ご無沙汰です。
もう9月が過ぎ、もう10月も半ばになろうかというのに、一向に涼しくならない。
それだけならまだしも、天気もあまりよくならない。
思う外でのクライミングができず、フラストレーション溜まり気味です。
9月も一応小川山や瑞牆に行きはしたものの、ほとんど雨かシケシケで、
以前登ったルートのリピートか、そもそも登りに行けずかという有様。
屋根岩5峰でデリウス(5.13a)を登ったりしたけれど、あまり思い出深くはないので割愛。
この週末は、N社長の呼びかけで小川山トポの撮影合宿に参加した。
合宿とは言っても、瑞牆のときと違って基本は現地集合現地解散。
キャンプ場に大きなテントが張ってあって、そこにいろいろなクライマーが出入りしている、
あの頃の合宿スタイルも山岳会出身者としては好きだったのだけど。
この情勢では難しいよな。
当時から今まで続いている縁も少なからずあるだけに、なんだか寂しい。
土曜日は雀卓スラブに行った。さて、雀卓スラブとはどこでしょうか?
場所で言うと、屋根岩2峰の東面(南東面?)。おむすび山スラブの真上あたりにある。
駐車場からの距離のわりにアプローチが少々分かりにくいので、あまり話題にも上らないらしい。
僕もこれまで行ったことがなかった。
初めに行ったおむすび山の下にある短いルート群(おにぎり岩とか言ったような)は、
どれもトポのグレードから2つくらいは上に感じた。
「グレードが辛いこともそれはそれで魅力のひとつ」とか考えていたけれど、
11cとあるルートの出だしに1級くらいのボルダームーヴが出てきたときには、
さすがに考えを改めようかと思ってしまった。
エリアの中でのグレードの整合性は必要、というところでしょうか。
雀卓スラブは全体的に黒々としていて、それなりに長さのあるフェース~スラブの壁だった。
初めに左端の宝さがし(5.11a)をやったら結構悪かった。体感は11b。
上部はチムニーに入って少し登るラインのようで、
カムを持っていかなかったせいで、下のボルトから延々ランナウトして登った。
ゆかりさんが国士夢想(5.11c)を気迫のオンサイトで登り、
「負けてられんぞ」ということで右のほうの子忍者(5.12b)もやりことに。
これはその昔、ユージさんがハマったとか、ハマっていないとか。
他のルートのグレードの辛さから恐る恐る取り付いたらやっぱり悪く、
ボルト2本目のすぐ上で呆気なく落ちてオンサイトはできず。
そのあたりがまず核心でかなりフィンガリーだった。
更にその上もデリケートなスラブが続き、もう1度落とされた。
微妙に湿気を感じるコンディションだったことを抜きにしても、12dくらいありそうだった。
個人的にはマラ岩のブラックホール(5.12c)よりも悪いと思う。
岩は硬く見た目も結構きれいなので、こういうタイプが好きな人にはオススメできるかも。
日曜日は裏烏帽子での撮影になった。
事前に見ていた予報では土曜よりも日曜の方が天気が良さそうだったのに、
直前に変わったのか、この日の方が天気も状態も悪かった。
まず初めに社長とふたりでむささびルート(5.10b 6P)を、調査を兼ねて登った。
以前ロクスノの「たまにはマルチ」でも取り上げられていたらしい。見逃してましたすみません。
ルートの内容はちょうどフリーとアルパインの中間という感じで、
フェースありスラブありクラックあり、藪っぽい歩きもありと、瑞牆のようだった。
5P目の「いたちクラック」(5.10a)は短いもののそれなりに存在感もあってよかった。
昼くらいからガスが下りてきて霧雨が吹き付けるような天気になってしまったが、
そのおかげでルートの頂上からした方にものすごく濃い虹が見えた。
なんだか珍しいものをみて、社長とふたり「ご褒美だ」と喜んだ。
取り付きに戻って、僕のこの日の担当はもうひとつ、軸(5.13a)。
天気が悪く、辺りが薄暗くなってしまったのと、あまりいいアングルがなかったため撮影はナシに。
それでもルートの内容の検証、ということで10年ぶりくらいに触ってみたら、見事にやられた。
100°くらいの前傾クラックに、なかなかカムもジャムも決まらず、
ボルトにクリップしてから始まる最上部のムーヴもこなすのでやっとだった。
アップ不足とかしけしけのコンディションとか悪い要素はいろいろあったけれど、
そもそもこのルート自体が難しいということが分かった。
パリパリに乾いたときにやれば印象も違うのかな?
このトライでの体感は13bだった。
そんな感じで天気がますます怪しくなってきたので、早めに撤収となった。
撮影なりなんなりで普段いかないところに行くのは実際楽しいのだけど、
そろそろ目標を定めて打ち込むクライミングを再開したい。
結構真面目にそう思う。なんだか物足りなくなってきた。
早く天気が安定しないものか...今年何度目だ?
0 件のコメント:
コメントを投稿