昨日、「どこかに誰か行かないかなー」と思ってジムに行ってみたら、
案の定、エッジひも組(仮称)が小川山に行くというので、便乗した。
今日は6時半に集合だったので、結構早起きだった。
濃い霧が出ていたので、自転車をこいでいたらびしょ濡れになってしまった。
「おはようございまぁす」と言ってる前髪が濡れて滴がしたたっている。
傍目には「こいつ朝からなにしてきたんだ」という感じだっただろうな。
総勢14名の大所帯で、それぞれ車に乗り込んで小川山へ。
講習会というわけではなくて、誘い合わせたらこれだけ集まったらしい。
雨の後の連休最終日だったけど、小川山はいつも通り混んでいる。
天気はいいけど、風がいやに冷たかった。
皆さんやりたいルートがあるということで、マラ岩へ。
ヘルメットをかぶった人たちが何パーティーかいて、
この頃はボルトメインの岩場でもかぶるようにしてる人が多いのかな、と思ったけど、
あまりにも数が多すぎてなんだか全く違う岩場に来たような気がした。
こういう安全に対する配慮はとても大事だけど、果たしてどの程度用をなしていて、
どの程度真にあるべき配慮がなされているかは個人的に疑問なところ。
備えあれば憂いがないのは、その通りなんですけどね。
「イレギュラー」とか、「屋根の上のタジヤン」とか、「JECCルート」を登って、
常連様方のビレイもしつつ、あわよくば「エクセレントパワー」でもやろうかと考えていたけど、
どうもそのラインをやっている人がそれなりに多いようだったのでやめ。
せっかちな性分が例によって出たので、だーれもやっていない「スペシャリスト」をやった。
いつだったかもう覚えてないけど、サル左衛門がトライしていた時に試しに触って、
最初の2,3手でもう出来る気がせずにぶら下がってやめたような気がする。
とかいう状態なので、実質、今日が初トライ。
1便目はヌンチャクを欠けつつムーヴをバラす。
出だしからいきなり悪い。というか出だしが一番悪かった。そういうルートなのね。
湿気が籠っているのか何なのか、やたらとヌメってホールドがさっぱり持てない。
1手か2手こなしたらもうヌルヌル、という状態。
一応、一通りムーヴは解決したけど、「こんなの繋がるんか」という印象。
そもそもこんなにホールドにフリクションがないとは思わなかった。
時間をおいてやった2便目は、もしかしてという感じで一応つなげてみたけど、
1本目周辺のデッドを取り損ねて落ちた。
それからこれもやたらとしんどい2本目のクリップをどうするか試行錯誤して、
「これかなー」という足運びを見つけてやってみたら、
もたついてしまっているうちに足が抜けて落ちた。
まさかの手繰り落ちで、あわやグラウンド。ぎゃー。
この時にどこかで擦れたのか、瞼に小さいロープバーンが出来た。なんじゃこりゃ。
後半はムーヴを固めて、前半が決まればそのまま繋がりそうな感じになった。
1便目よりコンディションは良くなったし、体も動いてきた。
日が落ちて、暗くなってきたころに「さて回収だぁ」と3便目。
ムーヴをバラすところからやっていると、一日が終わるのが早い。
寒くて冷えかけた体を強引に動かしてみたら、繋げて下部のデッドが止まった。
それからはもう必死。
2本目のクリップも案外問題なくこなして、後半へ。
手数は少ないけど、結局気温が低くて岩も冷たいので、ここで既に指の感覚がなくなってきた。
ホールドの痛い角が指に刺さっているのだけを感じつつ、
ムーヴの大きい後半をゴリ押しでこなして、
最後のガバを取ってから足が切れたけど、なんとか持ち堪えて完登。
おー、すごい。自分でもびっくり。
今日は案外、やればできる日だったみたいだ。
エッジひも組もそれぞれのルートに取り組んで、登れたり登れなかったり。
まあとにかく今日は寒かった。
予期せぬ成果があったりして、たまにはこういうエリアにも行ってみるものだな、と思った。
今回の「スペシャリスト」みたいに、物凄く久しぶりにやるルートに向き合うと、
すんなり登れたり、または相変わらず出来なかったりする。
自分は変わったんだなと思ったりもする。
そりゃあそうなのだけど、例えばこの10年が単に過ぎ去った10年でないことが、ちょっと嬉しい。
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