2014年3月5日水曜日

ridge

日曜日から、会の1年生二人と八ヶ岳に行っていました。
登ったのは阿弥陀岳南稜と赤岳主稜。
先月の大雪の影響か雪がべったりついていて、まさに岩と雪。

岩と雪といえば、
実家に帰ると大ザルの蔵書でそれこそ山のように置いてある。
自分が生まれるよりも前の雑誌なのだけど、読んでみると面白いです。
貴重な資料だよなぁ。

閑話休題

日曜日、雪だか雨だかハッキリしない天気の中、入山。
茅野駅からのタクシーは道路に残った雪のため舟山十字路までギリギリ行きつけず。


林道も湿気った雪が太ももくらいまであって結構なラッセル。
旭小屋から尾根に上がった後は浅くなって快調でした。
この日は立場山の先にある青ナギで停泊。

翌朝、夜明けとともに出発。
朝日が差したら一気に雲が晴れた。
これは赤岳(天狗尾根だっけ?)

これからあの岩稜に行くよー

風も弱く非常に快適な歩きで岩稜帯まで詰める。
ここの岩場は直登も出来るらしいけど、左側に回り込んで裏のルンゼから登る。
直登は・・・短いし、あまりそそられないな。
ルート自体はルンゼとは言ってもかなり易しく、なんの問題もなく阿弥陀岳山頂へ。

 一般的にバリエーションルートとして扱われるようですが(多分)、
阿弥陀岳南稜は普通の尾根という感じでした。
むしろその後の中岳方面への下りの方が怖かった。
冬のバリエーションが初めての二人にはいい導入になった・・・かな。
この日は行者小屋で停泊。
南稜があまりにも早く終わってしまったのでかなり暇。
計画の段階で赤岳まで回るとか、いっそ主稜線を周遊するとか考えればよかった。
夕方、赤岳が凄く綺麗だったので、それはそれでまぁよし。


翌朝は他のパーティーよりも早く出て赤岳主稜を目指す。
普段の八ヶ岳なら取りつきまでトレースがはっきりついていそうなものだけど、
今回は豪雪の後にほとんど人が行っていなかったのか、トレースは皆無。
文三郎尾根の途中から丁度良さそうなところを見つけて、主稜の取り付きに下る。
ちょっとラッセルが深かった。
何処のルンゼからもスノーシャワーみたいなものが流れ落ちていて、冷たいし寒い。
1年生連れではあるけど簡単なところでは極力ザイルを出さずにどんどん登る。
ここでは出してます

前日にテン場から眺めてイメージしていた通りのライン取りで進めて気持ちよかった。
イメージに現実が伴ってくると、形容しがたい喜びを感じますね。
中間部の長いリッジのピッチもランナウトしたものの問題なく抜ける。
1年生二人はひーひー行っておりましたが、その割にはスムーズに登ってきた。よしよし。
行者小屋から4時間半くらいで赤岳山頂に着いた。



北アルプスが端から端まで見えた

あとは地蔵尾根を下って、テントを畳んで、昼過ぎに春のような陽気の美濃戸口に下山。

今年の春休みは天気に恵まれております。
1年生たちもかなり楽しんだ様子でよかったよかった。
冬のバリエーションは久しぶりでしたが、冒険的要素が増して楽しいです。
もっと難しいルートにも行きたいところですが、それはまた次のシーズンかな。



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