2019年5月1日水曜日

山奥の春

新しい時代が始まりましたね。と書くと大げさですが。
聞いた話によると、「一世代」というのは三十年のことなのだそうで、
平成が凡そ三十年きっかりで終わったことで、
「ひとつの時代が終わったなあ」なんてことを思いもするのです。
自分がクライミングをしているのはそのうちの後半15年程度なので、
「時代というにはまだ短いな」とも思うのですが。

連休に入ってサル左衛門が帰って来たので、久しぶりに家族で遠山川へ行った。
前の日に入っていたサル左衛門と大ザルからの報告によると、
川エリアはかなり岩の変化が激しく、なんとアンバマイカの岩が傾いたとのこと。
あの岩の課題はほとんど登ってあったけど、切ない。
河原の岩は何が起こるか分かりませんね。

で、今回は山エリアの調査。山エリアに来るのは2年ぶり。
前よりも少し奥まで車で入れるようになったものの、林道はエライ荒れ模様。
「Magnolia」の岩のすぐ上流では、歩いて通れないレベルに道が崩落していた。
これはちょっとやそっとでは復旧しませんね。
その他、「鳥人」の岩が流木で埋まったり、「アマルガム」の岩が滑り落ちていたり。
「アマルガム」の岩は傾斜も変わっていたようだけど、登れはする様子。
これは新課題でしょうか。

岩の写真を撮りながら1時間くらい歩いて、一番上流のエリアに到着。
「ユーロボーイズ」の岩の後ろの斜面が崩れていたけど岩は無事。
しかも新しい面が誕生している。しかも硬い。いいじゃない。
とりあえず、大ザル作のハンギングボードをあれこれ使ってアップ。
指がそこそこ温まったところで「和風オリンピック」(初段)もやった。
スタートのファットピンチがなかなか持てない。というか指のアップの意味がない!
ピンチが持てるようになって1手目が止まったトライで登れた。リピートだけど。
そうこうしている間にサル左衛門が新しい面のラインを登ってしまった。
これは1級くらい。
ふむふむ

周りにサル左衛門とDKが登った課題はまだあったけど、
サル左衛門が「下流のハングに下地が出てる」というので、そっちへ移動。
あー、確かにこんな岩もあったな。改めて見てみるといいハング。
真ん中にちょうどいいホールド帯があって、そこから右と左にそれぞれ行けそう。
さてとりあえず他の易しいラインから、と思ったら、
「一番良さそうな奴からだろ」ということで、真ん中から右上気味のラインをやる。
さすがTNFアスリート、攻めの姿勢だぜ。
右上気味のラインは中間に明らかな核心があって、そこがなかなか止まらず。
それなりにポジティブなホールドからブラインド気味のスロットを取る。
足でいろいろとごまかしを試みるも、なんだかどれも似たような感じ。
サル左衛門もさすがにこれは結構苦戦していた。
スロットにばっちり命中したトライでそのまま登っていった。
四段くらいらしい

しばらく右ラインでお茶を濁していたら、サル左衛門が左ラインをやり始めたので参戦。
こっちはホールドがもっとポジティブだけど、横に遠い。
飛び出し方にもちょっと癖がある感じだった。
ムーヴはそれなりな感じでバラせたのでつなげ。
つなげると横に遠い一手が止まらず。止めてもその後もなかなかシビア。
久しぶりのツルツル具合にヨレたのか、肩回りがかなりお疲れ。
サル左衛門も派手なすっぽ抜けをかましつつ、結局最後は初登をさらっていった。
悔しいのでムキになって頑張ったけど、これもまた宿題に。

これは三段くらいらしい

すぽーん


ハングの課題でわいわいやっていたら、サル左衛門が「ぅあーっ」と叫んだ。
なにかと思えば、服の中にトカゲが入り込んでいた。
暖かいところを求めていたのか。
その後そいつは快適な物陰を求めてうろうろ。
最後は大ザルのジャケットのポケットに落ち着きましたとさ。

いい場所見つけた

そんな感じでこの日は終了。
帰りにえらく体調が悪くなって、翌日は風邪と肩コリで寝込みました。
こんなの久しぶりです。