世間から周回遅れくらいで、夏休みがやってきました。
昨日はいましさんと弁天へ。
どこへ行こうかと考えて、結局ここに来てしまうわけで。
が、出発して高速をかなり走ったところでロープを忘れたことに気づいた。
「まじか」「マジカ」
「どうしましょう」
「戻るしかないでしょう」
ということで取って返して、1時間半くらいロスして瑞牆へ。
なんてこったい。
不動沢の駐車場は今回もいっぱいだったけれど、弁天にはまた誰もいなかった。
摩天岩にも不動岩にも人がいたようだけれど、それだけで量にはならんでしょうに。
一体皆さん、どこに行っているのでしょうね。
それはさておき、いましさんの要望もあり、「グリーンベレー」を登った。
弁天に来るようになってから、監督はずっとこれを登ってみたかったんだそうな。
前に「オフセットのカムいいですよ」と勧めたら、
今回はオフセットのマスターカムをいくつも揃えてくる気合の入りっぷり。
それを実際に使ったかどうかは置いておいて。
アプローチ的な初めのトラバースは僕が登って、
オリジナルの1P目と2P目をいましさんがつなげて一気に登っていった。
なにやら、走馬燈を見るくらいにパンプしたらしい。
3P目のワイルドなチムニーは僕が登って、とりあえず「グリーンベレー」は終了。
と、ここでいまし監督が「あれ登ってみていいですか」。
「風穴クラック」の裏側にあたる「菊之助」(5.10b)が目の前にそびえていて、
それを見たらどうにも気持ちが収まらなかった模様。
折角なので、登ることにした。
監督が後半のセクションで玉砕して降りてきたので、回収も兼ねてリード。
基本はハンドだけれど、結構がたがた変化しているので、案外ジャミングしにくかった。
日に焼かれた岩がかなり痛かったものの、おいしく一撃。
グレードをよく知らずに登ったのだけど、あとで10bと聞いて、まあ納得。
面倒なアプローチも多少グレードに加味されている、気がする。
「風穴クラック」に比べて脚光を浴びることがほとんどないルートだけれど、
露出感があり、ピークに立てるし、プロテクションもよく効いていいルートだった。
「あみだくじルート」から下降して、残った時間は大ハングの掃除の続きをした。
フィックスを垂らす位置を調整したりして、今回は上から掃除してみた。
問題となる2メートルのブランクを、ドキドキしながら磨いた。
「ポケットの一つでも出てくれば」と期待したけれど、
結局大したホールドは出てこなかった。
「こんなので浮けるんですか」というホールドしか出てず、頭を抱えたくなった。
そこまでのパートは完璧にホールドが繋がっていることが確認できただけに、
このたった2メートルが恐ろしく遠い距離に思える。
「浅い1本指でもあれば」「もう5度傾斜が緩ければ」
そんなことを思う。
とりあえず、他の部分も磨いて、掃除はルートの6割くらいのところまで終わった。
前日にジムでちょっと頑張ったせいもあって、取りつきに戻った時にはクタクタ。
早くも眠気を感じるくらいだった。
不思議と、帰宅して1晩経って思い出してみると、
「ひょっとしたら出来るのかもしれない」と思えてくる。
でも実際に岩を前にすると、また「こんなの出来るんかいな」と感じる。
この先、当分は、その二つの間を行き来することになりそうだ。
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