2016年2月27日土曜日

Joshua Tree 6

2/23 『ビビる』
朝、Acid Crackをやりに行くかっしーと福ちゃんを送り出し、
後発組3人とスーパー、ノマド、エントランスの順で回っていった。
途中で寄ったOutfittersというギアなどのレンタルショップが物凄く大雑把な店で、
9時から営業のはずなのに10時を過ぎてやっと開いて、
セイタさんらはそこでマットをレンタル。
そこでも意味不明なごちゃごちゃがあったらしいが、ともあれ今日はCap Rockへ。

そもそも流すつもりだったので、3人を適当に案内しつつ登る。僕も初めての所だけど。
アップでV5まで登って、Palm-o-Granite(V7)を何度か落とされつつ登り、
Finger Fetish(V8)は今風で登りやすくFL。V6くらいに感じる。
見た目の素晴らしさの割にMushroom Problem(V0)も面白かった。
Picture Perfect(V5)

Palm-o-Granite

Mushroom Problem

それからPumping Monzonite(V7)にハマる。1時間くらいやった末にゲット。
初登はジョン・バーカー、30年以上前の課題らしい。信じられん。
Pumping Monsonite

3人はジョシュアのバランシーで、かつ高く、
時に保持力ゴリ押しな課題たちに戦々恐々、ビビりまくっていた。
ちょっと高いV0のカンテ

夕方、Roadsideに移動して、John Barchar's Memorial Face Problem(V5)と、
ルートのグレードがついているFalse Up 20(5.9)を登った。
日暮れに合流した福ちゃんが今日はやたらと強く、
JBMFPや近くのスラブのV2をことごとく1撃して湧かせていた。
JBMFP

False Up 20


2/24 『リスの襲撃』
Stingrayは明日に延ばしたので、今日はHemingway areaへ。
アプローチ近めで、いい具合にルートがまとまっていて、やりやすい。

アップにWhite Lightning(5.7)をソロで登って、
二人がOverseer(5.9)を登っている間にPrepackaged(5.10a)もソロ。
10台に乗ると一気に緊張感が増す。
それから福ちゃんとPoodles Are People Too(5.10b)も登った。これもいいトラッドフェース。
しかしそうして登っている間に、行動食が何者かにあさられ、クリフバーが一本消えた。
被害その1

更に福ちゃんが、でかいリスが荷物をガサゴソやっているのを目撃。
おそろしや、おそろしや。食べ物はちゃんとしまっておかないとダメだな。
Rのついている10cと、Scary Poodles(5.11b)をOSして、いやあ充実、と思っていると、
今度は天蓋に入れてあったもらいもののステッカーが歯形付きで落ちていた。
またあいつの仕業か。紙なんか食ってどうする。
被害その2

福ちゃんは巾着袋、かっしーはジップロックをかじられ、恐れおののきつつ、
移動して福ちゃんが危なっかしくTaxman(5.10a)をリード。
そうしていると、三度ヤツが現れ、福ちゃんのクリフバーをさらっていった。
追いかけてくるのか。もはやジョーズみたいな恐ろしさを感じる。
Scary Poodles


2/25 『4ラウンド目』
2日間気温が低めだったが、今日はまた上がった様子。
ひたすら日陰で風も通るStingrayにはこれくらいの方がいいかも。
後発組3人は早起きしてラスベガスへ行ってしまった。
午前中は福ちゃんがIron Resolutionをやるというので、Gunsmokeへ。
かなり早い時間でもない限り、この岩は日向になってしまうらしい。
魔法使い福田
(棒ブラシを作ろうにもこれくらいの枝しか見つからないの図)

3連登目なので出来る限り動かずにいて、Gunsmoke(V3)とChubeだけ登ってアップ。
福ちゃんのトライが終わって、奥の方にあるAlisters Caveへ。
アプローチに崖っぷちでハイハイする個所があって、ちょっと怖かった。
風化でいろんな形のホールドが出来ていて、
グランピアンズのホロウマウンテンケイヴを思い出すようなところだった。
グランピアンズには行ったことなんだけど。
Alisters Cave

