2019年5月1日水曜日

山奥の春

新しい時代が始まりましたね。と書くと大げさですが。
聞いた話によると、「一世代」というのは三十年のことなのだそうで、
平成が凡そ三十年きっかりで終わったことで、
「ひとつの時代が終わったなあ」なんてことを思いもするのです。
自分がクライミングをしているのはそのうちの後半15年程度なので、
「時代というにはまだ短いな」とも思うのですが。

連休に入ってサル左衛門が帰って来たので、久しぶりに家族で遠山川へ行った。
前の日に入っていたサル左衛門と大ザルからの報告によると、
川エリアはかなり岩の変化が激しく、なんとアンバマイカの岩が傾いたとのこと。
あの岩の課題はほとんど登ってあったけど、切ない。
河原の岩は何が起こるか分かりませんね。

で、今回は山エリアの調査。山エリアに来るのは2年ぶり。
前よりも少し奥まで車で入れるようになったものの、林道はエライ荒れ模様。
「Magnolia」の岩のすぐ上流では、歩いて通れないレベルに道が崩落していた。
これはちょっとやそっとでは復旧しませんね。
その他、「鳥人」の岩が流木で埋まったり、「アマルガム」の岩が滑り落ちていたり。
「アマルガム」の岩は傾斜も変わっていたようだけど、登れはする様子。
これは新課題でしょうか。

岩の写真を撮りながら1時間くらい歩いて、一番上流のエリアに到着。
「ユーロボーイズ」の岩の後ろの斜面が崩れていたけど岩は無事。
しかも新しい面が誕生している。しかも硬い。いいじゃない。
とりあえず、大ザル作のハンギングボードをあれこれ使ってアップ。
指がそこそこ温まったところで「和風オリンピック」(初段)もやった。
スタートのファットピンチがなかなか持てない。というか指のアップの意味がない!
ピンチが持てるようになって1手目が止まったトライで登れた。リピートだけど。
そうこうしている間にサル左衛門が新しい面のラインを登ってしまった。
これは1級くらい。
ふむふむ

周りにサル左衛門とDKが登った課題はまだあったけど、
サル左衛門が「下流のハングに下地が出てる」というので、そっちへ移動。
あー、確かにこんな岩もあったな。改めて見てみるといいハング。
真ん中にちょうどいいホールド帯があって、そこから右と左にそれぞれ行けそう。
さてとりあえず他の易しいラインから、と思ったら、
「一番良さそうな奴からだろ」ということで、真ん中から右上気味のラインをやる。
さすがTNFアスリート、攻めの姿勢だぜ。
右上気味のラインは中間に明らかな核心があって、そこがなかなか止まらず。
それなりにポジティブなホールドからブラインド気味のスロットを取る。
足でいろいろとごまかしを試みるも、なんだかどれも似たような感じ。
サル左衛門もさすがにこれは結構苦戦していた。
スロットにばっちり命中したトライでそのまま登っていった。
四段くらいらしい

しばらく右ラインでお茶を濁していたら、サル左衛門が左ラインをやり始めたので参戦。
こっちはホールドがもっとポジティブだけど、横に遠い。
飛び出し方にもちょっと癖がある感じだった。
ムーヴはそれなりな感じでバラせたのでつなげ。
つなげると横に遠い一手が止まらず。止めてもその後もなかなかシビア。
久しぶりのツルツル具合にヨレたのか、肩回りがかなりお疲れ。
サル左衛門も派手なすっぽ抜けをかましつつ、結局最後は初登をさらっていった。
悔しいのでムキになって頑張ったけど、これもまた宿題に。

これは三段くらいらしい

すぽーん


ハングの課題でわいわいやっていたら、サル左衛門が「ぅあーっ」と叫んだ。
なにかと思えば、服の中にトカゲが入り込んでいた。
暖かいところを求めていたのか。
その後そいつは快適な物陰を求めてうろうろ。
最後は大ザルのジャケットのポケットに落ち着きましたとさ。

