2015年1月31日土曜日

El Escorial 4

先週末はあれから見事に体調を崩しました。数年ぶりの風邪。
スペインに来てから二度目の体調不良。
なんだか日本人留学生の間では僕がすっかり体調を崩す人という感じになっております。
もう健康自慢も出来ませんな。
今回は寝込むほどじゃなかったのでスーパーで買い物したりしましたが、
さすがにクライミングはやめといた方がよさそうなのでレストでした。
のどの痛みが長引いたので、ジムでのトレーニングも少な目。
来週から再始動です。

で、昨日はまた単身El Escorialへ。
もう数日前から予報で「朝まで雨、日中曇り、夕方からまた雨」と言っていて、
前日の昼間で「今週はなしだなぁ」なんて諦めかけていたのだけど、
「いや、こんなんじゃダメだ!」と思い直して行くことに。
風があるようだし、部屋にいるよりはいいことあるだろう!

ということで前回よりはちょっとゆっくり出発。
道中、車窓から行く先を見やると、見事な虹が。100%しっかりアーチ。
つまり霧雨が降っているということです。
全く嬉しくない。

駅に着いたら確かにちょっと降っているようだけど、日が差してきているのでエリアへ。
当然だーれもいない。実に静か。でも雨は止んだ。
風がごうごう吹いていて荷物が飛ばされそう。マットも浮き上がる。
でも気温が高めなのでまぁ登れる。風のおかげで岩も乾いている。
ヤル気半分程度でとりあえずCetaceosの入り口付近でアップ。
最近ホールドがかけてちょっと難しくなったらしい課題も登った。7a+くらいか?
アップの仕上げに、一目瞭然なトラバースのEl Trave del Salvador(7b+)にトライ。
クラックがどんどん細かくなっていって最後に核心があるタイプ。15手くらい。
1撃を狙ったけど核心でスリップ落ち。
2回目は中間部でスリップして、3回目でゲット。
見た目のわりに結構ヨレて、最後の核心は足が抜けまくってグダグダだった。
まぁとりあえず登れてよかったけど。
El Trave del Salvador

一瞬見えた晴れ間も気づけばまた曇り空に。
早くしないと降ってきそうなので、急いでMassive Attack(8a/+)へ。
この前登ったControl Macheteから右に分かれて、
カッターで切ってこしらえたような水平カチを繋いでトラバース気味にぬける課題。
もうひたすらにカチ、ホールドだけ見たら「これ持つんすか」みたいなのが続く。
ムーヴの強度が高いわけではないので、純粋な保持力課題という感じ。
とりあえずリップへのランジからバラして、3手目でちょっとハマったものの9割解決したので繋げ。
この辺で小雨が降り始めた。やばい!
カメラを設置しておけないくらいの風が吹いているので、
岩にかかった雨粒が一瞬で乾いていくのが見える。
今回もまたControl Macheteの一手目でハマった。足が抜け続ける。
やっと止まって、3手目の狙いも当たって、そのままランジまで止まった。
リップの悪い部分を取ってしまったのでかけ直して、最後の一手を出そうとしたら、
左手のカチがすっぽ抜けて猫パンチ。
珍しく第2関節から流血。なかなか止まらない。
詰めの甘さを悔やみつつ血が止まるのを待っていたら、いよいよ本降りに。
どんどん濡れていくホールド。まだ出続ける血。
あえなく終了となりました。
横殴りのシャワーを浴びながら一人唸る。ぐおおおお。
最近いつも指がぼろぼろ

小雨降る中撤収して、駅までまた1時間ちかく歩いた。
電車が片道1時間40分くらいで、歩きが約1時間。
移動5時間でクライミングが2.5時間か・・・切ない。
いや、しかしこれぞ情熱、パッションというやつです。
情熱の国なのだ、これくらいやって当然でしょう。
なにしろチャンスがあったらことごとくものにしていかないと、
僕には限られた時間しかないのです。

次回は瞬殺して他の8台にも種まきに行きたいなぁ。

2015年1月26日月曜日

La Pedriza 3

最近ジムでリングを使ったトレーニングをあれこれ試しているのですが、
これがとにかくハードで思っていた以上にできない。
木曜日にやってみたら暫定的に作ってみたワークアウトが半分もこなせなかった。
それだけ肩や背中を普段使っていなかったっていうことなのだろうな。
その疲れが出たのか金曜日はぐったり。
しかも数年ぶりに風邪気味に。
トレーニングの疲れだか風邪だからなのか分からない体の痛みと、喉のイガイガ。
どんな環境でも体調を崩さないのが売りだったんだけどなぁ。

で、昨日はその体調不良が治っていなかったけれど、
エドゥとサラ母子と一緒にLa Pedrizaに行った。
12時過ぎにエドゥが迎えに来て、隣町のサラ母子をピックアップ。
エドゥの普通乗用車にマット二枚、人が4人と、完全にキャパオーバー。
が、あれこれ試行錯誤してなんとか座席を確保しつつマット二枚を押し込むことに成功。
「テトリスのスキルが上がったな」と兄貴は満足げ。新記録らしい。
サラの職場でインフルエンザが流行中らしく、母子ともに病み上がりの模様。
僕も風邪気味だし、揃いも揃って不調間違いなしですが、出発。

今回は前回までとちょっと違うところにあるLa Dehesaというセクターに行った。
湖が目の前で、すごくロケーションがいい。しかも日当たり良好で暖かい。
風邪引きの僕にはありがたいです・・・
とか悲観的になっていてはもったいないので、手近な課題でアップ。
日本にあったら「ダイアモンド○○」とか呼ばれそうなRetrospector (6b?)

