花粉症がひどくなってきた。毎年この時期は登りに行くのが少し辛くなる。
先週末はよくよく走った。
土曜日に群馬の方へ出かけて登り、夕方から南下して城ケ崎まで行った。日曜日はそのまま城ケ崎。
走りながら途中で「我ながらえらくお金も時間もかかることをしてるな」と思ったが、
こういうのは冷静になってしまってはいけない。
土曜日、単身群馬のボルダーへ。
実は先月、ふらりと岩を見に行ったことがあったが、その時は雪の下だった。
今年は例年よりも遅くまで雪が降っているので、3割くらいは賭けの気持ちで出かけた。
結果、雪は日陰にちょっとある程度だったので一日問題なく登れた。
まず行ったのは榛名。有名な黒岩の下に金剛岩というボルダーがある。
課題の情報はなんとなくだったけれど、とりあえずアップそこそこに千丈直上(初段)。
核心のガストンが思ったよりも悪くハマりかけて、危なっかしく登れた。
続いて金剛(三段)。これは実質三手で結構保持系。
スタートのカチで皮をゴリゴリ削られて即テーピング。
微妙な保持感のホールドで動いていくポジションが分かったらムーヴがバラせて、繋げ数回で登った。
左が金剛、右が千丈
これで一先ずここでやりたい課題は終わったので、思い切って赤城へ移動。
下道で1時間半くらい。日が長くなるとこういう大胆な移動もできる。
赤城は以前偵察に来た時に、林道が凍っていて危うく事故りかけた。今回は快適に行き着いた。
ここは比較的小粒なボルダーがごろごろとあるけれど、最初から本題の凹面岩へ。
下地は狭いが、まあなんとかなりそうなので、まず土木(二段)。
これがどうにも難しい。それらしいムーヴすら見つかってこない。
中間部までは解決したものの、そこからリップへ出るあたりが解決できず。
時間も無くなってきたので、途中で切り替えて右上に抜けるオーメン(四段)も触る。
こっちはムーヴが一目瞭然で、潔い遠さのランジが後半に出てくる。
下地のこともあって結構怖かったものの、落下地点が読みやすいのでマットが少なくても大丈夫。
あとは信じて跳ぶのみ。これもそれほど簡単ではなく、指の皮もダレてきた。
ラスト5回と決めて集中してトライすると、最後のトライでランジの飛距離が伸びて止まった。
後は易しいトップアウトをこなして登れた。
金剛と同じか、少し難しいくらいかな。伊舎那天よりは登りやすいかも。
そんなことよりも、これはかなりの名作だった。
びょーん
17時前に撤収して、あとは関越~圏央道をひた走り、夜中に城ケ崎にたどり着いた。
5時間走って流石に疲れた。そう軽い気持ちでやるものじゃない。
日曜日はDJ合成ゴムの誘いでもずがねのスカラップ(5.12d/13a)をやりに行った。
お馴染みOBGの第1回を飾ったルートで、当時の国内最難だった一本。
OBG読者としてはこれを素通りするわけにはいかない。
が、とにかくもうシーズンは終わり。日差しは暑すぎるし、クラックの中はジメジメ。
DJの奮闘を見届けてから一応フラッシュを狙ったものの、これは全くダメ。
そのままちまちまとカムをずらしつつギリギリムーヴを作って抜けた。
これだけで既に体はあちこち痛くてヨレヨレになった。ホタテ貝恐るべし。
この日は先に来ていたパーティーと、DJと僕の二人、さらに遅れて参戦したセカキタさんで計4人の大混雑。
この手のルートに人だかりができるのは珍しい、のだろう。
集まったメンバーであーでもないこーでもないとムーヴを話し合い、大いに盛り上がった。
リードのルートでこれだけセッション(?)が盛り上がったのは初めて。
そのセッション効果と、日が傾いて吹き始めた風のおかげでルートの状態が良くなり、
2回目のトライで一応、ピンクポイントすることができた。
ムーヴのイメージが湧くだけでもここまで違うものか。
短い中にも相当な内容が詰まっていて、難解なムーヴが分かった時の感覚は素晴らしかった。
実際にはかなり必死の形相で登っていたはずだけど。
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