2015年10月22日木曜日

いいものみた

先週末、日曜日は某番組のロケを手伝いに単身瑞牆へ。
日曜日はほとんどロケハンということだったので、
空いた時間でどこか登りに行ってしまえということでそのさんも呼んだ。

割と遅めの時間に駐車場に集合。
ユージさん、安間くんと久しぶりに会った。
(というか、安間くんは前に会ったときを覚えてるんだろうか)
大面やカンマンボロンでのクライミングを撮るそうなので、
僕の主な役目は撮影隊を佐久間の塔へ案内することだった。
一度大面の取り付きを見に行って、ユージさんと安間くんは「フリーウェイ」へ。
こちらは佐久間の塔へ。こっちはあまり来ないので少し時間がかかった。
佐久間の塔へは久しぶりに登ったけど、この塔に歩いて登れるのはなかなかの驚き。

案内がとりあえず終わり、しばらくアングルを考えたり試し撮りをするそうなので、
ここで時間をもらってそのさんと大面岩右岩壁へ。
正面壁と比べるとはるかに短く、岩もざりざりだけど、それなりにルートがあるらしい。
こういうあまり時間がないようなときにはちょうどいいかも。
ここの「パノラマックス」(5.11b 4P)を登ることに。
取り付きを見つけるまでちょっと迷った。思ったよりもコルに近かった。
1P目(10a)から僕がリード。
弱点を突いたラインだったけど、ボルトが多すぎる気がする。
核心となる2P目(11b)も同じく僕がリード。
クラック沿いを登るか、右のカンテに出るか2通りあるようだけど、
岩の風化具合が怖いので迷わず右ラインへ。
1P目ほどではないけど、これもボルトが近かった。
半分とは言わないまでも、3分の2くらいでいいんだけどなあ。
中間部のちょっとフィンガリーなセクションをこなして、
「これで核心も終わりだろなー」とタカを括っていたら、最後の最後が一番悪かった。
ここで右往左往したけど、OS。
思いの外時間を食ってしまったし、残る2ピッチは短くほとんど歩きらしいので、
そのさんがフォローで上がってきたらそこからラッペルで降りた。
ルートの内容はごく普通だけど、景色が良くて気持ちよかった。

佐久間の塔で撮影隊と合流して、この日は終了。
ユージさんは使い込んだシューズにいつの間にか穴が開いていたらしい。

昨日もまたロケの手伝いに行った。
撮影は4日目で、カンマンボロンの「Cafecito Necesito」の撮影だった。
前日安間くんがかなり惜しいところまで行ってホールドが欠けたらしく、
「これは完登が見られる?!」とわくわく。
それとは全く別に、あべカメラマンの安間プロいじりが面白かった。
世界王者2人がアップしているところにビレイヤーとしてからみつつ、
他に移動することはないので空いた時間はひたすら食べていた。
ただの食いしん坊と化したら、安間くんにからかわれた。
あべカメラマンの矛先がこっちに向きかけたので、慎重かつ丁寧に押し戻しておいた。


Cafecito Necesitoはムーヴが複雑で、覚えるのが大変らしかった。
アップして、ムーヴを練習して、それから安間プロのトライ。
指皮がないとか言っていたけれど、安定した動きで高度を伸ばす。
が、実質最後の一手でフォール。
登れなかったので悔しそうだったけど、
こちらは「これが世界で戦う人の登りかー」と関心しきり。
いいもの見たなあ。
その後ユージさんもちょっとトライして、
撮影隊が飛ばしているドローンに皆で興奮して、下山。
最後に駐車場周辺でちょっと撮影して、ロケ終了。
こいつがブンブン飛んでました

オンエアは来年らしいです。

ほとんど登りはしなかったけど(当然か)、
久しぶりに会った人から刺激をもらえたことはよかったと思う。
撮れた映像もよかったそうなので、案内した者としてもいいものになると嬉しいな。

撮影の合間に双眼鏡であちこち眺め回して、またいくつか登れそうな岩を発見したけど、
それらを偵察に行けるのは来年の春かな。

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