ちびっこサリーは日陰の雪や氷を集めてきて「エルサ!エルサ!」とはしゃいでいた。
最近アナ雪に夢中らしく、ママは「もう20回くらい観た」とのこと。お疲れ様です。

他の二人がまったりモードなので、一人El Ultimo Tanga en Paris(7b+)にトライ。
縦ガバでスタートして、被ったフェースのカチをにぎにぎする保持力課題。
カチはそれなりにかかるけど、足が悪いので結構手に頼ってしまう感じ。
ジムで登っていて穴が開いた右中指はテーピングがちがちだったけど、
結晶がかなり立っているので持てる。4回目でゲット。
El Ultimo Tanga en Paris
風邪気味でも、体は意外に動いてくれてよかった。
でもずっと続けるとしんどそうなので、それからしばらくエリア内を散歩。
面白そうな課題をいくつか見つけて、それなりに収穫あり。
個人的に『Master Piezas』に出てきた課題はだいたいどれも良さそうなのだけど、
ここは特にロケーションがいいのでどれも数割増しでよく見える。

戻ってきて、ちょっと移動してさっき見つけたハイボルダ―にトライ。
遠い1手目を外してフラッシュし損ねたけど、次でゲット。
抜けが風化したスローパーで緊張した。
King of the Road 7a
ハングの真ん中を登ります。

最後に左面のTaffoni Skull(7b)にトライ。
リップのスローパーがじゃりじゃりして難しかったけど、
ちょっとライン取りを左にしたらすぐできた。こっちだったのかな。

という感じで、今回はいつになくまったりした半日クライミングでした。
というかむしろ喉が痛いような日に7b+まで登れたのが驚き。

2015年1月18日日曜日

El Escorial 3

で、今日はエドゥ兄貴と登りに行った。
木曜日に「土曜日どこか行く?」と連絡したら「Yes」とのことだったので、
Zarzalejoの結果は気にせずに2連登してしまうことにしたのでした。

互いにお疲れ気味だったので、ちょっと遅めに出発。
個人的にはLa PedrizaのLaboratorioというセクターへ行ってみたかったのだけど、
全体的に日陰で寒いらしいので却下。
兄貴がやりたい課題があるようなので、El Escorialでのんびり登ることにした。

Silla de Felipe IIの展望台近くの駐車場から歩いてLa Puertaへ。
昨日降った雪がうっすら日陰に残っていたけど、岩はカラカラ、無風で暖かい。
でも右手が
親指→血豆 人差し指→穴開く寸前 中指→深爪+穴開く寸前
という悲惨な状態なので、アップからテーピングぐるぐる巻き。
スローパーもカチもいまいち持てない。
体はちゃんと動くので右手を酷使しない課題をやろうか、と考える。

で、アップもそこそこにエドゥご希望のLa Puerta(7a+)にトライ。
1手目でガバポテトを取ってからはひたすら左手で頑張る。
最後の抜けで、右手で微妙な粒を拾えず危なかったけど、なんとかマントルしてFL。
エドゥがやっている間、SDバージョンのMegapuerta(8a)をやってみたけど、
これは右手が合流するまでひたすら微妙なスローパーなので全くできなかった。

次にすぐ上の岩にあるEl Filo del Monstruo(6c+)にトライ。
発破の跡がいい具合にある
一撃は逃して、左手メインのムーヴに変えたらできた。
エドゥ曰く、「the most beautiful 6c+ in El Escorial」らしい。いい課題だ。

続いて右の壁にあるSalto al vacio(7b+)にトライ。
右手縦カチ、左手アンダーで離陸してクロス気味にリップにランジする課題。
って、右手カチじゃん!しかも細かい!
まぁ一手だけだし・・・ということで痛いのを我慢して離陸。
もういやになるくらい痛かったけど、コツが解ったら距離が伸びて登れた。
エドゥが途中でやってきたクライマーと3とか5とか6とか話しているので何かと思ったら、
「彼、何回くらいやってるの」
「5回か、6回くらい」
「この課題は痛いから3回くらいで限界だよ」
ということを言っていたらしかった。

最後に、これも兄貴ご希望のAnticristo(7a+)へ。
両手アンダーからリップのスローパーを取って、右上のぼっこり出たポテトにランジしてマントル。
とりあえず、限定なしの7a+をやったらまた一撃を逃した。2回目でゲット。
マントルが思いのほか悪くてビビった。
スタートからポテトへダイレクトにランジするのが7cらしいので、次はそれをやる。
距離はそんなでもないのだけど、リップ上のポテトが全く見えない。
しかもちょっと奥にあるのでただ飛んだだけでは止まらない曲者系ランジ。
エドゥに「ロケットみたいに落ちてくるなお前」と言われながら打ち続け、
ポテトの位置はだいたい捉えられるようになったので、
とにかく距離を出すことを意識して飛んだら止まった。