福ちゃんのやっているPerpetual Darkness(V10)を一緒にやって、
バラすだけでやめようかと思ったけれど、
案外感触がよかったので欲をかいて、繋げたら1回で登れた。
福ちゃんも気合の入った登りでゲット。
Perpetual Darkness

そして少し早い時間にStingrayへ。
風は弱めで、やりやすいコンディションだった。
さすがに3日目とあって、疲れが出てきたけれど、プロテクションのセットを思案した。
どこでどう止まってもしんどい。
核心の動き自体はまた少しこなれた感じがあったものの、ランナウトになりそう。
2回トライして、次回からはリードでやってみることにした。

2016年2月23日火曜日

Joshua Tree 5

2/20 『トポにだまされる』
指皮(Stingray皮とでも言おうか)の状態が良くないし、明日トライしたかったので強制レスト。
コンタクトを入れず、シューズも持たず、ただ二人に着いていった。
自分が登らないときまでトポを片手にガイドまがいの道案内をするのも癪だし。

今日はAcid Crack(5.12d)のあるLost Horse Valleyへ。
ダートの先の通行止めの表示から歩く。
途中、この前観たビデオに出ていたAguille de Joshua Treeがにょっきり立っていた。
にょっきりAguille

こんなのもあった

とにかく昇らない日なので、きつい日差しの中ひたすらぼーっとしたり、
Stingrayの妄想をしたり、ひどくなっていく日焼けを憂いたりしていた。
二人は5.9のクラックを2本登って、Acid Crackへ。
少し高いところに上がってよく分かったが、
ここはReal Hidden Valleyの駐車場の方が近いようだ。
更に、トポには「午前中は日向」と書いてあったAcid Crackは、
午後2時を過ぎてもカンカン照りのまま。
どうにも、トポに騙された気分。まあこういうこともあるさね。
Acid Crackのかっしー

トライの区切りがついたところで引き上げ、街へ。
水を汲んで、Nomad Venturesで買い物。
いつも会う店員の彼に「Stingrayは?!」と聞かれたけど、残念、まだまだです。
クライマーと英語で話すのは、やっぱり楽しい。
彼はまたいくつかオススメを教えてくれた。
それからスタバで通信して、後発組の到着が遅くなるとの知らせを聞いて悩む。
果たしてモーテルのチェックインが上手くできるのだろうかと少し不安になりつつ、
Walmartで買い出しをして終了。
そろそろ満月です。

2/21 『3ラウンド目』
Iron Resolution(V13)を見たいという福ちゃんの希望で、朝からWonderlandへ行くことに。
一度ボルダ―がある辺りへの入り口を通り過ぎてから、ちょっと戻って、
Iron Resolutionを発見。
なんだか他の岩とは色も違って、存在感があった。
Iron Resolution

それから、クラッカー福田希望のRoom to Shroom(5.9)を登りに行った。
思っていたよりも幅が広くて、ハンドからフィストという感じ。快適なルートだった。
リード&フォローで、福ちゃんは2回目にリード。
なんだかいろんな動作が様になってきていたりして。
Room to Shroom

今日も変わらずのきつい日差しの中ボルダ―の辺りに戻り、しばらく登った。
Stingrayの前にちゃんとアップもしたかったし、ちょうどよかったかも。
Chube(V2)とStreetcar Name Desire(V6)が面白かった。
Streetcar...はのっぺりしたコーナーでひたすら開脚する課題で、
Stem Gemをもっと難しく面白くした感じだった。
Iron Resolutionも少しだけ触って難しさを確かめ、Stingrayへ移動。
これはまた別のV6

