4時に起きて朝食を摂って、道中の間食をこしらえて出発。
マドリッド・バラハス空港のT4までは電車で、シャトルバスに乗ってT1へ。
搭乗手続きは速攻で終り、しばらく暇して、
「1本あとの電車でもよかったなー」とか思いながら搭乗。
ヨーロッパ圏内ではLCCが一番安いらしく、今回はライアンエアーを利用。
マドリッド‐パリが片道50ユーロ弱。
荷物の制限とか超過料金がぼったくりとかいろいろあるけど、安さには変えられません。
事前に予習したおかげか超過料金を取られる憂き目には遭わずに済んだ。
下に何かありそうな雲
窓際だったので、寝たり景色を見たりまた寝たり。結構楽しい。
着いたのはパリ・ボーヴェ空港。空港というか、飛行場。
すがすがしいくらいに何もない。
パリと名前についていますが、パリまではバスで1時間。なんだそれ。
とにかくバスに乗って、一眠りしたらパリに到着。
案の定どん曇り。セーヌ川は茶色い。
バス停近くの駅から地下鉄に乗って待ち合わせ場所のリオン駅へ。
地下鉄の車内で日本語のアナウンスがガンガン流れていてびっくりした。
「スリに遭わないように貴重品の管理には・・・」って、はい、ご忠告どうも。
リオン駅でなつかしのきょーやくんと落ち合い、電車でヌムールへ。
1時間ちょっとの距離だけど、スペインより電車賃が高い。倍以上する。
ヌムールの駅からホテルまでマットと荷物を持っててくてく歩いて30分くらい。
これも安さで選んだら、街の端っこのホテルが何軒かあるところの隅の隅にちょこんとあった。
もうちょっと近いと思ってたんだけどなぁ。
チェックインして部屋に行ってみると、ベッドとトイレ、シャワーのみ。いたってシンプル。
一泊20ユーロしないんだからこんなものか。
それにしても冷蔵庫すらないので、近所のスーパーに毎日食材を買いにいかないといけない。
まぁそれもジトに移るまでの辛抱だな。
12/23
深夜に雨が降ったらしく、ホテルを出てみると道が濡れていた。
30分の道のりを歩いて駅へ戻り、Rocher Greauへ。
ここは比較的乾きがいいと思っていたのだけど、結構どこもしけしけ。
7台が多いので、試しにPetit Boisに移動してみたら、もっと濡れていた。
でもBig Jim(6c+)はリップ以外乾いているようなので、登ることに。
びしょ濡れで何が何だかわからないサーキットでアップして、
Big Jimをやったら今回は一撃。やっぱりリップへの一手は痺れる。
きょーやくんはどうもポケットがしっくりこないらしく、どんどん深みにハマる。
最後の一手まではほぼ自動化しているのに、どうもリップに届かない。
そのうち指が痛くなってきたので、終了。
移動する前にちょっとだけBig Dragon(8a+)をやったけど、こんなしけしけで出来るわけなかった。
きょーやくん「こわいっすね、コレ・・・」
Rocher Greauに戻って、Frisson(8a+)の出口にある課題をやる。
核心のアンダーが救いようもないくらいにぬるぬるなので、それは使わずにやる。
このコンディションでは変に頑張っても仕方ないのだけど、
結構頑張ってSDから左のフェースに抜けるラインを登った。体感7b。
帰ってからBleau.infoで確認してみたら、そのラインは載っていなかった。なんとまぁ。
最後にLes Conquistadoresの岩で登る。
きょーやくんはConquistadores(7b)、僕はMegalith(7c)にトライ。
二年前のツアーでDKやサル左衛門が登ったのと似たようなコンディションだけど、
核心のカチが何度かすっぽ抜けて怖い落ち方をしただけだった。
きょーやくんもお茶を濁して、二人してクライミング初日はちょっと微妙な感じで終わった。
12/24
きょーやくんが風邪をこじらせ、天気も相変わらずどんよりなのでレスト。
暇なのでホテルから近いLes Mammouthを見に行く。
Osiris(7b)とUbik(8a+)に興味があったのだけど、
そもそもBleau.infoにはちゃんとした場所の説明がないので勘で探し出すことに。
