2015年5月24日日曜日

La Pedriza 13

木曜日、ついに最後のテストが終わり、こちらでの授業は完全に終了。
「時が経つのは早いものだ」なんて感傷的になりつつ、
授業でのことを思い返してみると、それはまあいろいろなことがあったので、
結局のところ長かったなという感想になる。

最近毎週何かしらの発表や試験があったので、生活のリズムが崩れ、
トレーニングのペースが維持できなかったので、
木曜日にジムでこれまでのメニューをやったらくたくたになった。
少しでも間が空くとすぐこれだ。
でも、パブロが「明日登りに行こうぜ」と言うので、一も二もなく乗った。
El Escorialに行こうかとも思ったのだけど、
折角車があるのでLa Pedrizaに行くことに。

しばらく夏の暑さが続いていたけど、今週はそれが少し落ち着いて涼しくなった。
パブロ曰く、これくらいが普通らしい。あー、よかった。
平日で人が少ないので、週末は混みすぎて入れないCanto Coshinoの駐車場へ。
風は涼しいけど日向は結局暑くなるので、
日陰の多いCancho Islazoで登ることになった。
アップで登った6a

二人して前日のトレーニングで筋肉痛があったけど、とりあえずアップ。
なんだかLa Pedrizaに来るのは久しぶりな気がするし、
コンディションが前回より格段にいいので、ここ特有の粒子の粗い岩が気持ちいい。
易しい課題がまとまってある岩で登り始めて、
仕上げにPlaca del Dado(7a)をやったらどハマり。
パブロは前に登ったことがあるそうで、後ろでずっとにやにやしていた。
「俺もこれかなりハマったよ」とのこと。
体感は7a+でした。

ちょっと移動して、Cámbiala Ahora(7b)へ。
スタンドは6cくらいで、SDにすると7bらしい。
ホールドはそれなりに大きいけど、遠いし向きも悪い。
ここにしては珍しく、保持力系ではなくフィジカル系だった。
ムーヴが解るまで「どうすんだコレ」という感じだったけど、
筋肉痛の肩に頼るガストンムーヴで解決。
核心のデッドが止まったトライでそのまま登れた。
スタートのクラックにフットジャムする右足がとにかく痛かった。
Cámbiala Ahora

少し奥のスポートルートのあるハングを見学して、上の方にある岩へ。
この岩は他の岩より粒子が細かいようで、瑞牆の岩にちょっと似ていた。
見た目が一番カッコいいDiedro Verde(6c)を一撃。
まだ慣れてない新品のシューズでやったら足で上手く立てないせいで汚いムーヴになった。
核心でぷるぷるしてなんだかえらく悪く感じたけど、これはすごくいい課題。

Diedro Verde
パブロはこれも前に登っているらしいけど、リピートできず。
「やべえ、弱くなってる」とか言っていた。

同じ岩に面白そうな7台がいくつかあったけど、さらに上の方にいいのを見つけたのでそっちへ。
薄い

La Pedrizaのトポではプロジェクトとなっているけど、
その後登られてAnsiedad Crónica(7a+)となったらしい。
ハングの中にあるガバカチからスタートして、ちょっと右上気味に出てくる。
一撃を狙ったけど、滑らかなリップのスローパーがヌメるのでビビッて降りた。
2回目でゲット。これはなんのひねりもない滅茶苦茶素直な課題だった。でもいい課題。
パブロは故障中の指が痛くて敗退。
暑くなってきたし、疲れてるからいいか、ということで終了。
あまりハードに登ったわけじゃないけど、気持ちのいい日でした。
帰りはマドリッド市街の渋滞が酷かった。

先週末Hoya Morosに行ってからというもの、
頭の中はEl Monstruo...とHoya Morosでぎゅうぎゅうになっていたのだけど、
改めて来てみるとLa Pedrizaの花崗岩は、それらとはまた違った顔をしていて面白い。
やっぱり自分はこの岩場が好きだな、と思う。
それはもはや、僕が「瑞牆が好き」と言うのと似たような感じになりつつある。
残り一カ月にして、誘惑が多すぎて困るのです。

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