2015年1月2日金曜日

Fontainebleau day 9, 10

12/31
大晦日はなんとCuvierに行くことになった。
でもさすがにずっと自転車で行くのはしんどすぎるし、大きな道は怖いので、
電車でBois le Roiまで行ってそこから林道を走ってCuvierまで行くことにした。

朝は曇り、でもすぐに晴れそうな空模様。
Themeryの無人駅で寒い中30分ほど電車を待つ。
Bois le Roiの駅はThomeryよりもちょっと大きかった。
駅から町中を森の方へ向かい、すぐに林道に突入。
Franchardに行った時の道よりは遥かに走りやすかったけれど、
コース中一番の上り坂ががたがたの石畳だったのには参った。
ぬかるみや石がごろごろで自転車を担がないといけない個所もあったものの、
無事にCuvierのMerivilleがある岩のところに出た。

Bas Cuvierは空いているようだったけれど、すぐにどんどん人が来た。
きょーやくんを一通り案内して回って、それから入り口付近でアップ。
前回しけしけの日に遊んだランジ
へそみたいに出っ張った形状マントルとか、改めて登っても楽しい。
ある程度やって、Aerodynamite(7b+)をやっている人がいたので混ぜてもらった。
地ジャンで取る場所が見えなくて外し続け、止まったその後も結構悪い。
ぴょんぴょんやっていると、見覚えのある二人組がやってきた。
ドイツのワールドチャンピオンが揃って登場。驚いた。きょーやくんが静かに興奮。
それでちょっと気合が入って、Janがトライするより先にゲット。
Janはえらく簡単そうに登っていた。
お菓子みたいな帽子はJulia Warm

Cortomalteseの広場に移動。Cortomalteseはまた一撃リピートできなかった。難しい。
きょーやくんはまたもリーチに泣かされる。
すでに込み始めているCarnageの岩で、まずHelicopter(7a+)をやったらランジで落ちた。
次のトライで無事リピート。これも悪いわ。
きょーやくんはHelicopter、僕はCarnage assis(7c)をやる。
Carnageの1手目がちょっと狙いにくかったものの、あっさり数回でゲット。これは得意系らしい。
あとはきょーやくんの応援。
完全に苦手なタイプらしく、ランジまでは自動化しているのにどうしてもランジが止まらない。
リップから凄い勢いで吹っ飛んでいくきょーやくん。


でも、あとからやってきたJanにがっしりスポットしてもらって嬉しかったらしい。
二時間くらいこの吹っ飛びを続けたらしく、散歩から帰ってきてみたらもうくたくたの様子。
Abattoir(7a)もやっていたけど、こっちも出来ないようでありました。
世界王者ペアはもうどこかへ行ってしまっていた。残念。

予定より遅くなったけど、Cuvier Rampartへ移動。
そろそろ8台の成果が欲しいところだったし、折角Cuvierに来れたのだからと、
2年前にやってできなかったAtresie(8a)をやる。
前半のもろフィジカルなパートは相変わらずしんどいけれど、
ニーバーの入れ方が解ったら五割くらいで成功するようになった。
で、後半の右上パートがなかなか解決しなかった。
カチを二つ握って、それから右上のスローパーカチへランジするムーヴは出来たけど、
その後の左手出しにいいスタンスが見つからなかった。
数回やってレストする流れでやっていくと、夕日がさして岩がオレンジ色に。
このゴールデンタイムに登りたかったので頑張ったら、やっと左手が止まって登れた。
思えば日本を経ってから初めての8台。それがこの課題で、このタイミングで、よかった。

あとはきょーやくんがBig Golden(7c+)をやるのを見物して、
暗くなるなかL'Angle Allain(5+)をやって終了。
右側(5+)はフラッシュ出来たけど、左側(6a)は3回かかりました。Adamも落ちてたし。

ジトに帰って、前日に作っておいたごった煮とパスタで年越し。
色取りが乏しいが気にしない


1/1
2015年、元日。あけましておめでとうございます。
意外とアクセスが楽だと分かったので、今日もCuvierへ。
今日は半分エンクラで、「最初の」課題たちを登って回ることに。
つまり、それぞれのグレードの最初の課題たち、名作選ですな。
昨日より一本早い電車に乗ってCuvierへ。霜が降りるくらい寒い朝。でも快晴。
今日は最初からMarie Rose周辺へ。予想通り、一番乗り。
周りのサーキットでアップして、冷たすぎる岩に悲鳴をあげながら日が当たるのを待つ。
で、日が当たってきたのでLa Marie-Rose(6a)をやる。
「さーてリピート」と思って取りついたら、思い切り滑って落ちました。すみません。
きょーやくんもぽろ落ちしながらゲット