いい場所見つけた

そんな感じでこの日は終了。
帰りにえらく体調が悪くなって、翌日は風邪と肩コリで寝込みました。
こんなの久しぶりです。

2019年4月14日日曜日

新学期

新年度、新学期が始まって鬱々と、ではなくて淡々と過ごしております。

もう先週末のことになってしまったけれど・・・

土曜日にE川さんと瑞牆へ。
今シーズン最初の長いルートを登りに行った。
前の週末に積もっていた雪が心配だったので、日当たりのいいカンマンボロンにした。
ゲートから歩いて、邪魔な荷物はデポして、「ワイルドアットホーム」(5.11b 7P)。
何年かぶりに登ったけれど、この長さのルート自体久しぶりなのでそれなりに充実。
下部のピッチを登っているときは、4月とは思えないくらい暑かった。
このルートは7ピッチ中3ピッチが5.11で、このグレードとしては結構厳しめな気もする。
と、そのことをすっかり忘れていたので、E川さんをシゴくような形に。スミマセン。

下山してきたら、植樹祭会場のところでMikipediaさんご夫妻に初めてお会いした。
十一面に行っていたそうで、谷筋にはまだ雪があったそう。
あわよくば継続、とか考えていたけど、そっち方面に行かなくてよかったかも。

翌日は小DKが来たのでボルダー。
定番の皇帝岩アップで、ちょっと物足りなくなったので、放置した宿題をやることに。
「Vock」とかのある面の右端の4級のSD。トポに載ってたっけ、これ。
その昔、サル左衛門が目をつけてトキオさんがさらっと登ってしまった課題。
その時は全くできず、その後やってもやっぱりできず、
もう長いこと放置していた課題でございました。
10年以上経っているような気もする。
で、小DKと本気セッションの末、なんとか登れた。
スタートの一本指であっという間に指の側面を裂かれたりしてボロボロ。
一応初段ということになっているけど、「皇帝」より悪いんじゃないかと思うくらい。
個人的には史上最強の初段の1本にノミネートしたいくらい。

その後は山形県エリアでまた「瑞牆ぴょんぴょん」。
が、5トライくらいで指が引きちぎれそうになって撤退。
2週続けては無理があったかー。それ以前に一本指が弱すぎるのだけど。
しばらく不貞腐れて、「ナーガ」(1級)に挟まるE川さんを応援していた。
と、小DKが「夜叉やりましょう」と言うので、二本指なら問題なかったし、参戦。
二人でポケットの持ち方をあれこれ試して、2手目ぎりぎり止まりそうになった。
小DKは3手目を出すところまで行っていた。これは狙えるんじゃないですか。
木が近いとか云々を言い訳に触ったことがなかったけれど、
「瑞牆ぴょんぴょん」と合わせて秋に頑張ってみたい。
というわけで、夏の間はひたすらポケット強化だな、これは。


ところで、小谷のちゃんめろウォールがついにリニューアルした。
リード壁はどこをどう登ってもルーフを越えないといけないという、意識の高い壁。
ほとんどストレートアップでも30手くらいありそう。
土曜日にお披露目イベントがあって、急遽デモで登ったけれど、
この傾斜のリードをやっていなさすぎてプルプル。
こっちの体力もつけないとなあ。

2019年4月2日火曜日

かんせつ

新元号は令和だそうで。
平成〇年生まれとしては、「ひとつの時代が終わったなあ」とか、
「時間が経つのは早いなあ」とか、「そんでもって歳くったなあ」とか。
そんなことを考えるわけです。

年度末のばたばたからは逃れられず、ちょいとご無沙汰しております。
で、やっとばたばたが落ち着いたこの週末は、
諸事情により一度解体してあったプライベートウォールを建て直した。
これでまたいつでも指をいじめられる。ん、おかしいか?

土曜日に壁を建てたので、日曜日はぺろ氏の誘いで瑞牆へ。
前夜遅くまで雨だったのと、当日朝も天気が悪くて、先行きが怪しい。
八ヶ岳山麓ではフロントガラスにばしばしと雪が当たる始末。おいおい3月末だぞ。
が、長坂まで行くと何となく晴れているので、とりあえず精神でGO。
結果、下地に雪が残っているところもあったものの、1日登れた。行ってみるもんですね。
モノクロ状態の瑞牆