ものすごく振られる
狙うのが難しいタイプのランジだけど、最後は距離を出さないと止まらない。
面白かったし、思わぬ成果が上がって嬉しかった。

あちこち擦り剥いて血が出たし、指も相当に痛かったけど、楽しい一日でした。
指が痛いときはランジ課題をやればいいのか、なんてことを考えたりした。痛かったけど。
エドゥいつもありがとう。


そういえば、今年で遠山川に通い始めてちょうど10年だそうです。
節目となるシーズンに行けないのはちょっと残念だけど、それは仕方ないか。
ちなみに一番最初のシーズンに開拓したのは下流エリアの餅岩とTT岩でした。
当時は僕が中2、サル左衛門は小学生でした。
思えば遠山川は、僕らが初めて開拓という過程を経験したエリアでした。
今の自分の趣向や考え方に至る転機だったのかもしれません。
あの時はそんなことを考えるはずもなく、ただ楽しくて登っていましたが。
今にして思うと、遠山川は僕にとってとても大きな存在であり、大切なエリアだったのです。
10年という節目を迎えて、そんなことを感じています。

好きでよく聞いている歌に
「もしかぼくに猫型ロボットがいて、タイムマシンを使えるなら」
という一節があります。
もし14歳の自分に会うことが出来たら、お互いどんなことを思うのだろう。

Zarzalejo 3

昨日は一人でZarzalejoに行ってきた。
前日が雨っぽかったのでどうかなとも思ったのだけど、
そもそもZarzalejoは乾きがいいし、風もあるようなので行くことに。

アルカラの駅で前回のように窓口に行って切符を買ったら、前回よりも高く15ユーロほどした。
前回は「往復で」というのを忘れて片道分しか買えなかったのだけど、
往復でその3倍か4倍くらいの値段だった。
どういうこと?
スペイン語でゴネるなんていう芸当はできないので、仕方なくそのままで行った。

2時間電車に揺られて、Zarzalejoに到着。
期待通り、岩はどこも全部カラカラ。でも如何せん風が強い。強すぎる。
BishopツアーでThis Side of Paradiseを登った日を思い出す。
DKが高い核心をこなしたところで突風が吹いてマットが飛ばされて・・・懐かしいな。

Praderaの易しい課題でアップすることにしたはいいけど、
冷たい風がごうごう吹いて寒いし、右手の中指がなかなか回復しないので、
いまいちやる気にならないというか、エンジンがかからないというか。
夏に上裸になって登ったTam Tam(7a)が登れなくてじりじりした。
今週ジムで新しいトレーニングを始めたから疲れてるのか?なんて思いつつ、
アップはネガティブになりすぎないうちに終わらせて、Mundo Felizに移動。

Un Mundo Feliz(7c)は風が猛烈な勢いで吹き抜けていたのでスルーして、
ケイヴっぽくなっていることに期待してSoyuz(8a+)へ。
が、結局ここも風が通って日向でも寒かった。
寒すぎるくらいなのでコンディション自体は最高。ヌメり手の僕でもヌメりゼロ。
それにしてもこの課題、右手ばっかり鋭いカチで痛いったらない。
でもそれで泣いても叫んでも誰も聞いてないので、顔をゆがめつつ続行。
電車賃15ユーロもいい強制力になっていたりなんかして。
ありがたいことに前回できなかった2手目が今回は割と早めに決まり、
スリップ落ちを何回かやった後に7bのパートにつながってそのまま登れた。
7bの一手目。つなげるとやっぱりここが悪い。

スペインで最初の8台の成果でした。

丘の陰で風をよけてしばらくぼーっとしていたけど、「これじゃいかん」とZarzafar(8b+)へ。
案の定、丘の上なので風が強い。というかものすごく強い。
隣の岩との間を吹き抜けて突風になっている様子。
マットが吹き飛ばされるのでその辺にあった石で固定して、震えながらトライ。
前回できなかった2つ目のランジとマントル、せめてどちらかは解決したかった。
でも指が既に痛かったので、そんなに酷使しなくてすむマントルから。
初登者のNacho Sanchezのムーヴはかなり悪くてできる気がしないので、
ハイステップで微妙なホールドをつまんでいくムーヴに変更。
つまんだ結晶がすっぽ抜けて親指に血豆ができたけど、なんとかなりそう。
なんとかなりそうで、結局トップアウトできなかったけど。
一見安定してるようですが、してません
うーん、難しい。
しかも一番の核心はマントルではなくおそらく2つ目のランジなんだよな。

寒いし、風が強いし、このまま暗くなるまで登るのは無理だろうと思い、
予定よりだいぶ早く切り上げて16時台の電車に乗って帰った。
それを逃すと次は19時台だったので。


