2022年7月19日火曜日

梅雨明けず

梅雨明け宣言が出てから思い出したように雨が続く。
そんなにアピールしなくても、存在を忘れたりしませんって。

北海道から帰った次の週末は、1日だけ瑞牆で登った。
いい加減苦手意識を払拭していきたかったので、摩天岩でワイドを登ることに。
誰かいるかなと思ったら、この日は誰もいなくて貸し切り。
おかげで快適に登れた。

まずは、その昔大ザルに薦められた電光クラック(5.9)を2P繋げて登った。
途中の木で切って2ピッチというのがオリジナルだけれど、繋げてもロープの流れ等は問題なし。
40mの充実したルートになって楽しい。それにそこそこ難しかった。
次にずっと登ってみたかった陽炎(5.10c 3P)の1P目をすごく頑張ってOS。
これは、あの唯一無二な美しい形状のクラックを登れるというだけで、もう名作。
実際の内容も、フィンガーからチムニー登りまであらゆるタイプのジャムが出てきて秀逸。
後日大ザルに「どっち向きで登った?」と確認したら、同じ向きだったのでちょっと安心した。

最後に、摩天岩と言えば誰もが一度は登るだろうかぜひき(5.10a)。
誰もがと書いた割には、実を言うと、僕はこのルートをリードしたことがなかった。
ワイドクラック初体験はこのルートだったが、その時はトップロープ。
その後登った時も大ザルのフォローで、知らぬ間に因縁のルートと化していた。
で、いざ登り始めるとやはり苦しかった。
多少肩で息をしながら抜けて、とりあえず因縁には決着がついた。
昔トップロープで地獄を見た時よりも、体が明らかに入らなかった。
着る服が大きくなったのだということにしよう。


この週末は伊那エッジでしこたま登ってヨレヨレになり、次の日は大ザルの探検に付き合った。
「ピーターパンシンドロームに付き合ってくれ」としばらく前に言われて、「???」となった。
いかにもありそうな名前だが、どこにあるのかさっぱり分からない。
場所を聞くと本峰周辺らしい。
瑞牆本を開いてみると、たしかにルートの名前と図だけは載っていた。
内容やアプローチの解説はおろか、使用ギアも不明。
挙句、1P目のグレードも書いていない。なんじゃこりゃ。

天気はもちそうだったので、瑞牆山荘から登山道を歩いて行ってみることになった。
この道を歩いて登るのは、もしかすると大ヤスリや天鳥岩を開拓したころ以来か。
大ヤスリの直下からトラバースして、鋸岩との間の枯れ沢の手前くらいから上を見てみる。
が、鬱蒼としすぎていて岩がろくに見えない。
瑞牆本のルート図を頼りに探して、なんとかそれらしい岩を発見。
明らかに自然に還っていて心配だったけれど、登ることにした。
取りつき

じゃんけんに勝った大ザルが1P目をリード...と、出だしからいきなり足が滑って落ちた。
苔なのか木の根なのか土なのかよく分からんものが岩を覆っていて、シューズが云々という話ではない。
仕切りなおして、灌木を引っ掴んで「ヤバい!ヤバい!」と言いながらなんとか登っていった。
フォローの僕も、このドロドロの出だしで滑ってあわや落ちかけた。
もはや、フリークライミングではない。

2P目以降は自然に還っているとはいえそこそこきちんとフリークライミングだった。
4P目(とぽの表記では3P目)を登ってピナクルの上に立ち、
上部岸壁に向けてさあ下降だと思ったら、今度は支点になるものが見当たらない。
仕方なく、丸くて大きすぎる岩を巻いてラッペルした。
摩擦がすごくてなかなかロープが動かなかったけれど、2人がかりで何とか抜いた。
5P目でまたドロドロでワイルドなワイドを登り、広くてそこそこ迫力のあるチムニーを抜け、
6P目はボルダーが折り重なったリッジ上をワイドを交えて登り、
最後の7P目がムーヴ的には一番難しかった。
と言っても、5.9の乗越しだったけれど。
とにかく、イワタケに飲み込まれそうなコーナークラックを登って岩の頭に出た。
瑞牆山の山頂とは会話ができそうなくらい近い。でも、初めて見る景色だった。

右端に見えるのは天鳥岩の頭

1ピッチだけラッペルして、少し歩くとすぐに山頂直下の登山道に出た。
あとは登山道を下って荷物のところに戻り、下山。

これまで瑞牆山で登ったうちで5本の指に入るくらいワイルドで泥まみれのクライミングだった。
内容だけ見ればそこそこのルートで、各ピッチの長さもあるし、
近場にあればそれなりの人気ルートになったのかもしれない。
が、あえてもう一度登りに行こうとは思わない。
ただ、諸々を差し引いても、初めての岩に登るのはそれだけで魅力的だ。
それに、この岩峰にあるルートはピーターパンシンドロームだけ。
独り占めと思えば悪くない。

