2022年2月14日月曜日

荒波

天気が怪しかった3連休は、伊豆に出かけた。行先は城ケ崎。
行ってみたいと思いつつはや十余年、やっと行けました。

木曜日の仕事終わりで車を飛ばして伊東へ。翌朝、もう少し走って城ケ崎に到着。
前日が夜まで雨だったので、クラックっぽいルートは諦めて、乾きがいいだろうシーサイドへ。
朝の空模様が怪しかったこともあってゆっくり出て行ったので、エリアに着いたのは昼前。
僕の感覚からすると混んでいた。でもこの日は「まだ空いている方」だったらしい。
順番待ちはイヤなので、人が待っていそうにないルートを登ることに。
アップでチェシャ猫(5.10d)を登って、ホワイトシャーク(5.11c)も登った。
手にしても足にしても、滑るような滑らないような。
黒い岩に白いチョーク跡で見やすいかと思いきや、パッと見ではホールドが分かりにくかった。
ボルダーチックなエアーダンス(5.12a)もOSしたが、やっぱりよく分からん。
慣れないなぁと思いつつ、タイミングよく空いたパンピングアイアンI(5.12a)も登った。
これは水平ホールド一辺倒ではなく、ところどころ違うタイプのホールドも出てきて名作。
もう少し難しいルートもやろうかと思ったものの、タイミングは回ってこず。
薄暗くなる中、アイロンヘッド(5.12a)をOSして終了。



2日目は本題、城ケ崎らしいルートを登りに浮山橋へ。
エリアに下りていくと、なんと貸し切り。やったね。
結局夕方まで誰も来なかった。このエリアが空いているのは珍しいことらしい。
天気が良くて暖かいし、クラックの中も乾いていた。
入り江に寄せる波の飛沫が時折霧になって飛んでくるのが気になる程度。
スマホで撮ると、波の頭がぼやける

ゲルニカ(5.10d)でアップしようとしたら、出だしが思ったより悪く一度クライムダウン。
仕切り直してちゃんとOSした。
出だし以外はフェースムーヴになるけれど、それはそれで変化があっていい。
この一本でぐっと城ケ崎のルートが面白くなる。これこれ、これがしたかったんですよ。
続いて本題、スコーピオン(5.12b)。
OSトライは半分もいかずにあっけなくテンション。
ルーフに頭を押さえられて、行く先も見えず、簡単に気持ちが負けてしまった。
弱い、弱すぎる。もっと粘れよな、自分。
そう嘆いたけれど、その後抜けるのにもかなり時間がかかり、
これはそもそも城ケ崎の岩になれることが必要だったと理解した。
それも差し引いても、OSで勝負できるだけの実力が欲しい。
ビビりちらかしながらも、スコーピオンは2回目でギリギリRPした。
ルートの性格上、1回と2回では大きな差がある。
それでもこのルートは素晴らしい充実感を与えてくれた。
これから先、そういうルートに何本くらい出会えるだろうか。
最後にトラベルチャンス(5.10d PD)を登って、アストロドームを見学して終了。

3日目は朝から雨。「当日の雨なら大丈夫」との情報をもとにアストロドームへ。
アップしようにもいいルートがないので、いきなりマリオネット(5.12a)に取りついた。
が、出だしからびしょびしょ。岩が光るくらいにびしょびしょ。
チムニーのような形状をのぞき込んで、あまりの濡れ方に絶望してクライムダウン。
さらに、下に決めたカムが抜けなくなって泣く泣くテンション。
これもまたあっけなくOSが消えてしまった。
その後、居合わせたトマトの妖精氏が「ダイエットぉ!」と突っ込んでいったが、
中間部でテンションをかけて「死にそ~」と笑顔を振りまいていた。
サムライ(5.13c)も触ってみたものの、これもどうしようもないくらい濡れていて抜けられず。
なんだか「自分は乾いた岩しか登れないのか」と憤りのようなものも感じる。
「あの時マリオネットの出だしで感じた危機感に従ってよかった」と、考えていいのか。
突っ込むだけが正しい道ではないにしても、挑むべき時と退くべき時の選び方は難しい。
成果がなければやる意味はない、とも言えるし、価値ある失敗は無駄にならない、とも言える。
いずれにせよ結果論にしかならないのだろうが、今回はさて、どっちだったのだろう。
スプラッシュラジオ体操

第一印象は良いとは言えなかったが、それでも登りたいルートがたくさんあるので、
アストロドームにはまた必ず足を運ぼう。

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