Iron Resolutionトライ中の福ちゃん


指の状態がまだよろしくないので、今日は1回だけと決めてやった。
テーピングを巻く指は増える一方だったけれど、
核心までの曖昧だった手順を定めて、プロテクションもほぼ確定。
核心も、そこだけやれば2手くらいずつ繋げられるようになってきた。
ジャミングの感覚がつかめてきたのと、痛みに慣れてきたことが大きい。
やっと、つなげて登るイメージが湧いてきた。
振り仰ぐと、今日も見事に割れている


2/22 『引っ越し』
もはや住み慣れた感すらあるJumbo Rocksに別れを告げて、モーテルに移動する日。
(ここは国立公園なので、冬季は14日までしかキャンプできないんです)
ゆっくり起きて、朝食を食べ、荷物をまとめるわけだけれど、今日は風が強かった。
テントをたたむのもちょっと苦労した。
とりあえず荷物は適当に詰め込んで、29Palms側から街へ。
チェックインまで時間があったので、Nomad Venturesへ行って買い物をし、
ビジターセンター横のカフェで通信。
出されたコーヒーがいかにもなアメリカンで、いつも飲んでいるのよりもかなり薄くて驚き。
でも、これくらいが好きな人もいるんだろうな。
それからモーテルに行ってチェックイン。
オーナーはインド系の人らしい。
後発組3人が遅くなる件はまったく問題なく、あっけないくらいすんなりチェックイン。
まあ、こういうことでいちいちトラブっていたら成り立たないか。
それから洗濯に行き、合間にまたタイ料理を食べに行った。
料理によっては辛さのレベルが1から5まであって、
興味本位で5を頼んだかっしーは鼻水が止まらなかった模様。
最後にWalmartで買い出しをして終了。

モーテルは、キャンプ場よりも快適なのに変わりはないのだけど、
Wi-Fiが弱すぎて部屋の中ではほぼ繋がらない。
部屋の外の方がまだいいので、今は屋外で書いています。
なんてこったい。

2016年2月21日日曜日

Joshua Tree 4

2/17 『カムとタイ料理』
レスト日。ルートメインだと、丸一日レスとする日が少なくてもいけてしまう。
今日は29Palmsの方から出る道で行ってみた。
泊まっているJumbo Rocks Campgroundからだとこちらの方がかなり近い。
しかし、29Palmsもこれまた何もない町だった。
ショップがある分、Joshua Treeの方がよかったりして。
コヨーテコーナーでシャワーの順番を待つ間、Nomad Venturesで買い物。
エイリアンとマスターカムの黄~緑を買った。もちろんStingray用。
合計で200ドルを超えてしまい、少し面食らった。
まあ、これも意味ある買い物だということで。
福ちゃんはカムを1セットそろえようか検討中で、
とりあえずまとめていくらになるのか見積もりを出してもらっていた。
たしかに、日本で買うよりも数万安くなる模様。


洗濯の間に近くのタイ料理屋に行ってみたら、これはアタリ。
7.25ドルのランチセットで、まず前菜のスープと春巻きが美味い。
アジア系の味はホッとする。
ふたりはカレー、僕はパッタイ(タイ風焼きそば?)を食べてなかなか満足。
いい成果があった日はここにしよう。

その後スタバで通信して、日本の人々とそれぞれにやりとり。
Walmartで買ってみたマッシュポテト(粉末)が意外に美味く、
パンと合わせて朝食にも出来そう。
発見したかっしー、ナイス。

2/18 『2ラウンド目』
昨日夕飯を食べているときに、一瞬パラパラと小雨が降った。
ここでも降水があることが驚き。
そのせいか今日は気温が下がり、朝から肌寒いくらいだった。
午前中はRyan Camp Groundに行って、少しボルダ―。
Headstone RockのSouthwest Corner(5.6)もソロした。12くらいを登っている気分。
Southwest Corner

それからJerry Moffat初登のChili Sauce(V7)もFLした。
福ちゃんの撮影用に立てておいた三脚が風で倒れ、
あわやというところだったが、レンズは無事だった。
カメラはかなり痛々しくへこんでしまった。中身は問題なし。
あー、よかった。
Chili Sauce