帰りに、登山道から大ヤスリと天鳥岩を眺めて思うことがあった。
「あの頃の自分も、頑張っていたんだな」ということだ。
大ヤスリが13年前、天鳥岩が11年前になる。
あの頃はそれらの岩をフリーで登ったことについて、
「いいルートができた」くらいの感想しか持っていなかった。
今改めてそれらの岩を目の前にしてみて、その真価が分かった気がする。
そこにあるその岩を初めてフリーで登ったということが、果たしてどんな意味を持つのか。
この歳まで続けてきたからこそ、分かったのかもしれない。

あの頃の自分に恥ずかしくないクライミングをしていたいものだと思う。


2022年7月15日金曜日

北海道 その2

6月29日(水) 上川~名寄
前日の夜から警報が出るレベルの雨が降った。雨になっても止まず。
石狩川はまっ茶色だった。
この日はレスト日兼移動日。
上川から比布まで出て、和寒、剣淵、士別、名寄へと北上。
途中、いくつも道の駅に寄った。これも旅の楽しみのひとつ
「絵本の里・けんぶち」
「羊のまち 侍・士別」
「もち米の里☆なよろ」
どれも個性があっていい。
見たことないタイプの顔出しパネル

もち米の里で食べた生大福(しかもバイキング)と、おいなりさんが美味しかった。
洗濯等を済ませた後、温泉に入りに行ったらなんと休館中。
仕方がないのでさらに北の美深まで足を延ばした。
ここはチョウザメの養殖をしているらしく土産物にキャビアが売っていた。
当然、高くて買えず。

名寄に戻り、見晴岩のアプローチを確認しに行った。
と、林道のカーブを曲がったところに巨大な茶色い毛むくじゃらがいた。
道の真ん中に座って何かしていたらしい。
異様に大きなストライドで走って逃げていった。
「本当にいるんやな」と、森に入るのが一気に怖くなった。

6月30日(木) 見晴岩
見晴岩は、日本100岩場の記述によると日本最北端の岩場らしい。
層雲峡が今回の旅のメインだったわけだが、ここにも来てみたかった。
理由は単に、「景色が良さそうだから」。

前日ヒグマを目撃してしまったので、大声で話しながらアプローチ。
林道のゲートの手前から歩いたのでそこそこ距離があった。
アップで森のカバさん(5.10a)、私が好きだ(5.11a)、アンジェラ(5.11c)を登り、
長くて見栄えのするサンピラー(5.12b/c)もOSしていい気分。
前日までの雨の湿気が残り、ところによっては染み出しがあったものの、天気はよかった。
ルートの終了点からの眺めも素晴らしかった(写真は撮れず)。

アップが十分にできたので、本題の月の石(5.12d)。
クラックからの染み出しが少し気になったが、ホールドのかかりは良さそうなのでOSを狙ってみた。
岩場の看板ルートということでチョーク跡はべったり、ヌンチャクも残っていた。
中間までは問題なし、軽くレストしてからどんどん傾斜が増し、
登るにつれて悪くなるホールドとムーヴに追い込まれる典型的持久系ルート。
かなりパンプして核心の最後は危なかったけれど、美味しくOSできた。

あさこさんもオオカミの桃(5.11d/12a)を登って嬉しそうだった。

その後シェ・マリア(5.12b)、モグラの穴(5.11a)を登って、クマが怖いので早めに撤収。
夕飯、和寒の銭湯と寄り道しつつ、上川まで戻った。

7月1日(金) 層雲峡
この日もあさこさんのロングナイトに付き合った。
蝦夷生...をフォローして、あとはトップロープのビレイ。
パートナーが頑張っているとこちらもあれこれと口を出したくなってしまうが、
実際どれだけ口を出していいものか悩ましい。

夕方、早めの時間に撤収して別のエリアにあるベスピュラ(5.11)をやりに行った。
が、ローカルの方に聞いたアプローチの入り口が分からず、
迷って駐車場の周りの藪っぽいところをうろうろしていると、また出会ってしまった。
今度は、10メートルほど向こうの木の陰にいた。
前回よりも近い。そしてこちらは丸腰。
体の毛が逆立つ感じがした。咄嗟に、思っているよりも大きな声を出してしまった。
幸い向こうが先に気づいたようで、のっそりのっそり山の方へ消えていった。
無事なのはよかったが、いざというときに自分がこんなにも取り乱すのかと、かなり決まりが悪かった。
当然ベスピュラは諦めた。

後で調べたところ、出くわしてしまったときに大声を出すのは禁物とのこと。
手を大きく振りながら穏やかに話しかけ、こちらが人間であることをアピールするらしい。


7月2日(土) 層雲峡
クライミングは最終日。この日もあさこさんのロングナイトに付き合った。
トップロープで2トライして、最後は今回のツアーで一番スムーズに繋がっていたが、
ノーテンで抜けることはできず。
またいつぞやのように逆転満塁ホームランを打ってくれると期待していた自分がいた。
いずれまた来るときのために、できることをしようとも思った。

