2025年1月29日水曜日

大堂での年越し その3

1月6日(月) 洞窟エリア
週間予報がそのまま当たり、朝は雨。「昼には止むらしいし、岩探しでも行くか」となった。
ゆっくり朝食を摂ってから、船の上からちらりと見えて気になったボルダーを見に行ってみた。
同じ宿に出入りしているアサイさん(a.k.a ワレメ長兄)が既に見に行っているらしい。
流石は兄上、機動力と行動力がある。
びしょ濡れで足元が滑る森の中をよろよろ下って行きつくと、サイズは期待どおりだったけれど、
圧倒的なハングの中にあるホールドがあまりにも悪すぎて、「これはもう五段とかそういう次元の話?」となった。
生まれ変わらないとできないような気が、なんとなくする。
とりあえず裏から上に回ってみた

それ以外に1か所、とても良さそうなラインがあったけれど、
雨上がりで湿っぽいのとボルダーモードではないというのを言い訳に登らず。
ただ、車まで帰りながら、トライすらしなかったことにどうにもモヤモヤしていた。

マルボーさんらが昼過ぎからお座敷エリアで登るよということだったので、駐車場で待って合流した。
そのときあさこさんがまた一言。
「洞窟エリアのあのライン、やっとかんでいい?」
あのライン、というのは初日にYabuくんと見上げたラインだった。
たしかにずっと気にはなっていたし、洞窟エリアに行くことがあればやろうと思っていた。
日程的にこの日が今回の大堂の最終日になるはずで、そこで折角水を向けてもらえたので、行ってみることにした。
思えば、午前中のボルダーのこともあってか、このままのんびりと終わって帰ることを受け入れたくなかったのかもしれない。

雨は既に止み、風が強く吹いていた。
その風で岩が乾いていることを期待し、お座敷でマルボーさんらと別れて洞窟エリアまで出かけた。
歩いているうちに雲が晴れ、日が差してきた。そして、洞窟エリアの岩は乾いていた。
ボルトが2本打たれたフェース(5.10b)を登って軽くアップし、目当てのラインをあちこちから双眼鏡で眺めまわす。
ゴリラ(5.9)の右のフェース、というかスラブに、ヘアラインクラックが一本走っている。
途中に顕著な水平クラックとアンダーフレークがあり、プロテクションは取れそうだった。
このためにと言わんばかりにありったけ持ってきたマイクロナッツ、ボールナッツを携えて、いざトライ。
フェースの中央から始まり、ガバフレークを辿って一度右カンテへ。
カンテを使いつつもう一段登って、中間のアンダーフレークにカムを固め取りして一度落ち着いた。
が、本題のヘアラインクラックに手を伸ばすと、思ったよりも閉じていた。
辛うじて開いている場所を見つけてナッツを押し込んだものの、効きが甘い気がしてくる。
頭の中は、大堂海岸から奥秩父の花崗岩へと一気に引き戻され、気づけば必死でフットホールドを探していた。
カンテを右手で押さえつつ、見つけ出したエッジに立ち、半ば祈るような気分でヘアラインを探っていくと、プロテクションを受け付けそうな穴を発見。
手探りでサイズを測り、選んだナッツをセットする。
クラックはカンテから徐々に離れていっているので、ここでカンテに見切りをつけて、クラックに入っていくしかない。
意を決してフェースの中央へと入り込むと、クラックは頭上でまた閉じてしまっていた。
一瞬「ヤバい!」と思ったが、もうカンテへは戻れない。足も疲れてきた。
ただ、クラックに正対したおかげで、先ほどセットしたナッツがしっかり効いていることが分かった。
あとはそのナッツと、シューズの性能だけを信じて突っ込んだ。
最後の1セクションをこなし、核心が終わる水平クラックに手が届き、やっと緊張から解放された。
この3年ほど、グラウンドアップでの初登攀をしてみたいと、ずっと考えていた。
五島列島では幸運にもその機会に恵まれたが、元をたどればその憧れは、大堂でのクライミングに端を発している。
そういうラインがどこかにないかと思いつつ、そうあるものではないと半分諦めて折り合いを付けながら月日が過ぎた。
今回、その始まりとなったこの岩場でこのルートを初登できたことは、掛け値なしに嬉しいことだった。

