2014年8月24日日曜日

どよん

大ザルと瑞牆へ。
朝から空はどん曇り。暗くて低くて降ってきそうなくらい。
以前散々降られて「天気が心配ないとき以外は弁天・矢立にはいかない」と決めたのに、
最近は結局不安定なときでも行くだけ行ってみている。
お互い学習しないなぁ、とかなんとか言っている。
でも、そんな感じでときにびしょ濡れになりながらも、
通ったからこそ今年は割と開拓がスムーズなのです。
弁天の取りつきには特大キノコが

今回は大ザルの希望で弁天から。
大ザルがFIXを登ってアップ、兼掃除、兼リハーサル。

で、前半のクラックだけリードでトライ。
毎度思うけどかなり悪そうなんです、このクラック。
10後半とか言われてましたが、11くらいあるんだろうな。
結局大ザルは2テンでクラックを抜けて、TRでもう一度やって終了。
リードでも意外といけるというのがひとつ収穫だったよう。

空模様がかなり怪しかったけど、「行ったら晴れるかもしれんし」と矢立へ。
そんな楽観思考は当たらずも遠からず、晴れないけどちょっと明るくなった。
なので崩れる前にさっさとこちらの仕事に入る。今回はボルト打ち。
一度ユマールして終了点をちょっといじって、それからカンテのラインに降りる。
見るからにもわーっとして悪そうなカンテ、どこに打つか迷う。
カンテのパート自体はそんなに長くないので、ボルトも少なくしたい。
ということで、今回のルートもLandmark同様ボルト交じりのランナウトになった。
カンテのセクションの初めに1本打って、それからしばらくはムーヴをバラしてみる。
が、思っていたより悪い。アップなしでやっているにしてもかなり悪い。
結構時間をかけてバラして、核心の真ん中にもう1本打った。
前回に比べるとボルト打ちもちょっと速くなった。そういう方面での成長を感じる。
手にできたマメも前回よりは小さかった。
上部を掃除しながらバラして、あとは下部の掃除。
軽くムーヴもやって、登るラインが確定。
明瞭な形状を追って登るのでかなり蛇行しているけど、これはこれでいいライン。
でも、弱点をついていく割に悪い。
Landmarkだけでなく、ユグドラシルやホシガラスよりも悪いかも。
わくわくしますな。

とりあえずルートの形はできたので、次回は繋げてみる予定。
でも、来週は天気が悪そう。うがー。

2014年8月20日水曜日

ブラシが不憫になる

雨ばっかりの梅雨みたいなお盆が終わって、また思い出したように暑くなりましたな。
本当は御山谷に行く予定だったのだけど、天気があまりにも悪いので中止。
瑞牆でしこしこと岩を磨いておった次第です。

一昨日、DK氏・サル左衛門とゆっくり瑞牆へ。
途中増富に寄り道。こっちもいい岩がたくさんあるなー。
で、結局どこもシケシケなので、山荘エリアで新しいラインを探す。
何年か前にサル左衛門が初登した「飛べない魚」(二段)の岩を磨くことに。
「飛べない魚」はハイボルダー中間の棚ガバで終了しているので、トップアウトしたいところ。
上部のスラブフェースが完全にじめじめした岩タケ平原と化しているので、切り開く。
泥も混じってるし、壁一面びったびただけど、ひたすらゴシゴシしてたらなんとなくラインが出てきた。
しかしホールドが悪すぎて出来るかどうかはかなり微妙。うーん。
まぁアサギマダラとかそういうのが人間に登れるんだから、これもそのうち登れるんだろう。
ひとまず終わりにして、左側の面にも際どいラインを発見して、ちょっと磨く。
こっちの方がまだマシ・・・か?

気合い入れて掃除していたせいで、ぶら下がったままで気づけば数時間経過。
ブラシを握りしめた指にはマメ。痛たたた。

DKとサル左衛門は湿気りまくった劣悪コンディションでも結構元気にやっていた。
スタートが極端に遅かったので、暗くなるまで登って終了。


今日は社長と二人で矢立へ。
いい天気だし、岩もカラカラ。気持ちいいー。
社長が辺りを探検して回っている間、こちらは前回見た新ラインの掃除。
スタティックロープのおかげでユマールは快適だし、乾いているから岩タケも落ちて捗る捗る。
あっちもこっちも手を出して磨きまくっていたら、ブラシがこんな有様に。
たった二日でこんな状態

間違いなく消耗品なんだけど、ここまで来ると気の毒というか不憫というか。
ありがとうよー。
新ラインはどれも良さそう、で、難しそう。
ボルト交じりのが2本と、どランナウトなのが1本。

ちょっと時間があったので、まだ行っていない矢立Ⅲ峰へ行く。
壁はⅠ峰の方が圧倒的に大きいけど、こちらはこちらで凄い岩小屋があって楽しい。
「アップアンドダウン」とかいう古い5.8を登って頂上へ抜けると、十一面と似たような高さだった。
最後に「ここ!」と思ったところを降りてみると、これまた凄くいいラインがあった。
瑞牆の懐はまだまだ深いです。
これは来シーズンだな。今からもう待ち遠しい。