紅葉谷へ移動して龍樹(5.11d)などを登りたかったけれど、行ってみるとびしょ濡れ。
それなら仕方がないので、早めに下山して旭川まで戻った。

7月3日(日) 旭川→札幌→千歳→成田
帰る日。
飛行機は夕方の便なので、下道でゆっくり札幌方面へ。
旅の途中で買ったボンゴ豆なるおつまみがとにかくウマいので、
セイコーマートを見つけるたびに立ち寄って買い占めた。
札幌では秀岳荘に寄ったり海鮮丼を食べたりして、
道の駅にもあちこち寄って千歳を目指した。
これまた妙な顔出しパネル(なぜそこに顔を出すのか)

レンタカーを返し、空港でまた預入荷物の超過料金をたんまり取られて、フライト。
成田に着くと、空気が違った。こちらはやっぱり日本の夏だった。
眠気をこらえつつ、家まで帰り着いた。お疲れさまでした。

北海道 その1

6月の終わりに、1週間ほど北海道へ行ってきました。
帰ってきたら本州はすでに梅雨明け、そして猛暑。
初めて北の大地へ行ったわけですが、やはり気候が違う。

6月25日 成田→千歳→旭川→上川
朝4時に自宅を出て、車で成田へ。
空港周りに停めると高いので、京成成田駅に車を置いて電車で空港へ。
そういえば国内線に乗るのは初めてだった。
預入れの荷物は当然のごとく超過料金。2人で10000円超え。チーン。

新千歳空港に着き、レンタカーを借りて一路旭川方面へ。
旭川で買い物をしつつ、さらに北上して大雪山系を眺めつつ上川、層雲峡を目指した。
層雲峡に着いてしばらくアプローチを探してウロウロ。
無事に入り口を見つけて、目当ての天狗の挽き臼を偵察に行った。
対岸からも例のコーナーが見える

取りつきにアートな木が

ぬかるみ気味なアプローチとフィックスを登った先に、
蝦夷生艶気蒲焼(5.10a)とロングナイトがあった。

あとは上川に戻って買い出しと風呂。
夕食で入ったあさひ食堂の味噌ラーメンが非常に美味。
ここしばらく食べたうちで断トツ一位の味噌。

6月26日 層雲峡
朝1時間寝坊しつつ、天狗の挽き臼へ。
来る人は少ないかと勝手に思っていたら、先客がいた。
ということでスタートはゆっくりになった。
先に来ていた二人組は地元の方だったようで、層雲峡の情報をいろいろともらった。
ありがとうございます。
蝦夷生...はじゃんけんに勝ったあさこさんが先にOSして、交代して僕も一撃。
35メートルの充実したルートだった。これがもっと近くにあればいいのに。

昼を挟んで先客二人組が帰っていった頃、旅のメインであるロングナイトにトライ。
中間部のレストポイントまで、まずは安定して抜けた。ここまでで5.11-くらい。
その上がいかにも嫌なサイズで、かなり長く見えた。
どう考えてもここからの数メートルが核心だろう。
しかしここ最近のリードでの追い込みが功を奏したのか、あまり躊躇うことなく突入。
イマイチなフィンガーロックでだましだまし、そこまでの半分くらいのペースでゆっくり登った。
一手ずつジャムの効きが悪くなり、パンプの度合いも増してくる。
それでも、気持ちはただ上へと向かっていて、クリップがギリギリになっても挫けることはなかった。
核心の終わりで決めたマスターカムは少し開き気味だったけれど、それも気にならない。
最上部でクラックが細くなり、ジャムの効きも良くなって、
しかしいつ落ちてもおかしくないくらいにパンプしていた。
少し声が漏れ出すと、あとは叫ぶしかなかった。叫びに叫んで、最後のガバまで逃げ切った。
これまでのクライミング歴でも指折りの、会心のオンサイトだった。

杉野さんには長くお世話になったようで、実際にお会いできたのは数回だけだった。
瑞牆本の撮影で何度かロープを結ぶことになるまで、岩場ですれ違う程度だったと思う。
初めて一緒に登ったのは、初登以降トライした噂すら聞かない自由登攀旅行だった。
あの日、3ピッチ目で僕がどうにかこうにかムーヴをこなして抜けた後に、
杉野さんは「やってみていい?」とだけ聞いてロープを引き抜いた。
そして、3ピッチ目を一撃してしまった。
ピッチの後半は、ビレイしている僕からは見えなくなってしまったけれど、
直前にトライしてその難しさを思い知らされた僕は、唖然とするしかなかった。
さらに翌日は、バベルの塔での撮影。
僕がロプロスを登り肩で息をしているのを横目に、杉野さんはポセイドン、ロプロス、ロデムをすべて一撃して、
「午後は仕事があるから」と言って颯爽と帰っていってしまった。

