山から予定よりも早く下りてきて、この週末が空いたので、
昨日は大ザルと湯川に行ってきた。
遠山川は解ける雪の少なさでまだ増水していないようだったけど、
大ザルはすでに瑞牆のプロジェクトに備えているようで、
クラックを登って勘を取り戻したいらしい。
暖かくなってきて、湯川にも人が増えた。すごく増えた。
駐車場はいっぱいらしく、林道の途中にまで車が止まっているので、
下の砂防堰堤のところから歩くことに。
これでも案外遠くない。というか、山に登った後なので何も感じないくらいに楽。
そりゃあ、冬用の靴にアイゼンが付いていれば、重いもんな。
アプローチシューズの軽快さにちょっと感動。
これはウエリ・シュテックがトレランシューズでアルプスを登るわけだ(?)
岩場に着いて、まず「山案山子」(5.10b)でアップ。
ジョシュアツリーで、というか主にStingrayで鍛えられたせいか、
フィンガージャムにほとんど痛みや不快感を覚えなくなっていた。
むしろ安心できてしまうくらい。以前登った時よりも快適だった。
大ザルが「レイバックの練習だ」とトップロープで2回登って、
もう1本登っておきたかったので隣の「テレポーテーション」(5.10d)も登った。
これはまだ登ったことがなくて、一応湯川の代表的なクラックでは最難なので、ちょっと緊張。
ルートの8割は問題ないコーナーで、最後の右上するオフセットフィンガーが本題。
ここの一か所の処理でちょっと行きつ戻りつして、
結局は微妙なフィンガージャムで誤魔化して一気に抜けた。
いろいろとムーヴがありそうだけど、まあいいや。
大ザルもトップロープで登って、アップ終了。
来るたびに苔が濃くなるワイドを登って、白髪鬼にトップロープを張る。
前回がツアー前だったから、大分間が空いてしまった。
ということで、プロテクションとムーヴを確認するところから。
ありがたいことに、ムーヴはすぐに思い出したし、下山直後の割に調子も悪くなかった。
核心の最後の部分だけムーヴを修正して、
多分こっちのほうがいいだろう、ということで決定。
2回目はプロテクションをセットしながら繋げてみた。
中間部のナッツのセットと核心直下のセットがぐだぐだで、止まる時間が長すぎた。
それでもなんとか核心最後の1手まで繋がった。
セットでもたついていても、一応繋がるのか。
最後の一手はまるっきりハズレだったけど、まずまずの感触。
3回目も同じようにセットしながら繋げ。
核心手前までの処理は上手くいっていたのだけど、
やっぱり核心手前でカムを固め取りするのがしんどすぎる。
で、核心にはいってすぐのところでスリップ落ち。ちょっとイラついた。
ここはカムが小さすぎるけど、フォールの距離はそれほどでもなさそうなので、
固め取りするのはやめて一個だけで突っ込むことにした。
指がボロボロになってきたので、核心のシークエンスだけ何度か練習して、終わった。
最後に「北京の秋」(5.10b)を登って、終了。
暖かくなって指は悴まないし、体も動かしやすいのだけど、少し暑い気もする。
時間帯を考えたほうがいいかな。
でも、実際にやってみると思ったほど危険でもなさそうなので、
そろそろリードでトライしていきたいな。
というか、暑くなりすぎる前に決着をつけたい。
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