前日まで予報を見て「こりゃダメだよなー」と言っていたけど、
昼までもちそうだということなのでダメもとで行ってみた。
諏訪のあたりで一度雨が降ってきて、ますますダメそう。
が、瑞牆についてみると意外にいい天気だった。
むしろ涼しくてコンディションは良さげ。
いつ降ってくるか分からないので、一気に奥まで行って、
「ベシミ」とかの下にあるガバだらけの岩でアップ。
ところによりボロボロなのが残念だけど、限定して遊べば結構ちょうどいいアップになる。
ついでに「泉」(3級)と前回大ザルが初登した「蛇の木」(3級)も登った。
「蛇の木」はスタンスが欠けて一回落とされたけど、いい課題でした。
グレードは高さを加味せずに3級でいいでしょう。
さてさて、時間がなさそうなので本題の「ハレ」へ移動。
トライするのはなんだかんだで昨秋以来か。
前回までの反省を活かして、飛び出すときのスタンスを変更。
今まで右足一本で跳んでいたのを、左足もしっかりつけて出ることに。
すると1回目から感触が良かった。
止まらないけど、明らかに前回までと違う。
手が届くだけじゃなくて、降られに入れそうな感触があった。
「これは止まる!」
そう思って何回か跳ぶと、本当に止まった!
前回まではさっぱり止まる気配がなかっただけに驚いた。
でもそのあとのムーヴの煮ツメが甘く、ポロ落ち。
すぐにもう一回止まったのに、またポロ落ち。
どうも足運びが繋げると上手くいかない、ということで、研究タイム。
ホールディングや使うスタンス、向き、いろいろ試して修正。
シビアと言えばシビアだけど、修正前よりは確率が上がった気がした。
さて、繋げるぞーと思ったら、今度は1手目がまた止まらなくなった。
左の親指はすぐにごりごり擦れて穴が開いたし、
叩き付けてる右手の薬指にも血豆らしきものが出来てジンジンするしで、ちょっと焦った。
その後しばらく止まらなくてじりじりする時間が続き、
「・・・また宿題?」と思い始めた。
レストを挟んで、いい加減決めなきゃと臨んだトライで、やっと1手目が止まった。
2手目に繋げる足運びもなんとか決まって、中継を入れてダブルダイノ。
これ自体は優しいのだけど、落ちたくないのでかなり叫んだ。
そのおかげでしっかり止まり、続くマントルまでのセクションも問題なくこなして、
最後のちょっと嫌なマントルを注意深く返して岩の上に立った。
1年間という期間は、レッドポインターな僕にとってそう長くないはずだったのに、
この課題については長かった気がした。
1手目は今日初めて止まったのだから、このランジを止めるのに1年かかったことになる。
それにこれは初めての四段を登ってからの1年でもあった。
年がら年中ボルダーをやっているわけではないけど、2本目が登れないことに正直焦りもあった。
時にずーっと停滞しているようにすら感じる自分も、やっぱり少しずつ前進していたんだな。
ゆっくりだけど、確実に。
そう感じさせてくれるクライミングだった。
1年前は「出来るのかこれ」と感じた1手が出来たことで、
きっとこの先もまだ前進していけると、そう感じさせてくれるクライミングだった。
雨が降りそうで降らない変だけどありがたい天気が続いていたので、
大ザルが「思う壺」(初段)をやるのを応援して、
帰りに「the habit」(四段)をちょっとだけ触ってみた。
既に指皮があちこち剥けていたせいもあるけど、さっぱり出来なかった。
宿題を抱えずに済むのは、きっとずっと先のことになりそうだ。
昨年の秋~冬をほぼ棒に振って終わったので、今年の春こそはと思っていた。
そうして迎えたシーズンの終わりに良いクライミングが出来て満足。
宿題が全部片付いたわけじゃないし、むしろほとんど残っているけど、
とりあえずこれで気持ちよくルートのシーズンに移っていけそうだ。
夜にエッジで登った後、肩甲骨のストレッチをしてみたら思った以上に硬かった。
いや、硬いというか、ガチガチでろくに動きやしない。
よく登れたな。
0 件のコメント:
コメントを投稿