2019年1月6日日曜日

ぶらり旅 その3

1月1日

あけまして。
泊まった淡路PAは初日の出を見る人で賑わっていたけれど、こちらは寝坊。
まあ急ぐ旅でもないし、と、のんびり出発して高松方面へ。
高松に寄り道して、駅前で開いているうどん屋を見つけて入った。
香川に来たんだから、やっぱりうどんでしょう。
うどんが出てきてお礼を言ったら、おばちゃんに「こちらこそー」と言われて感激。
本場は違いますな。

寄り道したり、給油のために回り道をしたりしていたら、仁淀川に着いたのは日没前。
薄暗くなってきていたので、エリアまでは行かず、駐車場を偵察しただけでおしまい。
フューチャーエリアには元旦から人が入っていたようだった。


1月2日

一時帰省していた福ちゃんと駐車場で集合し、フューチャーエリアへ。
メインの岩は3個だけど、どれもデカい。もうとにかくデカい。
こんなのがまだまだあるなんて、四国恐るべし。

アップで触った「ダークマター」(4級)でスリップして落ちた。幸先悪い!
次にやった「雪月花」(3級)は問題なく一撃。指が悴んで怖かった。
「超雪月花」(初段)はまたもスタートでスリップして、二撃。
ちょっと右から来る「雪月花SD」(二段)は足が切れまくったものの一撃できた。
「超時空」(二段)はまたもまたもスリップして、これも二撃。
久しぶりの河原はやっぱり足元がバタつく。
超時空

アップ、というか結構本気になってきたので、ここから本題のStoicism(三段)へ。
一撃はあっけなく逃してしまって、丁寧に動かなきゃいかんなと反省。
ムーヴをちょっと修正して、2回目のトライでガストンを止めて、
そのまま2手目、リップへの3手目も止めて、危なっかしくマントルを返して登れた。
とりあえずの目標にしていた課題だったので、いきなり登れてびっくり。
福の神もボディテンション全開でガストンを処理してゲット。
その後は「Stoicism SD」(四段)をやったり、「56の冒険」(初段)を登ったりした。
SDはなんとかムーヴをバラして、スタンドに合流するところまで繋がったけれど、
繋げてきたらスタンドの1手目が恐ろしくしんどくなって止まらず。
体力が足りない。
Stoicism

ハードな課題はとりあえず登れたので、ハイボールに転向。
「River of Sans」(2級)を登って、Galaxyの高さを実感。この岩は凄いわ。
で、ずっと気になりつつも温めておいた「ロマンチック野郎」(no grade)へ。
何が良いって、課題名が最高。こういうセンスが欲しいです。
凄く高いわけではないけれど、落ちれば水。さすがに尻込みしますって。
水面から顔を出している岩盤から手を伸ばして、スタートのホールドにギリギリ届く。
左のスラブに上がるまでが見たまんま核心。
恐る恐る手を伸ばしたスラブのカチがちゃんとかかって助かった。
「これは登るしかないだろォ」とハッパをかけたら、福ちゃんもきっちり登っていった。

ロマンチック福の神

福ちゃんはさらに「Special Fake」(二段)を登って、ハートの強さをアピール。
僕はちょっとやめておいた。そういうときもある。
裏の「Lunar Eclipse」(3級)だけ登って、日も落ちたので終了になった。
Lunar Eclipse

2人とも楽しみすぎてかなりお疲れだったものの、高知まで出て焼肉を食った。
土佐ぽかぽか温泉にも入って、仁淀川沿いの道の駅で就寝。


1月3日

前日の疲れを多少感じつつ、愛媛側のエリアへ。

この日の目当ては「審美眼」(三段)だったので、同じ駐車場から行けるBPAでアップ。
前日にフューチャーエリアで会った人たちにまた遭遇。縁がありますね。
一通りBPAの下流域を見て回って、トポにも載っていない適当な課題でアップ。
「通過儀礼」(4級)も登ったけど、これもなかなか怖いハイボールだった。
(no grade)となっていなくても、怖いものもあるんですよね。

あまり中級程度の課題も多くないので、「ヒールしてやろうか」(1級)をやった。
流心から少し離れていることもあって、結構指が痛い。
なにやら悪いシークエンスで登ってしまったようで、初段くらいに感じた。
この課題も何がいいって、課題名がいい。おう、ヒールしてやるぜ。
ヒールしてやる福の神