あさこさんは「今までで一番緊張したビレイ」と言っていた。ありがとうございました。

ルートについてはその後、大堂の先輩方に確認を取ったが、やはり未登だったようだ。
ルート名は、きらめく世界。グレードは5.11b PDというところ。Rはつかないはずだ。

お座敷エリアに戻ると、マルボーさんらが薄暗い岩の隙間でルーフクラックを楽しんでいた。

日が暮れてきて撤収となり、帰り道を歩いていると、
疲れた様子だったあさこさんが「明日の朝一であのルーフやってもいい?」と言ってきた。
次の日は丸一日移動日の予定だったけれど、そう言われたら勿論やるしかないでしょう。
ということで、次の日も少しだけ登ることになった。
右上の更に盛られているのは、ブリの心臓と卵!


1月7日(火) お座敷エリア→移動日
朝食後、お世話になった宿を引き払ってお座敷エリアへ。
曇りどころか雪が舞い、とにかく寒かった。

あさこさんは例のルーフクラックにトライしたものの、流石に寒すぎた様子。
「やる?」と聞かれたので、僕もやってみることに。
肩をぶんぶん回してトライし、無事にFL。
見た目はこじんまりしているのに、いざ登ると見た目の倍くらいの距離があるように感じた。
海岸の岩場にはこんな遊び方もあるのかと感心しつつ、撤収。

大月の道の駅で弁当を食べて、それから一路東へ。
曇天の四国をひたすら下道で走りに走って、高知から山を越えて香川へ。
坂出でうどんを食べ、大月で買ったブリの刺身を「超豪華デザートだ」とばかりに車中で切って食べた。
なんだか海賊にでもなった気分(例えがおかしい気もする)。
横風の吹き付ける瀬戸大橋を渡り、深夜まで走って赤穂のキャンプ場で泊まった。

助手席で刺身を切り出す海賊

旅はこのまま、尾鷲に寄り道しつつもう少し続く。

大堂での年越し その2

1月3日 レスト
前日までで調査・撮影のスケジュールが消化されたので、この日はレストになった。
洗濯などをして、あさこさんと海亀エリアへ散歩がてら気になる壁の偵察に出かけた。


大堂海岸の新トポの写真を見て気になっていたフェースのライン等々を眺めまわしてみた。
最初にぶら下がってみたラインは、両脇にある別のクラックが近い上に中間部で節理が途切れていてイマイチ。
もうひとつ、アニサキス周辺で降りてみたフェースは、切れぎれのクラックが絶妙に繋がっていて可能性がありそうだった。
ラペルしながら近くに寄ると、どのようにやったものか悩むくらいのグレードに見えた。
リハーサルをするか、一切なしでグラウンドアップにするか。
ウンウンと迷っていると、あさこさんが一言。
「そもそも、もうグラウンドアップではないやん」
たしかにそのとおり。それならこのラインは、もうリハーサルありきになったということだ。
上から回らないと偵察しにくいラインだったとはいえ、ぶら下がって偵察した時点でグラウンドアップではないわけだ。
完全なグラウンドアップでできるか否かの境界線は測りにくく、
そして一度「できない」と決めてしまえばその先の道筋は不可逆だ。
その一線を思いがけず越えてしまっていたことが、口惜しくなった。

