カッシーは去年の5月以来、ムラタくんははじめまして。
カタルーニャの石灰岩を登りに来たのに、こっちの花崗岩に立ち寄るなんて、
なんというか、通ですね、彼らは。
来ればどうかと誘ったのはこっちだけど。
金曜日はスポートルートへ。
行きたかったエリアが私有地になるだかならないだかで微妙な状況なので、
El Trancoの駐車場から行ける別のエリアを適当に選んで行ってみた。
Mullaya del Kumbayaというエリア
短い垂壁に7台のルートが何本もあって、まぁまぁという印象。ただ如何せん短い。
とにかく暑すぎるのであまり難しいことはせず。
見た目が簡単そうな7a+をアップでやってみたら、見事に落とされた。
次のトライで力が入りすぎてぷるぷるしながらRP。ルートの登りではなかった。
隣の7bも登って、二人も2,3本登ったところで早めに切り上げた。
アプローチにヤギの群
カッシーが宿泊に必要なものを一切合切寮に忘れてきたので、一度アルカラに帰って、
それからSoto del Realのホテルに落ち着いた。
チェックインはやたらと緊張したけど、フロントのおばちゃんがいい人で助かった。
土曜日はボルダ―。
Manzanares el Realにあるショップでマットをレンタル。一日10ユーロ。
スタッフのおばさんが英語ぺらぺらの親切な人だったので安心。マットも立派なやつだった。
今回はLaboratorioというセクターに行ってみた。
アプローチ数分、課題数が200以上と、La Pedrizaでも一番人気のセクターらしい。
全体的に日陰なので、今くらいが一番いいシーズンかも。
エリアに行くと、スラブマスターのタロがいた。
セクターの中を一通り案内してくれて、おすすめの課題も教えてくれた。
セクターの真ん中辺のスラブでアップして、近くにある面白そうな課題からやる。
二人は「寒い寒い」と言ってなかなか動こうとしないが、そんなこと知らん。
長野県民は寒さに強いのだ。
El Talador(7a+)のタロ
同じくカッシー
El Taladorは縦カチふたつからのデッドが遠くて緊張したけど無難に1撃。
隣りのLa Sonrisa(6c)も面白かった。
El TaladorのSDが7c+なのだけど、ほとんど再登されてないとタロが言うので、やってみる。
結晶が立っていて痛いカチとクラックからスタートして、1手目がかなり遠い。
7a+のスタートのガバの下にあるホールドをガストンで取るとそこから動けないので、
親指がごりごり削れるピンチに変えてみたら感触良さげ。
目途がたったのでつなげてみたら、ピンチが止まったトライでぎりぎり登れた。
このトライで左手の人差し指が切れて流血。早い、早すぎる。
まあ、いい課題が登れたしなかなかハードだったのでよし。
次はすぐ下にあるEl Yugo(7a)。
SDから要肩力の数手をこなしてリップにランジしてマントル。面白い。
更に左の丸い凹状からスタートしてつなげるEl Palmero(7b)もやってみた。
El Palmeroのムラタくん
形状を使って、ひたすら両手のプッシュと足の踏ん張りで動く変な課題だった。
カッシーがいいシークエンスを発見して一抜け。僕もすぐにゲット。
ムラタくんもヨレヨレになりながらゲット。これはいい課題だ。
次に行ったのが、花崗岩らしからぬルーフのEl Belén(7c)。
両手アンダーからつるつるの縦ホールドをニーバーを交えながらバシバシ辿るパワー系。
一撃を狙ったけれどつるつるのスタンスに呆気なく弾かれ、それから全員どハマり。
ニーバーはそれなりに効くけど、足の方が抜ける。そして痛い。
やりすぎて太ももの辺りが腫れてきた。
ムーヴはバラしたもののなかなか繋がらないので、
ほとんど力尽くで抑え込んで手を出したら核心が止まってそのまま登れた。
ずっとルートをやっていた二人には厳しかったらしい。
その後は人気課題のLos Guerreros(6c)を登って、
最後にちょっと下のセクターにあるBabalum(7b+)をやったけど既にヨレヨレで撃沈。
この岩もなかなか凄い
レンタルマットを返して、ホテルに帰ってから近くのレストランで夕食。
適当に頼んでみたら、子羊の肉が出てきた。クセがあるけど、僕は好きです。
つづく
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