26日はエッジのクリスマスコンペに参戦、その後の忘年会(DK送別会)にも参加。
いつの間にか生まれて、ゆるく且つ強く続いてきた僕らのチームも、
だんだんと変化していくんだな、と思ったりしました。
28日にいましさん、DK、小DK、にしこさんと久しぶりの笠置山へ。
行きの車内で、いましさんとDVD談義で盛り上がった。
天気が良くて気持ちいいかと思ったのだけど、実際着いてみたらすごく寒かった。
小DKの「パッション」(四段)を録るべく、林道上へ。
体操をしてから「ナナメ」(3級)を登ってみたら、岩がとにかく冷たかった。
チーム随一のヌメリ手を持つ男・小DKにはこれくらいがいいみたい。
思ったより早く「パッション」のトライが始まったので、
撮影を手伝いつつ自分も久しぶりにやってみる。
新しく編み出されたシークエンスでやってみたら、おや、結構できるじゃない。
左手の中指が猛烈に痛いけど、これは良さそう。
ということでやっていたらスタンドで登れそうになったけど、中指が裂けて撃沈。
小DKもつなげて惜しいところまでいくものの、どうにも仕留めきれず、
最後は見るも無残な傷を負ってトライ終了。
ひえー
その後はDKの希望で「マリモ」(三段)へ。初めて行ったけど、思ったよりこじんまりしていた。
やってみると案外すぐにムーヴがバラせた。でも、これも指が痛い。
右手のカチをこれでもかってくらいに握るので、ゴリゴリ皮が取られる。
それでもなんとかならんかと繋げてやってみたら、呆気なく指が裂けて流血。ちーん。
DKは一時怪しげなムードを醸し出しつつも、最後はきっちり宿題回収していた。
マリモ
トライの合間にいつもの調子でふざけていたら、
にしこさんに内輪の茶番を客観的に分析されて困った。
暗くなって、でもまだ足りんということで、最後に「ナナメジ」(初段)の岩へ。
小DKとにしこさんは「ナナメジ」、いまし監督は「アノマリー」、僕は「異端者」にトライ。
既に指は終了していたし、体も冷え切ってしまって、
前は出来たムーヴも全くできなくなってなんだか印象が悪くなってしまった。
やっぱり三段を越える課題は一時期に集中してやらないとダメですよ。
ナナメジ組の二人はアンダーのヌメりに嘆きながらも、華麗な垂直跳びで仲良くゲット。
来てよかったね。
帰りにインター近くにある噂の中華料理屋で夕飯。
物凄い量だと聞いていた定食は、たしかに驚くくらいの量があったけど、
寒い中一日動いたせいか、案外無理なく完食。
いつまでたっても減ることのないこの食欲はどうすればいいんだろう。
30日からは、SACのOB同士で明神岳東稜に入った。
久しぶりの冬山らしい冬山、でなんだか緊張した。
今回のメンバー(左にいるのはドラえもん)
30日に坂巻温泉から歩いて釜トンネルを越え、上高地入り。
ささやかに忘年会をやって、大晦日に東稜の末端から藪を漕いで登った。
宮川谷は雪崩の危険性があったので尾根を詰めることにしたのだけど、
如何せんそういう話を聞かないので、さぞかし深い藪だろうと覚悟していた。
でも、実際に行ってみると藪は大したことなく、暖冬のおかげで雪も少なく、
ひょうたん池までは実にスムーズに進んで驚いた。
池の辺りから雪が一気に深くなり、尾根の傾斜もきつくなって、
時折混じる雪壁登りのようなラッセルに時間がかかり、バットレス下のコルで行動終了。
E川さんとダントさんがテントを建てている間に、
ワンさんとバットレス手前の傾斜のきつい凹角にフィックスを張っておいた。
夜、夕飯を食べながらつけたラジオからは紅白が流れていた。
年が変わって元旦、初日の出を拝みながらバットレスに取り掛かる。
フィックスの回収はワンさんとE川さんに頼み、僕がダブルアックスでリード。
クラックについた氷がいまいち堅くないので、ほとんどドライツーリングみたいだった。
(ドライツーリングの経験はないんだけど・・・)
年始早々、ここ一発の集中を求められるクライミングだった。
そこを抜けたらあとはひたすら雪壁ラッセルして、明神岳の山頂に立った。
で、その後は明神主稜を下ったのだけど、こっちの方が大変だった。
2峰の登り返しが中途半端に雪が乗った状態で、リードのワンさんは大変そうだった。
僕はしんがりのフォローでそれほどでもなかったけど、
こういう微妙なクライミングでも動じずにリードできるようになりたいもんだな、と思った。
2峰を越えたら、3峰の下りで一度懸垂しただけで、あとは稜線歩き。
八ヶ岳はきっちり道がついていたので、正直こういう歩行も久しぶりな気がしたけれど、
これは体がちゃんと覚えていたのでむしろ気持ちよく歩くことが出来た。
4年間で身につけたものが、1年ちょっとで抜けるわけはないか。
翌日から天気が下り坂だということだったので、暗くなるまで歩いて上高地に下った。
夜は予備食の袋を開け、一人で3食分食べた。
山の中だからいっぱい食べてもいいんです。
2日、ゆっくり起きだして、また釜トンネルを通って下山。
坂巻温泉に浸かってから松本に帰った。
天気とその他の条件に恵まれて、予想していたよりも快適な山行だった。
本当なら、天気が多少荒れても確実に行動できる強さが欲しいところだけれど、
日程もあまり取れなかったので、今回はこれでよし。
いろいろ試してみて、よかったこともあるので、今後に活かせそうな山行でした。
2015年の幕開けはFontainebleauのCuvierでした。
今年の幕開けは、明神東稜および主稜でした。
今年は今年で、いいスタートが切れたかな。
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