福ちゃんがCutting Edge(5.13b)にトライしたものの、リーチに泣いた模様。
そもそもこのルートはなかなかに難しそうだった。
日陰で風も通り、今のところ今ツアーで一番の寒さだった。
手前の前傾カンテがCutting Edge

2時くらいにStingrayへ移動。
今日はまず後半パートのムーヴをしっかり作り直しにかかった。
左足はクラック、右足は小スタンスでずっと行くが、
クラック以外はじゃりじゃりするし、どこで滑ってもおかしくない。
また血だらけになってきたので、一度下りて、
2回目は核心を解決すべく痛い指をひん曲げねじ込み、
やっとこさ一手ずつだけどバラせた。
それぞれのムーヴをどれだけスタティックにやっていくかがカギだろう。
指は傷つき、関節は痛むし、引きつけが続いて腕もヨレヨレ。
でも、こうやって何かひとつ目標を定めて少しずつ前進していく方が、
充実感があって自分には良い気がする。
双眼鏡を通して撮ると、こうなるらしい


2/19 『Split』
今日はショップのおにいさんオススメのSplit Rockへ行った。
Jumbo Rocksからすぐ近く、更にアプローチも近く、
教えてもらったFuture Games Rockは丸一日日陰。
岩質もよかった。
考えてみればスペインでもそうだったように、
日が当たらない場所の方が風化しにくいのだろう(?)


Continuum(5.8+)をかっしーと福ちゃんが登った後、ソロで回収。
更にInvisiblity Lessons(5.9)も、かっしーとリード&フォローで登ったあとにもう一度ソロ。
何か、抗いがたい衝動みたいなものすら覚える。
それをコントロールするように心がけないと、事故はすぐそこにあるのだけれど。
ということで、Invisiblity...から左のフェースに分かれるInvisible Touch(5.10b)はリード。
ランナウト気味のトラバースから、切れ切れのクラックにカムを入れつつ登る、
まさに自分好みのトラッドフェースだった。
福ちゃんはContinuumに続いてInvisiblity...もリードして、
クラックのグレードを5.6から5.9まで伸ばした。
Continuum

Invisible Touch


夕日が沈む前に移動し、サンドイッチ屋で会ったクライマーに薦められたRubicon(5.10c)へ。
トポで4つ星になっているだけあって、素晴らしい。
見た目も内容も内容もいいルートだった。
しかし、10cの見た目じゃないな。
Rubicon


最後にもう少し欲張って、Isles in the SkyのBird of Fire(5.10a)を登りに行った。
二人がやっている間、僕は横にある5.7と5.4をソロしていた。
そろそろ満月になる月明りの下、キャンプ場に帰った。
易しめしか登っていないけれど、いい一日だった。
Rubiconの取り付きで遊ぶ

ちいさな優しさ

2016年2月18日木曜日

Joshua Tree 3

2/14 『胃にもたれる』
バレンタインデー。野郎三匹では、チョコレートすら食う気配なし。
水が底をついたので、一度街へ出て午前中はシャワーと通信、買い物に費やす。
Walmartで買い出しする前に、スタバ横のサンドイッチやで昼食にしたら、
頼んだイタリアンミートボールが予想よりもはるかに重く、その後半日胃にもたれた。
げっぷも止まらんし、参った。一口目はよかったんだけどなぁ。
街から戻るとき、公園入口の渋滞が長かった。

公園に戻って、Coarse and Buggy(5.11b)をやるべくRoadsideへ。
先客がいたので、近くの10cのワイド~コーナーのルートでアップ。
ワイド部分はそうでもないけれど、
上部のコーナーがプロテクションを受け付けない上にぽろぽろして怖かった。

さて、アップも終わったし、と戻ってみたら、4人組に先を越されてしまったので、今日は諦めた。
入り口の渋滞といい、週末の混み具合は相当なものだ。
ということで、かっしーの希望でMore Monkey Than Funky(5.11c)に移動。
張り出し3メートルくらいのルーフクラック。取り付くときの緊張感が凄い。
かっしーが血まみれになりながら2回目でRPしたのをフォローで回収して終了。
ルーフはやはり応える。
More Monkey Than Funky

