2015年10月19日月曜日

どろあそび

昨日はまた海谷に行ってきた。
今回は助っ人で、新潟のなぐもくんも呼んだ。
開拓の人手はいた方がいいし、それ以上に、いろんな人が来る方がいいだろう。
エリアの紅葉はまた一層色が濃くなって綺麗だった。

登山道を下りていって、今回は渡しのちょっと手前から藪の中を下る。
大ザル曰く、こっちの方がペコ周辺よりも下に行くには早いんだとか。
が、藪が濃くなっているし足下がよく見えなくて転びそうだし、あまりいい道ではなかった。
通えば楽になるんかな。
とにかく河原に下り立って、ちょっと下にある滝の辺りを見に行って、お仕事開始。
たまたま車に乗っていた箒を持って行ってみたら、リップ周辺の掃除に役立った。

最初はこの岩の左側のスラブ。
下地が一段低くなっているところにちょうどポケットがあるので、それからスタート。
やってみたら見た目よりも難しくて、鋭いカチを本気で保持してゲット。
「秘孔」、グレードは2級くらい。
いきなりちょっと指にくるやつで、アップ向きではなかったかも。
大ザルが登った簡単な課題

次に流れの真横にあるまあまあなサイズの岩を掃除。
2本ラインがあったけど、左側のラインは下地が狭い上にスタートが高すぎて届かなかった。
ということで、普通にスタートできる右のラインにトライ。
フリクションばりばりのエッジを握る課題で、要保持力&引きつけ力。
3回くらいで出来た。
内容はいたって単純だったけど、外岩らしいと言えば外岩らしいか。
「ポリゴン」(2級)で。
ポリゴン

左のラインはどうやっても届きそうにない、というか地ジャンしたら池ポチャしそうなので、
「ポリゴン」のSDをやることに。
ちょうどいい辺りにホールドがあって、すぐにスタンドに合流できそうに見えたけど、
やってみたら1手目からナニコレと言う感じだった。
それでも相手がいると試行錯誤が捗るもので、二人で頑張って2手バラした。
ホールドが良ければ一手で済みそうな距離をごにょごにょ動いて、スタンド合流まで3手。
結局3手目ががんばってもバラせず、かなりしんどい宿題になった。
三段以上ありそうだけど、どうなんだろうか。
なぐも氏 on P

指がずたずたになってきたのでしばらく休んで、それからちょっと上の岩を掃除。

これはここ独特の集塊岩とは違い岩みたい。まあ、河原ならなんでもありだよな。
岩は磨かれていて凄く硬くてよかったのだけど、とにかくコケが酷かった。
コケを落とすとその根っこが抱えている土が出てくるし、
かなり時間をかけて磨いて全身埃まみれ。コケの下部は完全には綺麗にならなかった。
とりあえず一息ついたら、なぐも氏が自分で磨いた岩にトライし始めたので、参戦。
これも下地がきわどい

ルーフの中から隣の岩をスタンスとして使いながら出てくるラインのようだったけど、
ルーフ内の濡れ方が酷いので、とりあえずルーフ出口のピンチからスタート。
棚ホールドを取って、上の方のつぶつぶを摘まんで、さてどうするという感じ。
下地がぎりぎりで、下手に落ちるとこれも池ポチャしそうなので踏ん切りがつけにくい。
ふたりして「こわいよーこわいよー」と言いながらやって、
最後はなぐも氏が気合で押し切って初登。直後に僕も登った。
ムーヴ自体は3級くらいだった気がするけど、よく分からん。

こっちの課題が終わったので、自分が掃除したラインをやることに。
まずこの岩は取り付きに行くのが面倒。流木を使って穴の底に降りる。
トライしてみると、やっぱり下部がまだ埃っぽすぎて嫌な感じ。
ただでさえ滑る岩なのに、さらに埃をかぶっていたら尚怖い。
それでも掃除してホールドは全部分かっていたので、
どうにか一撃で初登できた。
なぐも氏もかなり頑張って一撃。

名前は「ぬし」、3級かな。岩はこれから雨でも降ればきれいになるでしょう。
大水が出たりしたときに流木がなくならないか心配だけど。

最後に、ペコの辺りに行って前日DKが初登したちょっと高い2級をやる。
先に2級の左側のカンテっぽいところを登った。これは5級くらい。
で、2級にトライしてみたら、手順を間違えて落ちた。
次のトライで手順を修正して、核心でちょっと落ちそうになったけどそのまま登れた。

単純に保持力勝負かと思ったらそうでもなくて、いい課題だった。
なぐも氏も登って、終了となった。

指皮は痛いし、宿題は増えるし、掃除は大変で埃まみれになるし、
と、こうやって書くとなんだかネガティブな点が多いような気がしてしまうここの開拓。
まあ、開拓は大抵の場合はそうなってしまうのだけど。
ただ、これに関しては自分がマゾヒストっぽいところがあるからではなくて、
新しいものを見つけたり、あるいは作ったりするには、
それ相応の時間も労力も、ときには痛みもちょっとは必要なんだろうな、ということだ。
でもそれと同時に、そういう道楽も独りよがりで終わってしまってはいけないな、
なんてことも考えているこの頃であります。

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