終了点にクリップして、「ウソだろ!?」と繰り返した。
まさかオンサイトできるとは。狙う気持ちは当然あったとはいえ、本当にできてしまった。
杉野さんはどこかで笑っていたのだろうか。

Old But Goldに大いに影響を受けて育ってきた僕としては、このルートは特別だった。
特別ではあったけれど、遠くにありすぎて登りに行こうと考えたこともなかった。
しかしそれはそれでもよかったのかもしれない。
クラックをそれなりに登れるようになった今、こうして勝負することができたのだから。


6月27日 旭川
雨のため、旭川方面で観光など。
道の駅をめぐり、アイヌの資料館へも行った。
「北海道といえばスープカレー」と言って入ったお店で、2人とも頼んだのはルーカレーだった。
午後は神居古潭で神居岩を見学。
国内最初の5.14であるシュピネイターはここにある。
短く、被っていて、悪そうだった。湿気も凄かった。

6月28日(火) 層雲峡
日曜日に出会ったローカルの方にもらった情報を頼りに、紅葉谷のエリアを見に行ってから挽臼へ。
この日の天気は下り坂だった。
蝦夷生...を登ってロングナイトにトップロープを張り、あさこさんがトライ。
こちらはビレイに徹した。
2回トライしたところで小雨が降りだして撤収。

2022年6月13日月曜日

測る

梅雨入りですって。
しかし例年と違って、今年は雨の日にやるべきことは割とはっきりしているので、腐らずやります。

先週末は1日しか空きがなかったので、天気がいいのもお構いなく新しいルートの作業に使った。
コミネム先輩に切り売りしてもらったスタティックロープと、予備をもう一本携えて、
壁の上まで急斜面をゼーハー言いながら登った。
今年の春は、シャクナゲの生えた急斜面を登ってばかりな気がする。
と、ルートの頭に着いたらちょうどツツジが満開だった。写真は見事に撮り忘れた。

自分で新しく拓くルートに関しては、ボルトは極力手打ちすることにしている。
特に瑞牆山ではそれを守るようにしたいと思っている。
が、今回は良いハンマーがなく、P社の小さいハンマーがあるのみ。
リングボルトやRCCのように細く短いボルトならまだしも、
10mmのグージョンを打つのに腕っぷしだけではさすがに無理があった。
P社ハンマーちゃんを振って振って振りまくって、ぶら下がること数時間、
やっとこさグージョンを4本打ったところで僕のバッテリーが切れた。
肩も手首も手の皮も、あちこち痛かったので、浮石を落としつつ軽く掃除をして降りた。
下からトライできるようになるには、まだ数日必要かな。
帰りにエンペラータワーにいる仲間の様子を見に行ったら、対岸の千両岩の迫力を再確認した。


この週末は天気予報が明らかに悪く、二日ともジムかなと思っていたら、日曜日だけ案外回復。
ということで、あさこさんと久しぶりにマルチを登りにでかけた。
明け方まで雨が残り、ガスもかかっていたので、乾きを期待してカンマンボロンの太陽の登(6P 5.12c)へ。
隣のワイルドアットホームは何度も登っているけれど、こっちを登るのは初めて。
こんなしっとりした日にオンサイトトライをするのはどうかな、とも思ったけれど、
とにかく外で登れること自体に感謝しなくては、という気持ちになったので頑張ることにした。

1P目(12a)は出だしから明らかに湿っぽく、核心の微妙なポケットで早速挫けそうになりつつ抜けた。
次へ進む前に少しだけ雨がパラッとしたが、少し待ってやり過ごす。
2P目(12a)は35mの長いピッチで、トポにあったとおりこのルートのハイライト的な内容だった。これも時間をかけてOS。
3P目(12c)は一応ルート中で最難のピッチだったので気合を入れて登ったけれど、
核心となる下部のムーヴはリーチで得したらしく結構安定して越えられてしまった。
その後も比較的ホールドが分かりやすいスラブフェースで安定してOS。
個人的な体感は12bくらいで、サイドワインダーの3P目よりは登りやすい印象だった。
4P目(10a)はあさこさんがリードして、しばらくテラスでまったり。
この頃には空は完全に晴れて、風も吹いて岩はパリパリに乾いた。やったぜ。
5P目(12a)は核心を抜けた後に握ったカチがバリッともげて、「あ、落ちた」と思った瞬間、
目の前にあったカンテのガバを咄嗟に持って、足も真下のガバフレークに着地。
0.5秒くらい宙に浮いたものの、ロープにテンションはかからなかったので、続けて登ることにした。
初めての経験で、なにやら落ちたのか落ちていないのか怪しかったけれど、一応OSした。
最後にワイルドアットホームと共通の6P目を登って頂上に出た。

