2017年12月3日日曜日

シーズンのおわり

家の周りにはもう雪が降りました。
これからはこの気候と付き合っていかなければいかんのですね・・・

昨日SACの先輩の結婚式があり、それは二次会まででお暇して、今日は単身瑞牆へ。
天気がいいし、気温もそれほど低くなくて、12月にしては快適だった。
駐車場でハヤシ・猿田彦両氏に会ったので、便乗する形で会場エリアへ。
まあ、目的地は最初から決まってたしね。

とりあえず日当たりがそこそこいい大黒岩周辺でアップ。
保持っぽいもののアップにと、「ともこ」(初段)も登った。
そういえば昔、僕らは勝手にこの課題を「きなこ」と呼んでいた。懐かしい。
あの当時は、ポケットから黄色っぽい謎の粉が出てきた(ホントに)。
それから最近チョーク跡が見られる「フォーマルハウト」(初段)もやってみた。
瑞牆らしい人差し指酷使のスラブフェースだった。
ムーヴが分かるまでしばらくかかったけれど、分かったら登れた。
さらにハヤシさんが見上げていた「コールサック」(三段)も掃除してトライ。
これは明らかにリーチで得をして二撃。跳ばずに登れてしまったのでなんだか・・・
課題としては面白かった。
後ろの木も案外気にならず、もっとトライされればいいと思う。
更に被ったもののアップでもう何本か登って、本題の「ミネルヴァ」へ。

今回も誰もいなかったけど、チョーク跡はしっかりあるので、
誰かしらトライしている人はいるらしい。
で、やってみるとやっぱり前回と同じところで息詰まる。
今回はあちこちにスタンスを求めて、あれもこれもと試してみたけど、
どれも似たような感触で、一様に全部悪い。
この一手が大核心というわけですね。
どうにも足下が浮ついてしまって、結局は高速タッチで落ちてくる。
そこまでのムーヴはほぼ固まって、こなれてきただけに、これは悔しかった。
純粋にムーヴがこなせないというのは、そりゃあよくあることだけど、
手を変え品を変えてまだ足りないのか!という感じ。
来週は来られないので、流石に次は来春になる。
いい目標がひとつ定まったということで、また頑張ろう。

大黒岩に戻って、ちょっと一息ついてから、
ハヤシさんの熱烈な勧めで「天の川」(初段)をやることに。
入念にスタンスを観察して、いざやってみたら完全にビビってしまった。
1回目はちょっと危ない落ち方をして、続く二回は右に下りた。
4回目で足順が分かって、あとは多少強引だったけどねじ伏せて登った。
なんだか今日一番集中して頑張った気がした。
直後に猿田彦氏が夕暮れに合わせたかのように「フォーマルハウト」を登っていった。
フォーマルハウトというのはうお座の恒星のことだそうです

帰りがけに皇帝岩にいるエッジ常連組の応援をして、真っ暗な中を帰った。

花崗岩の季節はこれにて終了かな、と思う。
チョークの載ったホールドを磨きながら顔を近づけてみると、
時折感じる乾燥したクライミングの匂いがした。
炭酸マグネシウムの匂いでなんて、なんだか変な感じだけれど、落ち着く匂いだった。
次の春がもう待ち遠しい。

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