2013年6月10日月曜日

奥の奥

一昨日、今シーズン初の弁天岩に行ってきた。
もうここに通って3シーズン目。
シーズン初めなので、今回は主にロープを張り直す作業だった。

いつもより重い荷物で不動沢の道を行くと、いつもより登山客がいっぱい。
こんなに人気あったっけ?この道。

天気はまあまあだったけど、弁天岩は寒かった。
特に、自分のプロジェクトの取りつきは風が抜けて極寒。
傍にあるチムニーの奥には氷が残っているし、やっぱりシーズンは真夏だな。

毎度同じチムニーだけ登っていてもつまらないので、
今回は「グリーンベレー」(5.10d 3P)を登ることに。
ロクスノの最新号に「これだけのために2時間歩く価値がある」と書かれていたルート。
実は大ザルが初登したルートでもある。
出だしのクラックの下にノープロのトラバースをこなして入って、
1P目のルーフクラックは大ザルがリード。
初登時よりもクラックもスタンスも汚くなっていたらしい。
途中でカムが足りなくなってテンション。
10dはこのピッチについているとのこと。
フォローしてみると、クラックはジャミングがしっかり効くし、
スタンスも大きいのがそれなりにあるのだけれど、
頭がつっかえてどうにも登りにくい。
屏風の岩小屋ルーフと比べるとムーヴは易しいけど、これも10dあるかな。
2P目は僕がリードした。
被ったワイドっぽいセクションを抜けて、
効きすぎて痛いくらいのハンドクラックに突入。
その上でクラックが屈曲して、ノープロのハンドトラバースをしてルンゼに突っ込んで終了。
出だしの処理と快適なハンドジャムが楽しいピッチだった。
3P目のプロテクションが取りにくいチムニーも僕がリードして、
風穴ピナクルの下に出てルートは終了。
残置物が一切ない、これぞ不動沢という感じのルートだった。
2P目の終了点に汚いスリングとカラビナが残されていたけど、必要ありません。

風穴ピナクルを回り込んで、大ザルのプロジェクトにロープを張って、
それから自分のプロジェクトに去年張ったロープを確認。
風で煽られて擦り切れているかと思ったら、
下の木にしっかり結んでおいたおかげで無事だった。
大ザルが懸垂下降しても大丈夫だったので、これは今シーズンもいけそう。
ということで、プロジェクトのロープは張りかえずに、
最上部の掃除を少しばかりやって時間になった。

早いもので、通い始めてからもう3年目です。
なかなか骨が折れますが、
今シーズン中にケリをつけるつもりです。
「自由登攀旅行」とかも触って難しさは確認できたので、
本気で狙うのが今から楽しみ。


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