2016年7月31日日曜日

尻を叩くもの

昨日、やっとこさ弁天・矢立に戻った。

朝起きたらラジオで「県内全域に大雨注意報」とか言っていて、
「これはダメなやつだろ!」とか思ったけど、とりあえず行ってみた。
瑞牆は案の定、曇り。山の中はしけしけ。
アプローチで見える岩はことごとくじっとりしている
「これはただのハイキングだねー」と大ザルと話していたら、大ザルPの壁は結構乾いていた。
いやー、来てみるもんだ。

大ザルがトップロープを張りに行っている間に、谷間をガスが上がってきて、
対岸にある摩天岩まで完全に見えなくなったりしたけど、なんとか天気はもっていた。
大ザルも来るのは久しぶりなので、トップロープで練習。
クラックの部分はやはり湿気っぽいようで、登りにくそうだった。
問題は、これから数週間でどれだけ通えるか、にありそうだ。

矢立岩に移動して、自分のPに行ったら、これは取り付き以外完全に乾いていた。
クラックが閉じた先がハングしているのと、大半が樹林から抜け出ているおかげで、
雨の後の乾きは比較的いいようだった。
いつ雨が降ってくるか分からないので、さっさとユマールして、
中間の長い核心パートのプロテクションを再確認。
狙い通り、ここのカムを受け付けない浅い溝には、ナッツをはめ込む方がよさそうだった。
浅すぎるので上に引っ張ると簡単に外れるけど。
一度降りて、それから前回やらなかった出だしのクラックを含め、下からムーヴをやり直す。
出だしのノープロの部分が案外悪くてビビった。ちょっと登ってからは問題なし。
核心のパートは結構フィンガリーで、怖さも手伝った余分に力が入ってパンプしそう。
でも極端に難しい部分はないので、やっぱり13はなさそうだった。
プロテクションのセットも込みでシークエンスを考えて、ちょっと掃除もして作業終了。
取り付きに降りてロープを外したら、ぱらぱら降り始めた。
でも結局、すぐに止んでしまって、帰り道でカッパを出す必要はなかった。


雨が降りそうな空模様だったし、事実ちょっと降ったし、
道端の岩はこれまでになくびしょびしょだったけど、それでも行っただけのことはあった。
もちろんそれは、今回たまたま運が良かっただけで、行った途端に雨ということもある。
それでも「行けばなにかしらできることあるだろ」という大雑把な期待で、
じめじめしたアプローチを歩いて行ってしまう。
大雑把な期待の力はあまり強くないけれど、
それでも少しばかり重い腰を上げさせ、尻を叩いて岩場に向かわせる。
なんだかな。

大ザルともども、次回からは狙っていきたいですな。

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