夜のキャンプ場は風が強く、テント内で料理することになった。
こういう経験もあってよかったと実感。

さて、明日はいよいよ挑むときです。

2/15 『1ラウンド目』

午前中は福ちゃんの希望で易しいクラックがまとまってあるエリアへ。
Real Hidden ValleyのLocomotion Rockがちょうど良さそうだったのでそこにした。
岩の真ん中のLeaping Leana(5.6)を福ちゃんらがやっている間に、
周りの5.7たちをソロで登っていった。
勿論Leaping Leanaも登った。
こうして多少強引にでも研げるところを研いでいかないと、より上のルートには向かえない。
福ちゃんはトップロープ、ピンクポイントと手順を踏んで、最後はRP。
ものすごく力が入っていたが、それも無理もない。
クラッカー福田の誕生である。
Leaping Leana

かっしーもソロデビュー

その後は近くのRun for Your Life(5.10b)を登った。
トポでは4つ星がついていたけど、「ふーん、これが4つ星ねぇ」という程度。
あまり感動はなかった。
Run for Your Life

それから、Stingrayに移動。
ロープを担いで裏からソロして回り、ルートの上に降りていくときには妙に緊張した。
そしてクラックは思っていた通り細く、指をあまり受け付けてくれない。
上部はフェース系の動きでなんとかなりそうだが、
核心はもろにクラックの力が必要、という印象だった。
とりあえずトップロープで1時間近くぶら下がってみた結果、
逆剥けから流血しまくり、指先もジンジン痛み、核心はあと2手解決できなかった。
プロテクションがよくきくのは救われるところだけれど、繋がるイメージはまだなし。

でも、これに賭けたい。そのために来たんだ。
そう考えていると、出来るかどうかを抜きにして、トライを始められたことに少し安心した。


2/16 『再び腹下る』
また腹の調子がおかしくなった。
朝起きて直ぐは普通だったのに、コーヒーの飲みすぎか、牛乳を飲んだのがいけなかったのか、
岩場に着いたら何度も何度もトイレに行く羽目になり、参った。
今日はOutbackに行き、弱点をついたSidewinder (5.10b)をまず登った。
3つ星だけれど、昨日のRun for Your Lifeよりもいいルートな気がする。
終始無風で、日向は灼熱。
日陰を求めてうろうろし、ルートがどうもそそられないのでボルダ―に移行。
近場にあったThin Lizzy(V8)をフラッシュして、腹の具合が悪くても体が動くことを確認。
福ちゃん on Thin Lizzy

昨日疲れたので今日は適当に流すつもりで、ペースは上げず、ゆっくり。
それにしても風がなくて暑さもより厳しく、かっしーはあからさまにやる気をなくしているし、
自分も腹が下るしで、終始ぐたーっとしていた。
Tidal Wave(V10)の岩でトラバースのRelic(V9)を福ちゃんとやってみたら、
極小カチをにぎにぎするタイプで、この暑さでやる課題でもないかな、と思ったけれど、
結構頑張ってムーヴをバラして、すっぽ抜けそうなカチにおののきながらギリギリ登った。
Relic

福ちゃんは惜しいところで登れず。

最後にかっしー希望のHot Rocks(5.11c)へ行き、上からぶら下がって撮影に徹した。
写真はそこそこの枚数撮れたものの、岩が熱されていて、ヌメり手のかっしーは撃沈。
帰りは妙に大人しかった。



2016年2月15日月曜日

Joshua Tree 2

2/11 『洗濯日和』
まあ、ジョシュアは常にそんな天気なのだけれど。
二人の体調は良くなったようだったが、大事を取ってレスト。
髪もべたべただし、ということで、朝食後のんびり街へ。
まずはスッキリしたかったので、コヨーテコーナーでシャワー。
一人4$。それなりにするな。

福ちゃんが「シャワー浴びたら具合よくなった」とか言っていた。そんな体調ありか。
コインランドリーで洗濯物を回す間に、ノマドベンチャーで買い物。
ミウラ―の初期装備のひもが売っていて驚いた。
それから乾燥機にかえて回す間に昼食。
近くにあったメキシコ料理屋で食べたら、これがハズレ。
クセがあるだけ?それにしても二人ともブーイングだった。
こういうときに、何でもモリモリ食えるのは助かる(?)