矢立のコルでじっとしていると風が冷たいし、
森の中には美味しくなさそうなキノコがざわざわ生えてるし、そろそろ秋です。

2014年8月13日水曜日

赤牛飲み会

今日は単身瑞牆へ。
なんでかというと、デヴィッド・ラマが来日しているからです。
ユージさんやらスギノさんとか、お久しぶりのM裏夫妻とか、メンツが豪華。

会場で集合して、小ヤスリに行くことに。
が、ほとんどの人が行ったことないそうなので、僕は今日も思いがけずガイドでした。
昨日まで雨だったので、例のごとく森の中はじめじめ。
結構物静かなデヴィッドも「これは暑い」とぼやいていた。
朝から元気すぎてブレるユージさんと、何か考えているらしいデヴィッド

それなりに大所帯なのでゆっくり上がって、スター御二方に「蒼天攀路」を登ってもらう。
こちらはとりあえずサポートに徹する。
上から撮る人らを案内したりとか、荷物を運んだりとか、ぼちぼちやっていると、
御二方はさっさと2ピッチ登ってテラスへ。速い。
上からカメラマンが降りてくるのを待って、デヴィッドが3P目に取り付く。
出だしから核心なんだけど、それこそ10aを登るような動きでさらさら登る。
「なーんだ簡単じゃん」と言わんばかりの軽快さ。
実際かなり簡単に感じた様子。そりゃそうか。

こちらが裏から頂上に登る頃には、やることを終えてラッペルしてきた。
終始飄々としておりましたが、連日のビジネスでお疲れのだった模様。

が、暇になるとその辺の岩をフリーソロして遊ぶ


折角だったので頂上に残った人たちで記念撮影だけして、さっさと撤収。
下りはいたってスムーズ・・・ではなく、先に下りたスタッフが道に迷ったらしく、
そちらを追っていつもと違う道から下山。
途中にちらほら新しいボルダーが。遠いけど・・・。
思いがけず岩探しが出来て、それはそれでよし。

あとは会場に下って二人がインタビューを受けるのを見物して解散。
最後にレッドブルを二箱ももらった。
①「今日はおつかれさまでしたー」 → 一箱ゲット、1本飲む(ちょいヌルめ)
②キンキンに冷えたのが出てくる
  →僕は飲食について後先考えられないのでそれも飲む
③「箱あまったー」「若い人がもらいたまえ」
  →二箱めゲット
そんな感じで大量の赤牛さんを抱えて途方にくれる。
朝に飲んだのも含めてすでに今日3本飲んでいたので、さすがにもう無理。
ということで、エッジに差し入れしておきました。
大小DKが平らげるんだろうか。

ガイドに徹してしまってほとんど登ってないのは残念だけど、
世界で活躍する人の登りが間近で見られた。
彼の気持ちはもう次の大きなプロジェクトに向かっているようです。
彼と歳がそんなに違わないだけに、今まで感じたことのない幅の広さを感じる。
それは多分、彼だけでなくヨーロッパのクライミング文化そのものの広さでもあるんだろうな。

そんなことを考えながら、赤牛飲み会は終了。
短かったけど、いい1日でした。天気が良くてよかったー。
また会えるといいな。

2014年8月3日日曜日

あまやどり

この週末は両日とも瑞牆でした。いつもどおり。

土曜日は家族で矢立方面へ。
短期間に何回も通ったので、さすがに道を覚えた。
朝から体調不良を訴えるサル左衛門。空は曇り。どうもよろしくない。

とりあえず前回出来なかったLandmarkの撮影から。
途中でテンションをかけようかとも思ったけど、結局下から繋げてリピート。
自分以外の人に登ってもらえるのはいつのことでしょうね。
今回も良い写真が撮れました。サル左衛門カメラマンありがとう。





岩の上に立ったところで、信州峠の方がゲリラ豪雨になっているのが見えて、焦る。
大ザルが急いでユマールしてきて、一度降りることに。
雷がどんどん近づいてくるし、多分尾根の北側はどしゃ降りだった。
こちらは幸いさほどでもなく、ほとんど濡れずに岩小屋に避難。
一時それなりに降ったけど、風向きによっては濡れない壁がある程度だった。
こちらが雨止みを待つ間、サル左衛門はひたすら水晶を採っていた。
相変わらずの地質屋根性である。

雨が止んで、大ザルが単身弁天に行ったので、
こちらはコーナークラックを登って上から新ラインを探す。
「風林火山」のある面が一番大きくて良さそう。しかし掃除が大変そう。
南面にも可能性がありそうだったけど、これはまだできるかどうか微妙なところ。
できるならオールナチュラルのルートにしたいけど・・・
とりあえずもろもろ含めてまだ可能性は沢山あった。
どれからやろうかな。


今日はSACの後輩たちとカサメリでエンクラ。
一番のりだったから序盤は結構快適に登れたけど、
どんどん人が来て団体が来て、いつもの混み合ったカサメリに。
易しい(比較的空いてる)ルートを何本も登って、
久しぶりに「プラチナム」とかもリピートして、
後輩のビレイにもちょっと飽きてきた頃、悪名高い「マスターオブザゲーム」(5.12b)をやることに。
ハングをかわした先がとんでもなく悪いんだとかいう話で、実際悪そう。
とりあえずOS狙いで行ってみたら、呆気なく返された。
2回目は核心でぬめりに負けた。
3回目で変な気合を入れてRP。悪かったー。
これがLandmarkと同じグレードか・・・なんか自信なくなるな。
12cはある気がする。それともコンディションの問題?