2016年2月12日金曜日

Joshua Tree 1

アメリカからこんにちは。
タイトルの通りなんですが、今回はJoshua Treeに来ています。
広大な荒野に丸っこい岩山とジョシュアツリー(アロエのおばけみたいな木)が立ち並ぶ、
今までに見たことのない特殊な景色の中でのクライミングを楽しんでいます。
ここは花崗岩の一大エリアで、ハードなクラックとハイボールが有名。
今ツアーの目的も、もちろんクラックです。

2/8
朝、比較的ゆっくり出発。いつも使う空港タクシーで成田へ。
成田空港で今回のパートナー、かっしーと福ちゃんと合流して、夕方の便で出国。
ロサンゼルスまでは8時間半のフライト。
前日、フライト中に眠れるようにほぼ徹夜したのに、
食後にうっかりコーヒーを飲んでしまってあまり眠れなかった。

ロサンゼルスに着いて、福ちゃんがハンドバッグを紛失したり、
入国審査の列が恐ろしく長くてうんざりしたりしたけど、概ね無事に入国。
それにしても暑い。いくら海辺とはいっても気温20度以上ってちょっとおかしい。
バスで最寄りの駅まで移動して、レンタカーをピックアップ。
高速に乗る場所を探してしばらく迷ったものの、乗ってしまえばスイスイ。
・・・のはずだったが、今度は渋滞に巻き込まれる。
3時間くらいの予定が結局5時間近くかかり、ジョシュアツリーの街に着いたのは夜。
ショップは閉まっているし、国立公園の入り口にも職員はいなくて、
仕方なくスーパーで食料を調達して、公園入口近くの路肩で車中泊。
まさか二晩続けてエコノミークラス並に狭いところで寝るとは!
まあ、旅の始まりなんて大抵こんなものだろう。

2/9
朝起きて、変に痛い体を押さえつつ、近くの街のスタバでコーヒー。
それからジョシュアの街にあるショップで買い物。
とりあえず、最新のトポをゲットして、キャンピングガスも調達。
すぐ近くにあるビジターセンターで情報をもらい、いざ国立公園へ。
公園の入り口で年パス(30ドル)を購入して、これで入り放題。
街はすぐに見えなくなって、代わりに物凄い量の岩が見えてきた。

写真では伝わらんかな?

とにかく、日本ではまずありえない光景に一同大興奮。楽しくなってきた!
公園をほぼ横断して、ツアーの前半滞在するJumbo Rocks Campgroundへ。
まずはキャンプを設営して、不要な荷物を置いて、それからEquinox参りに出かけた。

トポと、入り口でもらった地図を頼りに走って、駐車場に到着。
だだっ広い荒野の中をだらだら歩いて、でも目的地がよく見えるので気は楽だ。
途中にある有名なハイボールSlashface(V3)をやってみたら、
中間部でビビってしまって一撃を逃し、2回目でゲット。
かっしーはフラッシュ、福ちゃんは二撃だった。
Slashface

それから、もうちょっと移動してEquinox(5.12c)を発見。
思っていたよりも岩が大きく、クラックは細く見えた。あと、ちょっと被っている。
初日から頑張ろうかと思っていたけど、周りに手ごろなルートもなさそうだったので、
更に奥の方へ行ったところにあるNumber Two(5.12b)をみんなで登ることになった。
こんな岩

取り付きまでどうやって行くのか分からなかったので、それっぽいクラックを1ピッチ登った。
綺麗なスポートルートなのだけど、どう見ても出だしが悪そう。
実際見た通りで、出だしが一番の核心だった。出鼻くじかれるわー。
3人とも一撃では出来ず、出だしが解決できたトライでそのまま登れた。
Number Two

良いルートだったけど、暑さと、出だしの悪さに「ジョシュアツリーは厳しい!」と思わされた。
取り付きからの下降もなかなかアドベンチャーだった。

暗くなる中、砂地を歩く足は少し重かったけれど、
これから1か月こんなところで登れるのかと思うと、口元は緩むのでありました。

2/10
起きて朝食を摂っていると、福ちゃんが体調不良を訴える。おいおい幸先悪いな。
福ちゃんは結局居残りで、かっしーと二人でRusty Wallへ。
ここにはトポで四つ星がついているWangerdanger(5.11c)がある。
まずは隣のO'Kelly's Crack(5.10c)からやってみたら、
これもまた出だしにノープロの核心があって肝を冷やした。10cとは思えない。なんとかOS。
先に来ていたパーティーのお兄さんが、
「ジョシュアのグレードは出だしの核心を考慮してないからねー」と言われた。
そんな馬鹿なことあるか!
左がWangerbanger、右がO'Kelly's Crack

気を取り直してWangerbangerにトライ。
こっちは出だしに核心はなく、中間部のシンハンドが核心だった。
少し危なかったけれど、これもOSできた。
かっしーもトップロープで入念に練習して、最後にはリードしてゲット。
ちょっと放心気味

次のエリアに行こうかとも思ったけど、かっしーもあまり具合がよくないようだったので、
クライミングは早めに切り上げて、Stingrayのある岩を探しにいった。
トポを見ながら行ったものの、入る谷をひとつ間違えて、しばらく迷って、やっと発見。
Stingray(5.13d)

思っていたよりも短かったけれど、とにかく細く、傾斜が強かった。威圧感もあった。
しかし、ツアーを捧げるだけの価値があることは見て分かった。
頑張ってみようと思う。でも、どう頑張るかが問題だな。

その後はAsteroid Crack(5.13a)があるエリアを見に行って、早めに終了。

面白そうなルート、カッコいいルートがたくさんあって、ボルダ―も面白そうで、
非常に贅沢な悩みにうんうん言っているけれど、
早めに目標を絞ってやっていった方がいいだろうな。

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