2023年11月28日火曜日

Yosemite23 その①

今年もYosemiteに行ってきました。
結果から書くと、今年もまたFreeriderで敗退、Salatheのヘッドウォールには取りつくこともできませんでした。
が、帰国して1週間と数日、気持ちは早くも次回の遠征に向いています。
ということで、今年も書き溜めた日記を適宜加筆しながら載せていきます。


10/21(土) 移動日
自宅近くの駅から羽田空港までバスが出ているので、今回はそれを利用。ずいぶん早く着いた。
海へ行くのか山へ行くのか分からない恰好で現れたハカセ

会社の先輩から借りた120Lのキャリーバッグが若干サイズオーバーで、「これはヤバいかも」と思ったけれど、
受付の人が「本当はダメなんですけどね...」と機械をマニュアルで操作して通してくれたので、超過料金はかからず。
ありがたや、ありがたや。
10時間のフライトでLAXに着き、数時間先に着いていたBW氏と合流してレンタカーをピックアップ。

フレズノで買い物をしつつ北へ走り、22:00過ぎにキャンプ場に到着。

10/22(日) 買い出し、パッキング
今回前半に泊まっていたキャンプ場は、Yosemite国立公園の外にあり、Camp4までだいたい車で50分かかる。
キャンプ場とはいってもそれは名ばかりで、実際行ってみるとただの林道で、
その脇の広くなったところに自由にテントを張るという形式。
水もトイレもなにもないが、そのかわり完全に無料。
人も少なく、不便なことに目をつむればなかなか快適だった。

前日は夜遅くについてとりあえず道の真横にテントを張っていたので、広い場所を探して張り直した、
この日は朝イチでYosemite Westのハンス・フローリンの別荘へ行き、ヒゲ先生のポータレッジを回収。
それからMariposaの街に下りて食材と水を買い込み、キャンプ場に戻ってパッキング。
荷物はすべて合わせて90キロ程度になった、かと思いきや、
壁の中で悪天に遭った場合に備えて予備食を入れる、それに合わせて水を増やす、などなどあって、
結局100キロを軽く超えることになった。


10/23(月) 荷上げ
4時に起きて5時に出る予定だったけれど、用意に時間がかかり5:30出発。
BW氏とハカセは時差ボケが酷く眠れないらしい。
自分はというとそうでもなく、なんだかよく分からないが、少し得した気分。鈍いだけ?
まだ暗いうちにHeart Ledgeへのフィックスの取りつきに着いたものの、先行パーティーがいた。
そしてこの二人組の荷上げがとにかく遅かった。
結局、僕らが1P目を登りだすまでに3時間ロスすることに。うーん。
待ち時間を除けば、荷上げの作業自体は3~4時間で終わった。
プロトラクションを使い、1人が完全に重り役になるのが、シンプルでいい。


荷上げを終えてからはYosemite Villageの窓口でパーミッションを取った。
昨年よりもかなり単純化されたようで、窓口の外に置いてある用紙に記入して、同じところにある袋に提出、控えを持って帰るだけ。
これで24時間いつでも申請でき、かなり楽になった。

10/24(火) レスト
9時に起きた。2人の寝不足も解消されてきただろうか。
昼までトポを見ながらピッチの割り振りを決めて、午後はCurry Villageのギアショップなどで最後の買い物。
さて、1年経って、Freeriderをどう感じられるか。明日からがいよいよ本番。

10/25(水) Freerider
El Capitanにゴーアップ。2時起き3時出発。
Freeblastは闇の中で、なかなか寒かった。
僕は昨年一応登っているので、この日はひたすらユマールしてサポートに徹する。
大きめのザックを背負ってユマールしていると、なんだか前回を思い出す重さ。
なぜか腹が立つ笑顔

この日の担当は5P目までがBW氏、その後Heartledgeまでがハカセ、ということだった。
が、BW氏が4P目のスラブ(5.11b/c)の最後で落ち、足首を捻挫。
程度が重そうなので、一度撤退することになった。
地面まで下り、車まで交代でBW氏を担いだ。学生時代に山岳会でしごかれていてよかった。

それから一路Mariposaの病院へ。
待ち時間がとても長く眠くなったが、診察の結果、骨折などはなく、安静にすれば良さそうだった。
折角街まで来たのでスーパーで買い物をして帰り、夜はトマトで皆の分のパスタソースを作った。
一度目のゴーアップは残念だったが、時間はまだある。

10/26(木) レスト
BW氏は思いの外けろっとしている。
9時に起きて遅い朝食を摂り、昼頃に谷へ出かけてDegnan'sで通信など。
次の日ハカセと2人でLost Arrow Chimneyを登りに行くことになった。
しかし、Degnan'sでぼんやりと通信していると、「ここでこんなことをしている場合ではないのだけどな」と思えてくる。
しかし勿論これは致し方ないことだ。
チームでやることを選んでいる以上、メンバーに合わせることも大切。昨年学んだことだ。
焦りは感じるが、昨年とは違う。そう言い聞かせている。