2023年3月23日木曜日

Fontainebleau 23-2

2/25  Cul de Chien
前日、セフリン邸に帰ると旦那さんのフィリップが出張から帰ってきた。はじめまして。
この日僕らはレストしようかと考えていたものの、彼らが「登りに行こう!」と言ってくれたので、車がないと行けないエリアに行くことにした。
選んだのはCul de Chien。初めてのツアーでここの近くのジトに暮らしていたのに、登ったことはなかった。
有名なビルボケ(これは登攀禁止)

なかなか体が痛かったので、ゆっくりゆっくりアップして、皆で6台のトラバースをやったりした。
トラバース中のセフリン

トラバース大会が落ち着いたところで、折角なので有名どころも登ろうと、le Toit du Cul de Chien(7a)を登った。これは安定してOS。
同じ岩の6台もあらかた登ったけれど、もしかしたらToit du Cul de Chienが一番素直で登りやすかったかもしれない。
よく見ると、ハーケンが打たれている

その後は少し移動して、これまた有名なEclipse(7c)とかArabesque(7b+)とかのあるルーフへ。
とりあえずグレードの低いArabesqueからやる。
OSは呆気なく逃し、ムーヴをかなり組み替えながらトライして、最後はヨレヨレのボロ雑巾になりながらなんとか登れた。
Arabesque 7b+

このルーフはスタート位置がそこそこ高いので、半分くらいの課題は途中からバラすということができない。それもまたいい。
Arabesqueだけでお腹いっぱいになってしまったので、Eclipseはトライせず。
最後に皆がトライしている右のle Retour de la Chenille(7a+)を登って終了。流石に体が重かった。
近くに巨大な砂の城があった

家に帰ると、セフリンがお得意のタルトタタンを焼いてくれた。ものすごく美味しい。


2/26  レスト
いい加減体が痛いので、この日はレスト。
ちょうど日曜日ということで、のんびり出かけて、フォンテーヌブローのマルシェにでかけた。


謎の揚げ物

うまいがな

あれこれ買い物をしたけれど、この日は風が強くてとにかく寒かった。
外に居るのがしんどくなってきたものの、風を凌ぐにはお店に入るくらいしかない。
が、日曜午後にはお店がことごとく閉まってしまい、結局市役所の中庭に逃げ込んだ。
チーズ屋さんで買った、Fontainebleauと名前のついたクリームチーズらしきものが、ジャムをかけて食べるとむやみに美味しい。
チーズケーキも買った

寒さに耐えかねたので、一度セフリン邸に逃げ帰って、夕方に実家にお邪魔した。
一家(とオリビアの友だち)とのディナー。
なぜかキッチンに全員集まる

マチルダ母さんがアップルクランブルを作ってくれた



鴨肉やらフォアグラやら、なんだかレストランに来た気分。どれも美味しかった。
ワインも美味しかったのだけど、歩いて帰るのでほどほどにしておいた。

2/27  Rocher Canon
自転車屋がこの日は定休日だったので、電車と歩きで行けるエリアを探して、Rocher Canonに行くことになった。
パリ方面に一駅戻って、Bois le Roi(ボワルロワ)という駅からエリアまでは歩いて30分ほど。
フィリップによると、駅から近いのでパリのクライマーがよく来るのだという。

天気が良くて日差しはあるものの、風が強くて依然寒い。早起きして来たのに、昼くらいまではほとんど登れなかった。
ボワルロワ駅のパン屋で買ったサンドイッチが美味

昼を過ぎて、やっと動ける体感気温になってきたのでぼちぼち登る。
6台のサーキットをあれこれやってみたら、どれも足がツルツルで滅茶苦茶難しい。
1本には完全に敗退した。登りこまれた課題は恐ろしい。
5+のスラブだが、手ごわい

なんだか自信がぐらついたところで、ちょっと奥に移動。
7+8で★がついているChasseur de Prises(7a)をやってみた。
スタンドの7aはスリップして落ちて2回目で登り、SDの7c(こちらは☆)も数回でゲット。
やはり星付きは伊達ではない。面白かった。
が、ここは日陰でかなり寒かった。ということで、もうちょっと日が当たっていそうなFree Hug(7b)へ。
なんというか、ピンを抜いて投げると爆発しそうな見た目をしている。そう考えるとハグするも気が引ける。
Free Hug

立ちスタートは結構高い位置にスタートのカチがあり、それからひたすらモワッとしたスローパーで押さえどころに悩む。
一撃はできず、足運びを含めたシークエンスを結構練って登った。
折角なので、SDのFree Hug assis(8a)もやってみる。
2手増えるだけなのだが、7bのスタートへの合流がとにかくフルスパン。
「これは流石にすぐには登れないかな」と思っていたら、ホールドの持ち方とフットワークにカギがあることを発見。
一気にムーヴの精度が上がり、気温が下がってきたのも手伝って案外サクッと登れた。
あら、登れたましたわ

思いがけず、今ツアー最初の8台。なんだかすっきりした。

この岩の目の前に荷物を置いて登っていたら、どこからともなく小鳥が飛んできた。
手乗り文鳥かというくらい、ものすごく近くまで寄ってくる。
見た目はかわいいし、羽の色もきれいだし。
「食べ物を狙っている」「近くに巣があって、実は威嚇してきている」など諸説飛び交ったが、結局理由は分からず。

ぼんじゅー、むっしゅー、と話しかけてみる

最後に、少し奥のLa Baleine(7c+)にトライ。
そういえばPetit Boisというエリアにも全く同じ名前の7a+があって、10年前に登ったな。
当然、こちらの方が悪くて、頑張ったものの一撃はできず。
こちらは水平のルーフから抜けて、クジラの頭のような形状を抱えてバシバシする。
すでに結構ヨレていて、そこでこのタイプの課題はなかなかきつい。
ただ、このエリアにもう一度来る保証はないので「今ここで登らないと」という気がしていた。
最後は肩回りの筋肉がビリビリくるまで力んで、なんとか登れた。
La Baleine 7c+

日が傾いてまた極寒になってしまったので、暗くなる前に早めに撤収。

2/28  レスト
ここからツアーの最終日まで天気が良さそうだったけれど、気温も相当に低かったので、この日はレストすることになった。
前日のRocher Canonの寒さで、少し冷静になった感がある。

最後の3日間を全部クライミングに充てるため、この日はブローの街にお土産等々を買いに出かけた。
この日は火曜日で、またマルシェが開かれていた。
ボルダーグレードの名前がついたビールやら、美味しそうなチーズやら、いろいろと買い込んだ。
恐ろしく緑色のPESTOは上品なバジルの味

ファンタジーの世界に出てきそうな刃物でチーズを切ってくれる

街にあるFrederic Casselでケーキも買った

マルシェで買ってきて淹れたコーヒーと一緒に

0 件のコメント:

コメントを投稿