帰ってからエドゥに「こっちで最初の8台が登れた」と報告したら、
「でも、これで最後じゃないよな」と冗談めかした返事が来た。
Yes, this is a beginning!
とりあえずSoyuzが登れてよかったけど、当然それで満足はしないわけで、
Zarzafarはまだまだ長くかかりそうだし、Zarzalejo通いは当分続く模様。

2015年1月12日月曜日

El Escorial 2

ブローから帰ってきて、最初の外岩はEl Escorialでした。

本当はZarzalejoに行きたいなと思っていたのだけど、
調べてみると土日はZarzalejoに行く電車が日に3本しかないことが判明。
帰りの電車も同様。
行きはまだしも帰りが15時か21時しかないって、それはちょっと都合悪すぎる。
ということで、電車が1時間おきにあるEl Escorialに変更。
マットを持っていくので自転車は諦め、駅からは歩き。
Google Mapsで調べると修道院の近くを通って行って2.8キロ。と、遠い・・・
ま、いいか。ブローでアプローチ遠いのは慣れたし。

暗い時間の電車で出発して、片道2時間の電車の旅。読書が捗ります。
El Escorialの駅で下りて、修道院の下の道を下って山の方へ。
快晴の日曜日なので、散歩している人がたくさん。

セクターCetaceoまで大体50分かかった。Walkmanでアルバム1枚聞き終わるくらい。
もう春ですかというくらい暖かい。テントウムシがもぞもぞ歩いているのを発見。
でも乾燥しているので日陰はコンディション良さげ。
ブローでやった深爪と、気になっていじったらざっくりいった逆剥けが痛いけど、
ブローと打って変わって快適この上ないので、気を良くしてアップ。
トポがないのでよくわからないけど、7a+くらいまで目についたのを登った。

で、体が動いてきたので前回登れなかった課題その1、Moby Dick(7b/b+)にトライ。
フリクションが最高なので、イメージしていた通りに決まって1回目で登れた。
あっけないけど、前回はそれだけコンディションが悪かったってことか。
Moby Dick

次はすぐ下にあるEl Cachalote(7b+/c)。前回登れなかった課題その2。
こっちは今回も結構ハマった。
スタートに明瞭なカチがあって、クラックの外傾カチを取って、ガバのリップ、という感じ。
1手目が一番悪くて解決に時間がかかった。でも2手目以降もリップを取るまで悪い。
深爪と逆剥けが痛くて仕方ないし、カチを握ってたら逆剥けから血が出たけど、
最後は痛いのを我慢して握り倒したら登れた。
El Cachalote
潔いくらい要保持力の課題だった。

次が前回できなかった課題その3にしてラスボス、Control Machete(7c/c+)。
1手目で取る右手のカチがえげつないので「この指で出来るんか」と不安になったけど、トライ。
スタートのホールドは持てるけど、使い込まれたスタンスが滑り続ける。
落ちたトライのほとんどが離陸直後のスリップ落ち。しばしイライラ。
件の右手カチはハングに体が入っていると効くようで、そのうち止まりそうになってきた。
やっと1手目が止まったトライで、本気で握りこんでそのまま押し切って登れた。
Control Machete 実質3手。短い。

右に行くMassive Attack(8a+)は指が痛すぎるので次回に回すことにして、あとはエンクラ。
しばらく散歩して、それから近くの7aくらいの課題をやったらハマった。
地ジャンでスロットを狙うのが難しかった。
日向は岩が温もってヌメるようになってしまった。
宿題を早めに片づけられてよかった。

散歩中に見つけたこの岩も登った。
下の岩との接地面積が結構小さいので怖かったけど、しっかりしていた。
課題はポテトが人工ホールドみたいに突き出していて気持ちよかった。6aくらい。

最後にLa Puertaというセクターに移動して、Nuevo Dimension(6b)を登って終了。
ポテトが一列に並んでいて、「リップにもあるんだろうなー」と思って見に行ったらまっ平ら。
暑くてヌメるのも手伝って、トップアウトはなかなか怖かった。

帰り道、駐車場の辺りで車に乗った二人組に声をかけられた。
「Habla Español?(スペイン語話せる?)」
「Un poco(ちょっとだけ)」と答えて、一体何事かとおののいていると、
英語で「その背負ってるでかいのは何だ?」というよくある質問をされた。
やっぱり目立つよな、これ。

8台はまだだけど成果は十分だったし、気持ちよかったので満足。
やっぱり太陽の国はいい。
しかしもうちょっと寒くならないかな。
真冬のはずなのに日中15度近くまで上がるのはちょっと・・・


2015年1月10日土曜日

2weeks in Font

https://vimeo.com/116232726

煮え切らない二日間で作ったビデオ。
動画編集は素人なのでいろいろと荒いですが、あくまで記録ということで。
きょーやくんのL'Angle Ben'sの一撃は見事でした。

Fontainebleau day 15~17

一昨日の深夜、スペインに帰ってきました。
やっぱりこちらは快晴、乾燥してしかも暖かい。快適だ―。

1/6
乾きが早いらしいApremontに行ってみるつもりだったのだけど、寝坊。
残念ながら空模様は依然として曇り、ちょっと霧っぽい。
ジトの前の道も濡れているので、こりゃ無理かと決めて、一日引きこもってしまった。
午前中はジトを一通り掃除して、洗濯もして、
午後はひたすら動画編集。
一度は作ったものなので、それなりに作業はスムーズでした。

