2022年9月20日火曜日

夏の終わり

所用があるやら、天気が悪いやら、挙句台風が直撃するやらで、夏の盛りからあまり登れておりません。
「おりません」とはいえ山には出かけています。
盆休みにはハカセとアショーカの木(5.13b 3P)に出かけ、返り討ちにされた日もあった。
これはこれで結構日が経ってしまったので、登れた時にでも書きます。
今回は直近の備忘録。

先週末は来る秋の遠征に向けてあさこさんとトレーニング。
土曜日は天気が悪いのもあって荷揚げの練習をした。
十一面へ上がるガレ沢が、この時は普通の沢になっていた。
こんなのは初めて、と思うが、そもそもこの時期に十一面に通ったことがない、とも思う。
荷揚げのトレーニングは奥壁のObscure Wallで。傾斜と長さがそこそこでちょうどいい。
緑の森から緑のものが上がってくる

本番のことを考えると、やり方はもっと工夫しなければいけない気がする。
が、ともかく荷揚げのイメージをある程度掴むことはできた。これを全ピッチ分やるのは相当な重労働。
そりゃあデポをするだの、ラペルしてワークするだのという作戦が立てられるのも分かる。
遠征までの残り日数がかなりなくなってきたが、もう一度くらいは練習しておきたい。

日曜日は、二人で再度十一面。この日は普通のクライミング。
ずっとやってみたかった達磨バム(5.11b 9P)を登ることができた。
厳密にいえば、以前いましさんとベルジュエールを登った際に、
上部の逆イの字型クラック(5.10a)のところで渋滞をかわすために、
すぐ隣にある5.11aを2ピッチ登ったことがあった。
その時は夏真っ盛りだったこともあって相当気合を入れてOSした気がする。
今回は、ところどころクラックが濡れている個所もあったものの、
程よい緊張感を持って他のピッチをOS、上の2ピッチも落ちずにリピートできた。
これでこのルートを今後の継続にも含めることができるだろう。

まだ時間があったので、この日は続けて錦秋カナトコ(5.10a 6P)も登った。
こちらもなんやかんや途中までしか登ったことがなく、初めてカナトコ岩の上に立った。
そういえば、この山で上に立ったことがないピークはあといくつあるのだろう。
結構いろいろなピーク、それこそなかなかマニアックなものにも登ってきたが、
実際のところ、まだ半分くらいなのかもしれない。
十五夜

今週は折角の3連休なのに、台風がやってきてほぼ雨。
辛うじて登れた土曜日は、不動沢のプロジェクトの掃除を終わらせに行った。
自分が取り組んでいる掃除に出かけるあさこさんと別れて、フィックスをユマールすると、
何やら小さい毛玉が前方のクラックを駆け上っていく。

驚かせてごめんよ

「まさかこのクラックに巣でもあるのか」と心配したが、どうもそうではないらしいので、
ロープにぶら下がって木の根やら土やら、小さいチョックストーンやらを取り除いていった。
クラックはハンドからフィストくらいで、結構石が詰まっていた。
マルボー師匠作の開拓道具、その名も「マル棒」がこういう掃除では便利。
見た目はただの金属の棒だが、これがなかなかよく出来ていて役に立ってくれる。流石ですぜ師匠!
と、調子よくチョックストーンを叩いて取っていたら、下から叩き上げた石が不意に取れて、
そのままこちらに飛んできて顔面に直撃。
しばらく悶絶。
鼻っ柱や目に当たらなかったのは不幸中の幸い。
こういうことをする人は多くないと思いますが、皆さんもお気を付けください。

汗(とちょっとの血)を流して3時間頑張り、やっと掃除が終わった。
これであとは登るだけの状態になった。
が、この日もやっぱり天気が怪しかったので、あさこさんと合流して宝島のビレイをし、
霧雨も降ってきたので早めに撤収した。
かなり粘ったものの、残念ながらOSはならず

遠征が迫ってきてなにかと気忙しくなってきているけれど、出発前にプロジェクトは完成させてしまいたい。

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