小川山で泊まるということだったけど、やっぱり瑞牆で登りたいので、
多少ワガママを言って、土曜日は瑞牆のマルチに行くことになった。
そのさん、えりさんが乗ってくれたので、
まだ行ったことのない「一粒の麦」(5.10c 6p)を登ることに。
土曜日の朝、えりさんと落ち合って瑞牆へ。
現地集合でそのさんが来て、天気がもってくれるか心配だったけど、出発。
最近不安定な空模様に一喜一憂していますが、
今回は曇天の割に岩は乾いているようだったので、ちょっと期待。
十一面奥壁はシロクマのコルへの道から分かれてすぐのところにあった。
先行パーティーがいたので、取りつきでちょっとゆっくりしてから登りだした。
1P目は草の生えた5.9のアプローチ的なピッチ。短いクラックが意外に悪め。
2P目がルートのハイライトの一つで、30メートルの大フレーク(5.10b)。
イメージしていたより割れ目が太いので、ジャミングの効きは微妙で、
終始ワイドハンドか、いっそ思い切ってレイバックという感じ。
スタンスが多いのでそのサイズにしてはずっと快適だった。
「ここが一番の核心?」とか思っていたけど、二人とも結構すんなり抜けてきた。
3P目はピナクル状の岩を登ってチムニーを下る5.6で、ロープの流れがちょっと悪かった。
これはフォロワーの方が怖いかも。階段みたいで簡単だけど。
ルンゼの中に下り立ってから、オリジナルの4P目は左手のチムニーを登っているけど、
明らかに弱点なルンゼに惹かれてそっちを登ってしまった。
結果、崩れそうな部分があって気持ち悪かった。あちゃー。
ルンゼを上端まで詰めてピッチを切ったけど、
これはルンゼ内の木で切るのが正解らしい。
もうちょっとトポの情報をよく読んでおくべきだったか。
5P目の太いダブルクラック(10a)を登ったら、
そこはあの凶悪なハネカクシのたくさんいるテラスだった。
セカンドで登ってきたそのさんと二人、苦悶の叫びをあげて戦った。やつらは手強い。
ビレイしていて足下を見たら、片足に3匹ハネカクシが這っていて、
それぞれシューズの中に潜り込もうとしている絵なんて、ゾッとしませんか。
最終ピッチは短いフェースから長いコーナークラックに入る10c。
出だしのフェース部分でホールドが見えず、ちょっと行きつ戻りつして、
よく見えないガバを見つけて一気に越えた。
ハンドサイズのカムを突っ込んでコーナーに入ってしまえば、あとはご褒美。
どこに手を入れてもハンドジャムがバシバシ効く綺麗なコーナーだった。
気持ちのいいクライミングを終えて頂上に突き上げる。
うーん、いいルートでした。
フォローの二人はなかなかしんどかった模様。
そのさん撮影 奮闘を物語る表情
ずっと曇ったり晴れたりを繰り返していたけど、頂上に抜けた時にはちょうど晴れた。
知っていたけど、尾根の反対側すぐ近くに見える矢立岩は良かった。
想定よりも早く登れてしまったけど、どのピッチも長さがあって、
ピッチ数は多くないものの充実したいいルートだった。
登りに来てよかった。
下山してからナナーズ経由で小川山へ。
小川山で泊まるなんて何年振りだろう・・・?
夜は大量のホルモン焼きだと聞いていたのに、
ナナーズで自制がきかず唐揚げを買って食ってしまったので、かなり食べ過ぎた。
ホルモンも美味しくいただいたけど。
今日はボルダ―でエンクラする予定だったのだけど、朝から雨。
降ったりやんだりだけどあまり乾きそうにないし、
そもそも皆昨晩飲み食いしすぎて少々ぐったり。
ということで、昼過ぎまでだらだらして、温泉に入って、そばを食べて解散。
完全にただの観光客でした。
という感じで、数字的にはかなり脱力した週末でした。
でも、多少ワガママというか無理を言って「一粒の麦」を登ってみてよかった。
知らないルートへは、むしろ積極的に行くべきですな。
それにしても、いい加減天気安定しないかな・・・
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