2019年4月14日日曜日

新学期

新年度、新学期が始まって鬱々と、ではなくて淡々と過ごしております。

もう先週末のことになってしまったけれど・・・

土曜日にE川さんと瑞牆へ。
今シーズン最初の長いルートを登りに行った。
前の週末に積もっていた雪が心配だったので、日当たりのいいカンマンボロンにした。
ゲートから歩いて、邪魔な荷物はデポして、「ワイルドアットホーム」(5.11b 7P)。
何年かぶりに登ったけれど、この長さのルート自体久しぶりなのでそれなりに充実。
下部のピッチを登っているときは、4月とは思えないくらい暑かった。
このルートは7ピッチ中3ピッチが5.11で、このグレードとしては結構厳しめな気もする。
と、そのことをすっかり忘れていたので、E川さんをシゴくような形に。スミマセン。

下山してきたら、植樹祭会場のところでMikipediaさんご夫妻に初めてお会いした。
十一面に行っていたそうで、谷筋にはまだ雪があったそう。
あわよくば継続、とか考えていたけど、そっち方面に行かなくてよかったかも。

翌日は小DKが来たのでボルダー。
定番の皇帝岩アップで、ちょっと物足りなくなったので、放置した宿題をやることに。
「Vock」とかのある面の右端の4級のSD。トポに載ってたっけ、これ。
その昔、サル左衛門が目をつけてトキオさんがさらっと登ってしまった課題。
その時は全くできず、その後やってもやっぱりできず、
もう長いこと放置していた課題でございました。
10年以上経っているような気もする。
で、小DKと本気セッションの末、なんとか登れた。
スタートの一本指であっという間に指の側面を裂かれたりしてボロボロ。
一応初段ということになっているけど、「皇帝」より悪いんじゃないかと思うくらい。
個人的には史上最強の初段の1本にノミネートしたいくらい。

その後は山形県エリアでまた「瑞牆ぴょんぴょん」。
が、5トライくらいで指が引きちぎれそうになって撤退。
2週続けては無理があったかー。それ以前に一本指が弱すぎるのだけど。
しばらく不貞腐れて、「ナーガ」(1級)に挟まるE川さんを応援していた。
と、小DKが「夜叉やりましょう」と言うので、二本指なら問題なかったし、参戦。
二人でポケットの持ち方をあれこれ試して、2手目ぎりぎり止まりそうになった。
小DKは3手目を出すところまで行っていた。これは狙えるんじゃないですか。
木が近いとか云々を言い訳に触ったことがなかったけれど、
「瑞牆ぴょんぴょん」と合わせて秋に頑張ってみたい。
というわけで、夏の間はひたすらポケット強化だな、これは。


ところで、小谷のちゃんめろウォールがついにリニューアルした。
リード壁はどこをどう登ってもルーフを越えないといけないという、意識の高い壁。
ほとんどストレートアップでも30手くらいありそう。
土曜日にお披露目イベントがあって、急遽デモで登ったけれど、
この傾斜のリードをやっていなさすぎてプルプル。
こっちの体力もつけないとなあ。

2019年4月2日火曜日

かんせつ

新元号は令和だそうで。
平成〇年生まれとしては、「ひとつの時代が終わったなあ」とか、
「時間が経つのは早いなあ」とか、「そんでもって歳くったなあ」とか。
そんなことを考えるわけです。

年度末のばたばたからは逃れられず、ちょいとご無沙汰しております。
で、やっとばたばたが落ち着いたこの週末は、
諸事情により一度解体してあったプライベートウォールを建て直した。
これでまたいつでも指をいじめられる。ん、おかしいか?

土曜日に壁を建てたので、日曜日はぺろ氏の誘いで瑞牆へ。
前夜遅くまで雨だったのと、当日朝も天気が悪くて、先行きが怪しい。
八ヶ岳山麓ではフロントガラスにばしばしと雪が当たる始末。おいおい3月末だぞ。
が、長坂まで行くと何となく晴れているので、とりあえず精神でGO。
結果、下地に雪が残っているところもあったものの、1日登れた。行ってみるもんですね。
モノクロ状態の瑞牆

乾きが良いところから、ということで皇帝岩から。
日は暖かいけれど空気はそこそこ冷たくてコンディションよさげ。
アップに大ザルが土曜大工で作ってくれたハンギングボードを投入。
これがなかなか好感触だった。指皮を減らさずに保持のアップができるのは大きい。
おかげでトライ数を出さなくても十分に体を動かせた。
最後に「皇帝」(二段)をやったらさっくりリピート。
この傾斜にこのムーヴ、この保持感、まさにプライベートウォールのそれ。
普段散々やっていたことだから、そりゃすんなりいくよな。
こういうところにもウォールを作った効果(?)はあるのです。

ほどほどのところで、山形県エリアへ移動。
阿修羅の岩はトップアウトが濡れているので、落ち葉をどけて待つことに。
その間に「十六夜」その他をやることにした。
「十六夜」を久しぶりにやってみたら、核心のスタンスが踏めず。
顔を近づけてみると、なんだか踏まれすぎて悪くなっているような・・・
他のスタンスでも解決は出来そうだったので、まあ登れはするでしょう。
本音を言えば、なんだか切ないけど。
その後は「十五夜」(二段)をやった。
つま先のソールがすごい勢いで減っていったけれど、一応、2歩前進。
花崗岩の微細なスタンスに立つ感覚を忘れてしまったのか、それ以上は出来なかった。
ムーヴの感じを忘れないうちに登りに来ないといけないかな。

指皮がミシミシと裂けてきたので、リップが乾いてきた阿修羅の岩に戻った。
ここからやっと本題の「瑞牆ぴょんぴょん」。
1本指を持つのには慣れた気がしたけれど、指への負荷がとにかく高い。
冬の間に太ったからだな、これは。
2本指へのランジは、距離が出ているのになかなか命中しない。
命中しても、入った指がすぐに吐き出されてきて止まらない。案外浅いんです。
指の関節、というよりは手首の方が痛み始め、
最後は指の側面を裂かれて流血、強制終了でした。
結局この日のトライ回数はわずか8回。
こういう、指に高い負荷がかかる課題でも、納得いくまで打てるようになりたい。
幸い、壊してはいなかったので、もっと指をいじめて出直します。あと減量。

最後に、猫頭エリアへ。
「猫頭マントル」(初段)でリップをぺたぺたしたら手首が引っこ抜けそうになった。
故障する前にやめておいて、右のカンテに出るラインだけ登って終了。
3級くらいの、気持ちいい課題だった。トップアウトの滑らかなスラブがしびれる。



そういえば、初めてAlbarracinに行ったときに遭遇した方に、皇帝岩で偶然再会した。
行く道中、エドゥに「日本人でAlbarracinに行くのはオレだ!」なんて言っていたので、
胸の内でひっそり土下座した、そんな覚えがある。
自分の周りにある世界は、依然自分が思っているよりも少し先を行っていて、
それでいて思っているより狭いらしい。