1/7
今日こそはと決心して、Apremontに行くことに。
が、やっぱり曇り。道路もじっとり。
「さすがにどこかしら乾いてるだろう」
Cuvierを過ぎて道路をくぐり、Apremont Enversに到着。
物凄く悪いと評判のPierre Phirosopher(8b+)とかを見学したけど、ルーフの奥までじっとり。
「丘の上にある岩とかだったらなんとか・・・」
自転車を担いで丘を越え、Apremontに移動。
看板課題のEgoite(7a)とかいろいろ見たけど、ことごとくびしょびしょ。
「乾きが早いところでこれか・・・」
最後にApremont Ouestに行ってCrazy Horse(7b)とかSitting Bull(7c)も見てみたけど、
これもそれまでと同様、ルーフの中のホールドはじっとり、リップはびっしょり。
ということで、ただのApremont見学で終わってしまいましたとさ。
一人寂しくジトに帰って、「この二日間はなんだったのか」とか考えながら動画編集。
おかげで夕食を食べる前には完成。
どうせ最後の日だしとスーパーへ行って変わったビールを買ってきて飲んだ。
豚の絵がかわいい。果実酒が入っているらしく、赤い。味は、まぁそれなり。


1/8
スペインに帰る日。
起きて玄関を開けてみると、雨。これが通常の冬空なのかな。
で、大家さんの置手紙を発見。「仕事に行ってきます。12時半ころ帰ります」とのこと。
本当ならもっと早く出てパリ観光でもしようかと思っていたけど、
雨だし、どうせこのままではおいとま出来ないので、待つ。
大家さんが帰ってきて、「いつごろ行く?」と聞かれ、
「出来るだけ早く出たいんだけど・・・」と言ってはみたもののうまく伝わらず、
結局2時以降に出ることに。
まぁいいや、どうせ雨だし、フライトは夜だし。
最後に大家さんのチェックが入って、デポジットのお金を返してもらって、
Fontainebleau Avonの駅まで送ってもらい、さよなら。
とても親切な大家さんで助かりました。
後半戦のクライミングは自転車をすぐに手配してもらったおかげで上手くいった。
本当に感謝です。

パリに着くと、なんと突然雨が上がって晴れ間がのぞいた。
Lyon駅からPorto Maillotのバス停まではかなりあって、雨なので歩くのは諦めていたけど、
西日が差したらやる気が出た。
ということで、パリ市街を約8キロ歩くことに。
バスティーユの交差点で入る通りを間違えて遠回りしてしまったけど、
途中で気づいてセーヌ川沿いに戻った。
西日が当たるタイミングで来られて、実はラッキーだったかも。
なにかの塔

ルーブル美術館

遠くににょっきりエッフェル塔

凱旋門

残念ながらゆっくり見ている暇はなかったので、後半はほとんど速足で通過。
まぁ老後にでも改めて見に来ればいいや。
それまでこれらの名所が残っていれば、だけど。
Porto Maillotのバス停からバスで空港まで行って、
セキュリティチェックを通過してから腹ごしらえをして、搭乗。
2時間のフライトはまた窓際だったけど、夜なので面白くない。
ということでほとんど寝ていた。
マドリッドに着いたのが23時過ぎ。こちらはやっぱり晴れていた。
地下鉄で中心街まで行って、深夜バスでアルカラに帰ったのが2時ころ。
たくさん歩いて疲れたので、少ない荷物を速攻でばらして寝てしまった。

途中で宿が変わったり、エリアへのアプローチが毎日長かったりで、
2週間ちょっとだったけど結構長く感じた。
7b以上もそれなりに登れた。
Atresie 8a
Misericorde 7c+
La Gaule 7c
Le Berezina 7c
Le Carnage assis 7c
Kangaroo City 7b+
Basta assis 7b+
L'Aerodynamite 7b+
Little Big Boss 7b+
Supplement d'Armes 7b
Osiris 7b
Master of Puppets 7b
La Danceur 7b
L'Anglophire 7b
Bleau's Art 7b
ざっとこんなところか。
今回はなにか1本に打ち込むということはしなかったので、
グレードは及んでいないけど、2年前より底上げはされている気がする。
新しいところに行くのもいいけど、こうして久しぶりに戻ってきた場所では、
前回と比較していろいろなことが分かって面白かった。
またやってみたい。
この季節にしては年末年始に天気が安定してしっかり登れたし、ラッキーだった。
行けたエリアは少なかったけどその割にはかなり楽しみました。
高難度の成果はこれからスペインであげればいいのだし。

スペインに戻ってきて、寮費を払いに行って、
寮の人たちに「Feliz ano nuevo(あけましておめでとう)」と挨拶して、
洗濯をして買い物をして、夕飯になんちゃってパエリアを作って食べる。
たかだか4か月半しか生活していないのに、なんだか家に帰ってきた気分だった。
当然なのかもしれないけど、不思議な感覚。