で、本題その1「波」(二段)。
180度を超えるルーフを出ていくモリモリ系課題かな、と思ったら、
180度を超えるルーフを出た先で痛いカチを握り倒す課題だった。
ムーヴをバラすのにちょっと時間がかかったけど、なんとかつながって登れた。
右手の鋭いカチを握ったら、巻いたテーピングがちぎれた。ひえー。

福ちゃんが「波」を登ったところで、「審美眼」に移動。
存在感のあるルーフのリップトラバース。思っていたより長かった。
核心は後半の「Nonius」(1級)の出だしだけれど、スタートの数手も悪かった。
岩が多少暖かくてヌメりもあった。
それ以上に連登でのヨレが出てきて、どうにも核心が止まらず。
日が山に隠れて寒くなるまで頑張ったものの、結局宿題になってしまった。
うーん、滅多に来られない場所だから宿題は残したくなかったんだけどなぁ。
また来ますかね。
審美眼

もうちょっとだけ時間があったので、少し上流に移動して「婆羅門」(二段)へ。
流れのほぼ真ん中にあるのに、奇跡的に下地がある。
ほとんどトライされていないらしく、チョーク跡は皆無。
下から見える範囲でホールドを探して、あとは現場処理ということでトライ。
結露してきたのか、えらくヌメるようになってしまって、手も足も抜ける。
核心らしい遠い1手が止まったトライで、「これで登らないといけない」と感じた。
中継に使えそうなホールドを探ると、もう指先にチョークはなく、ぬるぬる。
ギリギリ持てそうなピンチを見つけて、体が動くままにハイステップ。
デッドで取ろうかと思っていた一手をスタティックに止めて、
その次に握ったカチの淵がポロリと欠けた。
あとは「これ以上欠けてくれるなよ」と祈り倒して握り倒して、ギリギリ押し切った。
2日目の最後というのもあって、久しぶりに心身ともに振り絞った気がする。
仁淀川での最後のクライミングがこの課題でよかった。
婆羅門

ここで福ちゃんとはお別れ。また会いましょう。
この日はまた高知まで下って、しばらくあっちへこっちへ走り回り、
結局また土佐ぽかぽか温泉に入った。
ここにはコインランドリーもあって、非常に助かった。
あとは桂浜近くの公園に移動して就寝。


1月4日

最終日。帰る前に、どうしても足を運んでおきたい課題があったので海辺へ。

まず春野漁港へ「松風」(1級)をやりに行った。
「どこかにトイレないんか」と車を走らせていったら、道から岩と松の木が見えた。
道路の反対側にトイレもあったので助かった。
砂浜に岩がどーんと立っていて、上に松の木が生えていて、
裏では地元のおじさんが釣りをしていた。
三重から来たという方にご一緒させてもらって、美味しく一撃できた。
いろいろムーヴがありそうだけれど、結局同じところに抜けていくらしい。
松風

しばらくのんびりして、次に1時間ほどドライブして大山岬へ。結構遠かった。
ここでも地元の人が釣りをしていて、磯の香りがした。
山国育ちとしては、こういうロケーションは非常に新鮮。
ここでは「冒涜の虹」(初段)をやった。
下地の岩盤が段差になっているので、一人でやるには結構怖かった。
疲れもそろそろピークに近かったので、かなり怖気づいてしまったけれど、
最後は気合を入れて核心を止め、若干のめまいを覚えながらトップアウト。
岩の上で、この旅が終わってしまうことを実感して、しばらく呆然としていた。
「大丈夫、また来れる」
そう言い聞かせて、岩を降りた。
これが四国でのクライミングの締めくくりになった。

あとは道の駅大山でちりめん丼を食べ、デザートにこんなものも買ってみた。
灰色の方は、なんと焼きナスのアイス。
看板をみて「これはトライするしかない!」と思ったわけで。
たしかに、焼きナスのようなこんがりした風味があった。
冷たいのにこんがり風味、という感覚に頭がついていかなかった。
不思議なアイスだった。

眠気が増してくる中、カフェインでごまかして、
帰りは高松に寄り道せず、渋滞を交わしながら帰路に着いた。

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