足下の海には海亀が浮いていた


1月4日(土) 超最果てエリア
N社長主催の合宿はこれにて終了、社長とYabu夫妻は徳島方面へと移動していった。
天気予報の、特に風向と風速をジーッと見て、この日は超最果てへ出かけた。
刺身丼伝説(5.8)のラインから下降して、まずはアップで宝船(5.10b)をワイドを迂回するバリエーションから登った。
次にあさこさんが漁民俱楽部(5.11b)をやったものの、抜けない疲労が酷いらしく下りてきた。
晴れ予報だったのにずっと曇って肌寒い日だったので、なんだか自分だけたくさん登らせてもらうことに負い目があった。
それでも「登ってくださいな」と言ってもらえるので、登ることにした。

エリアの中で一際存在感を放っているジパングDirect(5.11a)がこの日のメイン。
右に抜けていくジパングが5.10なので、つまり分かれた後が悪いんだよな、と思っていると、
分かれるまでのセクションもなかなかドキッとするムーヴが続いた。
そして当然、分かれてからのセクションがムーヴもプロテクションもスリリングで、かなり行きつ戻りつした。
最後は覚悟を決めてムーヴを繰り出し、無事OS。ナッツを固め取りしてからの核心は相当緊張した。
それから最後に漁民倶楽部も登って、ザックを荷上げして撤収。
なんと2人ともヘッドランプの電池が切れてしまい、残り少ないバッテリーのスマートフォンの灯りで帰ることに。
なんだかヨセミテでも似たようなことをしたな。
この日からマルボーさんらの宿に厄介になり、ヘッドランプの件を話すと、
「あんたら何年クライミングしとるのよ」と笑われた。
ぐぬぬ。


1月5日(日) 海亀エリア
2年前に宿題になってしまった白鯨(5.13b)を回収するべく、海亀エリアへ。
エリアの看板であるアニサキス(5.10d)は前に登っているので、
バッタ先生に薦められた東面にあるジョバンニ(5.11a)もやってみることにした。
グレード的に、まずジョバンニから。
アニサキス等の取り付きのレッジからもう一段下の平らな磯まで降りて、波打ち際をトラバース。
ここから登る波しぶき(5.7)をあさこさんがリードして、僕がフォロー。
壁の中段にあるテラスから始まるジョバンニは僕がリードで登った。
ホールドがじゃりじゃりするフェースの核心で力が入ったものの、OS。お薦めのとおり良いルートだった。
それからまた下へラペルして、白鯨。
「意識を高く持たねばいかんぜよ」と、まずはリードでトライした。
が、核心になるルーフが解決できない。ムーヴの糸口が見つからない。
エイドで抜けられるような極小サイズのカムも持っていなかったので、
泣く泣くアニサキスを登ってルーフの上に回り、トップロープに切り替えた。
それでもムーヴはなかなか解決せず、雲行きが怪しくなってきた。
最初にやっていた右手を送っていくムーヴではまるで出来ないので、
発想を丸っきり変えて左手を送るムーヴにしてみると、試行錯誤した末にどうにか出来た。
不思議なもので、一度できるとどんどんムーヴの再現性が上がる。
日はかなり傾いていて、帰り道のことを考えるとあまり時間はなかった。
絶対にできるというほどの自信はまだなかったけれど、もう一回だけリードでトライすることにした。
パンプするような内容ではないので、レストもそこそこにギアを用意して登りだす。
ルーフ下からカムを固め取りして、オフセットしたルーフクラックに手を捻じ込んで核心に入る。
トップロープでトライしていたときは体が温まりすぎて手がヌメっていたけれど、
一度体を落ち着けて臨んだこのトライは、粗い粒子をしっかりと感じることができた。
ほとんどブラインドのデッドで左手のフィンガージャムを叩き込み、ルーフを乗越してRP。
初めは「本当に13bなのか?」と思っていたけれど、登れてみるとそれくらいだろう。
2年前からの心残りが回収できて、すっきりした。

あさこさんにフォローでの回収を頼んだものの、ルーフ越えがかなり厄介だったようで、苦労して抜けてきた。
多少時間はかかっても、ロワーダウンで回収できるようにギアを用意して登るべきだった。
RPできても、ここは残置支点のない大堂。考えなければいけないことは、きちんとある。