乾きが良いところから、ということで皇帝岩から。
日は暖かいけれど空気はそこそこ冷たくてコンディションよさげ。
アップに大ザルが土曜大工で作ってくれたハンギングボードを投入。
これがなかなか好感触だった。指皮を減らさずに保持のアップができるのは大きい。
おかげでトライ数を出さなくても十分に体を動かせた。
最後に「皇帝」(二段)をやったらさっくりリピート。
この傾斜にこのムーヴ、この保持感、まさにプライベートウォールのそれ。
普段散々やっていたことだから、そりゃすんなりいくよな。
こういうところにもウォールを作った効果(?)はあるのです。

ほどほどのところで、山形県エリアへ移動。
阿修羅の岩はトップアウトが濡れているので、落ち葉をどけて待つことに。
その間に「十六夜」その他をやることにした。
「十六夜」を久しぶりにやってみたら、核心のスタンスが踏めず。
顔を近づけてみると、なんだか踏まれすぎて悪くなっているような・・・
他のスタンスでも解決は出来そうだったので、まあ登れはするでしょう。
本音を言えば、なんだか切ないけど。
その後は「十五夜」(二段)をやった。
つま先のソールがすごい勢いで減っていったけれど、一応、2歩前進。
花崗岩の微細なスタンスに立つ感覚を忘れてしまったのか、それ以上は出来なかった。
ムーヴの感じを忘れないうちに登りに来ないといけないかな。

指皮がミシミシと裂けてきたので、リップが乾いてきた阿修羅の岩に戻った。
ここからやっと本題の「瑞牆ぴょんぴょん」。
1本指を持つのには慣れた気がしたけれど、指への負荷がとにかく高い。
冬の間に太ったからだな、これは。
2本指へのランジは、距離が出ているのになかなか命中しない。
命中しても、入った指がすぐに吐き出されてきて止まらない。案外浅いんです。
指の関節、というよりは手首の方が痛み始め、
最後は指の側面を裂かれて流血、強制終了でした。
結局この日のトライ回数はわずか8回。
こういう、指に高い負荷がかかる課題でも、納得いくまで打てるようになりたい。
幸い、壊してはいなかったので、もっと指をいじめて出直します。あと減量。

最後に、猫頭エリアへ。
「猫頭マントル」(初段)でリップをぺたぺたしたら手首が引っこ抜けそうになった。
故障する前にやめておいて、右のカンテに出るラインだけ登って終了。
3級くらいの、気持ちいい課題だった。トップアウトの滑らかなスラブがしびれる。



そういえば、初めてAlbarracinに行ったときに遭遇した方に、皇帝岩で偶然再会した。
行く道中、エドゥに「日本人でAlbarracinに行くのはオレだ!」なんて言っていたので、
胸の内でひっそり土下座した、そんな覚えがある。
自分の周りにある世界は、依然自分が思っているよりも少し先を行っていて、
それでいて思っているより狭いらしい。

2019年2月25日月曜日

重量

髪を切ると、心なしか調子が良くなる気がする。
が、実際のところ何の根拠もございません。
そんな気がするだけです。

昨日は小DKと豊田へ。
小DKの「いい道ありますよ」を信じて、飯田山本で降りて国道を行ってみた。
すると、高速で土岐を回るのと時間的に大差ないことが分かった。
山間だけど、道は結構まっすぐで交通量も少なめで快適。
こりゃ画期的だな。

で、大給城址で女子会が開かれる模様なので、行ってみた。
行ったら「ティータイム」の辺りでアップしていたので、そこで合流。
年末に「半生茶」(e)にリピートできなかったのでアップの仕上げにやったら、
3時間分くらいの指皮を捧げることになりそうだったので、
マントルが返りそうなところまでムーヴを解決してやめた。

「ダイヤモンドスラブやりたい」と言ったかどうか覚えていないけど、
Ryoさんがそんな空気を醸し出しているようだったので、数年ぶりにやってみた。
むかーし登った時は2撃だったけど、今回も2回目で登れた。
やっぱり素晴らしいぜこのクラシック。
La PedrizaのPlaca Infinita(7b)よりは易しく感じたので、1級ということなんだろう。
女子会チームが勇ましくセッションしていた。
Ryoさんがそれなりに少ない回数で登っていった。
ますます「ちゃん」ではなく「さん」だな。
ダイヤモンドスラブ

