2015年5月19日火曜日

El Escorial 9

今週末はいろいろと盛りだくさんだったので遅くなってしまいましたが、
金曜日にまたEl Escorialに行ってきました。

ここのところ日中の気温は軽く30度を超え、まるで真夏のよう。
そりゃあ夏場バカンスに行きたくもなるわな。
でも、これがずっと続くわけではなく、時々思い出したように涼しくなる。
金曜日がまさにその日で、最低気温が久しぶりに一桁になるようだったので、
今回は始発に乗って出かける作戦に出た。
アルカラの駅を出たのは、まだ東の空が白み始めたころ。
この時間の電車にも意外と人が乗っていた。

駅から歩いて修道院近くまで来ると、
昭和のヒーローが乗っていそうな車がずらっと並んでいた。
どうやらその手のイベントかなにかやっていたらしい。
イベントスタッフの人々からの視線を感じつつ、足早に通過。


エリアに着いて登り始めたのは9時ころ。まだ涼しくて気持ちがいい。
前日にジムでちょっとだけ登っておいたのだけど、思っていたより体が動かなかった。
前に登ったLa Puerta(7a)もちょっとやったけどリピートできず。うーんイマイチ。
なんて心配していてもどうなるわけではないので、
またEl Filoを数回登りなおして、El Monstruo de las Regletasのトライ開始。
どうやらずっと使っていた極悪スタンスとは少し違うスタンスがあるようなので、そっちを試す。
こっちはとにかく小さい結晶なのだけど、心なしか向きがいいので、
少し上に向かって推進力が得られる。という気がする。
前回止まりかけた左手出しムーヴは微妙な感触なので、右手出しメインに戻す。
スタンスの乗り方に慣れてきたら、少しずつ軌道をコントロールできるようになってきた。
右足だけソールががんがん削れる

また何度か右手の指が入って体重が乗ったトライがあったけれど、止まらず。
やっていると、右手の指に穴が開いてくる。
この部分が凶悪

同じムーヴばかりやっているし、だんだん暑くなってくるのが分かるし、
ハングの下に広がってくる日向に反比例して気持ちは萎えてくる。
狙い過ぎるもよくないんだろうか。
ムーヴは結局どうやっても感触は似たり寄ったりな気がしてきたし、
このMonstruo(モンスター)の穴の中で出口を見失った気分。
毎回毎回少しずつ前進している気はするのだけど、
まだ何か重要なピースが欠けているような気がしてならない。
それがムーヴなのか、ホールドなのか、単なる実力なのかはまだ分からない。

13時くらいには指が痛くなってダレダレになってきたので終了。

トライ回数は100回にそろそろ届くんじゃないか。いや、もう超えているかも。
5日目にして見た目としてはほとんど変わらないので、
恐らくは、これまでトライした中で最難の1手なんだろうと思う。
駅へ帰る道中、一体どうすればいいのか分からなくなって、一人弱気になる。
でも、八方塞がりな気がしても、必ずどこかに出口があるはず。
そう信じている。
次はまた何か別の策を練っていこう。

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