2025年1月25日土曜日

大堂での年越し その1

あけましておめでとうございます。と書いたところで既に1月も終わりかけています。

ヨセミテから帰ってからはツアー前に故障していた肩の痛みが再発するなどなど、あまり調子は上がらず。
N社長に呼ばれて弾丸で小豆島へ行ったり、瑞牆と野猿谷で独りボルダーをしたりした。
小豆島では吉田の瀬戸内プレゼント(5.13a)と赤嶽のエル・カミノ(5.13a)をOS。
一応、13aのOSは初めてのことで、最高グレードの更新だったのだけれど、
慣れ親しんできた小川山・瑞牆周辺とのグレードに比べると易しく感じる。
グレードはあくまでも目安なので素直に喜べばいいのだけれど、
個人的にはまだまだ最高のOSをしたとは言えないような気もしている。

ここからは、年末年始の話。
新年をほぼ毎年海辺で迎えている我が家ですが、今年も例にもれず大堂海岸での年越しになりました。
今回はN社長の取材チームに呼ばれ、あさこさんは先に出発。
僕は仕事納めをしてからゆっくりと合流した。
今年は曜日のめぐりが良かったので、有休を大量につぎ込み、成人の日の週末まで繋げた大型連休にできた。


1月28日~29日 移動日
27日の夜中に山梨まで移動し、28日はゆっくり出発して四国を目指した。
思えば、一人で四国まで運転するのは久しぶりだった。疲れるけれど、こういう一人旅も案外嫌いではない。
明石海峡→淡路島→徳島へと渡り、山間の吉野川SAまで走って車中泊。
29日は再び走って、昼過ぎまでかけて宿毛、大月にたどり着いた。
先発組は洞窟エリアにいるとのことだったので、午後遅い時間に合流。
さあかすのざう(5.11d)の左のチムニー(5.8)だけ登って終了。
チムニーに挟まるあさこさん、すごい体勢のタケミちゃん

エリアの奥には洞窟があった

帰り際、やはりN社長に呼ばれて合宿に参加しているYabuくんと、洞窟エリアの気になるラインを見上げた。
「ここ登れそうだよね」「そうよなぁ」
そう言ってフェースに走るヘアラインクラックを見ている後ろでは、
奥様方が「まーたそんな細いやつ見て...」と笑っていた。
こういう岩場で食指の動く人間とその家庭は、だいたいこんな感じなのだろうか。


12月30日 白いエリア
この日は白いエリアへ。柏島への橋を渡ったところに車を止めて、「田中さんの畑」と書かれた防災看板を目印にアプローチ。
そういえば前に来た時は、福の神こと福ちゃんと一緒だった気がする。
エリアに下りていくと、他に2パーティいて賑やかだった。
アップでブラックニッカ(5.10a)を登り、We Will Rock You(5.11a)をOS。
見た目どおり前傾フィストが核心だったけれど、手のサイズのおかげでほぼワイドハンドだった。
かなりじゃりじゃりしたけれど、シーズン初めはこういうものらしい。
前日まで2日移動してきたのであまりペースは上げず、もう一本モスキート(5.11a)をOS。
こちらはルーフに頭を押さえられる辺りから多少苦しくなり、湿気も籠っていたので緊張した。
N社長が「モンキーエリアでもう一度登って検証したいルートがあるから付き合って」と言うので、
他のメンバーとあさこさんを残して一足先に上がった。
夕暮れのモンキーエリアに移動し、N社長が手早く1本だけ登って終了。


12月31日 レスト
大晦日。先発メンバーはこれまで5連登だったそうで、この日はレストになった。
「各自ご自由に」とのことだったが、あさこさんがお疲れの様子だったので無理はせず、
宿毛市街へドライブがてら昼食を食べに出かけた以外はのんびりと過ごした。