大面岩との間のルンゼを下降して、取り付きに戻ったのが17時半ごろ。
「追い込み足りてるー?足りてないんとちゃうー?」とあさこさんに煽られる。
まだ日は沈まないので、煽られっぱなしは悔しいので、すぐ隣にあるJoker(5.12c)をやることに。
前半にあたる短いクラックはショートサーキットと呼ばれていたルートらしく、そこだけでも11bとのこと。
0.75~0.5の嫌なサイズで、一度ぽろっと落ちかけて必死でこらえた。
その上の小レッジから続くフレークは見た目よりも易しく、ここは快適に登れた。
最後に、見るからに大核心っぽいフェースに突き当たった。やっぱりここか。
季節が季節なら全く持てそうにないホールドを押さえて、
ジャミング用に履いてきたブカブカのアスペクトの爪先を信じて、ギリギリでマントルを返して抜けた。
なんと、これもOSできた。これはしっかり難しくて12cは確実にあったと思う。
Joker

太陽の登

久しぶりに花崗岩でOSトライをした。
それに、久しぶりに花崗岩で12以上のマルチを登った。
結果として、1日で12aを3ピッチ、12cを2ピッチ登ることができた。
自分でも意外なことに、マルチピッチでここまで首尾よくOSできたのは初めてだった。

学生だった頃、大先輩の某J氏にマルチの継続に連れ出してもらって、案の定ボコボコにされた。
それから花崗岩を登りこむうち、気付けば11台のマルチがそれなりの自信を持ってOSできるようになっていた。
あのとき、翌朝布団から起き上がるのが辛いくらいに痛めつけてもらったからこそ、
それまで持ってきた花崗岩の(特に緩傾斜の)ルートに対する苦手意識が薄れていった。
その後は、それが自分の好きなタイプだとすら言えるようになったと、そう思っている。
いつの間にか、その「それなりの自信を持って」の範囲が広がって、
気づけば12台にかかるまでになったということなのだろうか。
太陽の登は、ボコボコにされたあの時から今までの自分の変化を知る、いい試金石になった気がする。

本気だけれど、気持ちのいいクライミングができたのは間違いない。
しかしこの程度ではまだ到底満足できるものではない。
もっと鍛えなくては。

2022年5月26日木曜日

星霜

またしてもご無沙汰でした。
GWはそこそこな天気に恵まれつつ、パートナー難民だったこともあり、
ほぼボルダーか岩探しで終わった。
少しだけ涼しくなったので秋にできなかったほうとうに行ったりしたけれど、
半年たってみても相変わらず核心の一手は止まらなかった。
調子が悪いとかそういうことは感じないので、単純に力が足りないのだろう。
あとは、サル左衛門とショーンと開拓エリアで登ったりした。

さて、そんな連休の後半に、大ザルと不動沢のずっと気になっていたルートへ行ってみた。
「宝島」と聞いて、ピンとくる人はどれくらいいるだろうか。
そのルート名を出すと「お、気になってた!」という反応が返ってくることもあるが、
実際にその場所を知っている人はほとんどいないようだ。
宝島は5.11b 3P、名作隠し金探し(5.11c 3P)のすぐ隣の岩にある。
下2ピッチのアプローチの面倒くささ、登ったという話のなさ、隣のルートの人気の高さなど、
いろいろな要因が重なって、その立地の割に話題にのぼることはほぼないと思われる。
実は昨年、10年続いた弁天岩の開拓が一旦ピリオドとなり、
次の目標を探してうろうろしていたときにふと思い出して見に行ったことがあった。
道からも岩の取りつきからも、素晴らしいと噂の3P目はほぼ見えなかった。
それでも、隣の千両岩の質の高さも考慮すると期待できそうな気がした。
なにより、ラインを見出してボルトを打ったのは清水さん。これは面白くないはずがない。

大ザルが1P目のルンゼ、2P目の短いクラックをリードしてくれた。
どちらもほぼ自然に還っていて、特に1P目は大きな倒木や浮石があって恐ろしそうだった。
梅雨前でまだ山全体が乾燥していたので、それでも少しはマシだったのかもしれない。
3P目の下のテラスから見上げてみると、硬そうなスラブが広がっている。
左のカンテに沿うように、そこそこ傾斜の変化があるラインにボルトが打ってあった。
やはりというべきか、ラインは蛇行していた。
前に人が登ったのがいつなのか分からないので、結構緊張した。
実際に登ってみると壁は見た目よりも傾斜が緩かった。
ボルトは茶色く錆びたRCC、ホールドは埃っぽく、ポケットから木が生えているところもあった。
不動沢のルートでよく引き出される、グレード以上の力を出して、しかし手堅くオンサイトできた。
清水さんのルートらしく、岩の形状をとにかくよく見て辿ったライン取りになっている。
岩は硬く、派手なムーヴこそないものの、花崗岩での経験値と確実な読みが求められる。
以前ヘルスラブを登って感動した時の気持ちが蘇ってきて、しばらく興奮していた。

