとして決めてみた。
トポを見て気になる課題も、行ってみたら苔むしていることがよくある。
ただそれを見て「あー残念」と言って帰るのは勿体ないので、発掘作業のつもりでやることにした。
今回は01エリアの意馬心猿(初段)を掃除して、すぐ近くのプリシラ(1級)もついでに磨いた。
意馬心猿 before

意馬心猿 after

本日の掃除を終えて、アップしてプリシラをやってみたら、離陸がえらく悪かった。
ぱつんぱつんに背伸びして、ギリギリ離陸できたトライで登れた。
プリシラ

で、本題の意馬心猿をやってみたら案の定(?)難しい。
まあ、公開されてから登られずに自然に還っているということは、つまりそういうことかもな。
ムーヴの目処が立ったところで指が抉れてきたので、深追いせずにやめた。
それからしばらく放置しているモンキーシャインSD(三段)もやったけれど、ほぼ進展なし。

最後に、本日のハサマリングとして天狗裁き(2級)をやってみたら見事にハマった。
短い水平ルーフに詰まった落ち葉や砂をしこたま顔に浴びながら、どうにかムーヴを解明。
恥ずかしくて人に見せられないくらい足をジタバタさせながら、不格好な動きで登った。
シーズン中に少しでも上達することを目指したい。
天狗裁き



2月1日 野猿谷
冬将軍が襲来し、1月の後半は寒すぎて外で登るのを諦めた週もあった。
やっと寒さがマシになったので、BJCの熱気をはるか遠くに感じつつ、一人で野猿谷へ。
知っている選手が出場しているので、電波が入るところで中継を観てからエリアへ出かけた。

01エリアまで行くと日向は暖かい。これくらいがちょうどいいよね。
意馬心猿を本命として、とりあえず近くの手ごろな課題でアップ。
これまた苔むし気味の七度狐(1級)を軽くブラッシングしてやってみたらハマりかけた。
「ここからスタートするんかいな」というスタート位置だけれど、内容は結構面白かった。
七度狐

それから、本題。
前回目星をつけたムーヴは想定通りにできて、数回で上部のスラブへ。
が、ここの掃除がちょっと足りず、リップを叩いたところから滑り落ちた。
なかなか高さがあって、腰に響いた。
「ちゃんとしないと」と反省して、リップをもう一度掃除して、次のトライで無事に登れた。
展開としては猿猴捉月図に似ていなくもないけれど、あれが二段ならこれは初段だろうな。
良い課題だった。



続いて、本日のハサマリングということで、以前登ったことのあるダイアナ(初段)。
あの時は大セッションの末に登ったけれど、今回は2トライ目であっさりリピート。
やはりハサマリングでもムーヴは大事。
ダイアナ

それから02エリアに移って、本日の掃除。
高さがあってなかなかカッコいいモンキーマジック(二段)を磨いた。
これも初登以来誰にもトライされていないのかな。
掃除を終えていざやってみると、「これがスタートだろ」というホールドにそもそも届かない。
地ジャンしてみたものの止まらず。それならと時間差でダブルダイノしても止まらず。
川の大きさからして、下地が大きく変化することはなさそうな気がするけれど、どうなんだろうか。
とりあえず、もうしばらくやってみることにして今回は敗退。
モンキーマジック


あとは近くの4~3級のハサマリングをざっとリピートして回り、帰ろうかと思ったけれどまだ30分くらい時間がある。
対岸にあるモンキーラウンダー(二段)が、久しぶりに見たら可能性が見えたので、急いで掃除した。
モンキーラウンダー

背伸びして届く位置のアンダーとスローパーでギリギリ離陸するけれど、とにかく足が悪い。
踏めそうなところはことごとくツルンツルン。プレッシャーが凄い。
ただ、浮いては滑り浮いては滑りを繰り返したら、できそうなムーヴを発見。
時間的に残り3回!と決めたトライでは登れず、誰に頼むわけでもなく泣きの1トライをやったら、奇跡的に足が抜けずに登れた。
思いがけない拾い物をした。何も情報がない課題をゼロから組み上げて登る充実感が最高。
これだから、苔むした課題を磨いて登るのは面白い。


今シーズン中にどれだけ磨いてどれだけ挟まれるか分からないが、できるだけ続けたい。