2015年2月23日月曜日

La Pedriza 5

一日のどこかでちょろっと雨が降る変な天気が続いております。
もう2月の終わりで、だんだん暖かい日が増えてきたとはいえ、まだ風は冷たい。
でも、聞いた話だと今年は例年より寒いらしい。
La PedrizaのシンボルEl Yelmoの南面でアイスクライミングが出来たのだとか。
真偽は定かではないですが。
で、今日はLa Pedrizaに行ってきました。

エドゥが「10:30ね」というのでその時間に待っていたら、
Boulder Zoneのスタッフのパブロが来た。
パブロの車は4人悠々乗れるのにどうして?
Manzanares el Realの町でスーパーによってから駐車場に行くと、
エドゥは他の人たちと既に着いていた。
「パブロが来て驚いた」と言ったら、
「いやー、だってパブロの車は禁煙だからさ」とのこと。そういうことか。
いつも穴の開いたジーンズで登っているもう一人のパブロと、
ロンドン帰りのビダルと、ジムでよく会う刺青のアンヘル、
アンヘルの一家とジムの常連さんがもう一組いて、いつになく賑やか。
行ったのは全員初めてのDepósitoというセクターで、
駐車場からの道がちょっと分かりにくかったけど、実際は見える所にあった。
午前中は無風快晴で、春の陽気、というかちょっと暑かった。

その辺の易しい課題でアップして、7c以上がまとまっている岩へ。
岩の真ん中に走ったクラックを登るDouble Héliceという課題をまずやる。
スタンドが7aで、SDが7cらしい。
スタンドはえらく簡単、というか若干ラインが違ったみたい。
新品のシャーマンで登るビダル
使い込んだミウラ―で落ちるアンヘル

SDは足がほとんどないので1手目はほとんどキャンパでフィンガージャムを叩き込んで、
その後はクラックに上手く突っ込みながら登る。
どうもホールドがひとつ欠けているらしく、えらく悪かった。ちょっとハマってゲット。
皆がお昼を食べたりスタンドでわいわいやっている間、
右のEl Perdigón(7c)というランジをやったけど、これは出来なかった。
指皮が減ってきたのでドツボにハマる前にやめ。

あとは左のスラブを登るAno Bipolar(6c)で遊んだ。
手よりも上に足を上げたりして結構面白かった。
なんだかわからんけどやたらと笑う男パブロ(真剣)

アンヘルが一抜け

最後にちょっと上にあるSalida de Emergencia(7b)をやりに行った。
SDからカチカチの薄被りを登って、リップへのデッドが核心。
このデッドが結構曲者で、上手く抑えないと左手のガストンが残らない。
一撃目は狙いを外して、その後何回か落とされたけど、無事ゲット。
AlbarracinのRamsteinに形状や内容がよく似ている。グレードも同じだし。
でも、こっちの方が難しい気がする。
保持系と見せかけて結構フィジカル系で面白かった。
エドゥはかなり惜しかった。ビダルも感触良さげ。
「核心っ!」という顔

コミカルな動きで何かを熱弁する兄貴

そんな感じでひとしきり盛り上がって終了。
スペインの人たちはとにかく登る人も見ている人も賑やかなので面白い。
賑やかというか、人が多いともう大騒ぎ。
こちらも負けじと「ベンガ」とか「バモス」とか言うけれど、
まぁ本場の人たちの熱気には敵いません。
興味がある方はLa Pedriza関連のビデオを観てみるとよく分かります。というか笑えます。

もう一つ、スペインのお国柄の話。
岩場に行くと、長ーいパンと生ハムを買ってきてBocadillo(ボカディージョ:スペインのサンドイッチ)をこしらえてむしゃむしゃ食べている人がよくいる。
で、これを誰もが「食え食え」と薦めてくる。「好きなだけ取って」とも言われる。
これに限らず、持ってきた食べ物はどんどん人に薦める。
皆で食べた方がおいしいよね、ということなのかどうかは分からないけど、
とにかくどんどん食べ物を薦められるのです。
薦められたパンを遠慮がちにちょっとちぎると、「もっと!」と言われる。
そういえば遠慮なんていう文化はないのだった。
ということで、最近は遠慮せずどんどんもらっています。
重くならない程度に、だけど。

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