こちらは指男さんの新課題「冬凪」(f/g)をやった。
登られたのはつい最近のようだけど、両隣の課題からムーヴは独立していていい感じ。
左の「ラッキーラブラドール」と共通のホールドがあるのに、
それぞれムーヴは全く違うものになっているようで、面白い。
スタートのアンダーから中継を入れて1手目のカチを取るのが悪い。
このカチがまた痛い。小DKいわく「殺傷能力高め」。
そこから数手しんどいムーヴがあって、最後はリップの棚ホールドにランジ。
最後のランジを外して何度か派手に落ちたものの、3回目の正直で止めて登れた。
「殺傷能力高め」のあいつ以外は非常に爽快な課題だった。やったね。
「オメガング」(h)も一応やってみたけど、ほどほどで終了。
冬凪

ぶわっ


女子会の「ポールポジション」を見物して、夕方に古美山へ移動。
花粉が飛んでいるようでえらく鼻の調子が悪かったけど、「小便小僧」へ。
「冬凪」を登ってから時間が空きすぎて体がなかなか動かなかった。
指が痛いからと言って休みすぎてしまうのも考え物だな。
地上1メートル未満の攻防を繰り返して、ぎりぎり跳べるくらいにはなった。
で、今回も止まらず・・・
そもそもこれは寄り道せずに来なきゃだめな奴ですね。
それから縄文ハングで「大和」(g)もやって、ムーヴはバレたものの繋がらず。
そもそもこれも寄り道せずに来なきゃダメな奴ですよね。


かなり暖かくて、Tシャツ上着なしでいられるくらいだったけど、
もうシーズンは終わってしまったんでしょうか。
そろそろ花粉対策も考えないといけない季節ですね。


2019年1月19日土曜日

ホームというやつ

今日は、久しぶりに遠山川へ出掛けた。
なんやかんやで昨シーズンは行かずじまいだったので、2年ぶりくらい。
メンバーは、RyoさんとRyoママ、大ザルと自分。

最近課題が増えた下流へ。
だまし岩に巨大な流木が立てかかって登れなくなっていた。
こんなのが流されてくるのかよ!大水の威力恐るべし。
バカ犬シリーズを危なっかしく登ってアップして、
年始にサル左衛門が登った「のっぺらぼう」(四段)をやってみたら、
哀しくなるくらいバラせなかった。
この傾斜で強度の高い動きをやっていないからか。
こりゃいかん。
本イツを繰り出すRyoさん on 超バカ犬

で、本題の波紋の岩へ。今シーズンは見事な下地が出来ているのでやるしかない!
いきなりハングの根元のガバから左に逃げていく「パウパウ」(2級)でちょいハマり。
この岩質のゴツゴツガチャガチャしてフリクションのない感触を忘れている感じ。
結構強引に登って、次にダイレクトに登る「ディーパス・オーバードライブ」(二段)。
とりあえず背伸びして届く辺りからスタートしてムーヴをバラす。
おおお、ホールドは掛かるけどラストまでずっと悪いぞ。
特に最後のカチ取りがかなり遠くてハマった。ハマってばっかりだな今日。
結局真っ向デッドで止めてバラした。
その後はひたすらスタートから繋げたものの、最後のデッドが止まらず。
中間のムーヴを修正してラストまで安定して繋がるようになったけれど、
10手ちょいこなしてきてこの距離はかなり気合が必要。
充実感のある課題だし、これは下地があるうちに落としに来ないと。
ディーパス・オーバードライブ

最後に、これも久々に下地が出たらしいガンマ岩周辺へ。
多分、前よりも下地が下がっている模様。
下地が下がったことで見るからに面白そうになった「グルービースラブ」をやった。
クライマーの尺よって右にも左にもラインが取れそうだけど、
顕著なグルーブ状にマントルを返すのが面白かった。
トポだと3級(SD)になっているけど、2級でもいいのかも。
もりもりマントルを返すRyoさん

下流は全体的に下地の状態がよかったので、今年はチャンスの様です。
というか、いまだに来ている人ってどれくらいいるんだろうか・・・
それでも、久しぶりに来るとやっぱり落ち着く。
夏は瑞牆、冬は遠山川でずっとやってきたからな。
ちょっと遠くなってしまったけど、もっと通って宿題を減らしたいよな。