さぁ、僕はまた太陽の国で頑張ろう。
いい旅でした。

2015年1月7日水曜日

Fontainebleau day 11~14

1/2
2日登って疲れたし、天気も崩れたのでレスト。
10時過ぎにのっそり起きると、きょーやくんが朝ごはんを作ってくれていた。ありがたや。
特に何をするでもなくだらだら。
午後に雨が止んだタイミングを見てスーパーへ買い物に行った。

1/3
また雨。フランスらしい天気に戻ってしまったみたい。
ひまを持て余して、撮りためたビデオを編集してみた。
が、夕飯前に編集を終えて保存しようとするとフリーズ。
パソコンのスペックなのかHDが壊れてきてるのか分からないけど、
結局この日編集した分は全部ぱーになってしまいましたとさ。くそー。

1/4
起きてみると晴れ。やったね。
翌日帰るきょーやくんの希望でまたCuvierへ行くことに。
この前よりもだいぶ暖かかったので、これは快適に登れるかもと期待して出発。
が、Bas Cuvierに着いてアップしていたら曇ってしまった。残念。

前日までの悪天で岩は全体的にしっとり。やっぱりね。
乾きの早いMarie-Rose周辺でアップして、きょーやくんのやっていた悪そうなカンテに参戦。
右手が丸いカンテ、左手はひたすらガラスみたいな薄カチ。痛い。
カンテが思いのほか使えないのでカチメインで登っていくけど、スタンスが少なくてバランス悪め。
二人してハマって、結局僕がリーチで核心を解決して登った。
あとで調べたら、L'Anglophileという7bだった。
きょーやくんはまたもオリジナルのムーヴで惜しいトライを重ねたものの、
最後はガラスカチに指を裂かれて撃沈。
7bの壁を感じたようでした。

彼のトライが終わったところでLa Gaule(7c)をやりに行った。
前回のツアーでいましさんが登るのを指を咥えてみていた課題。
ムーヴはバラしたのに、結局つなげずに中途半端で終わってしまっていた。
コンディションは悪めだけど、ホールドはわりとかかるので、
ムーヴを思い出してから早速つなげ。
核心の遠いスローパーが繋げてくるといまいち届かない。
高い位置にヒールするのがしんどいので、ストレッチ。
これが意外と効くんです

股をぐいぐい開いて、レストを挟んだら核心が止まって、そのまま次のガバも止めて登れた。
前回もたしかこんな湿気っぽい日にトライして、ワンデイ出来ずにそのまま放置した気がする。
今回はムーヴを思い出すところからだったけど、結局つなげ3,4回で登れた。
これが2年分ということだな。
「これだけ」ともとれるし、「これしか」ともとれるけど、
曇り空の下、僕はちょっと嬉しかったのです。

Cuvier Estに移動して、元旦にやり損ねたCarre d'As(6c)をやる。
きょーやくんが先陣を切るというので、こちらはひとまず撮影。

核心で一度降りてきたけど、次のトライで抜けて行った。
僕も続いてフラッシュ。
核心の微妙なホールドを拾ってのハイステップが面白かった。こういう緩傾斜は好きです。
高さがあって適度に緊張するし、個人的に「最初の課題」シリーズでは一番楽しめた。

最後にCuvier Mervilleへ移動。
きょーやくんが右面のスラブLe Dalle de Fer(7c)に興味をもったようなので、そちらからトライ。
が、これが全く持って意味不明だった。
コンディションのせいもあるけど、手はほとんどないし、足は滑るし立てないし。
ぜーんぜん出来ないので、ひとしきり絶望感を味わってから目標変更。
2年前に1日だけやったMerville(8a+)に再戦を挑むことに。
ここからが核心

今度は右手がガラスカチで、ものすごく痛い。でも頑張る。
左手のクラックは湿気っぽいけどどうになかる程度なので、中間までのムーヴはすぐ確定。
で、右手で遠いポテチみたいなカチを取る。このポテチが極悪。
それを死ぬ気で握ってフックを解除して、左に出ていくイメージは出来ても、
実際やると右手が持てない。持てない。持てない!
コンディションが良ければちょっとは掛かるのか?
とりあえずこの日は全く耐えられる気がしなかった。
2年前よりは確実に進展したけど、まだまだ遠いです。
日が暮れてきて、気持ちも折れたので終了。
右手はかなり痛かったけど、思ったことは2年前と同じ。
「数年後に強くなって戻ってこよう」
前回思ったことが思ったより早く実現してしまったので、この次も意外に早く叶ったりして。
その時は絶対に登る。

最後にちょっと余った時間を近くにあったBleau's Art(7b)を登って潰し、帰った。
きょーやくんはまたしても7bの壁にぶつかって撃沈。
帰り道は今年最初の満月が出ていて明るかった。

1/5
きょーやくんが帰る日。
11時前に駅まで大家さんに送ってもらって、僕も一緒にパリへ。
Lyon駅でTGVに乗り込むきょーやくんを見送り、それから一人でパリの街を歩いてみた。
有名な山の店まで30分くらいらしいので、とりあえずセーヌ川沿いに歩いていった。
途中、ノートルダム大聖堂に寄り道。



