大ザルは腰が痛いらしい。やっぱり、海谷に一日でも行くと負担が大きい。
前日が一日雨だったので、とりあえず駐車場に着いてから皇帝岩を見に行って、
なんとなく湿気がある気がしたけど案外乾いているようだったので、大面下へ。
いましさんが、実はアップ岩で登ったことがないんダ、というのでアップ岩でアップ。
ひさしぶりにやったけど、真ん中の初段はちょっと感触が変わった気がした。
1手目のカチが欠けて大きくなった?よくわからんけど。
まあ、こういう体勢を作ってから動くタイプのクライミングは少し強くなったんだろうな。
いましさんは昔作った映像からこの岩を避けていた(?)らしいけど、
「あー、よかった。俺できる」と安心しながら初段をサクサク登って行った。
上の方に移動。
暖かい日だったので、No Nameの岩の下は非常に快適だった。
折角前に来た時に大掃除したので、「No Name」(二段)をやる。
スタートのシャープなカチが痛いなー、これはさっさと登らんとな、と気合入れてトライ。
と、案外あっさり核心をこえて、カンテのガバが取れた。
大ザル「おい、そのまま行くのか」
WADE「うん、行く」
ということで、チョークバッグを腰につけてもらってからマントル。
手がかじかんで嫌な感じだったけど、スラブを2歩くらい登ってレッジにまたマントル。
さて、ここからが怖いゾ。
一度ノーハンドレストに入ってオフになってしまった気持ちが戻ってくるのには時間がかかる。
しばらくレッジにいた気がするけど、ホールドは掛かるし、
ここだけやったら何てことないよな、と言い聞かせてリスタート。
実際、全く問題なかった。腹をしっかり括れていれば、だけど。
No Name
いい課題だったなぁ。
それにしても、一つの課題で3回マントルするなんて、なかなかない。
その後は、いましさんと「空洞」(三段)にトライ。
中間に他と別次元に難しい一手がどーんとあって、その前後はすぐにバラせる程度。
手数があるのにほとんど1手ものという、なんというか、凄く厳しい課題。
とにかく核心を何とかしないといけないので、そこをひたすらにやったけど、
これがどうにもこうにも上手くいかない。
もうとにかく右手のなるーいホールドが持てないこと持てないこと。
サル左衛門はこれをぐいぐい引いて登ってた気がするけど・・・
トライしまくって、なんとか飛び出す感覚がわかってきたところで、
岩に日がガンガン当たって温かくなってしまい、
理不尽なくらいにホールドが持てなくなって終了。
いましさんは惜しいトライが何度かあった(ように見えた)。
日が暮れて、最後に生命力の岩でちょっとだけ登る。
いましさんが、これまたまだやったことないという「生命力」、僕は「命の更新」。
これもサクサクかなーと思いきや、いましさん、案外苦戦。
全く気持ちよくなさそうにガバポケットを止めて、そのまま静かに登っていった。
でも、課題の内容にはえらく感心した様子。
僕は例によって「命の更新」の牙だらけのポケットにズタズタになりかけて、時間切れ。
低くて大きなスタンスからだとどうしても届きそうにないので、
これは牙で指がやられるのを我慢してもっと引きつけるしかないか。ひえー。
今日は単身岩探しに出掛けた。
目当ては骨肉の岩塔に行ったときに見つけた堡塁岩のヘッドウォール。
が、岩に着いてロープを垂らして降りていってみると、ボルトを発見。
その後あっちこっちと降りてみたけど、どうも何本か登られているらしい。
その気になったらラインを引けそうなところはまだあるけど、まだ何とも。
それからは七面岩方面にいい壁はないかと探しに行って、結局成果はほとんど得られず。
まあ、岩探しは半分以上がそんなものか。
なかなかアタリには出会えません。
KUMITEの岩に下ってきて、覗き込んだら大西さんたちが「クリムゾンフレイム」にいたので参戦。
前にトライしたときから何年かたって、ちゃんと1手ずつ出来るようになってはいたけど、
後半のムーヴが解決できずにホールドがヌメる時間になってしまい、敗退。
もっと涼しくなれば、勝負できるかな。
・・・と言って溜まっている宿題が山ほどあるんだけど。
最後に「ねじ式」(四段)の場所を確認して帰った。
かたやボルダ―、かたや岩探し。二日間でそれぞれ別のことをやった。
ただ、それらが全く違う事柄という感じはしない。
高くて怖い、半分ルートみたいなボルダ―をやったりするし、
新しいルートの可能性を探りつつ、同時にボルダーを探したりもする。
岩を前にしてぼんやり見えてきたラインに、どんなムーヴが詰まっているか妄想したりもする。
その辺をいっそ一緒くたにして、あまり区別したりしたくないな、と思う。
伝統あるグリットストーンで登ってみてから、その気持ちが強くなった気がする。
フリーソロばかりやっていたし、ハイボルダ―なのかルートなのか分からないものもあったし。
どちらなのか分からないけれど、あえて区別することもないのかもしれない。
スタイルにこだわることは大切だけど、ジャンルにこだわる必要はないだろう。
アレはやるけどコレはやらない、ソレは専門外、なんてなんだか勿体ない気がしてしまうのです。
同じ岩場で二日間、別々のことをやったっていいじゃないか。
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