ホテルから20分かからないくらいでエリアらしきところには着いたけど、
そもそもどれが登られている岩だかよく分からん。
丘の上に上がってあっちへこっちへ彷徨っていると、偶然Ubikを発見。
ここにはこれしかないので前回のツアーでくることはなかったけど、
折角近くに泊まっているし、トライしに来ようかな。
ホテルに戻ってちょっと昼寝して、それからブローの町へ出かける。
電車で片道4.9ユーロはちょっと高い。
駅から1キロくらい歩いてScapeへ行って、しばし物色。
きょーやくんは5.10のHighangleを見つけて衝動買いしていた。
街のイルミネーションを見て今日がクリスマスイヴだということを思い出したけど、
そもそも僕らにはあまり関係なので気にしない。
なつかしのメリーゴーラウンド
小雨降るブロー宮殿
が、こちらの人たちには関係があることを忘れていた。
帰りにスーパーで夕食を買って帰るつもりが、どこも閉まっている。
ガソリンスタンドすら閉まっているのでなすすべなし。
更に、ホテルに着いたら入り口が閉まっている。
「え、もしかして野宿?」と青ざめたけど、ドア横の機械に部屋のカードキーを挿したら開いた。
夕食は残っていた行動食の寄せ集め。ひもじいー。
時折激しくなる霧雨が追い打ちをかけてきた。
12/25
やっと天気がよくなった、らしかった。一応朝日を確認。
スーパーは今日も開いていないので、ガソリンスタンドで朝食と行動食を購入。
レジのおばちゃんの笑顔が神のようだった。
Rocher Greauへ行って、寒いのでゆっくりアップ。
岩は一昨日に比べると乾いていたけど、ところによってはまだしっとり。
アップの終わりに、Little Big Bossの岩にあるLa Travesee des Poires(6b)も登った。
D-16でコビッキーが「ありえねー!」って絶叫してるあれです。
最初にLittle Big Boss(7b+)にトライ。
2年前に登ったつもりだったんだけど、SDの表記を見落としていてうやむやに終わった課題。
ちょっとムーヴを確認して、下から繋げて核心で思い切り力んだら出来た。
そのまま上部の湿気たフィンガークラックを強引に突破してゲット。
そういえば2年前もこのクラックは湿気ていたけど、今回の方がジャミングは効いた気がする。
ちょっとはジャミングうまくなったかな。
きょーやくんが「ジトに移るまでにはこれ登りたいです」と弱気な決意表明をしたので、
彼がLittle Big Bossをやっている間しばらく暇になる。
で、隣のSupplement d'Armes(7b)が面白そうだったのでやってみた。
丸いカンテをブローらしいスローパーエッジで抱えて登る課題。
見た目より悪くてハマりかけたけど、ちょっとレストを挟んでゲット。
これもいい課題だー。
Little Big Bossのスタートからトラバースしてつなげると7cらしいけどやる気が起きないのでやめ。
あとはひたすらきょーやくんの応援。
きょーやくんが見切りをつけたところでMegalithをまたちょっとやった。
最後のトライで核心が止まりそうになったけど、足がすっぽ抜けて落ちた。
右手だけ指皮がどんどん減っていくのでこれくらいにして、Petit Boisへ移動。
移動中、西日が暖かくて癒された。
そうそう、これだよ!これが欲しかったんだよ!
Petit Boisに着いたら日が暮れて一気に寒くなった。
きょーやくんがBig Jimとのリベンジマッチを始めたので、こちらは撮影。
1回目でリップをとらえたと思ったら右手が抜けて落ちてきた。惜しい。
その後指の腱が痛くなるまで頑張ったものの、また今日もリップには届かず。
あと数センチの距離を埋めるものはなんなのか。がんばれきょーやくん。
最後にしけしけのLa Balein(7a)をリピートして終了。
Big Jimとの戦いが長引きそうなきょーやくん
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