洗濯物を回収し、スタバで通信。
Walmartで買い出しをして、まだ時間があったので、
ジャンボさんイチオシのBig Bob’s Big Wedge(V5)を偵察した。
物凄い長さのルーフクラックに興奮。ツアー後半にやろうかな。


2/12 『しんどい』
深夜、腹痛で起きた。トイレに行くと下痢。
更にもうしばらくしたら胃液が逆流し、またトイレに駆け込み、吐いた。
完全に体調不良。ひどいものだ。福ちゃんのをもらったようだった。
朝食は食べられず、熱い茶だけ。
昨日のメキシカンか、牛乳か、もっと前の牛肉か、
原因は分からないが、とにかくしんどい。
二人には登りに出掛けてもらい、ひたすらに寝て起きてトイレに行って、
寝て起きてトイレに行ってを繰り返し、そのうち便も出なくなった。
福ちゃんにもらったバナナだけ食べ、テント内の暑さに耐えかね、
岩の陰にマットを敷いてまたひたすら横になった。
スペインで寝込んだ時のように腰も痛くなったが、体調は徐々に上向いてきたので、
日本から持ってきた文庫本を休憩しながら読んで暇をつぶした。
夕方、まどろんでいたところにマルチを登ってきたらしい二人が帰ってきて、夕飯。
シリアルとスープだけ摂って、食後にもう一度トイレに行って、テントに引っ込んだ。
とりあえず腹に物が入ったので、気分はマシになった。

2/13 『病み上がり』
起きたら、とりあえず元気だった。
少しだけ体にだるさはあるものの、動いてくれそうだったので、
今日は通常どおり登りに行くことにした。
まずOyster BarにあるHeart of Darkness (5.11a)をやりに行った。
狭い岩の隙間にあるフィンガー~シンハンドの綺麗なクラック。
先行パーティがいて、その後から二人組がやってきて、
こっちは三人組だし、と順番を譲ったりしていてしばらく待った。
その間右のワイドっぽい5.9も登った。
Heart of Darkness

順番がきて、かっしーがHeart of Darknessを一撃し、
福ちゃんはトップロープで奮闘。
ジャミングに不慣れな福ちゃんにはちょっと厳しかったか。
最後にアンカーの回収を兼ねて僕がリードし、ありがたくFL
気持ちのいいジャミングで登れるルートだった。
病み上がりの体に急に力を入れたせいか、腹が少しシクシクとしたが、
しばらくして治まった。
それから人でごった返すHidden Valleyに移動。週末の人出は凄い。
高さのあるクラックのボルダ―(V0 R)で福ちゃんがふたたびしごかれた。
しかしきっちり落とした福田氏

次に、よく写真を見る4つ星クラシックのStem Gem(V4)をやった。
日向でおっそろしく暑く、なんだか悲壮感が漂い始めたところでぎりぎりゲット。
熱されたスラブに負けそうなスメアで立っていくのが怖かった。
ひたすらプッシュする灼熱のStem Gem

続いて駐車場真横のLeft Ski Track(5.11a)を三人で登った。
スッキリ割れているクラックかと思いきや、下部はほぼポケットの列。
ジャミングをあまりせずに登れてしまって、なんだか残念。いいルートだったけど。
Left Ski Track

最後に、暗くなる中Caveman BoulderCaveman(V7)でセッションし、
ヘッ電の灯りを頼りにぎりぎりゲットして終了。

病み上がりで力は入らないが、じきに治ってくるだろう。そう期待したい。