2019年1月6日日曜日

ぶらり旅 その3

1月1日

あけまして。
泊まった淡路PAは初日の出を見る人で賑わっていたけれど、こちらは寝坊。
まあ急ぐ旅でもないし、と、のんびり出発して高松方面へ。
高松に寄り道して、駅前で開いているうどん屋を見つけて入った。
香川に来たんだから、やっぱりうどんでしょう。
うどんが出てきてお礼を言ったら、おばちゃんに「こちらこそー」と言われて感激。
本場は違いますな。

寄り道したり、給油のために回り道をしたりしていたら、仁淀川に着いたのは日没前。
薄暗くなってきていたので、エリアまでは行かず、駐車場を偵察しただけでおしまい。
フューチャーエリアには元旦から人が入っていたようだった。


1月2日

一時帰省していた福ちゃんと駐車場で集合し、フューチャーエリアへ。
メインの岩は3個だけど、どれもデカい。もうとにかくデカい。
こんなのがまだまだあるなんて、四国恐るべし。

アップで触った「ダークマター」(4級)でスリップして落ちた。幸先悪い!
次にやった「雪月花」(3級)は問題なく一撃。指が悴んで怖かった。
「超雪月花」(初段)はまたもスタートでスリップして、二撃。
ちょっと右から来る「雪月花SD」(二段)は足が切れまくったものの一撃できた。
「超時空」(二段)はまたもまたもスリップして、これも二撃。
久しぶりの河原はやっぱり足元がバタつく。
超時空

アップ、というか結構本気になってきたので、ここから本題のStoicism(三段)へ。
一撃はあっけなく逃してしまって、丁寧に動かなきゃいかんなと反省。
ムーヴをちょっと修正して、2回目のトライでガストンを止めて、
そのまま2手目、リップへの3手目も止めて、危なっかしくマントルを返して登れた。
とりあえずの目標にしていた課題だったので、いきなり登れてびっくり。
福の神もボディテンション全開でガストンを処理してゲット。
その後は「Stoicism SD」(四段)をやったり、「56の冒険」(初段)を登ったりした。
SDはなんとかムーヴをバラして、スタンドに合流するところまで繋がったけれど、
繋げてきたらスタンドの1手目が恐ろしくしんどくなって止まらず。
体力が足りない。
Stoicism

ハードな課題はとりあえず登れたので、ハイボールに転向。
「River of Sans」(2級)を登って、Galaxyの高さを実感。この岩は凄いわ。
で、ずっと気になりつつも温めておいた「ロマンチック野郎」(no grade)へ。
何が良いって、課題名が最高。こういうセンスが欲しいです。
凄く高いわけではないけれど、落ちれば水。さすがに尻込みしますって。
水面から顔を出している岩盤から手を伸ばして、スタートのホールドにギリギリ届く。
左のスラブに上がるまでが見たまんま核心。
恐る恐る手を伸ばしたスラブのカチがちゃんとかかって助かった。
「これは登るしかないだろォ」とハッパをかけたら、福ちゃんもきっちり登っていった。

ロマンチック福の神

福ちゃんはさらに「Special Fake」(二段)を登って、ハートの強さをアピール。
僕はちょっとやめておいた。そういうときもある。
裏の「Lunar Eclipse」(3級)だけ登って、日も落ちたので終了になった。
Lunar Eclipse

2人とも楽しみすぎてかなりお疲れだったものの、高知まで出て焼肉を食った。
土佐ぽかぽか温泉にも入って、仁淀川沿いの道の駅で就寝。


1月3日

前日の疲れを多少感じつつ、愛媛側のエリアへ。

この日の目当ては「審美眼」(三段)だったので、同じ駐車場から行けるBPAでアップ。
前日にフューチャーエリアで会った人たちにまた遭遇。縁がありますね。
一通りBPAの下流域を見て回って、トポにも載っていない適当な課題でアップ。
「通過儀礼」(4級)も登ったけど、これもなかなか怖いハイボールだった。
(no grade)となっていなくても、怖いものもあるんですよね。