壁のトップまで抜けた後、同じ岩の別のラインをラペルして観察したところ、
そちらにも十分に可能性があることが分かった。
アプローチは多少面倒だけれど、やりようによっては面白いルートになるのかもしれない。
そう考えていて、すぐにふと思いつくことがあった。
「宝島はもっと登られるべきルートだ」ということだ。
このルートは初登以来ほとんど登られることなく、何十回目の春を迎えている。
このまま次の春も、またその次の春も、人が訪れることなくまた苔と埃ばかりが厚くなる。
それはあまりにも勿体ない、と思った。
これまでにもそう感じるルートは何本もあったけれど、きっかけを掴めずにいた。
長くかかったプロジェクトが終わり、一年経ってもまだ目標を探している今こそが、
それを実行に移すべきタイミングなのかもしれない。

というわけで、僕は宝島を掃除して、リボルトすることにした。
翌週、道具を一式持って単身宝島岩の上に回り込んだ。
ホールドについた埃と地衣類をできるだけ落として、一度壁の上に戻る。
35メートルほどのこのピッチは、掃除しなおすだけでもそれなりに骨が折れた。
更にもう一度ラペルして、今度はハンマーを振るってボルトを抜いた。
もう何年も前に大ザルが隠し金探しをリボルトしたときに、
清水さんが打ったRCCはなかなか抜けなかった、という話を聞いた。
宝島も、もちろんそうだった。

この日はボルトの手配が間に合わず、穴を開けるところまでで撤収。
さらに1週間後の雨の日に、また一人で宝島岩に登ってボルトを打ち込んだ。
そのまま1~2ピッチ目も少し掃除して、邪魔な倒木はノコギリで切って落とした。
ロープも体もドロドロになったけれど、気持ちは晴れやかだった。
翌日、ルートの取りつきにケルンを積んでおきました。


僕はこれまで、ボルトを積極的には使わずにルートを開拓することが多かった。
そのやり方で登れるラインを探していた、というのが正しいと思う。
今でもその考えは変わらないし、今後開拓するルートもできる限りそうしたい。
しかし、ボルトを排斥すべきという考えは、僕にはない。
むしろ僕が登って「印象深かった」「勉強になった」と感じたルートの多くは、
ボルトを打って登られた不動沢のスラブにある。
そうしたルートが、僕の価値観を変えてくれたと言ってもいい。

ひとつのルートを登って何を思うか、それはクライマー次第だろうが、
少なくとも僕は、宝島というルートを登って強い感銘を受けた。
登って満足するだけはなく、何か次の行動を起こしたくて仕方なくなった。
そう感じさせてくれるものが、この地にはまだいくつも残っている。

ルートの終了点に、開拓者が残したと思われるスリングがあった。
木に巻かれたスリングはほとんど苔むしていて、幹に食い込んでいた。
時の流れを感じさせるそのスリングは、回収せずに残してある。
それが巻かれた時のことに思いを馳せつつ、次のルートを目指したい。


2022年4月27日水曜日

4月中のこと

パチンコゲームを登ってからだいぶ経ってしまいました。
書くことがなかったわけではないですが、落ち着いて書く時間がなかなか取れず。
目覚ましい成果があったわけでもないので、端折ってまとめて投稿。

4/2 野猿谷
瑞牆はまだ寒そうだったので、単身野猿谷へ。
今回は初めてのエリア2に行ってみた。日当たりも乾きも良好。
モンキーウォーク(2級)やピッチドロップ(2級)あたりでアップして、
本題のコバ(初段)、シーザー(二段)は首尾よくフラッシュ。
それぞれ2級、1級くらいに感じたけれど、いい課題だったので気にしない。

それから上流に戻って、ばったり会ったホサカ兄弟と独舞台(初段)で盛り上がった。
対岸から見て「いかすラインがあるなー」と思っていた課題。
リップまでは見た目よりも問題ないけれど、マントルが結構悪く、
何度か挫けて飛び降りたり、すぐ背後に伸びている木を掴んだりした。
最後は「結局これを信じるしかないのね」という感じの立ち込みで返して登った。
その後、百日紅(三段)もやってみたけれど、これはヌメって全くダメ。
流石にヌメり手には辛い気候になってきた。

最後に、twist(初段)とshout(初段)でハサマってみた。
twistはフラッシュ出来てびっくりした一方、shoutは全くできず。
体のサイズがおおいに関係している、ということにしたい。