さすが、世界的に有名なだけある。荘厳で、たしかになにか神聖な感じがした。
でものんびり見るにはちょっと人が多すぎた。
探していた山の店は大聖堂のすぐ近くにあった。
置いてある商品の分野ごとに店舗が分かれているらしく、あちこち見て回った。
登山靴がここ、アパレルはそこ、ロープやガチャはあそこで、スキーはあっち、という感じ。
でも結局欲しかったものは見つからず、ちょっと残念な気持ちで帰ることにした。
とにかくこの日のパリはどんより曇って酷く寒かった。
帰りに大聖堂近くの橋でこんなものを見つけた。
手すりを埋め尽くす南京錠

西洋の縁結びというか、恋路の願掛けというか、ともかくそういう類のものらしい。
結構有名なスポットだったみたいだけど、行くまで知らなかった。
まぁ、そういうのには縁ないしな。

霧の立ち込める道を駅から歩いて帰り、夕飯のための野菜を買いにスーパーへ行って終了。

2015年1月2日金曜日

Fontainebleau day 9, 10

12/31
大晦日はなんとCuvierに行くことになった。
でもさすがにずっと自転車で行くのはしんどすぎるし、大きな道は怖いので、
電車でBois le Roiまで行ってそこから林道を走ってCuvierまで行くことにした。

朝は曇り、でもすぐに晴れそうな空模様。
Themeryの無人駅で寒い中30分ほど電車を待つ。
Bois le Roiの駅はThomeryよりもちょっと大きかった。
駅から町中を森の方へ向かい、すぐに林道に突入。
Franchardに行った時の道よりは遥かに走りやすかったけれど、
コース中一番の上り坂ががたがたの石畳だったのには参った。
ぬかるみや石がごろごろで自転車を担がないといけない個所もあったものの、
無事にCuvierのMerivilleがある岩のところに出た。

Bas Cuvierは空いているようだったけれど、すぐにどんどん人が来た。
きょーやくんを一通り案内して回って、それから入り口付近でアップ。
前回しけしけの日に遊んだランジ
へそみたいに出っ張った形状マントルとか、改めて登っても楽しい。
ある程度やって、Aerodynamite(7b+)をやっている人がいたので混ぜてもらった。
地ジャンで取る場所が見えなくて外し続け、止まったその後も結構悪い。
ぴょんぴょんやっていると、見覚えのある二人組がやってきた。
ドイツのワールドチャンピオンが揃って登場。驚いた。きょーやくんが静かに興奮。
それでちょっと気合が入って、Janがトライするより先にゲット。
Janはえらく簡単そうに登っていた。
お菓子みたいな帽子はJulia Warm

Cortomalteseの広場に移動。Cortomalteseはまた一撃リピートできなかった。難しい。
きょーやくんはまたもリーチに泣かされる。
すでに込み始めているCarnageの岩で、まずHelicopter(7a+)をやったらランジで落ちた。
次のトライで無事リピート。これも悪いわ。
きょーやくんはHelicopter、僕はCarnage assis(7c)をやる。
Carnageの1手目がちょっと狙いにくかったものの、あっさり数回でゲット。これは得意系らしい。
あとはきょーやくんの応援。
完全に苦手なタイプらしく、ランジまでは自動化しているのにどうしてもランジが止まらない。
リップから凄い勢いで吹っ飛んでいくきょーやくん。


でも、あとからやってきたJanにがっしりスポットしてもらって嬉しかったらしい。
二時間くらいこの吹っ飛びを続けたらしく、散歩から帰ってきてみたらもうくたくたの様子。
Abattoir(7a)もやっていたけど、こっちも出来ないようでありました。
世界王者ペアはもうどこかへ行ってしまっていた。残念。

予定より遅くなったけど、Cuvier Rampartへ移動。
そろそろ8台の成果が欲しいところだったし、折角Cuvierに来れたのだからと、
2年前にやってできなかったAtresie(8a)をやる。
前半のもろフィジカルなパートは相変わらずしんどいけれど、
ニーバーの入れ方が解ったら五割くらいで成功するようになった。
で、後半の右上パートがなかなか解決しなかった。
カチを二つ握って、それから右上のスローパーカチへランジするムーヴは出来たけど、
その後の左手出しにいいスタンスが見つからなかった。
数回やってレストする流れでやっていくと、夕日がさして岩がオレンジ色に。
このゴールデンタイムに登りたかったので頑張ったら、やっと左手が止まって登れた。
思えば日本を経ってから初めての8台。それがこの課題で、このタイミングで、よかった。

あとはきょーやくんがBig Golden(7c+)をやるのを見物して、
暗くなるなかL'Angle Allain(5+)をやって終了。
右側(5+)はフラッシュ出来たけど、左側(6a)は3回かかりました。Adamも落ちてたし。

