2015年1月18日日曜日

El Escorial 3

で、今日はエドゥ兄貴と登りに行った。
木曜日に「土曜日どこか行く?」と連絡したら「Yes」とのことだったので、
Zarzalejoの結果は気にせずに2連登してしまうことにしたのでした。

互いにお疲れ気味だったので、ちょっと遅めに出発。
個人的にはLa PedrizaのLaboratorioというセクターへ行ってみたかったのだけど、
全体的に日陰で寒いらしいので却下。
兄貴がやりたい課題があるようなので、El Escorialでのんびり登ることにした。

Silla de Felipe IIの展望台近くの駐車場から歩いてLa Puertaへ。
昨日降った雪がうっすら日陰に残っていたけど、岩はカラカラ、無風で暖かい。
でも右手が
親指→血豆 人差し指→穴開く寸前 中指→深爪+穴開く寸前
という悲惨な状態なので、アップからテーピングぐるぐる巻き。
スローパーもカチもいまいち持てない。
体はちゃんと動くので右手を酷使しない課題をやろうか、と考える。

で、アップもそこそこにエドゥご希望のLa Puerta(7a+)にトライ。
1手目でガバポテトを取ってからはひたすら左手で頑張る。
最後の抜けで、右手で微妙な粒を拾えず危なかったけど、なんとかマントルしてFL。
エドゥがやっている間、SDバージョンのMegapuerta(8a)をやってみたけど、
これは右手が合流するまでひたすら微妙なスローパーなので全くできなかった。

次にすぐ上の岩にあるEl Filo del Monstruo(6c+)にトライ。
発破の跡がいい具合にある
一撃は逃して、左手メインのムーヴに変えたらできた。
エドゥ曰く、「the most beautiful 6c+ in El Escorial」らしい。いい課題だ。

続いて右の壁にあるSalto al vacio(7b+)にトライ。
右手縦カチ、左手アンダーで離陸してクロス気味にリップにランジする課題。
って、右手カチじゃん!しかも細かい!
まぁ一手だけだし・・・ということで痛いのを我慢して離陸。
もういやになるくらい痛かったけど、コツが解ったら距離が伸びて登れた。
エドゥが途中でやってきたクライマーと3とか5とか6とか話しているので何かと思ったら、
「彼、何回くらいやってるの」
「5回か、6回くらい」
「この課題は痛いから3回くらいで限界だよ」
ということを言っていたらしかった。

最後に、これも兄貴ご希望のAnticristo(7a+)へ。
両手アンダーからリップのスローパーを取って、右上のぼっこり出たポテトにランジしてマントル。
とりあえず、限定なしの7a+をやったらまた一撃を逃した。2回目でゲット。
マントルが思いのほか悪くてビビった。
スタートからポテトへダイレクトにランジするのが7cらしいので、次はそれをやる。
距離はそんなでもないのだけど、リップ上のポテトが全く見えない。
しかもちょっと奥にあるのでただ飛んだだけでは止まらない曲者系ランジ。
エドゥに「ロケットみたいに落ちてくるなお前」と言われながら打ち続け、
ポテトの位置はだいたい捉えられるようになったので、
とにかく距離を出すことを意識して飛んだら止まった。

ものすごく振られる
狙うのが難しいタイプのランジだけど、最後は距離を出さないと止まらない。
面白かったし、思わぬ成果が上がって嬉しかった。

あちこち擦り剥いて血が出たし、指も相当に痛かったけど、楽しい一日でした。
指が痛いときはランジ課題をやればいいのか、なんてことを考えたりした。痛かったけど。
エドゥいつもありがとう。


そういえば、今年で遠山川に通い始めてちょうど10年だそうです。
節目となるシーズンに行けないのはちょっと残念だけど、それは仕方ないか。
ちなみに一番最初のシーズンに開拓したのは下流エリアの餅岩とTT岩でした。
当時は僕が中2、サル左衛門は小学生でした。
思えば遠山川は、僕らが初めて開拓という過程を経験したエリアでした。
今の自分の趣向や考え方に至る転機だったのかもしれません。
あの時はそんなことを考えるはずもなく、ただ楽しくて登っていましたが。
今にして思うと、遠山川は僕にとってとても大きな存在であり、大切なエリアだったのです。
10年という節目を迎えて、そんなことを感じています。

好きでよく聞いている歌に
「もしかぼくに猫型ロボットがいて、タイムマシンを使えるなら」
という一節があります。
もし14歳の自分に会うことが出来たら、お互いどんなことを思うのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