次は裏面のLa Joker(7a+)。D-16で福ちゃんが登ってましたね。
一撃は出来ず、5,6回でゲット。これは悪かった。初段だしな。
これが1953年に登られているというのが驚異的。
きょーやくんはかなり頑張ったものの登れず。

次は近くの高いスラブ、La Stalingrado(6b)。
かっこいいぞきょーやくん
易しいはずなのだけど、足がどれも滑りそうなので怖くて、かなり時間をかけてOS。
右側のSuper Prestat(7b?)もやってみたけど指が痛いうえに怖いので適当なところでやめ。
ブローのスラブは、花崗岩とはちがった難しさがありますな。

Cortomalteseの広場に移動して、Carnageの岩で登る。
L'Abattoirが初の7aで、La Berezinaが初の7cらしい。
きょーやくんがL'Abbatoir、僕がLa Berezinaをトライ。
Berezinaは前のツアーでトライしなかったのだけど、
DKやサル左衛門がやっているのを見て「悪そうだなー」と思っていた。
そうしたら前日Janが歩くみたいに登るのでちょっとイメージが変わったわけです。
で、やってみたら1手目のクロスランジが悪いけど、キャンパっぽいムーヴなので結構得意系。
数回やってコツがわかって、上部のスローパーに迷いながらゲット。
Carnageとかに比べて見た目は地味だけど、いい課題だった。
La Berezina

きょーやくんはAbattoirを頑張っていたけど、肩がヨレているのか感触悪そう。
折角だからということで僕もやってみたら、1回で登れた。
Helicopterに比べて足が悪くて気持ち悪い感じ。
このときここの岩で登っていたノッポのお兄さんが、
落ちた時に「ナニヤッテンダヨー、バカー」と言っていたので、
「Why do you know Japanese?」と尋ねてみたら、「スンデル、カナガワ」だって。
瑞牆の大面下にも行ったのだとか。
その後一緒に来ている日本人二人組もやってきて、しばらく盛り上がった。
更にマドリッドから来たクライマーも居て、聞いてみると共通の知り合いがいた。
世界は広いけど世間は狭いのである。
他にも地元フランス、ドイツ、イギリスのクライマーも居て、
物凄い多国籍セッションが繰り広げられていた。
いい岩とほんのちょっとの言葉があれば、こんなにも楽しい。いいなー。

楽しい時間を過ごして、それからCuvier Estに移動。
ここには最初の6cであるLe Carre d'Asがあるのだけど、
Bleau.infoでしっかり調べてこなかったのでよく分からず。
そのかわりにカッコいい課題を見つけたのでそれをやる。
Duroxmanie(6c)とそのダイレクト。
Duroxmanieはスタートがどこか分からなかったのでとりあえずSDで一撃した。
ダイレクトは磨かれ過ぎてツルツルのホールドから遠い縦カチを取るのが悪かった。
結構ハマって、ちゃんとムーヴをバラして、珍しくキョンをして登った。
どっちもいい課題だった。

ちなみに帰ってから調べたら、Le Carre d'Asはこの左面にありました。なんてこった。
きょーやくんはもう完全に絞りかす状態で、悲壮感が漂っていたので移動。

Cuvier Rampartに行って、西日が綺麗なうちにL'Angle Allainをもう一度やってもらった。
調べてみたらカンテの右側を登ると5+で、左側は6aらしい。
カンテとなると息を吹き返すきょーやくん。
どっちもさくさくリピートして、「やっぱカンテはきれいだなぁ」と一応満足げだった。
しかしAngle Ben'sの時よりは発言が控えめになっていました。


次が、C'Etait Demain(8a)。これがブロー初の8。1984年だそうです。
スタートの位置が高くて、石を置いてマットを被せて精いっぱい背伸びしてやっと届く。
1手目は高い極悪アンダーを指すのだけど、右手の縦とスタンスが悪いので体が上がらない。
「あわよくば」と思って残り少ない指皮で頑張ってみたけど、さっぱりできず。
最後はちょっとだけ滞空時間が長くなったけど、止まる気はしなかった。
こういうのもやっていれば止まるようになるのかな、きっと。


最後に暗い中でT-Rex(7c+)をやったけど、これも出来ず。
まぁ二日目の最後にやる課題ではないわな。

ともあれ、いい課題をそれなりに登れたし、楽しかったのでよし。
2015年の幕開けには十分でしょう。
しかし、今年は厄年なんですよね・・・
どうなるんだろう。

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