ジトに帰って、前日に作っておいたごった煮とパスタで年越し。
色取りが乏しいが気にしない


1/1
2015年、元日。あけましておめでとうございます。
意外とアクセスが楽だと分かったので、今日もCuvierへ。
今日は半分エンクラで、「最初の」課題たちを登って回ることに。
つまり、それぞれのグレードの最初の課題たち、名作選ですな。
昨日より一本早い電車に乗ってCuvierへ。霜が降りるくらい寒い朝。でも快晴。
今日は最初からMarie Rose周辺へ。予想通り、一番乗り。
周りのサーキットでアップして、冷たすぎる岩に悲鳴をあげながら日が当たるのを待つ。
で、日が当たってきたのでLa Marie-Rose(6a)をやる。
「さーてリピート」と思って取りついたら、思い切り滑って落ちました。すみません。
きょーやくんもぽろ落ちしながらゲット

次は裏面のLa Joker(7a+)。D-16で福ちゃんが登ってましたね。
一撃は出来ず、5,6回でゲット。これは悪かった。初段だしな。
これが1953年に登られているというのが驚異的。
きょーやくんはかなり頑張ったものの登れず。

次は近くの高いスラブ、La Stalingrado(6b)。
かっこいいぞきょーやくん
易しいはずなのだけど、足がどれも滑りそうなので怖くて、かなり時間をかけてOS。
右側のSuper Prestat(7b?)もやってみたけど指が痛いうえに怖いので適当なところでやめ。
ブローのスラブは、花崗岩とはちがった難しさがありますな。

Cortomalteseの広場に移動して、Carnageの岩で登る。
L'Abattoirが初の7aで、La Berezinaが初の7cらしい。
きょーやくんがL'Abbatoir、僕がLa Berezinaをトライ。
Berezinaは前のツアーでトライしなかったのだけど、
DKやサル左衛門がやっているのを見て「悪そうだなー」と思っていた。
そうしたら前日Janが歩くみたいに登るのでちょっとイメージが変わったわけです。
で、やってみたら1手目のクロスランジが悪いけど、キャンパっぽいムーヴなので結構得意系。
数回やってコツがわかって、上部のスローパーに迷いながらゲット。
Carnageとかに比べて見た目は地味だけど、いい課題だった。
La Berezina

きょーやくんはAbattoirを頑張っていたけど、肩がヨレているのか感触悪そう。
折角だからということで僕もやってみたら、1回で登れた。
Helicopterに比べて足が悪くて気持ち悪い感じ。
このときここの岩で登っていたノッポのお兄さんが、
落ちた時に「ナニヤッテンダヨー、バカー」と言っていたので、
「Why do you know Japanese?」と尋ねてみたら、「スンデル、カナガワ」だって。
瑞牆の大面下にも行ったのだとか。
その後一緒に来ている日本人二人組もやってきて、しばらく盛り上がった。
更にマドリッドから来たクライマーも居て、聞いてみると共通の知り合いがいた。
世界は広いけど世間は狭いのである。
他にも地元フランス、ドイツ、イギリスのクライマーも居て、
物凄い多国籍セッションが繰り広げられていた。
いい岩とほんのちょっとの言葉があれば、こんなにも楽しい。いいなー。

楽しい時間を過ごして、それからCuvier Estに移動。
ここには最初の6cであるLe Carre d'Asがあるのだけど、
Bleau.infoでしっかり調べてこなかったのでよく分からず。
そのかわりにカッコいい課題を見つけたのでそれをやる。
Duroxmanie(6c)とそのダイレクト。
Duroxmanieはスタートがどこか分からなかったのでとりあえずSDで一撃した。
ダイレクトは磨かれ過ぎてツルツルのホールドから遠い縦カチを取るのが悪かった。
結構ハマって、ちゃんとムーヴをバラして、珍しくキョンをして登った。
どっちもいい課題だった。

ちなみに帰ってから調べたら、Le Carre d'Asはこの左面にありました。なんてこった。
きょーやくんはもう完全に絞りかす状態で、悲壮感が漂っていたので移動。

Cuvier Rampartに行って、西日が綺麗なうちにL'Angle Allainをもう一度やってもらった。
調べてみたらカンテの右側を登ると5+で、左側は6aらしい。
カンテとなると息を吹き返すきょーやくん。
どっちもさくさくリピートして、「やっぱカンテはきれいだなぁ」と一応満足げだった。
しかしAngle Ben'sの時よりは発言が控えめになっていました。


次が、C'Etait Demain(8a)。これがブロー初の8。1984年だそうです。
スタートの位置が高くて、石を置いてマットを被せて精いっぱい背伸びしてやっと届く。
1手目は高い極悪アンダーを指すのだけど、右手の縦とスタンスが悪いので体が上がらない。
「あわよくば」と思って残り少ない指皮で頑張ってみたけど、さっぱりできず。
最後はちょっとだけ滞空時間が長くなったけど、止まる気はしなかった。
こういうのもやっていれば止まるようになるのかな、きっと。


最後に暗い中でT-Rex(7c+)をやったけど、これも出来ず。
まぁ二日目の最後にやる課題ではないわな。

ともあれ、いい課題をそれなりに登れたし、楽しかったのでよし。
2015年の幕開けには十分でしょう。
しかし、今年は厄年なんですよね・・・
どうなるんだろう。