あまり中級程度の課題も多くないので、「ヒールしてやろうか」(1級)をやった。
流心から少し離れていることもあって、結構指が痛い。
なにやら悪いシークエンスで登ってしまったようで、初段くらいに感じた。
この課題も何がいいって、課題名がいい。おう、ヒールしてやるぜ。
ヒールしてやる福の神

で、本題その1「波」(二段)。
180度を超えるルーフを出ていくモリモリ系課題かな、と思ったら、
180度を超えるルーフを出た先で痛いカチを握り倒す課題だった。
ムーヴをバラすのにちょっと時間がかかったけど、なんとかつながって登れた。
右手の鋭いカチを握ったら、巻いたテーピングがちぎれた。ひえー。

福ちゃんが「波」を登ったところで、「審美眼」に移動。
存在感のあるルーフのリップトラバース。思っていたより長かった。
核心は後半の「Nonius」(1級)の出だしだけれど、スタートの数手も悪かった。
岩が多少暖かくてヌメりもあった。
それ以上に連登でのヨレが出てきて、どうにも核心が止まらず。
日が山に隠れて寒くなるまで頑張ったものの、結局宿題になってしまった。
うーん、滅多に来られない場所だから宿題は残したくなかったんだけどなぁ。
また来ますかね。
審美眼

もうちょっとだけ時間があったので、少し上流に移動して「婆羅門」(二段)へ。
流れのほぼ真ん中にあるのに、奇跡的に下地がある。
ほとんどトライされていないらしく、チョーク跡は皆無。
下から見える範囲でホールドを探して、あとは現場処理ということでトライ。
結露してきたのか、えらくヌメるようになってしまって、手も足も抜ける。
核心らしい遠い1手が止まったトライで、「これで登らないといけない」と感じた。
中継に使えそうなホールドを探ると、もう指先にチョークはなく、ぬるぬる。
ギリギリ持てそうなピンチを見つけて、体が動くままにハイステップ。
デッドで取ろうかと思っていた一手をスタティックに止めて、
その次に握ったカチの淵がポロリと欠けた。
あとは「これ以上欠けてくれるなよ」と祈り倒して握り倒して、ギリギリ押し切った。
2日目の最後というのもあって、久しぶりに心身ともに振り絞った気がする。
仁淀川での最後のクライミングがこの課題でよかった。
婆羅門

ここで福ちゃんとはお別れ。また会いましょう。
この日はまた高知まで下って、しばらくあっちへこっちへ走り回り、
結局また土佐ぽかぽか温泉に入った。
ここにはコインランドリーもあって、非常に助かった。
あとは桂浜近くの公園に移動して就寝。


1月4日

最終日。帰る前に、どうしても足を運んでおきたい課題があったので海辺へ。

まず春野漁港へ「松風」(1級)をやりに行った。
「どこかにトイレないんか」と車を走らせていったら、道から岩と松の木が見えた。
道路の反対側にトイレもあったので助かった。
砂浜に岩がどーんと立っていて、上に松の木が生えていて、
裏では地元のおじさんが釣りをしていた。
三重から来たという方にご一緒させてもらって、美味しく一撃できた。
いろいろムーヴがありそうだけれど、結局同じところに抜けていくらしい。
松風

しばらくのんびりして、次に1時間ほどドライブして大山岬へ。結構遠かった。
ここでも地元の人が釣りをしていて、磯の香りがした。
山国育ちとしては、こういうロケーションは非常に新鮮。
ここでは「冒涜の虹」(初段)をやった。
下地の岩盤が段差になっているので、一人でやるには結構怖かった。
疲れもそろそろピークに近かったので、かなり怖気づいてしまったけれど、
最後は気合を入れて核心を止め、若干のめまいを覚えながらトップアウト。
岩の上で、この旅が終わってしまうことを実感して、しばらく呆然としていた。
「大丈夫、また来れる」
そう言い聞かせて、岩を降りた。
これが四国でのクライミングの締めくくりになった。

あとは道の駅大山でちりめん丼を食べ、デザートにこんなものも買ってみた。
灰色の方は、なんと焼きナスのアイス。
看板をみて「これはトライするしかない!」と思ったわけで。
たしかに、焼きナスのようなこんがりした風味があった。
冷たいのにこんがり風味、という感覚に頭がついていかなかった。
不思議なアイスだった。