4/6 二子山西岳
コミネム、トニーさん、北からの刺客ゆーだいくんと西岳。
晴れて風もあったけれど、前日までの雨で岩は濡れているところが多かった。
びしょ濡れのローソク北面を眺めつつ、乾きの良さそうな本峰下部で登ることに。
コミネムが先輩の某氏から勧められたという祈り(8a+)をやってみた。
OSトライは当然のように跳ね返されて、ヌンチャクをかけながら本気でバラした。
コルネからの染み出しが気になるところもあるが、なんとか誤魔化せそう。
ということで2回目から繋げてトライしたものの、核心のピンポイントデッドを外して落ちた。
日当たりが良くどんどん暑くなってきた頃に3回目。
今度はデッドをギリギリ止めて、その後も震える足でなんとか押し切ってRP。
その後、夕暮れが迫る中、ビッグバン(8a+)もやってみた。
途中までコミネムがかけたヌンチャクが残っていたのでフラッシュを狙ったものの、
核心の手足の繊細さ(というか薄さ)に負けてテンション。
ワンテンで抜けて、もう1トライしたかったけれど時間切れ。

4/9 太刀岡
あさこさんの希望で太刀岡。オーブさんも一緒。
前回に比べてかなり暖かくなっていて、北面でも手が悴まないくらいだった。
アップで北風小僧(5.11b)をやったら、なかなか悪く落ちかけた。体感12a。
続いて本題のVOGEL(5.12c/d)をやる。
OSは呆気なく逃して、核心で少しハマりつつ、ムーヴをバラして抜けた。
2回目で気合を入れてRP。
カリスマよりもムーヴの強度は高いが、その分手数も少なくストレ二要素は少なめ。
トータルでは同じくらいに感じた。
同じ岩で比較すると、カリスマ ≒ VOGEL < スティングレイという感じ。
最後にパンクスインザダーク(5.11c)をやったら、また落ちそうになった。体感12b。
どうも、下部の大きなホールドが壊れてなくなったらしい。

4/10,13,17  小川山
この頃は、小川山でNinjaにトライしていた。
ちょうど1年前に3日ほどトライして、1テンに持ち込んだところでシーズンが終わってしまった。
今シーズンこそは、と思っていたのだけれど、今年の春は急激に暑くなってしまい、
思うような結果が出ずに日数だけが嵩んでしまっている。

初日にトップロープでムーヴをやり直したところ、核心を繋げるのに相当時間がかかった。
キーとなるポケットの保持が、この日はかなり悪く感じた。
核心になる2,3手以外のムーヴはそれなりの精度でできただけに、1年ぶりとはいえちょっとショック。
2日目は良いコンディションを期待して朝一の涼しい時間にトライ。
もう一度トップロープでムーヴを確認して、岩が温まる前にリード。
結果、核心で足がスリップ落ちた。
ヌメりはほぼなかったけれど、今度は繊細さが問題になる。これが本題なんだよな。
夕方、日が陰った頃にもう1トライしたものの、今度は湿度が上がってヌメりに負けた。
実際、その直後に雨が降ってきて、不本意ながらヌンチャクを残置して撤退。
更に3日目、前の2日よりも明らかに気温が下がって期待を膨らませつつトライ。
が、今度は気温が下がった分、先シーズン悩まされた指の悴みでやられた。
前日までの疲れか、足も妙に踏ん張れなくなったので、深追いせずに降りた。
そうして次のトライのタイミングを待っていると、また雨が降ってきて撤退。

乾燥して暑すぎず寒すぎない春のコンディションを期待していただけに、これはちょっと残念。
ただそれを差し引いても、Ninjaを登るには何か決定的なものが足りていない気がする。
パチンコゲームを登って少しいい気になっていたのかもしれない。


4/23 瑞牆 十一面
最近、少し疲れが溜まってきた気がしたので、あさこさんとゆったりマルチ。
ロクスノの最新号に出ていた黄金の風(5.10b 10P)を登りに行った。
クラック、というかワイドとチムニーが主体のルートで、
全体を平均するとベルジュエールよりも難しいルートだとの噂。
登ってみると、ラインはほぼ秋一番(5.10c 8P)を辿っていた。
3P目までは秋一番で、そこから左のルンゼを少し詰めて、
秋一番の核心であるルーフのひとつ左にあるスクイズチムニーを登る。
さらにもう1ピッチオリジナルのラインを繋いで秋一番に合流、
最後はクレセントクラックを登ってベルジュエールへ、という感じ。
3P目(5.9)

5P目(5.9)

10台のクラックの登攀能力が問われるいいルートだった。
長く登れることも、それでいて難しすぎないことも良い。
シーズン初の瑞牆のマルチは、毎年ホームに帰ってきたような感触がある。
先シーズンはやたら天気が悪かったこともあって意外と登れずに終わった。
今年は新しいものも混ぜつつ、もっと根本的な部分を鍛えられるように通い詰めたいと思う。

