2021年5月16日日曜日

弁天P再開

連休中は当然のように瑞牆にこもった。

ただ今年の連休は天気が例年になく不安定で、かなり空模様に振り回された。


5日瑞牆で登ったうち、3日は弁天に通った。シーズン初めはやっぱり足が重い。

不動滝の滝つぼにはシカと思われる骨が(カモシカという説も)。


弁天岩はとにかく寒く、風が強かった。標高も2000は軽くあるはずなので、当然か。
例年GWの次の周くらいから弁天通いを始めるのだけれど、今年は梅雨入り前に勝負したいので早めのスタートになった。
・・・なったのはいいが、とにかく寒すぎた。
登って手が悴むとかいうレベルではなく、取り付きにいるのもつらいし、
それでも頑張ってなんとかトップロープでトライすると前腕が謎の痺れを起こした。
1日目は掃除してトップロープを張るだけで撤退。
2日目はなんとか1回だけリハーサルしたものの雪が降ってきてまた半泣きで撤退。
3日目にやっとまともにリハーサルができた。
2日目、吹雪の中、なんと2℃

昨年あれだけ苦労した核心は、久しぶりにやってみると1回目でできた。
寒く乾燥したコンディションで結晶が指に食い込む感触があるときは、やっぱり違う。
3日目にはトップロープで初めて下から上まですべて繋げて登ることができた。
プロテクションのセットはそれぞれムーヴにほぼ影響しないので、あとはムーヴの精度、ということになる。

隣で二十億光年の孤独をトライ中の泥くさ登攀氏(以下、泥攀氏)も、長距離運転のしんどさを嘆きつつ、連休を延長して足しげく通っていた。
こちらも感触は上々なようで、あとはリードでトライするのみ、という状態に持ち込んだ。
やはりルートは登られることでそこに在るもの、初登者冥利につきる。

弁天通いの合間に少しだけボルダーもした。といっても、リピートだけ。
久しぶりに美しき日(二段)をやったら、前よりも難しくなった気がした(前にも書いたような)。

木曜日にぽっこりある会社の休みは小川山でN社長の撮影合宿に飛び入りして、今週末はまた弁天。
泥攀氏がいよいよリードでトライ、ということでビレイヤーに指名された。
まあ、ルートの内容を知っている人を選ぶとそうなりますよね。
駐車場を出るときには山にガスがかかっていたものの、不動沢を歩いていくと晴れてきた。
が、弁天について見ると二十億光年の孤独はクラックと上部のコーナーがびしょ濡れ。
1週間気合を入れてきた泥攀氏のリードは次週に延期になった。気の毒に。
自分の方は、残っていたシステムとプロテクションの検証が上手くいって、これで最低限リードでトライできる準備が整った。
とにかく気にかかるのはリードしたときのパンプ、そしてなにより天気。
九州、四国は異例の早さで梅雨入りが発表されたらしい。
昨シーズンの終わりに「来シーズンは梅雨入りまでにケリをつける」と思っていただけに、この展開はちょっと気が気ではない。
焦ってやるものではないけど。

4年越しのこのプロジェクトが形になりそうなことへの期待と、季節が急に変わってしまうことへの焦りと、半々だ。

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