前回と違う道を通っていったのだけど、そこここに「熊出没」の看板。
怖かったので今回は熊スズをカランカラン言わせながら行きました。
谷に下りていくと、前回あった残雪は半分以下になっていて、
下から泥まみれの岩が顔を出していた。
が、泥まみれ過ぎてちょっとやそっとでは登れなさそう。
大ザルが「あばた面のオオカミ少女のよう」とか言っていたけど、本当にその通り。
高圧洗浄機がほしいくらい。
とりあえず前回登った岩から下流を見て回る。
減水している(というか前回が多すぎた)ので渡渉はほいほいできるけど、
立ちふさがってる岩がどれもでかいので越えるのも巻くのも結構大変。
もうほとんど沢のぼり状態。荒々しいわぁ。
思いのほか天気がよくて、日向が暑くなってきたし、
小DKが「歩くのはいいんで早く登りましょ」という空気を出し始めたので、登ることに。
手始めに、このエリアには珍しい手ごろな大きさの岩。
コケもブッシュも皆無だけど、わら屑みたいなのが付着していて結構磨いた。
多分雪渓が運んできたゴミだな。
ポケットだらけで易しそうに見えたけど、意外に悪かった。
「にきび」(4級)かな。
この右のカンテラインもやって、小DKが初登。こっちの方が難しくて、3級くらい。
礫が良い具合に出っ張っているくせにすべすべで、今までにない感じ。面白い。
対面にある横に広い岩も良さそうだったので、こっちも磨く。
リップに乗った土やら泥やら石やら木やら雑草やらぐしゃぐしゃ落とすのが大変。
いっそ移植ごてとかあった方が楽か?
フェースの部分は殆ど磨かなくても登れそうだったので、すぐにトライ。
こっちはちょっと高くてそれなりに緊張する。
「海の幸」(5級)と「山の幸」(4級)かな。
海の幸
山の幸
この岩は他にもラインが沢山引けそうだけど、とりあえず放置して下流を偵察。
ずっとこんな感じ
谷がこの辺で急になっているせいか、岩はあっても下地がなかったり滝だったりする。暑すぎて上裸なので藪に突っ込むわけにもいかず、結構本気で飛び石して歩いた。
良さそうなところはだいたい見て回って、「まだまだあるネ」ということで上に戻る。
二人して結構お疲れ。
もとのあたりに戻って、一番高さのある岩を二つ掃除。
頼りないブッシュをまとめて伸ばしてロープを張って、ごしごし。
スリングを大量に持って行ってよかったー。
スラブの方は良かったけど、ハング方は上部がブッシュでしかも脆くて厄介。
落とせるところはとりあえず落として、あとはなんとかしようということで作業終了。
初めにスラブの方から。一番高いところに抜けるライン。
トップまでで10メートルはあるか。
幸い下部の落ちても大丈夫な辺りが核心だったので、そこを慎重にこなして上へ。
礫がところどころいい感じのホールドになっていて、怖いけど動き自体は簡単で快適。
落ちそうなところは特にないけど、この高さはビショップ以来だった気がする。
久しぶりに易しい課題で本気になりました。
「moonscape」(3級)で。いいラインだった。
小DKもひーひー言いながら登る
次に、小DKがやたらと燃えているハングの方。
スタートが人工ホールドみたいな巨大ガバで、根元から引っこ抜けそう。
でも、僕がぶら下がっても抜けなかったので多分大丈夫。多分。
3手くらいこなしてからが核心で、ホールドもムーヴもいろいろありそうだけど、
結局小DKが一番シンプルなムーヴでゴリ押して突破。
後半の高くて脆いパートで行きつ戻りつ。数分かけて抜けていった。
初段くらいですが、かなり気合が必要。
今まで登った初段のなかでは間違いなく5本の指に入るラインだった。
やったね小DK。
雨が降って来そうだったのでこの辺で引きあげた。
今日サル左衛門とDKが改めて偵察に行って、えらく感心して帰ってきた。
良いのを見つけたらしい。
今後がますます楽しみです。
チョークをこぼす小DK
あちゃー
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