機材、編集技術がどんどん進歩しているので、
今回はそれこそ予想をはるかに上回るクオリティの作品に仕上がっていた。
いや、そう書いちゃってもいいくらいなんです、本当に。
参加者全員こたつを囲んで大興奮。
詳細は12月末の発売を待つべし。トレーラーも随時配信されるようです。
で、今日は単身瑞牆へ。
AWの人らが山形県エリアにいるそうなので、まずはそっちへ行った。
前日に登っているので、アップは少な目で、よしさんたちに混じって「十六夜」(初段)にトライ。
これももう長いこと、ふらっと来て、ちょっとトライして、
「難しいなー、出来ないなー」という印象だけを得て帰る、というのを繰り返してきた課題だった。
最近やたらと人気らしく、チョークがしっかり乗っていてなんだか見た目が変わっていた。
2歩目に立ち上がるところの感触が微妙で、バランスを崩すトライが続いたけど、
ちょっとした調整で立ちやすくなった。
それからが問題の部分で、見るからに立てそうで実はそうでもない結晶を踏んで上がっていく。
この結晶のとらえ方がまた微妙。
「もう迷っても仕方ないか」と腹をくくって、乗り方をちょっと変えて一気に立ってみたら、
今まではるか上に見えていたポケットに手が届いた。
あとはそのままべたべたスメアして、宿題がひとつ片付いた。
その後あべちゃんが登ってスラブに弱いイメージを払拭、
更にその後、よしさんが登って苦節3年の課題にケリをつけた。
3年分の喜びを表現するの図
足下へのこだわり(と、経済力)の表れ
AW勢の何人かが「キトラ」(初段)に行くようだったので、くっついていく。
これもずっと前に最上部で心が折れて以来トライしていなかった。
エリア内の他の岩が人気すぎるからか、コケが濃くなってもじゃもじゃだった。
リップの辺りにあるホールドは綺麗なままなので、ちょっと掃除してトライ。
「こんな感じだったよなー」と思い出しつつ取り付いてみたら、
呆気なくガバポケットに立ち上がって、前に心が折れた部分もなんてことなく突撃して登れた。
そのすぐ後に、右隣の「ヒドラ」(1級)もやってみたら、
スタンスを見定めるのにすごく時間がかかったものの、なんとか一撃。
やっぱりメンタルにくる課題は明らかに感じ方が変わったなーと実感。
その後「キトラ」は盛り上がっていたけど、完登者はなし。
最後にちょっとだけ「水蛭子」(三段)をやってみたけど、
地味な見た目と渋すぎる内容にまたしてもやられ、指皮が凄い勢いでなくなってきたのでやめた。
あべちゃん、こばやしくんと3人で高原エリアに移動。さすがに2枚背負って歩く疲れる。
高野聖の岩には氷柱が垂れていた。やっぱりこのエリアは寒い。
やっと本題の「百鬼夜行」(三段)にトライ。
岩は完全に乾いていて、状態はかなり良さそう。
前回改めてキョンが致命的に下手くそなことが分かったので、
正対かき込みでポケットに出るムーヴを試すことに。
ホールドがいつもより持てて体がぐいぐい上がるので、
あんなに苦労していた1手目も1回目から止まった。
足を上げてポケットにデッド。と、とどいたーっ。
と思ったら足が滑って落ちた。指の皮もちょっと持っていかれた。
指先はまだ熱くなってこないので、届いた感触を忘れないうちにもう一度。
今度は完全にとらえた。
その後ガバフレークを取るまでが思っていたよりも悪かったけど、
いつもより気合も力も入っているので問題なし。
あとはほとんどビクトリーロードだったけれど、気を抜くことなくマントルしてトップアウト。
ずっと真剣に打ち込んでいたわけではないけど、ものすごく長くかかった気がした。
その後見ていると、1手目のコツを掴んだあべちゃんがポケットを止めてそのままゲット。
通算20トライもないくらい?この瞬間のあべちゃんはなんだか恐ろしかった。
でも、一番驚いていたのは本人だったようで、登った後ぽかーんとしていた。
未来に会ったけど、カメラを見ると魂を取られると思っているらしい
その後「クリムゾンフレイム」(四段)に移動して、しばらくやったけどまた今回も解決できず。
だから、こういう課題を一日の後半に持ってきちゃダメだっての。
次回はアップ後出来るだけ早くこないと登れないな。
3人とも終了のおしらせ間近だったので、会場エリアに下ってAW勢に合流。
うす暗くなる中、「光合成」(初段)のなんとも地味なセッションが始まったので、
この課題はもう登っているし、一人で「霧」(三段)へ。
これも一日のシメにやるような課題ではなかったけど、案外ムーヴが出来たので、
コンディション次第では勝負できるのかも。
それにしても指が、スラブで滑ったソールみたいにぐさぐさになって、ちょっと戦慄した。
ちなみに「光合成」セッションはよしさんの独り勝ちで幕を閉じたらしい。さすがです。
コンディションに助けられていくつも宿題が回収できて、本当によかったのだけど、
同時に課題との向き合い方を考えさせられた日だった。
結局、先週の小川山と同じように、何年か前に触ってそのままの課題とか、
年に数回触るけど真剣にやらずにずるずる時間が経った課題がほとんど。
「百鬼夜行」は頑張っていたけど、大抵は一日の最後の方にやっていたので、
そりゃあ疲れた状態でやったら体も上がらんわけです。
コンディションとか、時間帯とか、戦略とか、
どうもそういう戦略を練るということを、自分は怠りがち。
雑食なのが悪い方向に向いてしまうと、それこそ中途半端になってしまう。
「あれもやるし、これもやる」と「あれも登れて、これも登れる」のは違うわけです。
結局、ひとつひとつ確実に片づけていくしかない。
今シーズンもそろそろ終わり。あと1回くらいは行けるといいんだけど。
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