2022年4月1日金曜日

歴史的なルート

一昨日、御前岩でパチンコゲーム(8b+)を登ることができた。

事の起こりは一月ほど前、カドノくんに「今度Miuちゃんと御前岩行くよ」と誘われた。
LJCのファイナリストと外で登ることは刺激になりそうだし、
デイドリームを登って次の目標が欲しかったこともあり、乗ることにした。

初日はなかなかに寒く、平日に行ったのもあって御前岩は完全に貸し切り。
6台のルートでアップするとあっという間に指の感覚はなくなった。冷たい。
しばらく前から通っているカドノくんが早速ヌンチャクをかけたので、
アップもそこそこにパチンコゲームに移った。
先にトライしたLJCファイナリストの様子をじ---っと見て、FL狙いで取りついた。
そのトライは、核心の一手を出すところまで行って落ちた。
ムーヴもその後すぐにできて、「これは得意系!ワンデイする!」と色めき立った。
が、その後2トライして高度はどんどん下がり、結局ワンデイはできず。
核心手前までは特に問題ないけれど、そこから突入するとどこかしらがスリップして落とされる。
鋭くフリクションもないエッジを握る指先もピンポイントでやられていき、最後は関節が痛かった。
得意系だなんだと息巻いていたのが恥ずかしい。ちょっとしょんぼりして撤退。
この日は3人でひたすらパチンコをローテーションして、
おじさんたちが根を上げる中、Miuちゃんは怒涛の5トライ。
そしてトライごとに高度を上げていき、その数日後、「登れました」という連絡が来た。
代表選手はダテではない。

こちらはなんやかんやで数週間空いてしまい、一昨日改めてトライするに至った。
今回はカドノくんとその知人数人、あとは冬山シーズンを終えたMCコミネムと大所帯。
また平日に行ったのに、今度は週末かというくらい賑わっていた。
季節も変わってかなり暖かく、湿度も少し高め。
今回もまたアップ1本でカドノくんがトライを始めたので、自分もそれに続く。
前回よりも暖かいはずなのに、体も指もイマイチ目覚めていないのか、当然核心で落ちた。
テンションをかけながらムーヴをやっても、前回ほど感触は良くない。
更に2トライ目も同じように核心で落ちた。
どうにも核心のムーヴに入っていくところで足が滑っている。
そこの動きをどうにか確実にしようと別のムーヴもあれこれ試して、若干迷走した。
結局はもとのムーヴに戻り、出た結論は「これは死ぬ気で握るしかない」。
いや、もうちょっと理屈っぽい部分はあるけれど、言葉にすればその程度。
FLを狙ったトライの高度をずっと越えられないことには、さすがに焦りを感じていたし、
この日の感触がイマイチなことを気温や湿度のせいにもしたくなってきた。

その心中のごちゃごちゃを見透かしたカドノくんの「いけるよ」の一言に押されて3トライ目。
午前中は乾いた風が吹いていたが、夕方になると少し湿って雨の気配がしてきた。
それでも岩はまだ湿っていなかったのか、あまりヌメりは気にならずに高度が伸びていった。
手前の小レストもほどほどにして、核心に突入。
「死ぬ気で握る」ということだけを考えて入ったのが良かったのか、足は滑らなかった。
そのまま核心のムーヴに入っていき、FLトライの高度を越えた。
最大の核心を抜け、あとは叫びながら多少強引に押し切った。

このルートの難しさは、核心のシークエンスにおけるマージンの少なさにあったと思う。
手も足もフリクションがない上に、岩質ゆえのがちゃがちゃした形で、
少しでもポイントを外すと感触は大きく変わってしまう。
それはムーヴにも言えることで、なにかしらのミスがあると次の一手に相当響く。
雑になっても誤魔化せる部分が非常に少なく隙がない、と言えばいいのか。

マルク・ル・メネストレルによる初登が1987年。自分が生まれるよりも前だ。
終わってみれば2日、6トライで、比較的早く登れた方なのだろう。
それだけでは、30年前にこの壁を登った人に思いを馳せるには短すぎるかもしれない。
到底、付き合いが浅すぎるというものだ。
しかしそれでも、その人の強さは十分身に染みたし、身につまされるものがあったと思う。

14のルートは自身では3本目。スポートルートとしては、実は初めてだ。
グレードの更新は実に12年ぶり。干支が一周してしまった。
自分のクライミングの趣向の変化が一番の要因だろうが、
それに加えてここ数年、クライミングに充てられる時間が増えたことが大きい。
時間が増えたことで、やることの優先順位を一旦脇に置いて、衝動のままに登ることもできるようになった。
それがそのまま自分のベースアップにもなっているのは間違いない。


デイドリームを登って、一気に気が抜けてしまうかと思っていた。
ところが、これがそうでもなかったらしい。
火はまだ燃えている。