10月27日 Push day1
ゴーアップ。Freeblast〜Hollow Flake Ledgeまで。
2時起きでキャンプ場から移動、El Cap Meadowに車を停めて、4時過ぎに取り付き。
1ピッチ目からなんだか動きが硬く、落ちはしないものの妙に苦しい。とりあえず朝イチだからということにした。
身体がなかなかほぐれないながらも、スラブの5. 11×2ピッチまでは落ちずに抜けた。
Triangle Ledgeにて
が、7ピッチ目にあたるHalf Dollerの核心で吐き出されて一度落ち、2回目で抜ける。
しかも核心に入るところのオフセットナッツを回収し忘れて、一度上からラペルして取り に行くなど、このピッチはロスが増えた。
陽がいくらか傾くまで待って、ボルダームーヴが悪い5.11cもどうにか1回で登った。
最後は薄暗い中でHollow Flakeを気合で抜けて、初日は終了。19時過ぎだった。
とりあえず、事前にここまで荷上げしておいてよかった。
去年はHeart Ledgeまでしか上げなかったので、初日はLung Ledgeで泊まることになった。
それを思うと、1日でHollow Flakeを抜けられるのは大きい気がする。
10月28日 Push day2
2日目。3時に起き、朝食、 撤収とトイレを済ませていたら登り出しは5時半になった。
それにしても、去年も一昨年もこの区間は上からも下からも人が来て大渋滞だったのに、今年はまるで人がいない。
The Earを登り、荷上げをしたところで、ユマールしてきたあさこさんがチムニーの中でスタックした。
「 ここはチムニーだからフォローで」とか「 荷物はホールバッグにつけて極力身軽で」 とか初めに言っておくべきだった。
ちょっと寝る
狭いレッジに腰掛けて食べて飲んで休んで、 日も傾いて少し暑さがマシになったところでいざMonster。
が、徐々にオフウィズスが細くなっていき、登りも不安定になっていった。
そして終盤のセクションで身体が入らず足も効かせられなくなり、 手詰まりになってテンションしてしまった。
これで一度、心が折られてしまった。あまりにも呆気なかった。
10月29日 Push day3
3日目。Alcoveで三度寝から目覚めると、9時頃だった。
お楽しみに持ってきた、行きつけの珈琲店のドリップバッグでコーヒーも淹れて 、半日は完全にレスト。
その間、これからどうするかを考えた。
Monster Offwidthが1回で登れなかった時点で、このトライは失敗だと思った。
戻ってMonsterだけ登り直すという気力はなかったし、後半の核心にかける時間を減らしたくはない。
寝起きの気分は最悪だったけれど、コーヒーでほぐれてきた頭でだんだん考えがまとまり、
ツアー中にもう1トライすることを前提に、今回はひとつでも多くの学びを得てトップアウトすることを優先しよう、と決めた。
日陰から足だけ出して日光消毒する人
昼を過ぎて、Salatheをワンデイで登るエイドのパーティが上がっていき、 それからFreeRiderのパーティも1組来るようだったので、
#6がちょうどのサイズは、 入り口で足を揃えるよりもこのやり方が基本の形なのか。
10月30日 Push day4
4日目。3時半起き。朝食とトイレを済ませていると、 あっという間に5時。
あさこさんがあまり眠れなかったらしく、 調子が悪そうにしていた。いつになく寝起きが辛そうだった。
身体が動かず力も出なかった。
こちらはしばらく待機して彼らを見守った。
「がんばれー」
昼近くなり日が差し込んできて、暑くなりすぎる前に11c Rを登った。
かなり緊張したしヌメりも染み出しもあったが、 ここは落ちずに抜けた。
続いてBoulder Problem。時間は昼を過ぎて、 出だしの棚ホールドはすでに鉄板。
去年ダブルダイノした核心で、今年はKarate Kickを試してみたら、これもできた。ダイノとどちらが楽かは分からない。
昨年はコミネムがリードしたところで、僕はTRソロだったピッチ。
リードしてみると、ロープドラッグが厄介。
しかし、 1日レストを挟んでも、朝イチのクライミングはやはり辛い。
むしろ11c Rや灼熱のBoulderが抜けられたのは、未明の11cで一度やられたからだとも言える。


















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