2026年10月23日金曜日

北へ(秋の部)①

8月の北海道が終わって約1ヶ月、またしても北海道へ行くことに。
いや、もちろんこれは仕事で行くわけなのだけれど、側から見ればただの自由人。
しかも今回は仕事よりも数日前のりして登りに行ってしまおうというプランだったので、案外家にいた期間は短く感じた。
いよいよ北海道に支店を持つ大企業か、フェリーに乗りたいだけの人みたい。
どちらでもないのだけど。

9月18→19日 移動日
3日間のルートセット(ぶら下がり)を終えて深夜に帰宅、そして早朝に出発。
相当疲れていて、ほとんどゾンビだった。というかほぼ寝ていた。
昼に新潟からフェリーに乗っても体調が優れず、スケジュールを詰めすぎたと反省。
翌朝未明に小樽に着いて、旭川市街であれこれ寄り道しつつ当麻まで行って車中泊。


9月20日 天人峡 アマツ岩
あさこさんの希望で峡子(5.11d)のある天人峡へ。
当麻にある美味しいパン屋に寄りつつ岩場へ向かうと、ダムを過ぎたあたりで車のタイヤがパンクした。
仕方がないのでレッカーを呼んで、道端でひたすら待った。パンを買ってきてよかった。

東川にある修理工場で修理を頼み、道の駅等々を見に行って時間を潰した。
半日棒に降ってしまった。おまけに昼前から雨も降った。修理が6700円と安くあがったのが救いだった。
タイヤが直り、まだ小雨が降っていたけれど、あさこさんの「一応行ってみよ」の一言で再び天人峡へ。
意外に道路は乾いていたので、アマツ岩まで行ってみた。
岩場に着くと、登れはするがクラックの中はジメジメ、といった具合だった。
とりあえず前回登らなかった端子(5.10d)だけ一撃して、あとはあさこさんのビレイ。
ハゴロモンから登って峡子にトップロープを張ったものの、あまりに状態が悪かったらしく、カムとムーヴの確認のみで終了。
最後にはまた雨が降ってきて、退散。夜は当麻まで戻った。


9月21日 S峡 流星エリア
やっと天気が回復し、流星エリアへ。
少し遅めの時間に上がっていくと、マルボーさんらが来ていた。
ミゲルピザの1P目(5.11a)でアップしようかと思ったが、ダイゾーさんがぶら下がっていたので断念。
代わりに、前回来た時にやらなかったジャッジライト(5.11a)を登ってアップ。
クラック内の湿気はまだ感じたけれど、快適にOSした。

続いて本題、前回の最終日に登れず宿題にしてしまったInnocent World(5.12c)。
1ヶ月前に組み立てたムーヴとプロテクションをなんとなく思い出しながらやってみたら、Shooting Star(5.11d)のパートからもたついてパンプした。
右に分岐してからの核心をギリギリでこなし、その後の甘いフィンガーのセクションで落ちかけながらもなんとか繋いだ。
効きの良いフィンガーまで逃げ切ってひたすら休み、危なっかしく最後のハングも越えてRP。
下ではマルボーさんがOSトライかと勘違いして声援を送ってくれていたので、なんだか騙したようで申し訳なかった。
とはいえ、宿題を回収してまずはスッキリ。

あさこさんがShooting StarのOSトライですっぽ抜けた後、こちらは本題その2。
中川くん初登の地上の星(5.13a)。これが今回一番の目標でもあった。
壁がすっかり日向になって暑かったけれど、瑞牆に比べればまだマシな気がした。
OSトライで核心手前までは行ったものの、その次のカムのセットに失敗して心が折れ、呆気なくテンションをかけてしまった。
上からぶら下がってみていたマルボーさんとあれこれ話しつつ、核心をハングドッグで探り、
厳しくなった暑さにやられそうになりながらなんとかムーヴを解決して抜けた。
核心の後半でスモールカムがセットできることが分かったおかげでどうにかなった。
第一印象では、核心でプロテクションをセットする余裕がなさそうで、これは初登と同じようにプリセットかもと思っていたが、
考えているうちに手前のレストポイントからでもどうにかセットできそうな気がしてきた。

あさこさんがShooting Starをもう1トライしてこの日は終了。

しかし、カムのセットミスであえなくテンションしたことが悔やまれた。
そこは多少怪しくても、OSトライなら手を出せる姿勢を持っていたかった。


9月22日 S峡 流星エリア
前日に引き続き、この日も流星エリアへ。
貸切だったので、ミゲルピザ1P目でアップした。
Shooting Starの方が先に日向になるので、あさこさんがトライしてから地上の星、と考えていたけれど、
あさこさんが疲れた様子で「先に登っていいよ」と言うので、お言葉に甘えることにした。

核心前からのプロテクションだけを念入りに整えて、あとは覚えている範囲で適当にラッキング。
「とりあえず繋がるだけ繋げよう」というつもりで地面を離れた。
そう思いつつ、どこまで行けるかを本気で試そうという気持ちもあった。
核心突入前の最後のカムを決めたら、その後のボルダーセクションもカムが足元になるだけで危なくはないのでは?という見積もりがあった。
核心手前までの左上フィンガーは問題なくこなして、少しシェイク。
件のカムを決め、ここで今回は強気に出られたことが幸いした。
ドッグヘッドを逆にしたようなシークエンスからアンダーの切り返しで、
前日組んだ足順を現場処理で強引に変え、無理やりに手を出したら核心の1手が止まった。
それから必死でレスト。10分か、20分くらい居たかもしれない。
これで走り切るつもりで気持ちを入れ直し、核心の後半へ突入。
最後のカムをセットしたところで一気にパンプが戻ってきて、ラスト数手はかなりギリギリだった。
これだけ吠えたクライミングはいつ以来だろうか。


2トライ目でRPできるとは思っていなかったけれど、何事もまずはやってみることだ。
それにやはりと言うべきか、地上の星は素晴らしいルートだった。
このグレードのクラックは国内では貴重だが、同時に5.12後半以上のクラックとしては国内屈指のものだろう。
そしてコンディションはとても大事。
ヌメりはなにより焦りを生むし、それがクラックなら尚更影響は大きくなる。

その後はあさこさんのShooting Starのビレイ。
1トライ目は日差しがキツ過ぎて登れず雲行きが怪しくなったものの、
雲が出てきて日が陰り、冷たい風も吹き出した頃に出した2トライ目でRP。
安定した登りだった。やはりやはり、コンディションは大事だ。

共和温泉に浸かった後、ポーちゃん宅でミルクラムなるものを焼いてお祝いしていただいた。
これが猛烈に美味しかった。

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