眠気が増してくる中、カフェインでごまかして、
帰りは高松に寄り道せず、渋滞を交わしながら帰路に着いた。

2018年10月15日月曜日

ひとつ確かな

お久しぶりです。
短い夏休みが終わって、それからは国体に向けて珍しくジム遠征を繰り返してました。
ということで、ブログに書くようなことは特になく。

今年は2年ぶりに国体に出場しました。岩手国体と同じく、小DKとのチーム。
細かい内容は省いて、結果はボルダー22位、リード13位でした。
直前、ここ数年の最大瞬間風速を軽く更新するくらいの怒涛の日々だったので、
体の調子は正直最悪だったはずなのだけど、その割にはよくやった方かな、と。
社会人をやりながら結果を出している人たちの強さが、身に染みて分かったわけでした。
来年は県大会の結果にかかわらず出場できないですが、
再来年はまたどうなるか分からないので、とりあえず皆様、またお会いしましょう。


ということを終えて、先週末は久しぶりに外岩、瑞牆へ。
前日ちょっと雨が降ったらしく、地面はところによりしっとり。
森の中に湿気が残っているような感じで、あまりカラッとした日ではなかった。

アップをどこでするのか考えていたら、ガリガリ岩でエッジの常連さんたちがいたので、
一先ずその周辺でアップして本題へ行くことに。
「ガリガリ君」(1級)はやっぱり1撃ではリピートできず(某ブログにもあったような)。
ついでに、すぐ上の岩にある1級を2本やってみたら、小さい方の課題で結構ハマった。
これまで登った1級の中でダントツに小さかった。
もう1本は2回目で登って、これにてアップは終了。十分でしょう。

さて、本題。昨シーズンからの宿題になっている「ミネルヴァ」へ。
最近それなりにトライされていたようで、チョーク跡は結構あった。
多少湿気が気になったけれど、久しぶりにトライしてみたら感触がいい。
1回目でいきなり核心までつながったので、ちょっと慎重になった。
2回目はガチャピンチがヌメってすっぽ抜け。
「これはチョークアップするのがキモなのでは」とチョークバッグをつけて、3回目。
ガチャピンチが、春にやったときよりも明らかにしっかり持てていた。
これまで止まらなかったデッドを止めて、続くパートも慎重にこなし、トップアウト。
気合を入れたトライだったけれど、このトライ数で登れたことに自分でも驚いた。

数年がかりでやった課題でも、因縁があった課題でもなかったし、
最高グレードを更新するような課題でもなかった。
ただ、この成果は大きかった。
この1年ちょっとのことを考えてみると、本当に大きかった。
以前よりも思う様にクライミングが出来なくなってきたこの期間に、
手を付けて、考えて、何度か敗退して、時間を経て克服できたことに、安心した。
なんだ、まだ頑張れるじゃないか、自分。


目標が早めに片付いたので、大黒岩に戻って「黄金虫」(初段)もやってみた。
1手目のポケットを止めるのがなかなかに悪かった。
それが止まったトライで一気に中間部もこなして、上部のスラブに突入。
カラマツの落ち葉と微妙に生えているコケで恐ろしかったけれど、
しばらくオフにしていたスイッチが入って、時間をかけて押し切った。
久しぶりに、戻れないクライミングをした気がする。
いい課題でした。

その後大ザルのクライミングにちょっと付き合って、山形県エリアへ移動。
もう10年以上離陸すら出来ないままの「瑞牆ぴょんぴょん」(三段)をやったら、
なんとか離陸は出来るようになった。大きな進歩だ!
が、ランジの体制には入れず。あー、あんまり進んでなかったか。
最後にシケシケの状態で「水蛭子」(三段)をやったけれど、こっちも敗退。
これも10年以上進展しない課題。なんとかしなくては。


今年もシーズンの始まりは遅くなってしまった。
でも、今シーズンの始まりは悪くない。
さて、次はどうしよう。

おまけ
ミネルヴァの下にあった、見た目ナイスなキノコ。
獲って帰って調べてみたものの、何タケなのか何シメジなのかは分からず。
今のところ、勝手にミネルヴァタケと呼んでおります。情報求む。