2021年11月5日金曜日

三歩進んで

先週末も、変わらず瑞牆でボルダー。
前回よりも暖かく、秋らしい陽気の中で快適にスタート。
アップは前回同様、まだ馴染みの薄い皇帝岩下で。
トガリネズミ(2Q)でいきなりハマりかけた。小粒で辛い山椒系課題だった。
前から気になっていた雨の弓(1Q)もやって、こっちは一撃できた。これはいい課題。
近くのイノセンスとかも気になったけれど、指に来そうなので見送り。

皇帝岩に移動して、高き御座タイム開始。
とにかくホールド欠損後のスタンドをまずは登らないと始まらない。
ということでひたすらスタンド部分をやったものの、前回よりもできなかった。
なにやらカンテにヒールを掛けるまでの流れがやけに重かった。
暖かい陽気で快適、かと思いきや、五段をやるには暖かすぎるのか。
前回のはハイポイントも進めずに、掌底の皮をおろされて終わった。
特に収穫もなし。

なんだかガックリ来たものの、続いてほうとうタイム。
初めに前回やらなかった上部からマントルまでのムーヴを作った。
リップを取る辺りから始めたら1Qか初段くらいになった。お、これはいいか?
で、単発の強度が一番高い下部に移ると、こちらは今回もできなかった。
足使いが何通りかありそうだが、どれにしても右手の保持力で負けている。
なんとなくこれかもというムーヴは見つかったけれど、それも止まるところまではいかず。
これも結局状態が良くないのか、苦し紛れに下部の核心を止めたところから繋げようとしたら、
来たときにはそれほど気にならなかった猛烈なヌメりで全く繋がらず。
指皮が減っていたのと、単純に暑いのと。湿度も高いのか?
コンディションを掴むために湿度計とか買ってみた方がいいのかな....

時間が余ったので最後に瑞牆ぴょんぴょんにちょっと手を出して、
1手目の一本指を止めるムーヴだけなんとか作って終了。
これはまた面白いくらいに、一本指の保持力が足りない。
ホールディングが特徴的(?)なものは、フラっと来ただけではできないか。


11/3は文化の日。この日はボルダーに少し疲れたので、あさこさんと易しめのマルチを登った。
初めに翼ルート(5.10a 6P)を登って、それから恋するMoment(5.10b 4P)に継続。
翼ルートは「こんなところに!?」という感じでトポを見たときに驚いたが、
実際に十一面をひとつの壁としてを見ると実に自然でいいライン取りだった。
4P目までは快適に登って、左岩壁の上からブッシュを歩いたところで、
日向の暖かさに釣られてルートとは違うところに入り込んでしまい、
ベルジュエールの上部に合流して終わってしまった。
クライミングはオリジナルより遥かに易しくなるものの、こちらはこちらで楽しかった。
続いて登った恋するMomentは、2P目まで比較的普通に登れたものの、
核心の3P目(5.10b PD)で完全にやられた。
いや、ちゃんとOSできたのだけれど、とにかく恐ろしかった。
終始「おい、マジかよ...」と言っていて、最後には気持ちを押し殺すために声が出た。
ムーヴは確かに10bなのだろうけれど、落ちて止まるのかはかなり微妙。
これをグラウンドアップで初登したジャンボ夫妻は本当に凄い。
ラインを見出だす探求心と慧眼、それをよりよいやり方で形にする実力。
こうありたいなと感じさせられるルートだった。


ボルダーメインにシフトしたところで軽くマルチを入れてみてよかった。結果的に軽くはなかったけど...
ボルダーの方は三歩進んで二歩下がるどころか、三歩進んでほぼ三歩下がっているので、
もはやマーチではなく軽いダンス的エクササイズ。
足音ばかりバタバタ響く日々は続きそうです。

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