道の駅大月にある長い滑り台(ローラーがついているやつ)を滑ってみたら、それから妙に尻がヒリヒリとしていた。
風呂上がりに触ってみると、火傷したようだった。あさこさんには盛大に笑われる始末。
大人が子供用の遊具で変に羽目を外してはいけません。


1月1日 東のエリア
元旦。N社長の経済力により、なんと渡船で岩場へ行くことになった。
先人がせっせと歩いて岩を、というか壁を見つけ出した岩場なので気が咎めるけれど、
船からの景色もそう見られるものではないので、乗ってみることに。
古満目の港から船に乗り、岬をいくつか回り込むと、大堂海岸の全容が見えてきた。
手前の大きな壁が最果てエリア

興味津々

この日は東のエリアへ。大堂のパイオニアの一人でもあるバッタ先生(トポ発売おめでとうございます)もご一緒していただいた。
エリアに着いてまず天国の扉(5.9)でアップ。5.9は5.9だけれど、ここは大堂なので当然のようにカムのセットには気を使った。
そんなことをしている間に、バッタ先生はソロで5.11台をガンガン登っていた。ハートが強くていらっしゃる。
それを見てしまってはこちらも生ぬるい登りはできないと、New Old Line(5.12a)に撮影を兼ねてトライ。
出だしからスモールカムとナッツを固め取りして「やっぱり大堂のルートだなぁ」と感じたけれど、
ルートの内容はどちらかというとフェース要素が強く、心地よいパンプを感じながらOSした。
プロテクションの効きは全体的に良いけれど場所が限られ、それを足下にしての核心はなかなか痺れた。
バッタ先生(初登者)がNew Old Lineを登るのをビレイしたりしているうちに日が傾き、
前に来た時に登った夢幻の壁(5.11a)を西日を浴びながらリピートして、渡船が迎えに来たので終了。
この日、Yabuくんが柿羊羹(5.10d)と暗中模索(5.11d)の間にあるラインを目の前で初登していた。
「ここが登れそう」と感じていたラインが目の前で初登されるのを見て、悔しいという気持ちは不思議となかった。
むしろ純粋な刺激として、胸に残った。


1月2日 帰れずエリア
また古満目から渡船で岩場へ。
この日行った帰れずエリアは、初めて大堂に来た時にモンキーエリアと間違えて迷い込んだ覚えがある。
100岩の記述を曲解して、気づくとボロボロのロープにひしゃげたアルミ梯子がぶら下がった道を下っていた。
そのときはモンキーエリアへと波打ち際を移動したので、ここで登るのは初めてだ。
まずあさこさんが熱風セレナーデ(5.10a)を登り、僕も続いて登った。
要所要所にレッジがあるのが玉に瑕だが、このグレードでこの長さ、ジャムのサイズも多彩でなんとも名作の香りがする。
次に、この日のメインのモンゴ・サンタマリア(5.11b/c)。
発表当時は1P目が5.11a、2Pが5.11dだったそうだが、今はこのグレード。
1P目の中間にはボルトが2本あったらしい。今は微かに跡が残る程度だ。
トライしてみると日差しが相当暑く感じた。このエリアは壁際にくると途端に風がやんでしまう。
クラックの縁がかなり温もっていて、ヌメりで危うく落ちそうになりながらOSした。
正直なところ、前日のNew Old Lineよりも悪く感じた。まあそれはコンディションのせいだろう。
モンゴ・サンタマリア

最後にあさこさんと右のほうにあるトップロープ課題の5.11c/dで遊んでみた。
と、これがとにかく難しかった。
先にトライしたあさこさんが悪そうにしているので、選手交代してやってみたところ、
落ちずに登れたもののかなりギリギリ、これも落ちるかと思った。
体感は5.12ノーマル。
比較的グレードは辛めだと思っていたが、大堂海岸恐るべし。