2021年10月18日月曜日

しとしとした秋のつづき

やっと寒気が流れ込んできて、数日でいきなり秋めいてきた。
秋めいたというか、冬の気配すら感じる寒さ。
つい先週まで日中30度の中で仕事をしていたのに。

土曜日、久しぶりに瑞牆でボルダー。
駐車場で前泊して起きたら、山はガスの中。十一面も見えない。
千日の瑠璃に行く某ペアに出会ったけれど、そちらも行くかどうか迷っていた。
ガスの中ではコンディションが整わないとのこと。
周りが真っ白でもそれなりに登れた弁天のハングは、一体なんだったのだろう。

最初に皇帝岩。なんだか、空気がやっぱりしっとりしている。
アップで数本登って、個人的に最強候補のSD初段もちょっとやった(リピートできず)。
で、状態は良くないけれど高き御座(五段)にちょっとトライ。
スタンドはかなり昔に登ったけれど、SDをやるのは初めて。
昔あった右手のエッジが今は欠けて、気持ち悪いガチャガチャになっている。
ここは今大分違うムーヴになっているらしいので、それを試す。
左手のカンテピンチがヌメりまくって、かなり苦労したものの目処は立った。
SDパートからスタンドへの合流点のランジは、カンテが持てず全く跳べなかった。

そこそこ皮を減らして、次にほうとう(五段)へ移動。
プロジェクトだったころに見たことはあったけれど、これもトライは初めて。
「一手ずつならできるかも」と思ったらそれほど甘くはなく、1手目から悪い。
川原のすぐ上で磨かれたホールドが、ヌメりも相まってより悪い感じに。
ホールド自体はかかるので、1手目はギリギリできて、2手目はできず。
3手目以降はキーとなるヒールのソールがべろんべろん剥がれてこれもできず。
手数で言えば半分くらいバラして、これも今日じゃないなということで昼前に撤退。
五段クラスをトライするコンディションではない、というのは言い訳か。

どこに行くか悩んで、サル左衛門が最近開拓しているエリアを見に行くことにした。
駐車場からそう遠くないのに、どれも登られていなかったらしい。
で、看板課題のあかあかや(三段)のアプローチのチムニーを登ったら、
抜けた出した先にサル左衛門がいてびっくり。
お互いに素っ頓狂な声が出た。後々冷静に考えると、なんだこの兄弟。

新ラインを掃除して登るサル左衛門を横目に、あかあかやにトライ。
ナイスな強傾斜にナイスなエッジとナイスなスタンスが繋がる、ナイスな課題。
手の掛かりはそれなりでも、足が切れると耐えられないタイプ。
見た目はシンプルなものの、繊細なムーヴが詰まっていてかなり難しい。
ここでもまたヌメりに泣かされて、大核心のムーヴができず。
これはちゃんと登りに来たい。
この顔である

新ラインを登るサル左衛門。これもカッコよかった。

最後にすぐ下の穴ぼこフェース(2級くらい)と小さい初段をやって、
穴ぼこフェースのホールドの痛さに半泣きになり(でもいい課題)、
初段はヨレと湿気りにやられて登れず、ぼろぼろで退散した。

先シーズンがリード中心で結局ほとんどボルダーをせずに終わってしまったので、
今シーズンはボルダーでちゃんとした成果を、と思って初めて五段に触った。
最近「五段を登る人たちは普段から五段をトライしているから強いんだ」と、
当たり前のようなそうでもないようなことに思い至ったので、
初日の今回がダメダメでも腐らずやっていきます。

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